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二度目の人生
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人は死んだら何処へ行くのだろう。天国?地獄?それとも消えて無くなる?残念ながらどれも違う。答えは…
「ユーク、そろそろ準備を。」
「はい、お兄様。」
これは、私の、本当の意味で自由になるまでの物語。
きっかけは最初の人生で流行った感染症。突如流行り、沢山の人の命を奪った。
私もその一人だった。検査の結果を告げられた時、時が止まった様な錯覚を覚えた。
医師からは気を確かにと言われ、お母さんは泣き出す。
お母さんを慰める気にもなれずそのまま呆けている間に隔離病棟に移され、他の患者の絶叫を聞きながら眠るように死んだ。
ああ、やっと眠れる。
杉江葉月、16歳。隔離病棟にて死亡。
そう、死んだ筈なの。だからもう意識が無いはずなの。
なのになんか私の身体?は上へ上へと持ち上げられる。
そっと上を見上げると白いドレスを着た少女がうんしょ、うんしょと言いながら羽をパタパタさせて空に浮かんでいる。からの…
投げた!!私投げられた!!親にも投げられたことなんてないのに!!それは当たり前だけど!
そんなことを考えている間に今度こそ私の意識は薄れて、消えた。
「うんにゃあぁぁぁぁ、うんにゃあぁぁぁぁ!…うぐぅ…」
「奥方様、おめでとうございます!可愛らしいお嬢様ですよ!」
ん?やっと死後の世界とやらに着いたのかな?それにしては騒がしいような…
どこからか赤ちゃんの泣き声するし。
そしてふと気付いた。
この泣き声、私の声だ!道理で口パクパクする訳だ。
顔を上げると何故かぼやけているけどキラキラした薄い水色のモヤが見えた。
横には茶色のモヤも見える。
「早く旦那様にお知らせ致しましょう!喜ばれますよ!」
おー、このモヤモヤ喋る!
「ダメよ、コールに言ったら仕事も放棄して来ちゃうもの。でも…。今日だけはいいかもしれないわね。だってこんなに可愛らしい子が我が家に来てくれたんだもの。ディアンにも伝えなくっちゃ。」
こっちの水色のモヤモヤも!
「ディアン様は剣術のお時間でございます。あと半刻程で終わることでしょう。」
「なら終わったら直ぐに伝えてちょうだい。きっと喜ぶわ。あの子も楽しみにして待ってたもの。」
あのキラキラのモヤなんだろう?あ、手を伸ばしたら届きそう!
あー、あとちょっと…届いた!
なんかサラサラしてるー。すごく綺麗。
「あら、私の事が分かるのかしら。ママですよー。ねえサーシャ、この子賢いわ!」
「そうですね。流石旦那様と奥方様の御子。出生石は何でしょうかね。奥方様の御髪と同じブルーブロンドの髪の毛ですし…。ブルートルマリンでしょうか?」
「どうかしら…。私は見ても分からないのよね。ディアンかコールに聞かないと。サーシャ、ディアンの稽古は終わった?」
「はい。只今メイドがお呼びしております。」
「さあ、私たちの可愛いお姫様のお名前は何かしらね。」
なんか綺麗な声が聞こえるのは分かるんだけどなー。
ぼわわわんってエコーがかかったみたいに聞こえるから全然内容が分からない。
私も話に混ざりたいなー、と思っていると急に睡魔に襲われ、私の瞼は強制的に閉ざされた。
だけど何となく、男性と少年の声で『ユークレース』と言われたのは今でも覚えている。
と、これが私が産まれた時のお話。
あー、あの時は母様も父様も兄様も全然分からなかったな。懐かしいー。
え、今はどうなってるかって?今は…
「ユークちゃん、どーこだ?」
母様とかくれんぼです。
じゃなくて、あれか四年が経ち、この世界がどんな所なのかやっと分かった!
この世界はローゼルクという名前で、なんと剣と魔法が存在する、いわゆるファンタジーな世界なのです!
「ユークちゃんみーつけた!」
「見つかった~…じゃあ次は母様の番です!」
おっと、母様に見つかった。
…話を戻して、
ローゼルクでは貴族制が存在する。
これは昔の日本と同じく5つの階級に分かれていて上から公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵となっている。
ちなみにうちの家は公爵家。王族の次に偉い貴族!
で、私が産まれた公爵家はアリュール公爵家と言って世間では「宝石の一族」と言われている。
なんで宝石なのかは前にそれとなく聞いてみたけれどはぐらかされた。
まあいいや。きっと社交界に出たら嫌でも知るだろうし。
公爵のクレマナイト(コール)父様、
元王女のサファイア(サフィー)母様、
四歳上のオブシディアン(ディアン)兄様、
そして私、ユークレース!4人合わせてアリュール一家!!
なんか権力が1点集中してるけどふわふわ生きていきます!!目指せ、次は長い人生!
でもふわふわ生きる!これこそ人生の最高潮!
「ユーク、そろそろ準備を。」
「はい、お兄様。」
これは、私の、本当の意味で自由になるまでの物語。
きっかけは最初の人生で流行った感染症。突如流行り、沢山の人の命を奪った。
私もその一人だった。検査の結果を告げられた時、時が止まった様な錯覚を覚えた。
医師からは気を確かにと言われ、お母さんは泣き出す。
お母さんを慰める気にもなれずそのまま呆けている間に隔離病棟に移され、他の患者の絶叫を聞きながら眠るように死んだ。
ああ、やっと眠れる。
杉江葉月、16歳。隔離病棟にて死亡。
そう、死んだ筈なの。だからもう意識が無いはずなの。
なのになんか私の身体?は上へ上へと持ち上げられる。
そっと上を見上げると白いドレスを着た少女がうんしょ、うんしょと言いながら羽をパタパタさせて空に浮かんでいる。からの…
投げた!!私投げられた!!親にも投げられたことなんてないのに!!それは当たり前だけど!
そんなことを考えている間に今度こそ私の意識は薄れて、消えた。
「うんにゃあぁぁぁぁ、うんにゃあぁぁぁぁ!…うぐぅ…」
「奥方様、おめでとうございます!可愛らしいお嬢様ですよ!」
ん?やっと死後の世界とやらに着いたのかな?それにしては騒がしいような…
どこからか赤ちゃんの泣き声するし。
そしてふと気付いた。
この泣き声、私の声だ!道理で口パクパクする訳だ。
顔を上げると何故かぼやけているけどキラキラした薄い水色のモヤが見えた。
横には茶色のモヤも見える。
「早く旦那様にお知らせ致しましょう!喜ばれますよ!」
おー、このモヤモヤ喋る!
「ダメよ、コールに言ったら仕事も放棄して来ちゃうもの。でも…。今日だけはいいかもしれないわね。だってこんなに可愛らしい子が我が家に来てくれたんだもの。ディアンにも伝えなくっちゃ。」
こっちの水色のモヤモヤも!
「ディアン様は剣術のお時間でございます。あと半刻程で終わることでしょう。」
「なら終わったら直ぐに伝えてちょうだい。きっと喜ぶわ。あの子も楽しみにして待ってたもの。」
あのキラキラのモヤなんだろう?あ、手を伸ばしたら届きそう!
あー、あとちょっと…届いた!
なんかサラサラしてるー。すごく綺麗。
「あら、私の事が分かるのかしら。ママですよー。ねえサーシャ、この子賢いわ!」
「そうですね。流石旦那様と奥方様の御子。出生石は何でしょうかね。奥方様の御髪と同じブルーブロンドの髪の毛ですし…。ブルートルマリンでしょうか?」
「どうかしら…。私は見ても分からないのよね。ディアンかコールに聞かないと。サーシャ、ディアンの稽古は終わった?」
「はい。只今メイドがお呼びしております。」
「さあ、私たちの可愛いお姫様のお名前は何かしらね。」
なんか綺麗な声が聞こえるのは分かるんだけどなー。
ぼわわわんってエコーがかかったみたいに聞こえるから全然内容が分からない。
私も話に混ざりたいなー、と思っていると急に睡魔に襲われ、私の瞼は強制的に閉ざされた。
だけど何となく、男性と少年の声で『ユークレース』と言われたのは今でも覚えている。
と、これが私が産まれた時のお話。
あー、あの時は母様も父様も兄様も全然分からなかったな。懐かしいー。
え、今はどうなってるかって?今は…
「ユークちゃん、どーこだ?」
母様とかくれんぼです。
じゃなくて、あれか四年が経ち、この世界がどんな所なのかやっと分かった!
この世界はローゼルクという名前で、なんと剣と魔法が存在する、いわゆるファンタジーな世界なのです!
「ユークちゃんみーつけた!」
「見つかった~…じゃあ次は母様の番です!」
おっと、母様に見つかった。
…話を戻して、
ローゼルクでは貴族制が存在する。
これは昔の日本と同じく5つの階級に分かれていて上から公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵となっている。
ちなみにうちの家は公爵家。王族の次に偉い貴族!
で、私が産まれた公爵家はアリュール公爵家と言って世間では「宝石の一族」と言われている。
なんで宝石なのかは前にそれとなく聞いてみたけれどはぐらかされた。
まあいいや。きっと社交界に出たら嫌でも知るだろうし。
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四歳上のオブシディアン(ディアン)兄様、
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