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第一章 顔に傷がある女性を好きになりました
第13話 カセリアと②
しおりを挟む気絶してしまった。
この世界の男を勃起、させるには『3時間位の奉仕は必要』
さっき、そう聞いたのに、可笑しな気がする。
男女比が此処まで偏ったら、経験は無いと思うけど、知識が無ければ3時間も奉仕が出来ない筈だ。
それなのにキスで気絶?
余りにも可笑しすぎる。
俺は倒れているカセリアさんをお姫様抱っこしてベッドで寝かした。
どう言う事なのか、さっぱり解らない…
◆◆◆
何もすることが無いのでベッド越しにカセリアさんの顔を眺めていた。
やはり、顔の傷は余り気にならないな。
それ以上に凛々しいというか整った顔立ちの方が目に入る。
幾ら見続けても飽きない。
どの位眺めていたのか解らない位眺め続けていた。
「う~ん?! 理人? さっきのあれって…その」
「キスだけど?! それがどうかしたの?」
「大丈夫なのか?」
顔を赤くしながらカセリアさんは話し始めた。
「どう言う事?」
何だ、この世界の男…
殆どの男が女性に触られるのを嫌っているのだとか…
キスはおろか…手を握る等の接触ですら嫌う傾向が強い。
それで、どうして子作りが出来んだ?
直ぐに滅亡しそうな気がする。
「接触が嫌いなら、奉仕なんて出来ないんじゃないか? 奉仕って何をするの…」
どう考えても『出来そうにない』
「良かったら、少ししてみる?! 嫌じゃ無ければだけど?」
凄く嬉しそうにカセリアさんは微笑んでいた。
此処まで来たら、もう受け入れるしか無いな...
「…お願いします」
「任せておいて!」
そう言うとセシリアさんは『服を着始めた』
脱ぐんじゃなくて『着始めた』
なんと言えば良いのか?
多分素材は違うけど、ラバースーツが近いかも知れない。
ゴムに似た素材で手足の先まで全身ラバーに見えるスーツ。
顔まで覆面ですっぽりと覆っていて…出ているのは目、鼻、口、後は股間にだけ穴が空いている。
「待たせたね…それじゃしようか?」
「え~と、そんな恰好でなにするの?」
「なにって…奉仕だけど? 男性は女性との接触を嫌うから、必要最低限な穴だけ空いた服で汗や臭いも極力出さないようにするんだよ、搾精にはこれを使うんだよ」
どう見てもオナホにしか見えない。
「それを使うの?」
「そうだけど?!」
これでSEX?
まさか、全身ラバースーツモドキを着て、オナホを使うとは思わなかった。
「それだけ?」
「当たり前じゃないか? これだって男によっては暴力を振るって来る位に嫌うんだから」
「だけど、それじゃ妊娠なんてしないんじゃないの?」
「うん、だからこのカップに男性が出した精子をその場で自分の性器に入れるんだよ…だから下半身も穴が空いているんだよ」
オナホの事をカップって言うんだ。
ようは、男がオナホに出した精液を、自分の性器に入れる…そう言う事か?
てっきり、手や胸、場合によっては口を使って色々して貰える...そう思ったのに...
この世界では違うようだ。
良く考えたら、冒険者ギルドの受付嬢が
『男性には話しにくいですが、インポテンツ、簡単に言うアレが立たない男性が多いし、立っても最後まで出来ない男性が実に多いんです。さっき女性を嫌う傾向が男性にあるって言いましたよね? 酷い男性だと女性に触られただけで不機嫌になる方も多く居ます』
こんな事言っていた。
勃起すら真面に出来ない男ばかりの世界じゃ…これも仕方ないのかも知れない。
『精子を出す』のは女性に中出しする事だと思っていたけど、このオナ、カップに射精するだけなのか。
「もしかして、その行為がSEXなの?」
「そうだけど? なにか違うの」
経験は無いけど、これは前の世界ならSEXとは言わない気がする。
「カセリアさん、俺は異世界人だからね…普通のSEXが出来るんだけど?男女比が可笑しくなる前のやり方でやらない?」
「どうするの?」
「取り敢えず、全部脱いで裸になって」
「解った…大丈夫?」
「大丈夫だから」
「気持ち悪くなったら言って、無理しなくて良いからね」
そう言うと、今度こそカセリアは服を脱ぎ始めた。
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