旧作幼馴染と姉妹が寝取られました~ そんなの気にするな! 幼馴染と姉妹を勇者に寝取られた弟をたった1か月で立ち直らせた、凄腕商人のクズ兄貴!

石のやっさん

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兄帰る。

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「悪いが今日から彼女達に近づかないでくれるか?」

今迄の人間関係が完全に崩れた瞬間だった。

俺の婚約者で将来を約束していた幼馴染 リラ

実の姉なのに俺の事を恋人の様に甘やかしてきた リリアン

お兄ちゃんと将来を結婚する、そう言っていた、マリア。

それが俺を見下すように見ながら、マモルに体を押し付け腕を絡めていた。

俺はリラは婚約者だったが今は婚約解消したから他人だ。

だが、あとの二人は姉弟、兄妹の関係にある。

「確かにリラはもう他人だから仕方ない...だけど他の2人は家族なんだ」

「馬鹿ね、私はもうマモルの者なのよ? 姉弟じゃないわ」

「そうよ私もお兄ちゃんだなんて思ってないよ」

昨日の光景が思い出された。

「そうか、それなら仕方ない、それで勇者マモルは何時まで...此処にいるんだ..」

「そうだな、お前の悔しがる顔も見れたしもういいや、明日にはもうこの村を出て行くよ」

「そうか...解った」


どうせ今日もやるんだろうな...そんなの聞きたく無いし、今日は何処か別の所に泊めて貰おう。

だが...

「お前、勇者マモルに嫌われたんだって、関わりたくない」

「悪いな、明後日ならいいが、勇者の居る時は勘弁してくれ」


結局誰も泊めてくれず、俺は村の外れで野宿をした。


遠くから見たらマモルの壮行会をしている様だった。

俺は間違っていた。

もし、あの時にリラを連れて駆け落ちでもすれば、此処まで惨めになんてならなかった。


全てはもう遅すぎたんだ。


全員が居なくなっても、もう俺の居場所は無かった。

実際にはあるが...両親は変わってしまった。

「父さん、畑仕事はしなくて良いのか?」

本当は辛くて仕方が無いが、仕事は仕事だ。

「あははっ もう父さんは働かない、母さんもな、勇者が支度金を沢山くれたからもう一生働かない」

見ると沢山の金貨が入った袋があった。

「そうそう、リリアンもマリアも親孝行だわ、もう税金も納めないで良いんだって...本当にあんたと違って素晴らしい子供よ」

父さん母さん...お金で子供を売るなんて。

そう思ったが、嬉しそうに裸で抱き着いていた姉妹を思い出してそれは言えなかった。

畑仕事をしないなら時間はある。

俺は散歩していた。

両親とリラの親は金が入った事で可笑しくなってしまったが、他の人は普通だった。

「相手が勇者じゃ仕方ない」

「まぁ諦めなね」

一応は慰めてくれるようだ...だがその慰めが俺を余計惨めにした。

幾ら散歩しても気が収まる事は無かった。

何時もの三人がいない...それが此処まで寂しく思えるなんて知らなかった。

今思えばこの村で僕は三人としか過ごしていない。

この周りは農村だから、もうこの齢には婚約者が決まっている。

農家の嫁とりは早い。

俺はあの三人しか歳のちかい女の子と交流をしていない...

笑えるな...俺の全てだと思った女の子が、全部居なくなるなんて...


辛いな...本当に辛いよ....


あはははっ


「どうしたんだ ジミナ、泣いているのか?」

王都に行っていた、オリオン兄ちゃんが声を掛けてきた。

「兄ちゃん...帰ってきたんだ」

「まぁな、とは言え、明日にはまた出て行くんだが? まぁ何があったか話してみな」

俺はオリオン兄ちゃんに何が起きたか話した。

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