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【序章】《最後の始まり》
第3話 襲撃者
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走り去る足音が完全に森へ溶けた時、
俺の腕に残っていた抱擁の温もりも、静かに失われた。
──もう、振り返らない。
俺は迷いなく、二振りの剣を抜いた。
自分が口下手なのは分かっている。
考えるより先に言葉が出る。
それは欠点であり、同時に、戦場では余計な迷いを断ち切る利点でもあった
……だが。
「この違和感はなんだ?」
十四歳。
まだ"子供"と呼ばれて当然の年齢だ。
つい先ほどまで離れたくはないと死の恐怖に呑まれていたはずなのに、
去り際には異様なほど冷静になっていた。
───泣き叫ぶと思っていた。
縋りついて離れない可能性も覚悟していた。
“常に冷静であれ”
そう言い聞かせてきた俺の教育か。
……否。
半分以上は、愛する妻の教育の賜物か.......
日々成長していると考えれば理解はできる。
だが、納得はできない。
極限で理性を保てる存在など、そう多くはない。
ましてや、兵士としての基本の心構えがあるとは思えない。
いずれ困難な出来事に出会った際に立ち向かえるように力の使い方は教えてきたが、感情を制御する術は教えていない。
───まあ。
あいつは俺の想像より、ずっと先を進んでいた、ただそれだけなのだろう。
そう頭の中で違和感に結論をつける。
「─────」
事切れるように倒れてきた最愛の妻を抱き留め、
俺は静かに地へと寝かせる。
「……よく頑張ったな」
血がカイムの実だという嘘。
甘ったるい匂いの奥に混じる、嗅ぎ慣れた鉄の気配で、最初から分かっていた。
それでも───
最後まで“母”であろうとした姿を見せつけられた。
ならば応えるのが夫であり、男である俺の役目だ。
違和感は、ハイルだけじゃない。
なぜ“そこに居る”のに、攻撃してこない。
こうして会話をしている間も、ただ潜んでいる襲撃者。
「いい加減姿を見せたらどうだっ!!」
怒号が、廃墟と化した家に反響する。
埃はすでに収まり、
思い出の詰まった家は見る影もない。
怒りは、確かに俺の中に存在する。
だが、今は違う。
冷静だ。
視界は悪い。
森が赤い月明かりを遮っている。
……どこだ。
気配はある。
だが、暗闇に慣れていない目では姿を捉えられない。
あれほど豪快に襲撃をした者が、隠密を好むとは到底思えない。
やがて、土と草を踏みしめる音が森の奥から響く。
続いて、金属が擦れる不快な音。
鎧で潜伏か。
しかもなにも余計なものを噛ませていない、ここにいるぞと自己主張を示す強者の足音。
……嫌な予感しかしねぇ。
魔界は今、後継者争いの渦中。
手綱を握れない連中が、脅威の芽となる存在を潰しに来ても不思議じゃない。
こっちは愛する家族と隠居生活真っ只中なんだが?
独断で暴走している暗部じゃないことを祈るだけか……
ここで追っ手を倒しても第二、第三と来られるのは勘弁だ。
────不意打ち仕掛けるような奴が正々堂々と挑んでくるとは思っていないが。
赤い月明かりの下、森から襲撃者の輪郭が徐々に浮かび上がる。
捻れた角を持つ兜。
棘のように角ばった歪な鎧。
頂点に捻じれた二つの角。まるで悪魔を象った────
いや、“悪魔そのもの”と言われても納得する禍々しさを感じる。
──見覚えはないか。その身に纏う威圧、どこかで1戦交えていたら覚えているはずだが、同じ戦場に居ただけなら記憶が無いのも仕方がないか。
襲撃者が手を伸ばすと、
地面に刺さっていた大剣が引き寄せられるように宙を舞った。
魔力を纏った武器……か、なかなかに厄介だ。
見せつけるように大剣を頭上で一回転させ構え直す襲撃者。
目に映る奴の体格は細身。
大剣を扱うには不釣り合いだが、得意な獲物として手にしている以上油断はできない。
狙いは俺か、レヴィアか。
本当のところは分からない。
だが、今姿を現した以上、標的は俺である可能性は高い。
いったい何しにきやがったんだ、おまえは。
『そうね、私と貴方の関係に嫉妬した過ぎし日の恋人だったり?』
「────は?」
思わず耳を疑った、次に耳に届いたのは詠唱
『氷豪の力よ魔力を贄とし私の敵を永久凍土の牢獄へ!』
空が蒼に染まり、
無数の氷結晶が地面から生え、
襲撃者を閉じ込める。
『狙いは私よ。最初の一撃に迷いがなかったもの、魔力感知で場所を感じ取ったのかしら?魔法使いの天敵ね』
「待て……お前、死んだんじゃ……」
『はぁ───』
混乱する俺をよそに、
頭の中で、あの溜息が響く。
『今、何をすべきか分かってる?今私達がしなければいけないことは何?』
「あの鎧の阿呆をぶっ潰す」
『ち が う わ よ。
阿呆は向こうではなく貴方ね、少し冷静になりなさい、何のためにあなたやハイル以外に触れさせていない身体であんな無粋な物を防いだと思っているの?』
「……わかってるさ。ハイルがガルディオスたちと合流するまで、あれを足止めすりゃいいんだろ?」
『そう正解。それだけ分かっていれば十分よ』
ピリピリと肌を刺すような感覚が走る。
奴はまだ生きている。
氷の牢は、内側から押し返される莫大な魔力に耐えきれず、軋みながら震え、亀裂を広げ始めていた。
『わかっているならさっさと準備しなさい』
「一つ聞いてもいいか?」
『なぁに? くだらないことだったら怒るわよ』
「レヴィアにとって、ハイルは何だ?」
──答えがわかってるからこそ、聞いておかなければならない。
『私とあなたの、何より大切な息子よ。将来あの子があの子の床を大切に思ってくれる最愛の理解者を連れてきてくれるまで誰が死ぬもんですか、あなたもそうでしょう?』
姿は見えないが、頬を膨らませて怒っている様子が容易に想像できた。
……本当に、こういうところだけは昔から変わらない。
俺が襲撃者から視線を外さず警戒していると、周囲にいくつもの魔方陣が展開される。
姿は見えないが、魔力の渦巻く様な大きな流れのから相当怒っているのを肌で感じ取る。
ああそうだ、俺もおまえも大切なもののために全力をだすんだ。
「だが、どうする?
お前の力でも想定外となれば、できることは限られる。
俺一人ならまだしもお前を守りながら戦うとなると、流石に骨が折れる」
視線の先。
鎧の奥から滲み出る魔力は、嫌というほど重い。
「あちらさん……俺と同格。
いや、それ以上かもしれんぞ」
『アレを使うから、大丈夫よ』
嫌な予感が、確信へと変わる。
「……おいおい。
そこまでの相手ってわけか?
──待て。前に言ってた“準備”って話……まさか、これか?」
姿は見えない。
だが、はっきりとうなずいたのが分かった。
ああ、最高の気分だ。
膨大に膨れ上がる魔力と、徐々に希薄になる気配でレヴィアが大体何をしようってのかは予想がついてしまう、考えたくはなくが、俺とはまた違う意味で強情だから止めるのは骨が折れる。
まあそもそも止めようとすら思っていないから問題はない。
小さく息を吐き、覚悟を決めた。
「……ああ、分かった。
この世で一番愛する妻がそう決めたなら、後は俺が全責任を持つ。“俺に任せろ”」
一拍置き、低く続ける。
「だが問題が一つあったと言っていたな。たしか触媒がどうのこうの言ってたが、解決したのか?」
『既に準備は終わってるわ。今も私の魔力と接続できているから大丈夫よ。
師匠と、何度も……何度も確認してようやく少し前に準備が終わったの、こんなに早く使うことになるとは思っていなかったけど、少し前から嫌な空気は感じていたから間に合ってよかったわ』
少しだけ、声が柔らぐ。
『……絶対に、成功するわ』
その言葉に、俺も気合を入れ直す。
本音を言えば、代われるなら代わってやりたい。
だが、この状況で他の策は見当たらない。
──襲撃者は、強い。
一瞬視線が交錯しただけで、
身体が警告を鳴らし、背中を汗が伝う。
生半可な攻防なら、先に死ぬのは俺。
次にレヴィア。
そして、俺たちが倒れたらその魔の手はハイルまで届いてしまう。
ならば。
腹をくくるしかない。
『──発動までの時間稼ぎをお願い!』
「──お前を、絶対に守る」
『……ええそうね、私もあなたのことを愛しているわ』
ああ、その言葉だけで俺はどこまでも戦える。
俺もおまえも大切なもののために全力を出すんだ。
だから親子水入らずの大切な日に部外者が乱入してきたなら、相応の報いは受けてもらおうじゃないか。
何かを感じ取ったのか、静から動へと切り替わった襲撃者が一気に間合いを詰めてきた。
速い。
地を蹴る踏み込みの重さが、足元から伝わってくる。
振り下ろされた大剣を、両手で構えた剣で真正面から受け止める。
──衝撃が、腕の骨を揺らした。
……重い。
この一撃だけで、手が痺れやがる。
歯を食いしばり、足に力を込める。
地面が抉れ、靴底が土を削りながら後退する。
一歩、二歩、三歩……なんとか止めた。
攻撃を防がれた襲撃者は、即座に距離を取る。
小手調べ、ってところか。
こんな状況じゃなけりゃ、
じっくり手合わせしたい相手だがそうも言ってられねぇ。
男として夫としても愛しい女性の前ではカッコつけたいが、
それを許してくれる相手ではないだろう。
背後では、レヴィアが複数の魔法陣を展開し、詠唱に入っている。
俺の役目は、あくまで“時間稼ぎ”。
月明かりに照らされる薄紫の全身鎧。
装甲は分厚い……隙間を狙って中に届かせるには少し危険すぎる。
丁寧に狙おうとすれば隙を晒す、かと言って斬撃程度じゃ、あの鎧に傷一つ付けられないのは長年の戦闘経験から頭が導き出していた。それに武器を失えばその時点で終わりだ。
となれば、できる攻撃手段は限られてくる。
「貴様は、どこのどいつだ!?」
叫ぶが、答えはない。
襲撃者は大剣を水平に構え、突進してくる。
──出し惜しみしてる暇はねぇ!
「仕事の時間だぞお前ら」
両手に構えた赤と青の双剣が、静かに輝く。
向こうの狙いは最初から“排除”。
正々堂々の力試しじゃない。
突進を引き付け、一瞬だけ半身を引いてやり過ごす。
すれ違いざまに腹部を狙い、赤の剣を叩きつけるように振るう。
──が、襲撃者は重心を崩すことなく回転し、技を返すように胴薙ぎを放ってきた。
舌打ちしながら双剣で受け止め、地面を抉りながら耐える。
金属同士がぶつかる轟音が、夜の森に響き渡った。
……細身だが、繰り出される力が異常だ。
実力は……やはり同格。いや、全力を出せばレヴィアの邪魔をしてしまう分俺が少し押されているか。
あの鎧はどこの魔王軍の物でもない。
数で取り囲んでこない以上、正規兵じゃないのはわかるが、見た目から得られる情報が少ない。
直線の振り下ろしを受け流しつつ、突きを放つ。
だが、すでにそこに襲撃者の姿はなかった。
地面に突き刺さった大剣を支点に、前方への縦回転。
飛んで行った先はレヴィアが展開する複数の魔法陣の中心、魔法世界では核と呼ばれる部分。
「っ、視線を引き付けるための囮か……!」
余計なことを考えていた隙を疲れ、まんまとしてやられた。
最初から回転斬りによる奇襲を狙っていたのか。
脳筋タイプじゃねぇな、厄介だ!
走りながら、赤の剣を投擲。
地面に突き刺さった瞬間、爆発的な火柱が立ち上がり、炎の壁となって行く手を阻む。
勢いを殺され立ち止まるしかなかった一瞬の隙へ奴の胴体めがけて、体重を乗せた飛び蹴りを叩き込む。
鎧越しでも確かに届いた手応えがあり、襲撃者は木々をなぎ倒しながら吹き飛んだ。
木々をなぎ倒しながら吹き飛ぶその隙に、剣を回収。
『準備完了よ』
振り向けば、詠唱は終わっていた。
赤、青、黄と多色の魔法陣が彼女を覆い、旋回している。
展開された魔法陣の量だけで分かる。
──今まで見てきたものとは規模が、違う。
『──《詠唱完了》』
次々と、展開された魔法陣が一つに集約され光の粒が次々と収縮され、巨大な光塊へと収束していく。
それに気付いた襲撃者が、発動を阻止しようと組合中に強引に脇を抜け再び彼女を狙う。
……させるか。
俺は双剣を地面に突き刺す。
魔道士に対して魔法を発動する前に接近戦を持ちかけるのは基本だ、
だが俺が……いや"俺ら"がいる限り接近出来ると思うなよ。
俺は双剣を地面に突き刺す。
「まったく……
久しぶりに呼び出したと思えば、最初から全開か───」
炎が壁から“檻”へと形を変える。
「─────剣使いが荒いぞ?」
炎が、今度は壁ではなく“檻”となって襲撃者を囲う。
「同意。契約者。
せめて準備くらいはさせてください」
火柱の中へ、無数の氷刃が吸い込まれていく。
「……これで、終わりだろ?」
背後で、赤毛の少年と水色の髪の少女が頷く。
そして、小さく最後の詠唱が紡がれる。
『白き終焉光』
白光が走る。
地を抉り、森を裂き、山を崩し───
ただ、全てを飲み込み真っ直ぐに。
残ったのは、俺と二人の剣、そして光の粒を零し続け、存在が薄れていく、愛する妻。
倒れそうになる身体を、抱き留める。
「……あなた……後は、任せたわ……」
差し出された手に、俺は迷わず重ねる。
「……ああ。後は俺に任せろ。
しばらく……ハイルを、見守っててくれ」
光が、最後の灯火のように煌めき───
やがて、腕に残ったのは、物言わぬ重さだけだった。
……魔法のことはよくわからないが、レヴィアが使用した魔法は本来なら発動と同時に存在を失う。
そういうものだと徐々に消えかけていた存在感から理解していた、最後に少しでも言葉を交わせたのは、奇跡なのだろう。
それほどまでに、レヴィアの想いは強かったってことか、これ以上無く惚れ直すしかない。
「……倒せたのか?」
この場にいるのは俺ら3人だけなのか?
「マスター、敵反応はないぜ」
「肯定、転移痕跡もなし。
完全消滅と判断します、契約者。配偶者の術で痕跡事消えたかもしれませんが」
……助かった、か。
だが。
「だが」「ですが」
二人の声に、俺は頷く。
「ああ、わかってる」
剣を構え、言い放つ。
「そこに隠れてる奴 、出てこい」
その言葉と同時に2人は俺を守るように前に進み出る。
次の瞬間木陰が、わずかに揺れた。
「流石ですね"剣豪"と"異端者"、あの彼女をこうも簡単に撃退してしまうとは……」
撃退……その言葉が頭に引っかかるが姿を現した“それ”を見て、
俺は息をすることを忘れた。
肩から腰へと流れ落ちる長い髪は、夜そのものを束ねたかのように深く、闇であるはずなのに、月光を拒まず静かな艶を帯びている。
風に揺れるたび、音が遠ざかり、世界が一段階、静かになる錯覚に囚われた。
───綺麗だ。
思考が、それ以上進まない。
その顔立ちは、純白という言葉ですら追いつかぬほどに澄み渡り、争いや穢れという概念をまだ知らぬかのような、柔らかく慈愛に満ちた表情を宿している。
見つめ返してくるその眼差しは優しく、しかし底知れぬ深さを秘め、覗き込めば魂ごと引き込まれてしまいそうな静謐さを帯びていた。
凛と背筋を伸ばして立つその姿からは、揺るぎない意思と確かな覚悟が感じられる。
それは決して声高に主張する強さではなく、長い時を耐え、選び抜いてきた者だけが身にまとう“芯”
触れれば折れるどころか、こちらの方が砕かれてしまいそうな、静かな強靭さだった。
それでいて、その輪郭のどこかには、まだ少女の面影が残されている。
無垢さと成熟、儚さと決意が奇跡的な均衡で同居し、相反するはずの要素が互いを否定することなく、ひとつの存在として結晶している。
目を離せば、この存在は霧のように消えてしまうのではないかと、
そう錯覚するほどに現実離れした佇まいで、彼女はただそこに立っていた。
だが───
俺の視線を、完全に奪い去ったのは───
彼女の背に、静かに広がる“双翼”だった。
一方は、光さえも飲み込む闇の翼。
夜よりもなお深く、奈落を切り取って貼り付けたかのような漆黒。
羽根一枚一枚が重い魔力を宿し、わずかに動くだけで、周囲の空気が歪んでいる。
もう一方は、それとは対照的に、天より零れ落ちた祝福の結晶のような白翼。
月光を受けて淡く輝き、触れれば祈りに変わってしまいそうなほど清浄で、穢れという概念を知らぬ純白。
本来ならば、ただ存在するだけで周囲を浄化し、安らぎをもたらすはずの翼だった。
だが、その白は完全ではなかった。
黒は、確かに白を侵している。
境界は曖昧に滲み、純白だった羽根の根元には、闇が絡みつくように染み込み、ところどころには裂けた痕跡さえ残されている。
癒えきらぬ傷が、彼女が歩んできた過酷な時間と、選ばざるを得なかった運命を、無言のまま語っていた。
悪魔でもない。
天使でもない。
完全な左右対称ではないその双翼が、
彼女の存在そのものが“曖昧”であることを雄弁に示している。
俺は息をすることすら忘れ、抗う術もなく目を奪われていた。
「……お前は、何者だ?」
本能が叫ぶ。
関わるな、と。
七柱の一柱、『強欲』の継承者であり───」
その言葉が、耳に届いた瞬間。
「『剣豪』の称号を授けられし者、ハルディック・アイゼン───っ」
視界が、白く弾けた。
思考よりも先に身体が動いていた。
腰から赤い剣を引き抜き、間合いを詰め、彼女の首元へと突きつける。
殺気を叩きつける。
二度と聞きたくなかった名。
忌々しい悪魔だった者の名、二度と呼ばれることのないように決別した名。
悲鳴。
怒号。
血の匂い。
闘争と殺戮によって目覚める"真なる自分"が、静かに牙を剥く。
頭の中が白く染まり、身体が電流に貫かれたように震える。
理性より先に本能が動き、剣先は彼女の首元へ正確に突き付けられていた。
同時に、殺気を叩きつける。
俺の怒りを買ったことは、彼女も理解しただろう。
少し力を込めれば、刃は簡単に皮膚を裂く。
それでも彼女は、一切の動揺を見せなかった。
ただ、静かに俺を見据え、言葉を続ける。
「貴方を見込み、依頼したい仕事があります」
俺の腕に残っていた抱擁の温もりも、静かに失われた。
──もう、振り返らない。
俺は迷いなく、二振りの剣を抜いた。
自分が口下手なのは分かっている。
考えるより先に言葉が出る。
それは欠点であり、同時に、戦場では余計な迷いを断ち切る利点でもあった
……だが。
「この違和感はなんだ?」
十四歳。
まだ"子供"と呼ばれて当然の年齢だ。
つい先ほどまで離れたくはないと死の恐怖に呑まれていたはずなのに、
去り際には異様なほど冷静になっていた。
───泣き叫ぶと思っていた。
縋りついて離れない可能性も覚悟していた。
“常に冷静であれ”
そう言い聞かせてきた俺の教育か。
……否。
半分以上は、愛する妻の教育の賜物か.......
日々成長していると考えれば理解はできる。
だが、納得はできない。
極限で理性を保てる存在など、そう多くはない。
ましてや、兵士としての基本の心構えがあるとは思えない。
いずれ困難な出来事に出会った際に立ち向かえるように力の使い方は教えてきたが、感情を制御する術は教えていない。
───まあ。
あいつは俺の想像より、ずっと先を進んでいた、ただそれだけなのだろう。
そう頭の中で違和感に結論をつける。
「─────」
事切れるように倒れてきた最愛の妻を抱き留め、
俺は静かに地へと寝かせる。
「……よく頑張ったな」
血がカイムの実だという嘘。
甘ったるい匂いの奥に混じる、嗅ぎ慣れた鉄の気配で、最初から分かっていた。
それでも───
最後まで“母”であろうとした姿を見せつけられた。
ならば応えるのが夫であり、男である俺の役目だ。
違和感は、ハイルだけじゃない。
なぜ“そこに居る”のに、攻撃してこない。
こうして会話をしている間も、ただ潜んでいる襲撃者。
「いい加減姿を見せたらどうだっ!!」
怒号が、廃墟と化した家に反響する。
埃はすでに収まり、
思い出の詰まった家は見る影もない。
怒りは、確かに俺の中に存在する。
だが、今は違う。
冷静だ。
視界は悪い。
森が赤い月明かりを遮っている。
……どこだ。
気配はある。
だが、暗闇に慣れていない目では姿を捉えられない。
あれほど豪快に襲撃をした者が、隠密を好むとは到底思えない。
やがて、土と草を踏みしめる音が森の奥から響く。
続いて、金属が擦れる不快な音。
鎧で潜伏か。
しかもなにも余計なものを噛ませていない、ここにいるぞと自己主張を示す強者の足音。
……嫌な予感しかしねぇ。
魔界は今、後継者争いの渦中。
手綱を握れない連中が、脅威の芽となる存在を潰しに来ても不思議じゃない。
こっちは愛する家族と隠居生活真っ只中なんだが?
独断で暴走している暗部じゃないことを祈るだけか……
ここで追っ手を倒しても第二、第三と来られるのは勘弁だ。
────不意打ち仕掛けるような奴が正々堂々と挑んでくるとは思っていないが。
赤い月明かりの下、森から襲撃者の輪郭が徐々に浮かび上がる。
捻れた角を持つ兜。
棘のように角ばった歪な鎧。
頂点に捻じれた二つの角。まるで悪魔を象った────
いや、“悪魔そのもの”と言われても納得する禍々しさを感じる。
──見覚えはないか。その身に纏う威圧、どこかで1戦交えていたら覚えているはずだが、同じ戦場に居ただけなら記憶が無いのも仕方がないか。
襲撃者が手を伸ばすと、
地面に刺さっていた大剣が引き寄せられるように宙を舞った。
魔力を纏った武器……か、なかなかに厄介だ。
見せつけるように大剣を頭上で一回転させ構え直す襲撃者。
目に映る奴の体格は細身。
大剣を扱うには不釣り合いだが、得意な獲物として手にしている以上油断はできない。
狙いは俺か、レヴィアか。
本当のところは分からない。
だが、今姿を現した以上、標的は俺である可能性は高い。
いったい何しにきやがったんだ、おまえは。
『そうね、私と貴方の関係に嫉妬した過ぎし日の恋人だったり?』
「────は?」
思わず耳を疑った、次に耳に届いたのは詠唱
『氷豪の力よ魔力を贄とし私の敵を永久凍土の牢獄へ!』
空が蒼に染まり、
無数の氷結晶が地面から生え、
襲撃者を閉じ込める。
『狙いは私よ。最初の一撃に迷いがなかったもの、魔力感知で場所を感じ取ったのかしら?魔法使いの天敵ね』
「待て……お前、死んだんじゃ……」
『はぁ───』
混乱する俺をよそに、
頭の中で、あの溜息が響く。
『今、何をすべきか分かってる?今私達がしなければいけないことは何?』
「あの鎧の阿呆をぶっ潰す」
『ち が う わ よ。
阿呆は向こうではなく貴方ね、少し冷静になりなさい、何のためにあなたやハイル以外に触れさせていない身体であんな無粋な物を防いだと思っているの?』
「……わかってるさ。ハイルがガルディオスたちと合流するまで、あれを足止めすりゃいいんだろ?」
『そう正解。それだけ分かっていれば十分よ』
ピリピリと肌を刺すような感覚が走る。
奴はまだ生きている。
氷の牢は、内側から押し返される莫大な魔力に耐えきれず、軋みながら震え、亀裂を広げ始めていた。
『わかっているならさっさと準備しなさい』
「一つ聞いてもいいか?」
『なぁに? くだらないことだったら怒るわよ』
「レヴィアにとって、ハイルは何だ?」
──答えがわかってるからこそ、聞いておかなければならない。
『私とあなたの、何より大切な息子よ。将来あの子があの子の床を大切に思ってくれる最愛の理解者を連れてきてくれるまで誰が死ぬもんですか、あなたもそうでしょう?』
姿は見えないが、頬を膨らませて怒っている様子が容易に想像できた。
……本当に、こういうところだけは昔から変わらない。
俺が襲撃者から視線を外さず警戒していると、周囲にいくつもの魔方陣が展開される。
姿は見えないが、魔力の渦巻く様な大きな流れのから相当怒っているのを肌で感じ取る。
ああそうだ、俺もおまえも大切なもののために全力をだすんだ。
「だが、どうする?
お前の力でも想定外となれば、できることは限られる。
俺一人ならまだしもお前を守りながら戦うとなると、流石に骨が折れる」
視線の先。
鎧の奥から滲み出る魔力は、嫌というほど重い。
「あちらさん……俺と同格。
いや、それ以上かもしれんぞ」
『アレを使うから、大丈夫よ』
嫌な予感が、確信へと変わる。
「……おいおい。
そこまでの相手ってわけか?
──待て。前に言ってた“準備”って話……まさか、これか?」
姿は見えない。
だが、はっきりとうなずいたのが分かった。
ああ、最高の気分だ。
膨大に膨れ上がる魔力と、徐々に希薄になる気配でレヴィアが大体何をしようってのかは予想がついてしまう、考えたくはなくが、俺とはまた違う意味で強情だから止めるのは骨が折れる。
まあそもそも止めようとすら思っていないから問題はない。
小さく息を吐き、覚悟を決めた。
「……ああ、分かった。
この世で一番愛する妻がそう決めたなら、後は俺が全責任を持つ。“俺に任せろ”」
一拍置き、低く続ける。
「だが問題が一つあったと言っていたな。たしか触媒がどうのこうの言ってたが、解決したのか?」
『既に準備は終わってるわ。今も私の魔力と接続できているから大丈夫よ。
師匠と、何度も……何度も確認してようやく少し前に準備が終わったの、こんなに早く使うことになるとは思っていなかったけど、少し前から嫌な空気は感じていたから間に合ってよかったわ』
少しだけ、声が柔らぐ。
『……絶対に、成功するわ』
その言葉に、俺も気合を入れ直す。
本音を言えば、代われるなら代わってやりたい。
だが、この状況で他の策は見当たらない。
──襲撃者は、強い。
一瞬視線が交錯しただけで、
身体が警告を鳴らし、背中を汗が伝う。
生半可な攻防なら、先に死ぬのは俺。
次にレヴィア。
そして、俺たちが倒れたらその魔の手はハイルまで届いてしまう。
ならば。
腹をくくるしかない。
『──発動までの時間稼ぎをお願い!』
「──お前を、絶対に守る」
『……ええそうね、私もあなたのことを愛しているわ』
ああ、その言葉だけで俺はどこまでも戦える。
俺もおまえも大切なもののために全力を出すんだ。
だから親子水入らずの大切な日に部外者が乱入してきたなら、相応の報いは受けてもらおうじゃないか。
何かを感じ取ったのか、静から動へと切り替わった襲撃者が一気に間合いを詰めてきた。
速い。
地を蹴る踏み込みの重さが、足元から伝わってくる。
振り下ろされた大剣を、両手で構えた剣で真正面から受け止める。
──衝撃が、腕の骨を揺らした。
……重い。
この一撃だけで、手が痺れやがる。
歯を食いしばり、足に力を込める。
地面が抉れ、靴底が土を削りながら後退する。
一歩、二歩、三歩……なんとか止めた。
攻撃を防がれた襲撃者は、即座に距離を取る。
小手調べ、ってところか。
こんな状況じゃなけりゃ、
じっくり手合わせしたい相手だがそうも言ってられねぇ。
男として夫としても愛しい女性の前ではカッコつけたいが、
それを許してくれる相手ではないだろう。
背後では、レヴィアが複数の魔法陣を展開し、詠唱に入っている。
俺の役目は、あくまで“時間稼ぎ”。
月明かりに照らされる薄紫の全身鎧。
装甲は分厚い……隙間を狙って中に届かせるには少し危険すぎる。
丁寧に狙おうとすれば隙を晒す、かと言って斬撃程度じゃ、あの鎧に傷一つ付けられないのは長年の戦闘経験から頭が導き出していた。それに武器を失えばその時点で終わりだ。
となれば、できる攻撃手段は限られてくる。
「貴様は、どこのどいつだ!?」
叫ぶが、答えはない。
襲撃者は大剣を水平に構え、突進してくる。
──出し惜しみしてる暇はねぇ!
「仕事の時間だぞお前ら」
両手に構えた赤と青の双剣が、静かに輝く。
向こうの狙いは最初から“排除”。
正々堂々の力試しじゃない。
突進を引き付け、一瞬だけ半身を引いてやり過ごす。
すれ違いざまに腹部を狙い、赤の剣を叩きつけるように振るう。
──が、襲撃者は重心を崩すことなく回転し、技を返すように胴薙ぎを放ってきた。
舌打ちしながら双剣で受け止め、地面を抉りながら耐える。
金属同士がぶつかる轟音が、夜の森に響き渡った。
……細身だが、繰り出される力が異常だ。
実力は……やはり同格。いや、全力を出せばレヴィアの邪魔をしてしまう分俺が少し押されているか。
あの鎧はどこの魔王軍の物でもない。
数で取り囲んでこない以上、正規兵じゃないのはわかるが、見た目から得られる情報が少ない。
直線の振り下ろしを受け流しつつ、突きを放つ。
だが、すでにそこに襲撃者の姿はなかった。
地面に突き刺さった大剣を支点に、前方への縦回転。
飛んで行った先はレヴィアが展開する複数の魔法陣の中心、魔法世界では核と呼ばれる部分。
「っ、視線を引き付けるための囮か……!」
余計なことを考えていた隙を疲れ、まんまとしてやられた。
最初から回転斬りによる奇襲を狙っていたのか。
脳筋タイプじゃねぇな、厄介だ!
走りながら、赤の剣を投擲。
地面に突き刺さった瞬間、爆発的な火柱が立ち上がり、炎の壁となって行く手を阻む。
勢いを殺され立ち止まるしかなかった一瞬の隙へ奴の胴体めがけて、体重を乗せた飛び蹴りを叩き込む。
鎧越しでも確かに届いた手応えがあり、襲撃者は木々をなぎ倒しながら吹き飛んだ。
木々をなぎ倒しながら吹き飛ぶその隙に、剣を回収。
『準備完了よ』
振り向けば、詠唱は終わっていた。
赤、青、黄と多色の魔法陣が彼女を覆い、旋回している。
展開された魔法陣の量だけで分かる。
──今まで見てきたものとは規模が、違う。
『──《詠唱完了》』
次々と、展開された魔法陣が一つに集約され光の粒が次々と収縮され、巨大な光塊へと収束していく。
それに気付いた襲撃者が、発動を阻止しようと組合中に強引に脇を抜け再び彼女を狙う。
……させるか。
俺は双剣を地面に突き刺す。
魔道士に対して魔法を発動する前に接近戦を持ちかけるのは基本だ、
だが俺が……いや"俺ら"がいる限り接近出来ると思うなよ。
俺は双剣を地面に突き刺す。
「まったく……
久しぶりに呼び出したと思えば、最初から全開か───」
炎が壁から“檻”へと形を変える。
「─────剣使いが荒いぞ?」
炎が、今度は壁ではなく“檻”となって襲撃者を囲う。
「同意。契約者。
せめて準備くらいはさせてください」
火柱の中へ、無数の氷刃が吸い込まれていく。
「……これで、終わりだろ?」
背後で、赤毛の少年と水色の髪の少女が頷く。
そして、小さく最後の詠唱が紡がれる。
『白き終焉光』
白光が走る。
地を抉り、森を裂き、山を崩し───
ただ、全てを飲み込み真っ直ぐに。
残ったのは、俺と二人の剣、そして光の粒を零し続け、存在が薄れていく、愛する妻。
倒れそうになる身体を、抱き留める。
「……あなた……後は、任せたわ……」
差し出された手に、俺は迷わず重ねる。
「……ああ。後は俺に任せろ。
しばらく……ハイルを、見守っててくれ」
光が、最後の灯火のように煌めき───
やがて、腕に残ったのは、物言わぬ重さだけだった。
……魔法のことはよくわからないが、レヴィアが使用した魔法は本来なら発動と同時に存在を失う。
そういうものだと徐々に消えかけていた存在感から理解していた、最後に少しでも言葉を交わせたのは、奇跡なのだろう。
それほどまでに、レヴィアの想いは強かったってことか、これ以上無く惚れ直すしかない。
「……倒せたのか?」
この場にいるのは俺ら3人だけなのか?
「マスター、敵反応はないぜ」
「肯定、転移痕跡もなし。
完全消滅と判断します、契約者。配偶者の術で痕跡事消えたかもしれませんが」
……助かった、か。
だが。
「だが」「ですが」
二人の声に、俺は頷く。
「ああ、わかってる」
剣を構え、言い放つ。
「そこに隠れてる奴 、出てこい」
その言葉と同時に2人は俺を守るように前に進み出る。
次の瞬間木陰が、わずかに揺れた。
「流石ですね"剣豪"と"異端者"、あの彼女をこうも簡単に撃退してしまうとは……」
撃退……その言葉が頭に引っかかるが姿を現した“それ”を見て、
俺は息をすることを忘れた。
肩から腰へと流れ落ちる長い髪は、夜そのものを束ねたかのように深く、闇であるはずなのに、月光を拒まず静かな艶を帯びている。
風に揺れるたび、音が遠ざかり、世界が一段階、静かになる錯覚に囚われた。
───綺麗だ。
思考が、それ以上進まない。
その顔立ちは、純白という言葉ですら追いつかぬほどに澄み渡り、争いや穢れという概念をまだ知らぬかのような、柔らかく慈愛に満ちた表情を宿している。
見つめ返してくるその眼差しは優しく、しかし底知れぬ深さを秘め、覗き込めば魂ごと引き込まれてしまいそうな静謐さを帯びていた。
凛と背筋を伸ばして立つその姿からは、揺るぎない意思と確かな覚悟が感じられる。
それは決して声高に主張する強さではなく、長い時を耐え、選び抜いてきた者だけが身にまとう“芯”
触れれば折れるどころか、こちらの方が砕かれてしまいそうな、静かな強靭さだった。
それでいて、その輪郭のどこかには、まだ少女の面影が残されている。
無垢さと成熟、儚さと決意が奇跡的な均衡で同居し、相反するはずの要素が互いを否定することなく、ひとつの存在として結晶している。
目を離せば、この存在は霧のように消えてしまうのではないかと、
そう錯覚するほどに現実離れした佇まいで、彼女はただそこに立っていた。
だが───
俺の視線を、完全に奪い去ったのは───
彼女の背に、静かに広がる“双翼”だった。
一方は、光さえも飲み込む闇の翼。
夜よりもなお深く、奈落を切り取って貼り付けたかのような漆黒。
羽根一枚一枚が重い魔力を宿し、わずかに動くだけで、周囲の空気が歪んでいる。
もう一方は、それとは対照的に、天より零れ落ちた祝福の結晶のような白翼。
月光を受けて淡く輝き、触れれば祈りに変わってしまいそうなほど清浄で、穢れという概念を知らぬ純白。
本来ならば、ただ存在するだけで周囲を浄化し、安らぎをもたらすはずの翼だった。
だが、その白は完全ではなかった。
黒は、確かに白を侵している。
境界は曖昧に滲み、純白だった羽根の根元には、闇が絡みつくように染み込み、ところどころには裂けた痕跡さえ残されている。
癒えきらぬ傷が、彼女が歩んできた過酷な時間と、選ばざるを得なかった運命を、無言のまま語っていた。
悪魔でもない。
天使でもない。
完全な左右対称ではないその双翼が、
彼女の存在そのものが“曖昧”であることを雄弁に示している。
俺は息をすることすら忘れ、抗う術もなく目を奪われていた。
「……お前は、何者だ?」
本能が叫ぶ。
関わるな、と。
七柱の一柱、『強欲』の継承者であり───」
その言葉が、耳に届いた瞬間。
「『剣豪』の称号を授けられし者、ハルディック・アイゼン───っ」
視界が、白く弾けた。
思考よりも先に身体が動いていた。
腰から赤い剣を引き抜き、間合いを詰め、彼女の首元へと突きつける。
殺気を叩きつける。
二度と聞きたくなかった名。
忌々しい悪魔だった者の名、二度と呼ばれることのないように決別した名。
悲鳴。
怒号。
血の匂い。
闘争と殺戮によって目覚める"真なる自分"が、静かに牙を剥く。
頭の中が白く染まり、身体が電流に貫かれたように震える。
理性より先に本能が動き、剣先は彼女の首元へ正確に突き付けられていた。
同時に、殺気を叩きつける。
俺の怒りを買ったことは、彼女も理解しただろう。
少し力を込めれば、刃は簡単に皮膚を裂く。
それでも彼女は、一切の動揺を見せなかった。
ただ、静かに俺を見据え、言葉を続ける。
「貴方を見込み、依頼したい仕事があります」
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