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赤い玉
しおりを挟む湯船に身体を沈めると、赤い玉が浮かんでいた。
5ミリほどの玉だ。
手ですくおうとしても、スルリとかわされる。
たぶん、足についていた靴下の毛玉だろう。
いや、赤い靴下は一足も持っていない。
玉は割れて、うじゃうじゃと無数の魚が生まれた。
たちまち、僕の身体を覆い尽くし、真っ赤に染めていった。
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