庶民的な転生公爵令嬢はふわふわ生きる

くしゃもち

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私も、まだ小さい主の幸せを願う一人ですから

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「はぁ…」

今日はディアン様が風邪を引きました。

私が看病すると申し出ましたが…ユーク様に

「シャーサの為にも…私がするから!大丈夫!」

と言われ、使用人の寮で休んでおります。

ディアン様…私、知っているんですよ?

熱が出ると魔術で無理やり回復して、一瞬で治せること。

ですが…四年の間も、お二人は離れていられましたし、ディアン様の気持ちもわからなくはありませんね。

ですが…何をしましょうか。

買い物もする必要がありませんし…

ここに来てから、することが無くなってしまい困りますね。

なら…昔ユーク様にいただいたあのお菓子を作りましょうか。


材料は、卵、砂糖、小麦粉、粉末のチョコレート、バター、洋酒、そしてもう一つは特別なこの…

固形のチョコレートは、私の御給金では到底手の届かない代物ですが、粉末であれば少し買えます。

さあ、作りましょうか。

まずは砂糖と水と洋酒を煮詰め、シロップを作ります。

固まらず、焦げない、ギリギリの温度で保ちます。あまり火加減の調節は得意ではありませんが…これは魔術で温めましょう。

そして、別の大きな容器に卵白と砂糖を入れ、混ぜます。

以前、ユーク様はなにか他にも入れられていられましたが…お聞きするのを忘れてしまいました。今度お聞きしましょう。

それにしても、泡立て器ですくってツノが立つまで混ぜるというのは大変ですね…

いえ、これ位ではへこたれません!

そして卵黄を入れ、混ぜるのですが、完全には混ぜないそうです。たしかまーぶるじょう?でしたかね?それくらいまで混ぜるそうです。

それから、小麦粉と粉末のチョコレートを入れ、優しく混ぜます。

あぁ…だまになってしまいました…。

先にふるいにかけておけばよかったですね…。

気を取り直して、バターを塗っておいた天板の中心に先ほどの生地を流し込み、全体に火を通します。

お母様であれば、目を離していても問題ないのですが…私はまだまだ未熟なのでしっかりと見ておかないと焦げてしまいます。

今まで、自分の才能がないから、と魔術の練習さえ怠っていた私が率先して魔術を使うことになるなんて。

本当に、私の、主様に感謝しないと。


よかった、ちゃんと焼きあがりましたね。

次は…もう一度卵を泡立て、多めに作っておいたシロップと混ぜ合わせ、少しずつ、バターを入れていきます。大量の。

バター…最近高くなってきているんですよね…

それにユーク様とご一緒してお菓子を頂いているせい…おかげか、ぜい肉がついてきているような…特にお腹周りと背中に…

だ、大丈夫です!明日はユーク様の御供をして孤児院へ行きますから!

その時に子供たちと遊べば、少しは運動になる…はずですよね?

さ、さあ!バタークリーム作りの続きです!

硬くなってきたら、本日の要、栗を入れます!

栗を甘く煮て、潰し、バタークリームに入れ、練ります。

いつもはユーク様と一緒に作るので控えるのですが…ここにも洋酒を入れてみましょう。

そして、先ほどの生地に切れ込みを入れ、シロップを塗り、染み込ませます。

最後に、栗のバタークリームを塗り、生地をロール状に巻きます!

仕上げに…残りのクリームを乗せて…

完成です!ぶっしゅどのえる!

ユーク様曰く、特別な日に食べるお菓子だそうです。

今日は休日なだけで、特別な日でもなんでもありませんが、いただきましょう。

残りはユーク様とディアン様に…いえ、やめておきましょう。

ディアン様の、ユーク様との大切なひと時を邪魔するほど、私も無粋ではありませんから。

私も、まだ小さな二人の主の幸せを願う身ですから。

これは、もうすぐ帰ってこられる他家の使用人、先輩方におすそ分けしましょう。
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感想 1

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みんなの感想(1件)

聖石
2020.07.14 聖石

シャーサさんなのかサーシャさんなのか?

ごっちゃになってますよー

2020.07.15 くしゃもち

ご指摘ありがとうございます!

すぐに直して参ります。

解除

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