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第一章 顔に傷がある女性を好きになりました

第14話 理人の物

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凄い、何ともセクシーな光景だ。

目の前で美女がストリップし始めたんだ。

女性経験が無い俺はドキドキだ。

だけど、そんなに男が女性を嫌う世界なのに、何故此処までセクシーなんだ。

ブラもパンティも黒くてスケスケで、凄くエロい。

さっき聞いた話だと、男が触れあいを嫌うなら、こう言う下着も嫌う筈なのに…

「どうしたんだ?!理人、そんなに見つめて…あっ! 流石にこの下着はひくかな? 流石にこれは嫌だよね?」

「そんな事は無いけど、この世界の男からしたら、それはアウトなのでは?」

「うん、確かにそうなんだけど…此処まで酷くなる前はこう言う下着を見ると、興奮する男が居たらしいんだよ! その頃からの流れで…まぁ結構な数の女が着ているんだよ…まぁ紐パンもミニスカも当時の名残で、今じゃ見ると嫌う男が多いんだけどね、でも女の悲しい性で、ワンちゃんを求めてつい履いちゃうんだよ」

はははっ、俺には凄く効果あるけどね。

脱ぎやすい服装なせいかストリップはすぐに終わってしまった。

しかし、こう言う経験は全くない筈なのに、凄くなれた仕草で服を脱ぐんだな…

◆◆◆

私は夢を見ているのだろうか?

顔に傷がつく前の私は、まぁ少しはモテた記憶はある。

容姿と騎士という身分があれば、ブサイクな旦那であれば貰う事が出来る。

それでも充分勝ち組だ。

だが、この傷が出来てから全ては変わった。

美少女、美女がお金を貢ぎまくってようやく男性にたどり着けるこの世界。

好き好んで顔に傷がある女を選ぶ筈が無い。

多分、私は生涯、男に触れる事なんて無い…そう思っていたのだが…


私を見つめてくる美少年が居たのだ!

一瞬、頭が可笑しくなったのかと思ったぞ…

殆どの男が引き篭もりの中、普通に冒険者ギルドに居たんだから。

冒険者の女も他の女もざわついていた。

『怖がらせないように細心の注意を払え』

そう冒険者ギルドから通達が少し前にあったから解る。

きっと、その少年だ。

この傷が気になるのだろう…そう思っていた。

だが、なんだこの展開は!

『余りに綺麗なのでつい見惚れてしまいました』

顔に傷がある私に対してのセリフじゃないぞ!

何処かの頭が可笑しいご都合主義ばかり書く小説家の書いた物語みたいだ。

これだけでも可笑しいのに…なんとお酒に誘ったらオレンジャジュースで良ければ付き合ってくれると言う話になり、話が弾んで…『友達』登録までして貰えた。

不思議な事に、この凄い美少年、理人は…これ程の美少年なのに一切お金を請求して来ない。

貢ぐ必要が無い男…そんな男は女の妄想のなかにしか居ない。

お金より会って欲しい。

こんな言葉…普通じゃあり得ないからな。

結局、お金は受け取って貰えず…食事を奢る事になったのだけど…

可笑しい…レストランでの食事ではなく『手料理』を作ってくれる話だった。

荷物を持っている時…他の女の『羨ましい』という視線をどれだけ貰ったか…恐らく100じゃ足りない。

しかも…しかもだ、いきなり理人から手を繋いできたんだ。

こんな男、私は知らない。

それにこんな話を誰かにしたら…

『妄想乙』と馬鹿にされるに違いない。

私だって『男と手を繋いで買い物をして部屋に招待された』そんな話を聞いたら、嘘だとしか思えない。

しかも、それだけじゃないんだよ!

理人は…性的な話をしても嫌がらないんだ。

食事の後に沢山んのエロイ話をしたのに嫌がらないんだ!

調子に乗って

『理人…もし大きくなったら言ってくれ、何時でも相手するから』

そこ迄言っても大丈夫だし…その後もエロイ話を続けていたら…

『カセリアさん、良かったら一緒に暮らさない?』だって。

此処迄来たら妄想だって都合が良すぎる。

大体、友達だなんだ言っても、普通はSEXにすら滅多にありつけない。

もしありついても、気に入らなければ捨てられるのに…まさに妄想だ。

しかも『カセリア、綺麗だよ!』そう言ってキスをしてきた。

男からのキスだぞ…気を失っても仕方ないよな?

此処まできたから、言ってみたんだよ…

心臓が張り裂けそうになったけど…

『良かったら、少ししてみる?! 嫌じゃ無ければだけど?』

怖がらせないように笑顔で…

そうしたら

『…お願いします』

だって、最早これ、妄想を越えている状態だよ。

理人はエロ小説の住民なのか?

思わず、そう思ってしまった...

勿論、こういう時の為のSEXスーツにカップは忘れずに用意していたんだけど…

『カセリアさん、俺は異世界人だからね…普通のSEXが出来るんだけど?男女比が可笑しくなる前のやり方でやらない?』

だって…もうどうして良いのか解らないよ。

◆◆◆

言われた通り服や下着を脱ぎだしたんだけど…

嘘でしょう、嫌な顔しないで…ううん寧ろ嬉しそうに見ているし…

普通の男は、女の裸なんて見たがらないし、寧ろ嫌がる筈なのに。

しかも、よく見ると…その勃起までしている…

「あの…脱いだけど、理人は女の裸は平気なの? あと、此処から私はどうすれば良いの?」

どうして良いか…解らない。

確かに昔は直接していた。

そんな話は聞いた事があるけど、やり方は解らない。

「それじゃ俺も慣れていないけど…俺からして良い?」

「理人がしたいなら…うん、うんうぐっうんうん?!」

いきなり舌を入れてキスをしてきた。

さっきも凄いと思ったけど、さっき以上に舌を絡めてくる。

なんだか凄く手慣れている気がする。

「ハァハァ理人…随分手慣れているんだな」

「ハァハァ手慣れてなんてないよ…大好きなカセリアさんにしたい事しているだけだよ」

「ハァハァそう…嘘、そこは、そこは汚い、そんな事しなくて良いから、恥ずかしい…」

凄く恥ずかしい…そんな所触られた事ない。

そんな汚い所にキスしたり舐めたりなんてする男は絶対に他には居ない。

「ハァハァ…なんでそんなことが出来るの?そんな事ハァハァ普通の男は出来ないよ」

「大好きなカセリアさんに汚い所なんてないよ…」

私、お風呂にも入っていないのに…

恥ずかしいけど…これ凄く気持ち良い。

と言うより…理人その物が凄く気持ち良い…これが本当のSEXだというなら、私の知っているのは違う。

恥ずかしさで火を噴きそうな程顔が赤くなる。

気絶しそうな程の快感が私を責めてくる。

だけど、勿体なくて気絶なんて出来ない。

一生懸命、私を求めて、嫌というほど、愛されているのが解る。

自分の体が火照りだし、女として理人が欲しくて、欲しくて溜まらなくなっていた。

気がつくと私は理人を女として受け入れていた。

今迄の人生でこんなに私に夢中になってくれた人は居ない。

本当の意味で、自分が理人の物になった…そう思った。

恐らく、今の私は『彼の為なら喜んで死ねる』

あの時、王族に誓った忠誠なんて比べ物にならない位理人が大切に思えた。

よくもまぁ、こんな私を好きになったものだ…本当に愛されているのが解る。

此処迄してくれるなら、私だって答えるべきだ。

「理人、今度は私がしてあげるよ…どうすれば良い?」

「それじゃ…」

私は理人を自分から受け入れ腰を振り続けた。

◆◆◆

「あれ…理人?」

横を見ると理人が腕枕をしてくれている。

「私、また気を失っちゃったのか?」

「気を失って、そのまま寝ちゃったみたいだ」

窓の外はもう明るくなっていた。


「そう…なんだ」

「それじゃ、朝食作るからもう少し休んで…」

気がつくと私は理人の手を掴んでいた。

「…理人」

「もしかして、まだしたいの?」

恥ずかしさから声を出せない私はコクリと頷いた。

私は理人の手を引っ張りベッドに引きずり込んだ。

こんなに私の要望に応えてくれる男なんて絶対に他には居ない。

理人無しで私はきっともう生きていけないだろう。

今の私は、本当の意味で理人の物だ。

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