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番外編 騎士団side
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宰相が絶望するのと同時刻。
騎士団長も1人牢で震えていた。
いつもなら上手く逃げれたはずなのに、今回は何故か逃げられなかった。
逃げる所か捕らえられてしまった。
こんなはずではなかった。
私はこんな所で終わるはずではなかったんだ。
騎士団を掌握し、全ては自分の思い通りに動いていたはずだった。
なのに何故?
何故あの書類を部下が出したんだ?
ここから出たらまずアイツを死ぬ手前まで締め上げなければならないな…。
「おい!牢屋番!ここから出せ!」
私がいくら呼んでもアイツらは来ない。
職務怠慢じゃないか?
牢屋番にも罰を与えなければ…と思っていた時だった、面倒くさそうな顔をした牢屋番が私の前に立ったのは。
「もう夜中なので静かに寝て貰えます?こっちも色々忙しいんですよ。」
それだけ伝えると牢屋番はこの場を去ろうとした。
私は激怒し、
「お前達は今すぐクビだ!城からも出ていけ!仕事もろくに出来ないやつに渡す給料なんてない!!」
「いや貴方にそんな権限ないんで大人しくしててくださいね。」
それだけ言い残すと、彼らは去っていった。
なんだアイツらは!!
権限がないだと!?
騎士団長の俺様が指示しているんだから、クビに決まっているだろう!!
『宰相もだけど、貴方も貴方で馬鹿ですね。』
そう言って私の前に現れたのは、元部下のシンだった。
『宰相も己の今の立場を理解してないって聞いたからお前の所に顔だしてみたけど…。お前も把握出来てないみたいだな。』
「な、何をいう!私がいてこその騎士団だろうが!!」
『はははっ!お前いてこその騎士団?冗談だろ?お前がいない方が騎士団は正常に動くんだよ!逃走団長なんて必要としてないんだよ!あぁ、まず最初に訂正してあげるべきだったな。お前は元騎士団長だ。新しい騎士団長は今から決まるが、人望の厚いオーラス辺りになるんじゃないか?さて元騎士団長様、貴方の処刑が決まったぜ。』
「なっ!そんな事あるはずがない!それに家の妻は!?妻は処刑に反対するはずだ!」
『宰相と同じ事を言うんだな。宰相も奥様には捨てられないと信じてたみたいだぜ?でもな…残念。宰相の奥様もお前の奥様も既に離縁済みだ。逃走団長の上に、戦場に女連れ込みその女も殺してるなんて…奥様からして許せるはずがないだろう?あ、子供に会えるとか淡い期待するなよ?お前は子供が産まれる前にこの世からおさらばだ。子供は奥さんの家で育てられるらしいし、お前の出番はなし!あ、横領の罪で財産の差し押さえと爵位返上、領地を国に返還までもう終わったから安心して死ね。騎士団長としてではなく、ただの平民としてな。あぁ、宰相様にも渡されたみたいだから俺たちからも最期のプレゼント渡さなきゃな。』
そう言うとシンは、私の心臓辺りに手をいれ何かを差し込んだ。
見た目は何も変わりないのに、刺された感じがしたのだ。
『それは、アリア様に頼んで作ってもらった特別なプレゼント。お前も処刑の前に拷問を受けることになったからな。拷問…例えばムチを1回打たれたとしよう、するとお前には打たれた痛みと共に、俺たちが受けた痛みも味わえる代物だ。騎士団長様はどこまで耐えられるかなぁ?俺たちかなりの人数が苦痛の後死んでるからな…。最初の拷問で既に死にたくなるだろうけど、そんなに簡単に死なせてやらない。処刑の日までお前は死ぬことができない。只管耐えるんだな。さて、俺の仕事はここまであとは元騎士団長らしくあの世に逝ってくれよ?』
そう言い残すとシンは消えていった。
私に残されたのは絶望…ただそれだけだった。
過去に何人の命を私は刈り取ったのだろう…。
その分が我が身に降りかかるなんて…。
頼む、処刑してくれ!!
もう早く殺してくれ!!
拷問なんて耐えられない!!
彼の思いが通じることなく、彼には数々の拷問が与えられた。
そして最期の日断頭台に首を押し付けられた時に彼は、
「やっとこの地獄から解放される」
と言ったとか言わなかったとか。
処刑こそ彼にとって救いだったのかもしれない。
死者の声は届かないので今となってはもう分からないが…。
騎士団長も1人牢で震えていた。
いつもなら上手く逃げれたはずなのに、今回は何故か逃げられなかった。
逃げる所か捕らえられてしまった。
こんなはずではなかった。
私はこんな所で終わるはずではなかったんだ。
騎士団を掌握し、全ては自分の思い通りに動いていたはずだった。
なのに何故?
何故あの書類を部下が出したんだ?
ここから出たらまずアイツを死ぬ手前まで締め上げなければならないな…。
「おい!牢屋番!ここから出せ!」
私がいくら呼んでもアイツらは来ない。
職務怠慢じゃないか?
牢屋番にも罰を与えなければ…と思っていた時だった、面倒くさそうな顔をした牢屋番が私の前に立ったのは。
「もう夜中なので静かに寝て貰えます?こっちも色々忙しいんですよ。」
それだけ伝えると牢屋番はこの場を去ろうとした。
私は激怒し、
「お前達は今すぐクビだ!城からも出ていけ!仕事もろくに出来ないやつに渡す給料なんてない!!」
「いや貴方にそんな権限ないんで大人しくしててくださいね。」
それだけ言い残すと、彼らは去っていった。
なんだアイツらは!!
権限がないだと!?
騎士団長の俺様が指示しているんだから、クビに決まっているだろう!!
『宰相もだけど、貴方も貴方で馬鹿ですね。』
そう言って私の前に現れたのは、元部下のシンだった。
『宰相も己の今の立場を理解してないって聞いたからお前の所に顔だしてみたけど…。お前も把握出来てないみたいだな。』
「な、何をいう!私がいてこその騎士団だろうが!!」
『はははっ!お前いてこその騎士団?冗談だろ?お前がいない方が騎士団は正常に動くんだよ!逃走団長なんて必要としてないんだよ!あぁ、まず最初に訂正してあげるべきだったな。お前は元騎士団長だ。新しい騎士団長は今から決まるが、人望の厚いオーラス辺りになるんじゃないか?さて元騎士団長様、貴方の処刑が決まったぜ。』
「なっ!そんな事あるはずがない!それに家の妻は!?妻は処刑に反対するはずだ!」
『宰相と同じ事を言うんだな。宰相も奥様には捨てられないと信じてたみたいだぜ?でもな…残念。宰相の奥様もお前の奥様も既に離縁済みだ。逃走団長の上に、戦場に女連れ込みその女も殺してるなんて…奥様からして許せるはずがないだろう?あ、子供に会えるとか淡い期待するなよ?お前は子供が産まれる前にこの世からおさらばだ。子供は奥さんの家で育てられるらしいし、お前の出番はなし!あ、横領の罪で財産の差し押さえと爵位返上、領地を国に返還までもう終わったから安心して死ね。騎士団長としてではなく、ただの平民としてな。あぁ、宰相様にも渡されたみたいだから俺たちからも最期のプレゼント渡さなきゃな。』
そう言うとシンは、私の心臓辺りに手をいれ何かを差し込んだ。
見た目は何も変わりないのに、刺された感じがしたのだ。
『それは、アリア様に頼んで作ってもらった特別なプレゼント。お前も処刑の前に拷問を受けることになったからな。拷問…例えばムチを1回打たれたとしよう、するとお前には打たれた痛みと共に、俺たちが受けた痛みも味わえる代物だ。騎士団長様はどこまで耐えられるかなぁ?俺たちかなりの人数が苦痛の後死んでるからな…。最初の拷問で既に死にたくなるだろうけど、そんなに簡単に死なせてやらない。処刑の日までお前は死ぬことができない。只管耐えるんだな。さて、俺の仕事はここまであとは元騎士団長らしくあの世に逝ってくれよ?』
そう言い残すとシンは消えていった。
私に残されたのは絶望…ただそれだけだった。
過去に何人の命を私は刈り取ったのだろう…。
その分が我が身に降りかかるなんて…。
頼む、処刑してくれ!!
もう早く殺してくれ!!
拷問なんて耐えられない!!
彼の思いが通じることなく、彼には数々の拷問が与えられた。
そして最期の日断頭台に首を押し付けられた時に彼は、
「やっとこの地獄から解放される」
と言ったとか言わなかったとか。
処刑こそ彼にとって救いだったのかもしれない。
死者の声は届かないので今となってはもう分からないが…。
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