行き場のない花は唯一に再会する

「あやめはあやめ。ゆかりがくれたから、これが僕の名前。」
代々αだけが生まれる旧家に生まれた唯一のΩ、菖蒲。Ωに差別的な家庭で戸籍すらない菖蒲は、Ωとしても発情期すら来たことがない欠陥品だった。せめて役に立たせる為にと別の旧家のαの婚約者との顔合わせの時、婚約者に別の結婚候補が現れたことを告げられる。
役に立たない、Ωとしても欠陥品。Ωを蔑む家から追い出された菖蒲が途方に暮れた先に出会ったのは、かつて一度だけ会ったことがあるα、ゆかりだった。
「ずっと、ずっと、もう一度会いたかったんだ。」
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