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偽りの決闘...偽りの決着
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王家に兄が正式に勇者との決闘を申し込んだ。
王家はあっさりとこの決闘を受理した。
リリア姫の話では自分の事を包み隠さず恥を忍んで話したそうだ。
その話を聞いた国王は怒り心頭ですぐに許可を卸したそうだ。
国王からは内々で「勇者を殺してくれ」と僕に通達があった。
そしてその中に「もし許して貰えるならリリアーヌを許して欲しい」そう書いてあった。
僕は一切許す気はないけどね。
そして3日後に決闘は行われる事になった。
「ふんっこの世界を救ってやったのに、たかが女一人の事で俺を殺すのか?恩知らずが」
(うるさい、うるさい、うるさい、うるさい 僕にとってマリアはこの世界よりも大切だったんだ)
僕は無視して剣を振り上げた。だが勇者はこれを簡単によけた。
兄の方はどうだろうか?
苦戦している。僕が勇者をけん制している間にリリアーヌを殺すはずだったのに魔法に苦しめられてなかなか接近戦に持ち込めないようだ。
「ははははっ勇者に勝てる訳ないだろう? 魔王も倒せないゴミなんだから」
「、、、、」
「おやだんまりかな、じゃあ別の話しをしようか? そうだ、あの女の話だ」
「黙れ、、」
僕は再び剣を振り上げ斬りつけるがあっさりとかわされる。そして僕をいたぶる様に空いている拳で殴りつけた。
「喋れるじゃないか?」
「うるさい」
「あの女傑作だったぜ、人形みたいに喋らなくてさ、最初は締りが良かったからそれでも使えたけど。何回もやったからガバガバになってもう抱いても面白くもなんともないんだ。 お前の事知っていたらその時には返してやっても良かったんだけどな、、知らないから騎士にくれてやるしか無かったんだぞ」
「うるさい黙れ」
「だったら黙らせてみせれば? そろそろ剣が折れそうだけど大丈夫か? 良く持つねその剣、聖剣相手にさ」
「聖剣、、、」
「おや、知らなかったのか、俺が使うんだ聖剣しかないだろう。聖剣クラソス。それが剣の名前だ」
(やばい、僕の剣はミスリルだ通常なら最高の一振りだが聖剣を相手にしているせいか刃こぼれがおきている)兄の方を見る。まだ倒すのに時間がかかりそうだ。
「よそ見している余裕はないぞ」
やはり勇者は僕をいたぶる気だ。だがその余裕にこそ、つけ込むすきがある。
「セレス、これを使え」兄の声が聞こえる。
兄が投げたのは指輪だった。
「それを剣を持っている方の手に嵌めろ。旨く行けば聖剣を壊せる」
僕は即座に指にはめ斬りつけた。勇者は聖剣で受け止めるが指輪と共に聖剣が砕け散った。
「兄さん、これは一体」
「魔王の指輪、、聖剣と対をなす魔王の宝 さぁ剣は無くなったぞやれセレス」
総て嘘だ。勇者の剣はただの装飾の良いリリアの作ったマジックソード。指輪もリリアが作った魔法の指輪。お互いに破壊の魔法が掛けてあり、近づくと破壊されるように仕組んであった。
「せッ聖剣が砕かれた。よくもやってくれたな。もう手加減はやめた。あの女と同じように殺してやるよ」
兄はようやくリリアーヌを殺して僕の方に駆けつけてくる。
あっさりリリアーヌを殺せたのには訳がある。リリアーヌが使っていた杖は国宝級の封魔の杖と呼ばれる杖だった。だが、リリアはこの決闘の前にそっくりな偽物の杖を用意してすり替えていた。如何に天才魔法使いと言えども杖を変えられては本来の能力の半分も出せない。
「兄さん、聖剣が無くても強いです」
「そりゃぁ解っている。こんな奴でも勇者だ」
(リリア何している。セレスが怪我する前にでてこいよ)
一方的に蹂躙される。勇者は素手でも化け物だった。
「もう許しません、勇者、天上勇気あなたの加護をはく奪します」
リリアは何やら天秤を前に突き出した。
勇者がそっちに向かおうとするが懸命に兄と僕とで防いだ。
「女神の天秤」リリアが叫んだ。
その途端に大きな女神が天秤を持ち現れる。そして勇者を捕まえ天秤にのせた。
「リリア姫、この魔法は?」
「聖女が使える究極魔法。自分の寿命の1/4と引き換えに直接女神に裁いて貰う古代魔法です」
(リリアもノリノリだな、セレスに良いカッコ見せようとして、、ただの幻術魔法なのに)
「そんな、寿命を削るなんて」
「良いのですよセレス卿、、さぁ女神の裁きが始まりますよ。静かに見ましょう」
(寿命を削ってセレスを助ける。さぁセレス私に惚れなさい)
女神の裁きが始まる。
天上勇気の悪行が数々読み上げられる
(なぁアイツあんなに悪い事してないだろう?)
(実際はマリアにした事だけよ。ただ、それじゃ無理があるでしょう?)
(確かにな)
天秤は勇者と反対側に大きく傾く。そしてこのまま話が終わり判決になると思う中女神はまだ読み続けた。
「だが、魔王を倒し世界を救った」
ここで、天秤は一気に勇者に傾いた。
「そ、そんな」リリアは顔が青ざめた。
僕も同じだ。
「そそんな、、、魔王を倒す事がそこまで評価されるなんて」
(僕も役者だな、、どうせリリアの演出だろう)
「そうか、仕方ないよ確かにアイツは世界は救ったんだから」
剣をとり勇者に向かう僕を二人が引き留めた。
(ここで、暴れられると計画が破たんするわ)
(解った、セレスは僕が止めておく)
「判決、勇者は無罪」
「待って下さい。その罪には聖女を犯した事は含まれているのですか?聖女の純潔はそんなに軽いのですか」
(ここまでやるかね、この女)
「それは含まれていない、、、判決 有罪、、よってすべての加護を取り上げる」
そこにはただ美しいだけの人間がいた。
だがここからがこの僕セレナの出番だ。
「嘘をついて貰っては困る。女神様、僕は騙されない。その男の美しい姿も女神様が与えた物だろう?取り上げてくれないか?」
「貴方には慈悲がないのですか? だが、理にはかなう。取り上げる」
そして総ての勇者の力を取り上げた女神は消えて行った。
(凄い茶番だな。一体この茶番劇にどれだけ力いれてんだよあの女)
そこには、異世界の変な服をきた、オークみたいな男が居た。
「さぁ、セレス終わりにしよう。その豚をたたき切れ」
「はい」
僕はその醜い男の首を切り落とした。
王家はあっさりとこの決闘を受理した。
リリア姫の話では自分の事を包み隠さず恥を忍んで話したそうだ。
その話を聞いた国王は怒り心頭ですぐに許可を卸したそうだ。
国王からは内々で「勇者を殺してくれ」と僕に通達があった。
そしてその中に「もし許して貰えるならリリアーヌを許して欲しい」そう書いてあった。
僕は一切許す気はないけどね。
そして3日後に決闘は行われる事になった。
「ふんっこの世界を救ってやったのに、たかが女一人の事で俺を殺すのか?恩知らずが」
(うるさい、うるさい、うるさい、うるさい 僕にとってマリアはこの世界よりも大切だったんだ)
僕は無視して剣を振り上げた。だが勇者はこれを簡単によけた。
兄の方はどうだろうか?
苦戦している。僕が勇者をけん制している間にリリアーヌを殺すはずだったのに魔法に苦しめられてなかなか接近戦に持ち込めないようだ。
「ははははっ勇者に勝てる訳ないだろう? 魔王も倒せないゴミなんだから」
「、、、、」
「おやだんまりかな、じゃあ別の話しをしようか? そうだ、あの女の話だ」
「黙れ、、」
僕は再び剣を振り上げ斬りつけるがあっさりとかわされる。そして僕をいたぶる様に空いている拳で殴りつけた。
「喋れるじゃないか?」
「うるさい」
「あの女傑作だったぜ、人形みたいに喋らなくてさ、最初は締りが良かったからそれでも使えたけど。何回もやったからガバガバになってもう抱いても面白くもなんともないんだ。 お前の事知っていたらその時には返してやっても良かったんだけどな、、知らないから騎士にくれてやるしか無かったんだぞ」
「うるさい黙れ」
「だったら黙らせてみせれば? そろそろ剣が折れそうだけど大丈夫か? 良く持つねその剣、聖剣相手にさ」
「聖剣、、、」
「おや、知らなかったのか、俺が使うんだ聖剣しかないだろう。聖剣クラソス。それが剣の名前だ」
(やばい、僕の剣はミスリルだ通常なら最高の一振りだが聖剣を相手にしているせいか刃こぼれがおきている)兄の方を見る。まだ倒すのに時間がかかりそうだ。
「よそ見している余裕はないぞ」
やはり勇者は僕をいたぶる気だ。だがその余裕にこそ、つけ込むすきがある。
「セレス、これを使え」兄の声が聞こえる。
兄が投げたのは指輪だった。
「それを剣を持っている方の手に嵌めろ。旨く行けば聖剣を壊せる」
僕は即座に指にはめ斬りつけた。勇者は聖剣で受け止めるが指輪と共に聖剣が砕け散った。
「兄さん、これは一体」
「魔王の指輪、、聖剣と対をなす魔王の宝 さぁ剣は無くなったぞやれセレス」
総て嘘だ。勇者の剣はただの装飾の良いリリアの作ったマジックソード。指輪もリリアが作った魔法の指輪。お互いに破壊の魔法が掛けてあり、近づくと破壊されるように仕組んであった。
「せッ聖剣が砕かれた。よくもやってくれたな。もう手加減はやめた。あの女と同じように殺してやるよ」
兄はようやくリリアーヌを殺して僕の方に駆けつけてくる。
あっさりリリアーヌを殺せたのには訳がある。リリアーヌが使っていた杖は国宝級の封魔の杖と呼ばれる杖だった。だが、リリアはこの決闘の前にそっくりな偽物の杖を用意してすり替えていた。如何に天才魔法使いと言えども杖を変えられては本来の能力の半分も出せない。
「兄さん、聖剣が無くても強いです」
「そりゃぁ解っている。こんな奴でも勇者だ」
(リリア何している。セレスが怪我する前にでてこいよ)
一方的に蹂躙される。勇者は素手でも化け物だった。
「もう許しません、勇者、天上勇気あなたの加護をはく奪します」
リリアは何やら天秤を前に突き出した。
勇者がそっちに向かおうとするが懸命に兄と僕とで防いだ。
「女神の天秤」リリアが叫んだ。
その途端に大きな女神が天秤を持ち現れる。そして勇者を捕まえ天秤にのせた。
「リリア姫、この魔法は?」
「聖女が使える究極魔法。自分の寿命の1/4と引き換えに直接女神に裁いて貰う古代魔法です」
(リリアもノリノリだな、セレスに良いカッコ見せようとして、、ただの幻術魔法なのに)
「そんな、寿命を削るなんて」
「良いのですよセレス卿、、さぁ女神の裁きが始まりますよ。静かに見ましょう」
(寿命を削ってセレスを助ける。さぁセレス私に惚れなさい)
女神の裁きが始まる。
天上勇気の悪行が数々読み上げられる
(なぁアイツあんなに悪い事してないだろう?)
(実際はマリアにした事だけよ。ただ、それじゃ無理があるでしょう?)
(確かにな)
天秤は勇者と反対側に大きく傾く。そしてこのまま話が終わり判決になると思う中女神はまだ読み続けた。
「だが、魔王を倒し世界を救った」
ここで、天秤は一気に勇者に傾いた。
「そ、そんな」リリアは顔が青ざめた。
僕も同じだ。
「そそんな、、、魔王を倒す事がそこまで評価されるなんて」
(僕も役者だな、、どうせリリアの演出だろう)
「そうか、仕方ないよ確かにアイツは世界は救ったんだから」
剣をとり勇者に向かう僕を二人が引き留めた。
(ここで、暴れられると計画が破たんするわ)
(解った、セレスは僕が止めておく)
「判決、勇者は無罪」
「待って下さい。その罪には聖女を犯した事は含まれているのですか?聖女の純潔はそんなに軽いのですか」
(ここまでやるかね、この女)
「それは含まれていない、、、判決 有罪、、よってすべての加護を取り上げる」
そこにはただ美しいだけの人間がいた。
だがここからがこの僕セレナの出番だ。
「嘘をついて貰っては困る。女神様、僕は騙されない。その男の美しい姿も女神様が与えた物だろう?取り上げてくれないか?」
「貴方には慈悲がないのですか? だが、理にはかなう。取り上げる」
そして総ての勇者の力を取り上げた女神は消えて行った。
(凄い茶番だな。一体この茶番劇にどれだけ力いれてんだよあの女)
そこには、異世界の変な服をきた、オークみたいな男が居た。
「さぁ、セレス終わりにしよう。その豚をたたき切れ」
「はい」
僕はその醜い男の首を切り落とした。
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