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地獄の剣武会(開催前 闇ギルド)
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僕は闇ギルドを訪ねていた。
闇ギルドとは名前の通り、表のギルドでは受けない汚れ仕事専門のギルドだ。
そして意外な事にルールや約束は絶対に守る。
噂では拷問されようが殺されようが依頼については漏らすことは無いとされている。
保証や信頼はどんなギルドよりも高いのだ。
但し、裏切れば依頼人には死が訪れる。
「おや、セレス様、お貴族様がこんな所で、、どういった御用ですか?」
「ここに来るからには依頼しかないでしょう?」
「冒険者ギルドでは無くここへ? 依頼?」
「とぼけるのはいい加減にして貰いたい。貴様らが僕に起きた事を知らない訳ないだろう?」
闇ギルドにとって情報は命だ、普通に考えて知らない訳が無い。
「いたずらが過ぎました。依頼を聞きましょう?」
「その話しは僕の前ではするな、衝動で殺したくなる」
「解りました2度とは言いません。」
「今度僕が責任者で剣武大会を開くんだ。」
「知ってますよ。久々の剣武大会なので王都もその話しで持ち切りです」
「そこに闇ギルドのメンバーに出場して貰いたい」
「本気ですか?ここは闇ギルドだ、何かのお間違いではないですか」
「いや、そこで殺して貰いたい奴がいる」
「なる程、それならここの仕事だ。それで一体誰を殺せばいいんですか?」
「騎士27名、、、全員とは言わない、、1人でも多く」
「騎士27名、、それは盛大な話だな」
「組み合わせによっては戦わない者も居ますから全員とはいかないと思います。」
「本気なんだな。だが幾ら闇ギルドのメンバーでもルールにのっとって一対一じゃ分が悪い」
「そこは考えている、、、だが絶対に殺せとは言わない。殺せるなら殺してくれそれだけだ」
「そんなんで良いんですか」
「あぁただ、もし殺せたら騎士1人につきギルドへ金貨50枚、殺してくれた者に金貨50枚を支払う。どうだ」
「金貨50枚、本気ですか? 普通の相場の10倍、普通に数年贅沢して暮らせる金額ですよ。それで受けない連中は此処にはいない。しかも合法的に罪に問われず、勝ち目がなければ降参すれば死なない。旨すぎる位の話だ。これはこのギルドにとってもお祭りだ」
「他にもメリットはある。優勝者は騎士になれる」
「だが、みな脛に傷を持つ者です」
「僕がもみ消すから安心だな」
「騎士団の中の内通者、、、はは喉が出るほど欲しいな」
「じゃあ交渉成立で良いのかな」
「受ける、いや、受けさせて頂く。但し裏切ったら」
「命位なら何時でも払う。だから安心して欲しい、絶対に裏切らない」
「本気で言っているのかそれ」
「多分、僕はここの常連になる。これからも沢山依頼を出しに来ると思う」
「贔屓にしてくれるそういう事ですか?」
「まぁね、、、後ろ盾にも場合によってはなるよ。まぁ侯爵家とはいえ次男だから出来る事は限られるが」
「充分だ。」
二人は握手をし別れた。
僕は、闇ギルドに対し貸しを作る為に「魔王討伐による恩赦として闇ギルドメンバーの多くを放免させた」 腐っても侯爵家そんな事は造作もない。
その事に感謝をしたのか。闇ギルドのメンバーの殆どが大会への参戦を表明した。
僕は次の仕掛けの為、奴隷を買いに行く。
地獄の剣武会(開催前 奴隷購入)
僕は闇ギルドのマスターの紹介で奴隷商人の所に訪れていた。
普通に奴隷を購入するなら王都の大通りにある場所で買えば良い。良質な奴隷が購入できる。
だが、僕に必要なのは口の堅い信頼できる奴隷商人だ。
「本物のセレス様ですか?」
確かに王都以外の奴隷商人に話をしにくる貴族はまず居ない。
「何をもって本物というのかは知りませんが、僕はセレスで間違いないですよ。」
「貴族様がこんな所へ来るからには訳ありですか」
「えぇ口が堅いと聞いたもので」
「例え死んでもここであった事は話しません。間に闇ギルドが入っていますから絶対です。安心して下さい」
「実は金貨2枚で見目麗しい女性奴隷を譲って欲しいのです」
「金貨2枚ではまともな奴隷なんて買えませんよ、男ならともかく女なら。幾ら訳ありの当店でも足元を見すぎです。」
「違う、僕が欲しいのは見目麗しい廃棄奴隷が欲しいのだ」
「は廃棄奴隷ですか?あんなゴミを金貨を出してまで買うのですか?すぐに死んでしまうし、女なら全員が性病持ちですよ。」
「但し、条件はつけさせて貰う。頭がしっかりしていて精神に支障をきたしてなく、しかも見目麗しい女性。そして重度の性病持ちが好ましい」
「銅貨の価値もない廃棄奴隷を金貨で購入してくれるのですから願ったりですが、何人程必要ですか」
「最低20名、可能なら30名は欲しい所ですね」
「その人数なら、うちだけじゃ足りません。ただ伝手はあるのですぐにご用意致します。一刻ほどお待ち頂けますか?」
「ああ宜しく頼む」
「ではお部屋に案内しますから今暫くお待ちください」
「ご用意出来ました」
手入れされた綺麗な部屋にボロ布を纏った女が30人近くいた。
不潔で汚く浮浪者にしか見えない。体からはお風呂に入れて貰ってないのか糞尿の匂いがした。
食事事情も良くないのか皆痩せていた。
だが、よく見るとその顔立ちは一人として整ってない者は居なかった。
こうなる前は恐らく全員が美女、美少女だったのだろう。
僕は見た瞬間、涙が止まらなくなった。 僕のマリアもきっと、、、
奴隷商人は僕が泣き止むのを待っていた。
「一見問題なさそうですが、皆んなトリプルの性病持ちです。万が一でも抱いてしまったら、同じように死を待つ運命が待ってます。お気をつけ下さい。まぁやることやらなければ移る事はありません。ただ魔法薬でも治療ができないので本当に注意下さい」
「魔法薬でも治らない性病?」
(そういうものなのか?)
「治るなら治療して仕事させるでしょう。皆器量は良いんですから。治らないレベルの病気持ちならではの廃棄奴隷です。どんな秘薬でも、どれだけお金を掛けても絶対に治りません。」
「解った、全員貰っていく、、これで良いか?」
「金貨が10枚ほど多いですが」
「これで風呂に入れて綺麗な服に着替えさせてくれ」
「畏まりました。ですがそれでも多いと思われますが」
「後は顔つなぎ料と君への謝礼だ、綺麗になった者から馬車に乗せるように頼む」
「畏まりました」
金なんて腐るほどある。あいつ等が苦しんでくれるなら幾ら使っても構わない。
闇ギルドとは名前の通り、表のギルドでは受けない汚れ仕事専門のギルドだ。
そして意外な事にルールや約束は絶対に守る。
噂では拷問されようが殺されようが依頼については漏らすことは無いとされている。
保証や信頼はどんなギルドよりも高いのだ。
但し、裏切れば依頼人には死が訪れる。
「おや、セレス様、お貴族様がこんな所で、、どういった御用ですか?」
「ここに来るからには依頼しかないでしょう?」
「冒険者ギルドでは無くここへ? 依頼?」
「とぼけるのはいい加減にして貰いたい。貴様らが僕に起きた事を知らない訳ないだろう?」
闇ギルドにとって情報は命だ、普通に考えて知らない訳が無い。
「いたずらが過ぎました。依頼を聞きましょう?」
「その話しは僕の前ではするな、衝動で殺したくなる」
「解りました2度とは言いません。」
「今度僕が責任者で剣武大会を開くんだ。」
「知ってますよ。久々の剣武大会なので王都もその話しで持ち切りです」
「そこに闇ギルドのメンバーに出場して貰いたい」
「本気ですか?ここは闇ギルドだ、何かのお間違いではないですか」
「いや、そこで殺して貰いたい奴がいる」
「なる程、それならここの仕事だ。それで一体誰を殺せばいいんですか?」
「騎士27名、、、全員とは言わない、、1人でも多く」
「騎士27名、、それは盛大な話だな」
「組み合わせによっては戦わない者も居ますから全員とはいかないと思います。」
「本気なんだな。だが幾ら闇ギルドのメンバーでもルールにのっとって一対一じゃ分が悪い」
「そこは考えている、、、だが絶対に殺せとは言わない。殺せるなら殺してくれそれだけだ」
「そんなんで良いんですか」
「あぁただ、もし殺せたら騎士1人につきギルドへ金貨50枚、殺してくれた者に金貨50枚を支払う。どうだ」
「金貨50枚、本気ですか? 普通の相場の10倍、普通に数年贅沢して暮らせる金額ですよ。それで受けない連中は此処にはいない。しかも合法的に罪に問われず、勝ち目がなければ降参すれば死なない。旨すぎる位の話だ。これはこのギルドにとってもお祭りだ」
「他にもメリットはある。優勝者は騎士になれる」
「だが、みな脛に傷を持つ者です」
「僕がもみ消すから安心だな」
「騎士団の中の内通者、、、はは喉が出るほど欲しいな」
「じゃあ交渉成立で良いのかな」
「受ける、いや、受けさせて頂く。但し裏切ったら」
「命位なら何時でも払う。だから安心して欲しい、絶対に裏切らない」
「本気で言っているのかそれ」
「多分、僕はここの常連になる。これからも沢山依頼を出しに来ると思う」
「贔屓にしてくれるそういう事ですか?」
「まぁね、、、後ろ盾にも場合によってはなるよ。まぁ侯爵家とはいえ次男だから出来る事は限られるが」
「充分だ。」
二人は握手をし別れた。
僕は、闇ギルドに対し貸しを作る為に「魔王討伐による恩赦として闇ギルドメンバーの多くを放免させた」 腐っても侯爵家そんな事は造作もない。
その事に感謝をしたのか。闇ギルドのメンバーの殆どが大会への参戦を表明した。
僕は次の仕掛けの為、奴隷を買いに行く。
地獄の剣武会(開催前 奴隷購入)
僕は闇ギルドのマスターの紹介で奴隷商人の所に訪れていた。
普通に奴隷を購入するなら王都の大通りにある場所で買えば良い。良質な奴隷が購入できる。
だが、僕に必要なのは口の堅い信頼できる奴隷商人だ。
「本物のセレス様ですか?」
確かに王都以外の奴隷商人に話をしにくる貴族はまず居ない。
「何をもって本物というのかは知りませんが、僕はセレスで間違いないですよ。」
「貴族様がこんな所へ来るからには訳ありですか」
「えぇ口が堅いと聞いたもので」
「例え死んでもここであった事は話しません。間に闇ギルドが入っていますから絶対です。安心して下さい」
「実は金貨2枚で見目麗しい女性奴隷を譲って欲しいのです」
「金貨2枚ではまともな奴隷なんて買えませんよ、男ならともかく女なら。幾ら訳ありの当店でも足元を見すぎです。」
「違う、僕が欲しいのは見目麗しい廃棄奴隷が欲しいのだ」
「は廃棄奴隷ですか?あんなゴミを金貨を出してまで買うのですか?すぐに死んでしまうし、女なら全員が性病持ちですよ。」
「但し、条件はつけさせて貰う。頭がしっかりしていて精神に支障をきたしてなく、しかも見目麗しい女性。そして重度の性病持ちが好ましい」
「銅貨の価値もない廃棄奴隷を金貨で購入してくれるのですから願ったりですが、何人程必要ですか」
「最低20名、可能なら30名は欲しい所ですね」
「その人数なら、うちだけじゃ足りません。ただ伝手はあるのですぐにご用意致します。一刻ほどお待ち頂けますか?」
「ああ宜しく頼む」
「ではお部屋に案内しますから今暫くお待ちください」
「ご用意出来ました」
手入れされた綺麗な部屋にボロ布を纏った女が30人近くいた。
不潔で汚く浮浪者にしか見えない。体からはお風呂に入れて貰ってないのか糞尿の匂いがした。
食事事情も良くないのか皆痩せていた。
だが、よく見るとその顔立ちは一人として整ってない者は居なかった。
こうなる前は恐らく全員が美女、美少女だったのだろう。
僕は見た瞬間、涙が止まらなくなった。 僕のマリアもきっと、、、
奴隷商人は僕が泣き止むのを待っていた。
「一見問題なさそうですが、皆んなトリプルの性病持ちです。万が一でも抱いてしまったら、同じように死を待つ運命が待ってます。お気をつけ下さい。まぁやることやらなければ移る事はありません。ただ魔法薬でも治療ができないので本当に注意下さい」
「魔法薬でも治らない性病?」
(そういうものなのか?)
「治るなら治療して仕事させるでしょう。皆器量は良いんですから。治らないレベルの病気持ちならではの廃棄奴隷です。どんな秘薬でも、どれだけお金を掛けても絶対に治りません。」
「解った、全員貰っていく、、これで良いか?」
「金貨が10枚ほど多いですが」
「これで風呂に入れて綺麗な服に着替えさせてくれ」
「畏まりました。ですがそれでも多いと思われますが」
「後は顔つなぎ料と君への謝礼だ、綺麗になった者から馬車に乗せるように頼む」
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