あ、私が悪役令嬢(？)だったんですか？

まず、説明致します

あ、説明が遅れておりましたが、私の国はトランスッド王国といい、その中に4大公爵家があります。

そのうちの1つが私のハートニア公爵家となります。
私家の領地は、この国の南の方あります。
南の方と言うと中々理解しにくいかもしれませんが…4大公爵家と王家が決めた領土なので、私には何も言えません。

それに、私にはそんな権限ありませんので…。


私家の領は、海があるので、その海から頂ける海鮮物と、領地内の土地で収穫出来る作物や果物。

こう書くと割と何でもある地域になりますね。
(米や、寒暖差の必要な物や、寒い地域でしかならない果実などは、他の公爵家との話し合いになりますが…その辺お父様達が話し合い決めております。)

なので、私は生活上食事に困った事はありません。
そして、領民も皆同じように、食事には困らないようにしております。
あれ？もしかしたら、
「領民が過ごしやすい地であることが最優先だ」
と私は何度もいい、駄々をこねたから改善されたような…

いえそんなことないはずです！
きっとお父様が、考えて判断して下さったはず…
ですよね？
お父様？

確かに、考えてみると、私達家族は、他の公爵家より、食事が質素なのかもしれません…。
それは、私の知識により、いえ、教えてもらったことにより改善されたものです。

食事は…いえ、栄養素？は大切だと私の前世の友人は言っておりました。

そう、実は私には、前世の記憶があります。

なので、私はある意味転生者と言ってもいいかもしれません。

でも、私はこの国しか知らないのは確かです。

私の前世は、このトランスッド王国の男爵令嬢でした。

ここで少し、私の前世の話をしましょう。