幕が下りるにはまだ早い ~死神商人を伴侶にするためのストラテジー~

アズール・オンディールは、苛烈な仕事ぶりから【死神商人】と称され、ローレリア王国中に悪名を轟かせていたが、現在は女王暗殺未遂事件の罪で投獄された。

 ただ刑の執行を待つ身だったが、1年経ったある日――。

「我が最愛を、お迎えに上がりました」

王国一の騎士セレス・フィンレイの伴侶として釈放される事となった。
20年ぶりの再会や、セレスの幼少期に世話をしていた頃を懐かしむ暇もなく、アズールは詰め寄られる。

「其方は、この茶番をもって、何を隠そうとした?」

――女王暗殺未遂事件の犯人は別にいる。

女王と共に、セレスはアズールの無実を確信しているが
アズールは頑なに認めようとしない。

「必ずや貴方自身の言葉をもって、無実だと語って頂きます」
「ハッ、精々頑張り給えよ」
「その暁には、必ずや、正式な伴侶となって頂きます……」

死神商人の心の内に隠された真実と、重く拗れた初恋。
年下努力家スパダリ騎士×年上アウトロー紳士の駆け引きの幕が上がる。
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