妹に全て奪われて死んだ私、二度目の人生では王位も恋も譲りません

タマ マコト

文字の大きさ
26 / 44

第26話 名簿は嘘をつかない

しおりを挟む


 名簿というものは、嘘をつかない。

 正確であるかどうかは別として、必ず「誰かの都合」を正直に映す。 
 消したい名前は消されるし、残したい名前は残る。増やしたい椅子は増え、守りたい穴は守られる。

 朝の執務室は静かだった。 
 窓を開けると、王都の音が薄く流れ込んでくる。荷馬車の軋む音、遠くの呼び声、石畳を打つ靴音。どれも平和な音だ。だからこそ、机の上の紙束が異物のように重く見えた。

 私はその一番上に置かれた封筒を見つめていた。 
 封はすでに切られている。切ったのは私だ。だが、中身を読む前から、嫌な予感だけが残っている。

「……これが?」

 ルーナが小さく頷いた。徹夜明けの目だ。けれど目を逸らさない。

「港湾管理組合の名簿です。昨夜、匿名で届きました。送り主は不明ですが……紙と印は本物です」

 私は封筒から紙を抜き取り、広げた。  名前。役職。倉庫番号。担当区域。  整然と並んだ文字列は、どこにでもある帳簿と変わらない。けれど視線を滑らせるうちに、胸の奥がじわりと冷えていく。

「……多すぎる」

「はい」

 ルーナの声も低い。

「宰相失脚後に“再編されたはず”の港の人員です。ですが、削られた形跡がありません。むしろ……増えています」

 私は指で一行をなぞった。

 ――死亡扱い。三年前。 
 なのに、今月の「夜間監査補助」として名前がある。

 別の行。

 ――施薬院向け、医療物資の搬入担当。 
 港の倉庫番号が、先週から急に変わっている。

 さらにもう一つ。

 ――孤児院向け「雑貨搬入」。 
 雑貨のはずなのに、倉庫は冷蔵管理の区画。

 ばらばらの点が、紙の上で静かに繋がり始める。

「……宰相がいなくなっても、歯車は回り続ける」

 そう呟くと、ルーナが唇を噛んだ。

「止めたつもりで、止まっていなかった、ということでしょうか」

「いいえ」

 私は名簿を閉じた。閉じると、紙の音がやけに乾いて響いた。

「止めたから、形を変えただけ」

 沈黙が落ちる。 
 この静けさは、嵐の前のものだ。

 扉がノックされた。

「女王陛下」

 入ってきたのは、王付き侍従のロランだ。年若いのに、所作が乱れない。乱れないのは、乱してはいけない空気の中で育った証拠でもある。

「王室補佐官アレクシス殿が、お時間を頂きたいと」

 私は一瞬だけ目を伏せ、それから頷いた。

「通して」

 名簿を机の端に置く。 
 まだ開いてはいけないページがある。けれど、隠しても消えない。

 ロランが扉を開けると、アレクシスが入ってきた。 
 以前より肩が軽そうに見えるのに、目の奥は落ち着かない。笑顔はある。けれど笑顔が仕事になっていない。

「陛下……お早うございます」

「お早う。座って」

 アレクシスは一礼し、椅子に腰を下ろした。膝に手を置く形が丁寧すぎて、逆に緊張が透ける。

「忙しいのは分かっている。でも今朝、議会側が騒ぎ始めた」

「何を?」

「“港の再編に王室が口を出しすぎだ”と。貴族院の数名が、港湾管理組合に肩入れしている」

 私は机の端の名簿に視線を落とした。

「……当然、出る」

 アレクシスが少しだけ息を吐いた。肩の力を抜くような、抜けないような息。

「陛下の監査は正しい。だが正しいだけでは通らないところがある。彼らは“生活”じゃなく“利”で動く」

「知ってる」

 私は淡々と言った。

「だから、利で動く手続きを作る。正しさは、手続きを通る形にして初めて生き残る」

 アレクシスは頷く。頷き方が、以前より速い。 
 逃げずに聞いている。そこは変わった。

「それで、提案がある。港の監査を、王室監査ではなく“独立監査機構の予備運用”として実施したい」

 私は目を上げた。

「予備運用?」

「名目は“試験導入”。本運用の前に、現場で手順を整えるという形にする。そうすれば、貴族院も反対しにくい。彼らが嫌うのは“王室の直撃”であって、“制度の整備”という建前なら飲み込みやすい」

 やっと、彼が「調整役」の言葉を話している。 
 穏便のためではなく、前へ進むための調整。

「……いい。誰を立会いに?」

「監査官代理マルセル卿は、正直まだ信用が薄い。だから、現場の立会いには第三者を入れるべきだ。たとえば――」

「ユリウス卿」

 私が言うと、アレクシスは少し苦く笑った。

「真っ先に思い浮かぶのが、それだ。彼なら“書類が歩く”」

「歩かせる。動かさないと腐る」

 私は言いながら、名簿を指先で叩いた。

「アレクシス。あなたは今日、港へ行ける?」

 アレクシスが目を見開いた。

「私が?」

「あなたが行けば、貴族院は“王室が直接握っている”と騒ぐ。でも同時に、港側は下手に動けない。あなたは表で足止めをして。その間に私は、名簿の穴を拾う」

「……陛下、それは危険だ」

「危険は向こうから来る」

 私は立ち上がった。

「だから、こちらから握る」

 ルーナが一歩前に出る。

「セレス様、護衛を――」

「増やす。でも剣は見せない。今日は剣じゃない。紙と印と、目」

 ロランが小さく咳払いをした。存在を主張しないようにしながら、必要なことだけ言う声音。

「女王陛下、港へ向かわれるなら、馬車の手配と通行許可の書面を直ちに整えます」

「お願い」

「かしこまりました」

 ロランが去る足音が消えると、執務室の空気が少しだけ締まった。

 私はアレクシスに視線を向けた。

「役目は分担する。あなたは“政治の視線”を引き受けて」

 アレクシスが小さく笑った。笑いの中に、覚悟の色が混ざる。

「……陛下が私に向ける言葉は、昔の“穏便にしろ”とは違うな」

「穏便は、穴を広げるだけ」

 私は淡々と返した。

「あなたは穴を塞ぐ側に立つ。立てる?」

 アレクシスは一瞬だけ黙り、それから頷いた。

「立つ」

 その返事は震えていなかった。 
 珍しい。人は変わる。変える気があれば。

 *

 午前、王都の港。

 潮の匂いと、魚と、濡れた木材の匂いが混ざっている。生活の匂いだ。数字の匂いではない。 
 その匂いの中に、甘く腐った油の匂いが混じる瞬間がある。利権の匂い。

 私たちは目立たない馬車で来た。
 アレクシスは別行動。あえて豪奢な馬車で港湾管理組合へ向かった。視線を集めるために。

「陛下、こちらです」

 案内役の港の役人が、背中を丸めて先を歩く。顔が青い。誰かに睨まれている顔だ。

「名前は?」

 私が問うと、役人は言いにくそうに答えた。

「……トマスでございます」

「トマス。今日はあなたを責めない。見せて」

 トマスはほっとしたように息を吐いて、それでも周囲を気にして歩く。

 倉庫群の間を抜ける。 
 ところどころに新しい鍵。新しい錠。新しい封印。 
 宰相が消えた後に、“誰か”が慌てて作り直した跡だ。

 ルーナが名簿を開いて、小声で囁いた。

「セレス様……この区画、名簿では“冷蔵管理”ですが、実際の札は……」

「雑貨」

 私は札を見た。 
 木札には雑貨と書いてある。だが扉の隙間から冷気が漏れている。 
 雑貨が冷える理由は一つしかない。

「……薬」

 トマスがびくっと肩を跳ねた。

「し、知りません! 私は指示通りに――」

「知ってるかどうかじゃない。記録がどうなってるか」

 私は鍵を指差した。

「誰が管理?」

「港湾管理組合の……監督官、だと」

 名簿をめくる。 
 監督官の欄にある名前。

 ――ヴァイン。

 その名前を見た瞬間、胸の奥が少しだけ冷たくなった。

 前に、どこかで見た。 
 薬草流通の商人名簿の端。 
 宰相府の“印”が付いていないのに、なぜか通る書類の端。

 ルーナが小さく息を呑む。

「この名前……」

「覚えがある」

 私は頷いた。

「歯車だね。宰相じゃない。宰相の後ろで回ってた歯車」

 トマスが震える声で言った。

「陛下、ここは……触れると、港の人間が……」

「だから、手続きを作って触る」

 私はロランが持ってきた封筒を取り出した。 
 王家印。独立監査機構の予備運用名目。立会い者欄は空白のまま。

「トマス。この封印を開けるのは、あなたの仕事じゃない。私の仕事」

 トマスの目が揺れる。信じられないという顔だ。 
 責任が上から落ちてくるのではなく、上が引き受ける光景を見たことがない目。

 私はルーナに言った。

「ロランに伝えて。ユリウス卿の立会いを急いで」

「はい!」

 ルーナが走る。

 その瞬間、倉庫の奥で、木箱が倒れる音がした。 
 ガタン、と重い音。誰かが慌てた足音。逃げる気配。

「……誰かいる」

 護衛が一歩前へ出る。 
 私は手で止めた。

「追わない。今は中身」

 追えば火がつく。火がつけば、証拠が燃える。 
 私は燃やされるのを知っている。前世で燃やされたのは、私の未来だった。

 私は倉庫の扉に手を置いた。 
 冷たい。冷たいのに、掌が熱い。

 その時、窓枠に当たる乾いた音がした。

 カツン。

 私は顔を上げる。 
 港の倉庫の梁の影。 
 一瞬だけ黒が揺れた。

 カイ。

 紙片が、風に乗って落ちてくる。

『港、来て正解。名簿の“死んだ奴”が動いてる。あと、南の港町。女王の妹を追う影、船に乗せる気だ』

 胸がきゅっと締まった。 
 ミレイアの背中に影が伸びている。予想はしていた。けれど、文字で突きつけられると痛い。

 私は紙片を握り潰しそうになって、やめた。 
 潰したら、感情に飲まれる。感情は武器にもなるが、今は刃を鈍らせる。

 私は息を吸い、吐く。 
 潮の匂い。油の匂い。生活の匂い。

「セレス様……」

 トマスが不安げに私を見ている。  護衛も固い。港の空気が、音もなく荒れてきている。

 私は言った。

「二つ同時にやる」

 護衛が目を見開く。

「陛下――」

「ここは開ける。でも燃やされる前に、記録を押さえる」

 私はロランから受け取った別の封筒を取り出した。 
 王家印の臨時命令書。内容は短い。

「トマス。港の出入り記録――三日前から今日まで、全部提出。紙と写し。今すぐ」

「い、今すぐ……?」

「今すぐ。遅れたら、遅れた理由も書く」

 トマスが震えながら頷く。

「は、はい……!」

 私は護衛に視線を向ける。

「倉庫の周りを固める。でも剣を抜かない。抜くと火がつく。火をつけたいのは向こう」

 護衛が歯を食いしばって頷いた。

「……承知しました」

 そこへ、遠くから馬車の音が聞こえた。 
 車輪の音が速い。急いでいる。

 ユリウスの馬車だ。 
 間に合う。間に合えば、紙は燃えにくくなる。

 ユリウスが降りてくる。 
 顔は硬い。目が速い。状況を一瞬で掴む目。

「陛下」

「立会いをお願い」

「承知しました。……開けますか」

「開ける」

 ユリウスが頷き、封印の確認に入る。  封印の蝋に傷はない。だが蝋の色が新しい。最近、付け替えた色だ。

「……やはり、触っている」

 ユリウスの低い声。

「触った奴は、隠したいものがある」

「だから、ここで開く」

 私は言った。 
 怖い。けれど怖さに名前がある。名前があるものは抱えられる。

 封印が割れる音がした。 
 蝋が砕け、乾いた音が倉庫の壁に吸い込まれる。

 扉が開く。

 冷気が、顔に当たった。 
 雑貨の匂いではない。薬草の匂いでもない。 
 もっと人工的で、甘くて、鼻の奥に残る匂い。

 保存剤。 
 加工薬。 
 そして――紙。

 中には木箱が積まれていた。 
 箱に刻まれた印は、港のものじゃない。 
 宰相府でもない。 
 見覚えのない、しかしどこかで見た紋。

 ルーナが青い顔で呟く。

「これ……輸入印です」

「国外?」

 ユリウスが箱を一つ撫で、硬い声で言った。

「……薬草だけではありません。加工済みの抽出液です。流通を握れば、解毒も毒も握れる」

 喉の奥がひりついた。 
 毒の夜の記憶が、嫌なほど鮮明に戻る。

 宰相を拘束しても、毒の手口は残る。  残党がいる。資金がある。港がある。

 私は名簿を開き、ヴァインの行を指で叩いた。

「……これが、歯車の中心」

 その瞬間、倉庫の外で叫び声がした。

「火だ!」

 空気が一気に熱を帯びる。 
 油の匂いが濃くなる。布が燃える匂い。焦げる木の匂い。

 ――燃やす。 
 証拠を。

 護衛が動こうとする。 
 私は叫ばない。叫べば、混乱が燃料になる。

「水桶を! 人を下がらせて! 通路を作る!」

 指示は短く、具体的に。 
 混乱に言葉を増やさない。

 ユリウスが即座に吠えた。

「記録官を呼べ! 箱の印と数量を今ここで控えろ!」

 ルーナが震える手で紙を広げる。  震えているのに、書く。書けるなら、生き残れる。

 私は倉庫の入口に立った。 
 煙が目に染みる。涙が出そうになる。けれど泣かない。 
 泣いたら、また“女の弱さ”にされる。今は弱さを見せない。

 その時、倉庫の梁の影が動いた。

 黒が落ちるように降りてきて、燃えかけた布を蹴り飛ばした。 
 火種が外へ弾ける。誰かの手が伸びる前に、黒がその手首を掴む。

「……遅い」

 短い声。 
 カイだ。


 カイは捕まえた男を床に押さえつけた。 
 男は港の労働者の服を着ている。だが靴が新しい。腕の筋が違う。焚き付け役の体だ。

「こいつ、火をつける係」

 カイが淡々と言う。

「名簿に名前ある。偽名で三つ」

 私は一瞬、息が止まりかけた。 
 名簿は嘘をつかない。 
 嘘をつくのは人間だ。だから名簿には、人間の嘘が残る。

 私はカイに近づき、男の顔を見た。  目が泳いでいる。噛む前の獣の目。

「誰の指示?」

 男は唇を噛んで黙る。

 カイが男の耳元で低く言った。

「言わないなら、次は妹の船だ」

 男の目がぎょっと開いた。

 私はカイを見た。 
 カイは短く頷く。つまり、繋がっている。

 港の歯車と、ミレイアを追う影が。

 胸の奥に冷たいものが落ちる。 
 同時に、決める。

 私はルーナに言った。

「ミレイアの移動経路。港の出入り記録と照合。名前を変えた旅券も全部拾う」

「はい!」

 ルーナが走り出す。

 私はアレクシスの方角を思った。  彼が今、政治の視線を引き受けている。 
 その間に私は、ここで火を消している。 
 分担は、機能している。

 ユリウスが私の隣で低く言った。

「陛下。これは……港だけでは終わりません」

「終わらないね」

 私は煙の向こうの倉庫を見た。 
 箱の印。加工液。新しい封印。 
 そして名簿の死んだ名前。

「でも、終わらせる」

 私は名簿を閉じた。 
 紙は重い。けれどこの重さが、逃げ道を塞ぐ。

 名簿は嘘をつかない。 
 だから私は、嘘が残る名簿を武器にする。

 火は消せる。 
 煙は薄れる。 
 でも、紙に残った名前は、逃げない。

 そして――逃がさない。

 倉庫の外で、潮風が煙を引き裂いた。  裂けた煙の向こうに、港の水平線が見える。

 あの海の先に、妹がいるかもしれない。 
 あの海の先に、影が伸びているかもしれない。

 私はペンを握る指に力を込めた。

 守る。 
 今度は、遅れない。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

【完結】侍女が王女に転生?!英雄と結婚して破滅の国を救います!

カナタカエデ
ファンタジー
八十歳で生涯を終えた、元王宮侍女カリナ。 その最期の瞬間――枕元に、かつて仕えた王女アメリアが現れた。 「お願い…私の人生をやり直して。国を、私を、救って――」 次に目を開くと、カリナは十八歳の“王女アメリア”として転生していた。 彼女は知っている。 このままでは王国は滅び、愛する主君が破滅する未来を。 未来を変えるため、アメリアは 冷徹と噂される英雄ヴァルクとの政略結婚を選ぶ。 これは、かつて守れなかった主人のための転生。 そのはずなのに――彼への想いは、気づけば変わり始めていた。 王女と英雄が紡ぐ、破滅回避ラブファンタジー開幕。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜 挿絵はA I画像を使用 10/20 第一章完結 12/20 第二章完結 2/16 第三章完結 他サイト掲載 (小説家になろう、Caita)

婚約破棄のその場で転生前の記憶が戻り、悪役令嬢として反撃開始いたします

タマ マコト
ファンタジー
革命前夜の王国で、公爵令嬢レティシアは盛大な舞踏会の場で王太子アルマンから一方的に婚約を破棄され、社交界の嘲笑の的になる。その瞬間、彼女は“日本の歴史オタク女子大生”だった前世の記憶を思い出し、この国が数年後に血塗れの革命で滅びる未来を知ってしまう。 悪役令嬢として嫌われ、切り捨てられた自分の立場と、公爵家の権力・財力を「運命改変の武器」にすると決めたレティシアは、貧民街への支援や貴族の不正調査をひそかに始める。その過程で、冷静で改革派の第二王子シャルルと出会い、互いに利害と興味を抱きながら、“歴史に逆らう悪役令嬢”として静かな反撃をスタートさせていく。

【完結】妃が毒を盛っている。

井上 佳
ファンタジー
2年前から病床に臥しているハイディルベルクの王には、息子が2人いる。 王妃フリーデの息子で第一王子のジークムント。 側妃ガブリエレの息子で第二王子のハルトヴィヒ。 いま王が崩御するようなことがあれば、第一王子が玉座につくことになるのは間違いないだろう。 貴族が集まって出る一番の話題は、王の後継者を推測することだった―― 見舞いに来たエルメンヒルデ・シュティルナー侯爵令嬢。 「エルメンヒルデか……。」 「はい。お側に寄っても?」 「ああ、おいで。」 彼女の行動が、出会いが、全てを解決に導く――。 この優しい王の、原因不明の病気とはいったい……? ※オリジナルファンタジー第1作目カムバックイェイ!! ※妖精王チートですので細かいことは気にしない。 ※隣国の王子はテンプレですよね。 ※イチオシは護衛たちとの気安いやり取り ※最後のほうにざまぁがあるようなないような ※敬語尊敬語滅茶苦茶御免!(なさい) ※他サイトでは佳(ケイ)+苗字で掲載中 ※完結保証……保障と保証がわからない! 2022.11.26 18:30 完結しました。 お付き合いいただきありがとうございました!

毒を盛られて生死を彷徨い前世の記憶を取り戻しました。小説の悪役令嬢などやってられません。

克全
ファンタジー
公爵令嬢エマは、アバコーン王国の王太子チャーリーの婚約者だった。だがステュワート教団の孤児院で性技を仕込まれたイザベラに籠絡されていた。王太子達に無実の罪をなすりつけられエマは、修道院に送られた。王太子達は執拗で、本来なら侯爵一族とは認められない妾腹の叔父を操り、父親と母嫌を殺させ公爵家を乗っ取ってしまった。母の父親であるブラウン侯爵が最後まで護ろうとしてくれるも、王国とステュワート教団が協力し、イザベラが直接新種の空気感染する毒薬まで使った事で、毒殺されそうになった。だがこれをきっかけに、異世界で暴漢に腹を刺された女性、美咲の魂が憑依同居する事になった。その女性の話しでは、自分の住んでいる世界の話が、異世界では小説になって多くの人が知っているという。エマと美咲は協力して王国と教団に復讐する事にした。

最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である

megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。

失われた力を身に宿す元聖女は、それでも気楽に過ごしたい~いえ、Sランク冒険者とかは結構です!~

紅月シン
ファンタジー
 聖女として異世界に召喚された狭霧聖菜は、聖女としての勤めを果たし終え、満ち足りた中でその生涯を終えようとしていた。  いや嘘だ。  本当は不満でいっぱいだった。  食事と入浴と睡眠を除いた全ての時間で人を癒し続けなくちゃならないとかどんなブラックだと思っていた。  だがそんな不満を漏らすことなく死に至り、そのことを神が不憫にでも思ったのか、聖菜は辺境伯家の末娘セーナとして二度目の人生を送ることになった。  しかし次こそは気楽に生きたいと願ったはずなのに、ある日セーナは前世の記憶と共にその身には聖女としての癒しの力が流れていることを知ってしまう。  そしてその時点で、セーナの人生は決定付けられた。  二度とあんな目はご免だと、気楽に生きるため、家を出て冒険者になることを決意したのだ。  だが彼女は知らなかった。  三百年の時が過ぎた現代では、既に癒しの力というものは失われてしまっていたということを。  知らぬままに力をばら撒く少女は、その願いとは裏腹に、様々な騒動を引き起こし、解決していくことになるのであった。 ※完結しました。 ※小説家になろう様にも投稿しています

悪役令嬢に仕立て上げたいなら、ご注意を。

潮海璃月
ファンタジー
幼くして辺境伯の地位を継いだレナータは、女性であるがゆえに舐められがちであった。そんな折、社交場で伯爵令嬢にいわれのない罪を着せられてしまう。そんな彼女に隣国皇子カールハインツが手を差し伸べた──かと思いきや、ほとんど初対面で婚姻を申し込み、暇さえあれば口説き、しかもやたらレナータのことを知っている。怪しいほど親切なカールハインツと共に、レナータは事態の収拾方法を模索し、やがて伯爵一家への復讐を決意する。

悪役令嬢と呼ばれた私に裁きを望むならご自由に。ただし、その甘露の罠に沈むのはあなたですわ。

タマ マコト
ファンタジー
王都で“悪役令嬢”と噂されるリシェル・ノワゼルは、聖女と王太子による公開断罪を宣告される。 しかし彼女は弁明も反抗もせず、ただ優雅に微笑むだけだった。 甘い言葉と沈黙の裏で、人の嘘と欲を見抜く彼女の在り方は、やがて断罪する側の秘密と矛盾を次々と浮かび上がらせていく。 裁くつもりで集った者たちは気づかぬまま、リシェルが張った“甘露の罠”へと足を踏み入れていくのだった。

処理中です...