庶民的な転生公爵令嬢はふわふわ生きる

くしゃもち

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「拳での話し合いは?」「父様は遠慮するかな」「残念」

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「父様、ファールが契約してる精霊も精霊界に行ったきり帰って来てないんだって。」
「…そうなのか。」
「そうかって、やっぱり父様何か知ってるでしょ?教えてよ!!」
父様がこの話を持ち出したのは数日前。父様はその時点で知っていることがあるはず。
「ごめんね、父様もほとんどよくわかっていないんだ。ただ知ってるのは…」
ローゼルクの精霊全てが急に精霊界に呼び戻された、ということだけ。
「呼び出したって何?まさかウィーネ?」
「いや、私もそれを聞きたくてユークに聞いたんだよ。サフィ―と、それから前国王様にも。」
ま、お義父様は話したらすぐに追い出されちゃったんだけど~。と付け足しながら父様は言う。それはそれでどうなのだ。
母様も、お会いしたことが無いお爺様も元契約者だからウィーネの姿も見えるし、呼び出せる。だから父様もその二人に聞いたのだろう。
「じゃあ父様は何も知らないって言うことでいいの?」
「うん。私も何かわかったら伝えるから、二人も何か分かったら言ってね。」
「「はい。」」
それじゃあ私も何か探すか…結局父様はシロか~。

でも、なんで精霊たちは消えたの?
むむむ…わかんないよぉぉぉ!昔から私は頭を使うのは苦手なの!だから…魔法と物理で解決しますか。
という訳で、ちょっとナイフを拝借してっと…
「っつ~~!!」
うう~、このナイフで自分の皮を切る感覚…いつまでたっても慣れないな。いや、慣れるのもどうかと思うけど。
「精霊たちの場所を教えて。」
『大半の精霊は精霊界です。そして、一部の………の妄信している者たちは人間界で暴走を起こしているそうです。』
やっぱり途切れている所があるな。そこは今どうでもよくて…人間界で暴走!?
うう、もう一回切るしかないのか…
「その暴走している精霊たちはどこにいるの?具体的にお願い!」
『人間界のローゼルク北部から、アリュール家を目的地に、暴れています。』
そっかそっか~。アリュール家ね~ってアリュール家って私の家、それも現在地やんけ!!!
どうすりゃいいのさ!えっと、まずは父様に報告?そうだ報告だ!いくぞゴルァ!!

「と、いうわけでーす。」
「なるほど。よし、」
お、これはマジ本気モード父様か?どんな防衛策を?
「じゃあ、」
わくわく、わくわく!
「にげよっか!」
はい、悪い意味で期待を裏切らない父様ですね。
「だって精霊様が大勢でこっちに向かってきてるんでしょ?なら逃げないと無理だって~」
「でも精霊様たちの目的は私たちなんでしょ?なら死ぬまで追われそうだけど。」
「ユーク、最近ディアンみたいに辛辣だね…でもそれもそうだな。」
父様がちゃんとしてくれればやんわりとした言い方にします~。
「ならどうする?話し合いはできそうなのかな?」
「ううーん、暴走したって言ってたからな~。拳での話し合いなら応じてくれるんじゃない?」
拳での話し合い。まあ、暴走族にはこれが一番でしょ。
「それは父様が遠慮するかな、うん。」
残念。いい考えだと思ったのにな~。
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