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闇夜の裏取引
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リリアはセレスの留守を狙ってヘンドリック家を訪ねた。
「久しぶりね、セレナ」
「君はよく僕の前に顔を出せるね。正直殺したくて仕方ないんだ」
「良く、王女を前にそんな事が言えるものね」
「所詮は傀儡の王族だ、大事な弟を壊してくれたんだこれから、お前らがどうなるか考えるんだな」
「そこで話があるのよ」
「何をいまさら」
「旨く行けばセレスの手で勇者に復讐でき、ある程度心も落ち着くかも知れないわ」
「話を聞こうか」
「まず、私は本当に聖女の加護を持っているのよ。その聖女の能力に、女神の天秤という魔法があるのよ」
(まぁ嘘だけどね)
「そんな話しは聞いた事が無いが、それはどんな能力なんだ」
「勇者の能力をはく奪できるわ」
「どういう原理だ」
「この能力は王族や勇者等、現実社会で裁けない者を女神様に直接裁いてもらう魔法なのよ」
「勇者をさばけるのか」
「普通は無理ね、だけど、天上勇気はマリアを犯している、女神が一番嫌がる事をしたんだから裁けるわ」
「だが勇者は魔王を倒して世界を救った、、その位の罪は許されるだろう。普通は」
(だまされんよ)
「本当は嘘、流石に騙せないわね。本当はただ勇者の能力を奪うだけの魔法」
「それは本当なのか」
「もしそんな魔法があるならセレスの手で復讐が果たせそうだな」
「そうね」
「こんな話しをしてくれるという事はこちらについてくれるという事なのか?」
「そうよ」
「それが本当なら助かるよ。 僕が彼を殺すとなると、正攻法じゃできないから。ミスリルで手錠を作って、隙をみてはめて硫酸のプールに放り込む。そんな方法しか浮かばなくて困ってたんだ。」
「それは、それはでもそれじゃセレスは納得しないでしょうね」
「まぁね、、、」
「ちゃんと、貴方にも見せ場をあげるわ、弟に感謝されたいでしょう?ブラコンだから」
「確かにね、だけどリリアはどうやって仲間になる? 今のセレスにとってお前は殺したい奴の一人だ」
「簡単よ、私はマリアを助けようとした事にするわ。 お前が俺に抱かれないならマリアの地獄が続くって脅された。そう勇者に脅されたことにするわ。約束を守り抱かれたのに勇者が約束を守らなかった。しかも王族なのに傷物にされてしまったから、、、それを元に脅されて従わざる負えなかった。そうすればいい」
「お前が積極的にマリアを迫害したんだろう? 」
「だけど、知っている騎士は全部死んでいるわよね。真実は解らない。それに彼の性格なら間違いなく信じるわ、犯された挙句に将来の義理の妹を殺された勇者に恨みを持つのも当然でしょう」
「女って怖いね、、、で何でこちらの味方になるわけ」
「セレスが好きだからよ」
「婚約者の前でいうかな?傷つくよ」
「嘘ばっかり、貴方は私なんかに興味ないでしょう?」
「はははは、そうだね、」
「だから、これが旨くいったら婚約を解消してくれない? 私はセレスと結婚するわ」
「まぁ、君がセレスを好きなのは解っていたけどね」
「何故かしら?」
「薄気味悪い笑顔でセレスを見ていたからね、僕にはわかるよ」
「それなら早いわ」
「僕は今回の事で懲りたんだ、セレスはきっとまたいつか絶望してしまう。」
「だから?」
「リリアは性悪だ。これ以上ない位性格が悪い」
「言いたいい放題だわね」
「だってそうだろう?マリアをいたぶり殺してセレスを自分の者にするのだから」
「そうね」
「でもセレスを愛しているのだけは本物だと解る。リリアならセレスが絶望する前にそれを排除するだろう」
「そうよ、セレスが悲しむ位なら誰だって殺すわ」
「案外、セレスにお似合いかもね?」
「そう」
「それでどうするんだ?」
「まずは貴方が貴族の特権でヘンドリック家として勇者に決闘を挑めばいいわ。そうしたら勇者とリリアーヌで決闘に応じるでしょう。」
「そこからは、、茶番よ私がそちらに加わり勇者とリリアーヌを殺す」
「それで国王は?」
「喜ぶでしょうね。実際は」
「それで、僕との婚約解消とか問題は?」
「全部任せるそうよ」
「そう?、、ならば僕は君とセレスが会えるようにするよ。誤解を解いてね」
「そうよ、誤解を解いてね」
二人は握手をして不気味に笑った。
偽りの和解、偽りの同盟
「セレス、話がある」
引き籠っていた兄が真剣な表情で僕を呼んだ。
「久しぶりだね兄さん。どうかしたの?」
「なぁセレス、お前勇者を殺したいんだろう?」
「、、、、、」
「隠さなくて良い。僕はこれでもヘンドリック家の当主だ。お前が調べられる程度の事なら全部知っているさ」
「そう、、、だから兄さんは僕から逃げて引き籠っていたんだ、、、それで何、手でも貸す気になったの?」
(どうせ、臆病者のお前は手など貸さないだろう。精々引き籠って邪魔するなよ)
「まずは謝りたい。僕が知った時にはもう手遅れだった」
「そう、、、だから何、復讐を辞めろとでもいうのかな?」
「いや、ここまで来たら言わない。むしろ手伝ってやる。」
セレスは自分が考えていたのと違う兄の反応に驚いた。
「何を兄さんは手伝ってくれるのかな?」
「その話の前にリリアについて「あいつもきっちり殺さないとね。そうか兄さんなら簡単に会えるからリリアを殺してくれるのかな」」
「ちょっと待て、何故リリアが殺されないといけないのだ?」
(あんな女を庇うのは腹立たしいが仕方ない)
「何故って! 当たり前じゃないか!あいつもマリアを汚して殺した一人なんだ。殺さない理由なんてない」
「それは違う!お前は勘違いしている!リリアはマリアを庇ったんだ。リリアへの侮辱はやめろ」
(言っていて反吐が出るな)
「兄さん、幾ら婚約者が可愛いからって嘘はいわないで欲しい」
「嘘など言うもんか! リリアはなマリアの為に勇者に抱かれたんだ。傷物に自分からなったんだ」
「、、、、嘘だ」
「嘘なもんか、勇者はリリアにこういったんだ「お前が俺に抱かれるならこれ以上マリアを犯さないしいたぶらない」ってな。そしてリリアはそのままアイツに犯され傷物になった」
「、、、、続けて、、」
「なぁセレス。王族がその情事を解るように話すか、恥だし醜聞だぞ。自分の家臣に知れ渡るようなことすると思うか?」
「、、、、思わない」
「確かにアイツは約束は守ったよ。次が手に入ったからな、、、だが、姑息にも今度は人気取りの為に騎士にマリアを使わせた」
「だが、王女だ、、王女なら勇者に逆らう位「できなかったんだ、魔王の討伐を引き合いにだされてな」」
「、、、、」
「なぁ、セレス、心が壊れて死んだマリアは気の毒だ。だが、仲の良かったマリアを庇いきれずに、それでも毎日犯され、自分の醜聞が臣下に知れ渡るなか、死ぬ気で戦わなければいけない。それも地獄だと思わないか? それでもリリアは王族だからその義務の為に生きているんだ」
(あいつは、本当はゴミ以下だがな)
「、、、、」
「今だって陰で馬鹿にされながら生きているんだ。」
「、、、、悪かった、兄さん僕は間違った復讐をする所だった」
「解ってくれれば良いさ」
(どうにか説得できたな。我が弟ながら先が心配だこれで騙されるなんて)
「本当にごめんなさい」
「いいんだ、、、だから、僕たちもお前の復讐に手を貸させてくれないか?」
「僕たちも? そうかリリア姫も手伝ってくれるのか」
「あぁ、その代わり一つお願いがある」
「何だい兄さん。」
「この復讐が終わったらリリアを娶ってくれ」
「ふざけているの!僕が愛しているのはマリアだけだ。それにリリア姫は兄さんの婚約者じゃないか? 愛してないのか!」
「違う! 愛しているさ。だが僕はヘンドリックの当主だ。もし、僕の妻になったら一生リリアは傷物として笑いものとして過ごさなければならない。だが、お前は違うだろう。お前ならひっそりとした生活も送れる。だから、お前にリリアを託したいんだ」
「兄さん、、、、それでも」
「今はいい、、、だが復讐が無事終わったら、、考えてくれ」
「わかったよ兄さん、、考えるよ」
「あぁ」
「なぁセレス、実はリリアを呼んであるんだ。同席させても良いか」
「呼んでいるんですか?勿論かまわないよ。僕は謝らなきゃいけない。」
(何で、弟が謝るんだ、、、仕方ないか)
リリアは部屋に入った瞬間に謝り始めた。
「おお許し下さいセレス卿、、、わっわ私はマリアを守ってあげれませんでした。」
「僕こそごめんなさい、、、兄から聞かされるまで、その知らずに貴方を恨んでいました」
「いいんです、、、」
(この女、楽しんでいるな。大好きなセレスに手を握られていれば、そうなるか。愛だけは本物だからな)
「セレス、、その話は不毛だもう良いだろう。本題に入らせて貰う」
「すみません取り乱しました」
「まず最初にこれからヘンドリック家として、直接王に、勇者との決闘を申し込む」
「だけど、兄さん勇者は異常に強いよ。ただ殺されるだけになる」
「そこでリリアだ。リリア説明をしてくれるかい?」
「はい。恐らく、二人で決闘を挑めば、勇者側はリリアーヌと一緒に受けるはずです。あれは本当に勇者が好きですから」
「そうリリアーヌは敵なんだね」
「まずは勇者の攻撃をさけつつ、リリアーヌを殺して下さい。魔法を使う前に接近戦で殺してしまうのが良いかもしれません」
「勇者はどうするんですか?」
「そこで、私の出番です、私が勇者の加護を取り除きます。その方法は一度しか使えないのでその時にお見せします。加護を取り上げた普通の男をセレスが殺せば良いのです」
茶番の復讐劇が今始まる。
「久しぶりね、セレナ」
「君はよく僕の前に顔を出せるね。正直殺したくて仕方ないんだ」
「良く、王女を前にそんな事が言えるものね」
「所詮は傀儡の王族だ、大事な弟を壊してくれたんだこれから、お前らがどうなるか考えるんだな」
「そこで話があるのよ」
「何をいまさら」
「旨く行けばセレスの手で勇者に復讐でき、ある程度心も落ち着くかも知れないわ」
「話を聞こうか」
「まず、私は本当に聖女の加護を持っているのよ。その聖女の能力に、女神の天秤という魔法があるのよ」
(まぁ嘘だけどね)
「そんな話しは聞いた事が無いが、それはどんな能力なんだ」
「勇者の能力をはく奪できるわ」
「どういう原理だ」
「この能力は王族や勇者等、現実社会で裁けない者を女神様に直接裁いてもらう魔法なのよ」
「勇者をさばけるのか」
「普通は無理ね、だけど、天上勇気はマリアを犯している、女神が一番嫌がる事をしたんだから裁けるわ」
「だが勇者は魔王を倒して世界を救った、、その位の罪は許されるだろう。普通は」
(だまされんよ)
「本当は嘘、流石に騙せないわね。本当はただ勇者の能力を奪うだけの魔法」
「それは本当なのか」
「もしそんな魔法があるならセレスの手で復讐が果たせそうだな」
「そうね」
「こんな話しをしてくれるという事はこちらについてくれるという事なのか?」
「そうよ」
「それが本当なら助かるよ。 僕が彼を殺すとなると、正攻法じゃできないから。ミスリルで手錠を作って、隙をみてはめて硫酸のプールに放り込む。そんな方法しか浮かばなくて困ってたんだ。」
「それは、それはでもそれじゃセレスは納得しないでしょうね」
「まぁね、、、」
「ちゃんと、貴方にも見せ場をあげるわ、弟に感謝されたいでしょう?ブラコンだから」
「確かにね、だけどリリアはどうやって仲間になる? 今のセレスにとってお前は殺したい奴の一人だ」
「簡単よ、私はマリアを助けようとした事にするわ。 お前が俺に抱かれないならマリアの地獄が続くって脅された。そう勇者に脅されたことにするわ。約束を守り抱かれたのに勇者が約束を守らなかった。しかも王族なのに傷物にされてしまったから、、、それを元に脅されて従わざる負えなかった。そうすればいい」
「お前が積極的にマリアを迫害したんだろう? 」
「だけど、知っている騎士は全部死んでいるわよね。真実は解らない。それに彼の性格なら間違いなく信じるわ、犯された挙句に将来の義理の妹を殺された勇者に恨みを持つのも当然でしょう」
「女って怖いね、、、で何でこちらの味方になるわけ」
「セレスが好きだからよ」
「婚約者の前でいうかな?傷つくよ」
「嘘ばっかり、貴方は私なんかに興味ないでしょう?」
「はははは、そうだね、」
「だから、これが旨くいったら婚約を解消してくれない? 私はセレスと結婚するわ」
「まぁ、君がセレスを好きなのは解っていたけどね」
「何故かしら?」
「薄気味悪い笑顔でセレスを見ていたからね、僕にはわかるよ」
「それなら早いわ」
「僕は今回の事で懲りたんだ、セレスはきっとまたいつか絶望してしまう。」
「だから?」
「リリアは性悪だ。これ以上ない位性格が悪い」
「言いたいい放題だわね」
「だってそうだろう?マリアをいたぶり殺してセレスを自分の者にするのだから」
「そうね」
「でもセレスを愛しているのだけは本物だと解る。リリアならセレスが絶望する前にそれを排除するだろう」
「そうよ、セレスが悲しむ位なら誰だって殺すわ」
「案外、セレスにお似合いかもね?」
「そう」
「それでどうするんだ?」
「まずは貴方が貴族の特権でヘンドリック家として勇者に決闘を挑めばいいわ。そうしたら勇者とリリアーヌで決闘に応じるでしょう。」
「そこからは、、茶番よ私がそちらに加わり勇者とリリアーヌを殺す」
「それで国王は?」
「喜ぶでしょうね。実際は」
「それで、僕との婚約解消とか問題は?」
「全部任せるそうよ」
「そう?、、ならば僕は君とセレスが会えるようにするよ。誤解を解いてね」
「そうよ、誤解を解いてね」
二人は握手をして不気味に笑った。
偽りの和解、偽りの同盟
「セレス、話がある」
引き籠っていた兄が真剣な表情で僕を呼んだ。
「久しぶりだね兄さん。どうかしたの?」
「なぁセレス、お前勇者を殺したいんだろう?」
「、、、、、」
「隠さなくて良い。僕はこれでもヘンドリック家の当主だ。お前が調べられる程度の事なら全部知っているさ」
「そう、、、だから兄さんは僕から逃げて引き籠っていたんだ、、、それで何、手でも貸す気になったの?」
(どうせ、臆病者のお前は手など貸さないだろう。精々引き籠って邪魔するなよ)
「まずは謝りたい。僕が知った時にはもう手遅れだった」
「そう、、、だから何、復讐を辞めろとでもいうのかな?」
「いや、ここまで来たら言わない。むしろ手伝ってやる。」
セレスは自分が考えていたのと違う兄の反応に驚いた。
「何を兄さんは手伝ってくれるのかな?」
「その話の前にリリアについて「あいつもきっちり殺さないとね。そうか兄さんなら簡単に会えるからリリアを殺してくれるのかな」」
「ちょっと待て、何故リリアが殺されないといけないのだ?」
(あんな女を庇うのは腹立たしいが仕方ない)
「何故って! 当たり前じゃないか!あいつもマリアを汚して殺した一人なんだ。殺さない理由なんてない」
「それは違う!お前は勘違いしている!リリアはマリアを庇ったんだ。リリアへの侮辱はやめろ」
(言っていて反吐が出るな)
「兄さん、幾ら婚約者が可愛いからって嘘はいわないで欲しい」
「嘘など言うもんか! リリアはなマリアの為に勇者に抱かれたんだ。傷物に自分からなったんだ」
「、、、、嘘だ」
「嘘なもんか、勇者はリリアにこういったんだ「お前が俺に抱かれるならこれ以上マリアを犯さないしいたぶらない」ってな。そしてリリアはそのままアイツに犯され傷物になった」
「、、、、続けて、、」
「なぁセレス。王族がその情事を解るように話すか、恥だし醜聞だぞ。自分の家臣に知れ渡るようなことすると思うか?」
「、、、、思わない」
「確かにアイツは約束は守ったよ。次が手に入ったからな、、、だが、姑息にも今度は人気取りの為に騎士にマリアを使わせた」
「だが、王女だ、、王女なら勇者に逆らう位「できなかったんだ、魔王の討伐を引き合いにだされてな」」
「、、、、」
「なぁ、セレス、心が壊れて死んだマリアは気の毒だ。だが、仲の良かったマリアを庇いきれずに、それでも毎日犯され、自分の醜聞が臣下に知れ渡るなか、死ぬ気で戦わなければいけない。それも地獄だと思わないか? それでもリリアは王族だからその義務の為に生きているんだ」
(あいつは、本当はゴミ以下だがな)
「、、、、」
「今だって陰で馬鹿にされながら生きているんだ。」
「、、、、悪かった、兄さん僕は間違った復讐をする所だった」
「解ってくれれば良いさ」
(どうにか説得できたな。我が弟ながら先が心配だこれで騙されるなんて)
「本当にごめんなさい」
「いいんだ、、、だから、僕たちもお前の復讐に手を貸させてくれないか?」
「僕たちも? そうかリリア姫も手伝ってくれるのか」
「あぁ、その代わり一つお願いがある」
「何だい兄さん。」
「この復讐が終わったらリリアを娶ってくれ」
「ふざけているの!僕が愛しているのはマリアだけだ。それにリリア姫は兄さんの婚約者じゃないか? 愛してないのか!」
「違う! 愛しているさ。だが僕はヘンドリックの当主だ。もし、僕の妻になったら一生リリアは傷物として笑いものとして過ごさなければならない。だが、お前は違うだろう。お前ならひっそりとした生活も送れる。だから、お前にリリアを託したいんだ」
「兄さん、、、、それでも」
「今はいい、、、だが復讐が無事終わったら、、考えてくれ」
「わかったよ兄さん、、考えるよ」
「あぁ」
「なぁセレス、実はリリアを呼んであるんだ。同席させても良いか」
「呼んでいるんですか?勿論かまわないよ。僕は謝らなきゃいけない。」
(何で、弟が謝るんだ、、、仕方ないか)
リリアは部屋に入った瞬間に謝り始めた。
「おお許し下さいセレス卿、、、わっわ私はマリアを守ってあげれませんでした。」
「僕こそごめんなさい、、、兄から聞かされるまで、その知らずに貴方を恨んでいました」
「いいんです、、、」
(この女、楽しんでいるな。大好きなセレスに手を握られていれば、そうなるか。愛だけは本物だからな)
「セレス、、その話は不毛だもう良いだろう。本題に入らせて貰う」
「すみません取り乱しました」
「まず最初にこれからヘンドリック家として、直接王に、勇者との決闘を申し込む」
「だけど、兄さん勇者は異常に強いよ。ただ殺されるだけになる」
「そこでリリアだ。リリア説明をしてくれるかい?」
「はい。恐らく、二人で決闘を挑めば、勇者側はリリアーヌと一緒に受けるはずです。あれは本当に勇者が好きですから」
「そうリリアーヌは敵なんだね」
「まずは勇者の攻撃をさけつつ、リリアーヌを殺して下さい。魔法を使う前に接近戦で殺してしまうのが良いかもしれません」
「勇者はどうするんですか?」
「そこで、私の出番です、私が勇者の加護を取り除きます。その方法は一度しか使えないのでその時にお見せします。加護を取り上げた普通の男をセレスが殺せば良いのです」
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