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第1章 再会
第5口 強襲。
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「それでは、試験 」
「開始ッ!!!」
そんな掛け声と共に受験者は一斉に走り出す。
この3人の中で一番早く、前に躍り出たのはジョーヌだった。
彼女はブラン達の方をを振り返ると
「遅いわよっ!」 と凄まじい剣幕で言い放つ。
ブランが走りながら言う。
「なんでっ、そんな大きい戦斧を持って走れるんだよっ!」
その言葉を聞いた彼女は口角を上げながら言い放つ。
「普段から鍛えてんのよっ!」
そんな会話をしながら走っていると岩場の影から腕が左右に3本ずつ生えたロボットが出てきた。
そのロボットを見つけたジョーヌは戦斧を強く握り、そのロボット目掛け飛びかかる。
「壊れろぉおオオ!!」
そう言ってロボットに向け、戦斧を思いっきり振りかぶる。
──だが、ロボットは腕を4本、盾のように使い難なく受け止める。
ジョーヌはロボットの腕を足蹴にし、距離をとる。
「なんて硬さしてんのよ!」
距離を取り、地面に足をつけたジョーヌはそう言い放つ。
遅れて、ブランとスーロスが到着する。
状況を理解したブランは言う。
「1人で突っ走らないでっ! 楽に勝てる敵じゃない!」
その言葉を聞いたジョーヌは怒るように言う。
「分かってるわよそんな事っ!」
「あなた達は腕をやって!」
この状況で冷静に指示をするジョーヌ。
その指示を聞き、ブランとスーロスはそれぞれ攻撃を始める。
「才花ッ!!」
ブランがそう唱えると身体から花弁が舞う。
ブランはそのままロボットに近寄ると右腕の2本を刀で切り落とす。
「あんた才花人だったの!?」
ジョーヌが驚いている一方でスーロスは化け物に向け、銃で狙いを定める。
そしてそのままロボットの残り1本となった右腕を撃ち落とす。
「あんた達ッ、よくやったわ!!」
ジョーヌがそう言いながらロボットに近ずき、右側から戦斧で薙ぎ払う。──が、ロボットは左腕の2本を使い掌で受け止める。
その衝撃で左腕の1本は砕けたが、もう一本の腕で戦斧を掴んでいた。
「なっ! 離せない!」
ジョーヌがそう言うとスーロスがロボットの頭を狙う。
ロボットが頭を狙われているとこに気づいたようで残り1本の腕で頭を守っている。
才花人になっているブランが飛び上がり、腕に刀を突き刺し、そのまま地に突き刺す。
「撃っでッ!!!」
ブランがそう叫ぶとスーロスが応えるように引き金を引く。
スーロスの放った弾丸はロボットの頭に直撃する。そのままロボットは地面に倒れ、動かなくなっていた。
そのままブランとスーロスは疲れたように地面にへたり込む。
「あんた達、そんなに強かったのね……その……ありがとうね、助かったわ……」
ジョーヌがそっぽを向きながら言う。
恥ずかしいのか耳まで赤くなってしまっている。
それを聞いたブランは才花を解く。
「ハッ……ハッ……ハァ……」
余程疲れたのか息を荒くして呼吸をする。
「ちょっと、あんた大丈夫なの?」
ジョーヌが心配そうに問いてくる。
「才花はッ……体力の……消耗が激しくてッ……」
途切れ途切れになりながらなんとか言葉を返すブラン。
その言葉を聞いてジョーヌは言う。
「なら、少し休憩するしか無いわね」
ジョーヌはそう言うなり地面に座り込む。
そしてジョーヌが徐に切り出す。
「そういえば、あなた才花人だったのね……」
ジョーヌが少し悲しそうな声で呟くとブランが返事をする。
「使えるようになったのは最近だけどね」
それを聞いて驚くジョーヌ。
「まさか……後天的ってやつ?」
ジョーヌがそう問うとブランは無言で頷く。
「驚いた……後天的の才花人なんて初めて見たわ」
「才花人は嫌い?」
ブランがそう問うとジョーヌが少し悲しそうに答える。
「そうね……私のママわね、14年前に顕現した【嫉妬】の被害にあって殺されちゃったの」
それを聞いたブランも少し悲しそうに答える。
「じゃあ僕と同じだね」
「僕も昔、お母さんを才花人に殺されたんだよね……」
その言葉を聞いて、ジョーヌが前を向いて話し出す。
「そう……貴方もなのね」
「私はね、私や貴方みたいな被害者を1人でも減らしたくて鍛えて、強くなったわ」
ジョーヌの言葉を聞いてブランが答える。
「僕もだよ。だからこそ、これからも強くならなきゃね、これからも一緒に頑張ろう?」
そう言うブランの言葉を聞いてジョーヌは恥ずかしそうにそっぽを向く。
そんなジョーヌをブランが楽しそうに見ていると、ふと、気になった事があるのかスーロスに問いかける。
「そう言えば、スーロスは家族って生きてるの?」
ブランがスーロスにそう疑問をぶつける。
「僕には両親は居ないですよ?」
さも当たり前のことのように言ってくるスーロスにジョーヌが疑問をぶつける。
「……悲しくはならないの?」
「どうでしょうねぇ……親がいる生活をした事がないので……」
少し眠たそうにしたスーロスがそう言うと、返す言葉が思いつかないのかしばらく沈黙の時間が続く。
その時間に耐えかねたのかブランが優しくスーロスに問う。
「スーロスはどうして神喰隊に入ろうと思ったの?」
「ぼくは……」
答えようとしたスーロスだか突如として何かに思い悩むかのように沈黙する。
10数秒の沈黙の後、スーロスは口を開く。
「……すみません、ちょっと忘れてしまいました……」
申し訳なさそうにスーロスが言うとジョーヌが呆れたように言う。
「まったく、なにやってんのよ……」
「ふふ、あはは」
ブランが唐突に笑い出す。
ジョーヌとスーロスは驚き、ジョーヌに至っては「な、何よ」と声を漏らしてしまっている。
「いや、今日会ったばかりなのに仲がいいなぁって思って」
ブランがそう言うとジョーヌの顔はすぐに赤く染まり、必死に話し出す。
「べ、別に仲良くなんてっ!」
その言葉を聞いたスーロスも可笑しそうに笑い出す。
2人の笑い声を聞いたジョーヌは恥ずかしそうに顔が赤く染まり、リスの様に頬を膨らませ怒っている。
そんなジョーヌの姿を見て2人が和んでいると──
突如として上空から声が聞こえた気がした。
血槍ッ
「伏せ──」
ブランがその言葉を言い終える前に、試験会場に50本程の全長1m程の血で出来た槍が降り注ぐ。
ブランは強風と辺りにまう粉塵に耐えながら上を見上げる。
そこには、血で出来た翼を広げる少し幼く見える才花人が佇んでいた。
その男は辺りを見回すとブランと目が会い、そのまま物凄い速さでブラン達の前方10m辺りに降下する。
地面に着いた男は徐に口を開く。
「君がブランかな?」
男はそう言い、ニヤリと笑うのだった──
「開始ッ!!!」
そんな掛け声と共に受験者は一斉に走り出す。
この3人の中で一番早く、前に躍り出たのはジョーヌだった。
彼女はブラン達の方をを振り返ると
「遅いわよっ!」 と凄まじい剣幕で言い放つ。
ブランが走りながら言う。
「なんでっ、そんな大きい戦斧を持って走れるんだよっ!」
その言葉を聞いた彼女は口角を上げながら言い放つ。
「普段から鍛えてんのよっ!」
そんな会話をしながら走っていると岩場の影から腕が左右に3本ずつ生えたロボットが出てきた。
そのロボットを見つけたジョーヌは戦斧を強く握り、そのロボット目掛け飛びかかる。
「壊れろぉおオオ!!」
そう言ってロボットに向け、戦斧を思いっきり振りかぶる。
──だが、ロボットは腕を4本、盾のように使い難なく受け止める。
ジョーヌはロボットの腕を足蹴にし、距離をとる。
「なんて硬さしてんのよ!」
距離を取り、地面に足をつけたジョーヌはそう言い放つ。
遅れて、ブランとスーロスが到着する。
状況を理解したブランは言う。
「1人で突っ走らないでっ! 楽に勝てる敵じゃない!」
その言葉を聞いたジョーヌは怒るように言う。
「分かってるわよそんな事っ!」
「あなた達は腕をやって!」
この状況で冷静に指示をするジョーヌ。
その指示を聞き、ブランとスーロスはそれぞれ攻撃を始める。
「才花ッ!!」
ブランがそう唱えると身体から花弁が舞う。
ブランはそのままロボットに近寄ると右腕の2本を刀で切り落とす。
「あんた才花人だったの!?」
ジョーヌが驚いている一方でスーロスは化け物に向け、銃で狙いを定める。
そしてそのままロボットの残り1本となった右腕を撃ち落とす。
「あんた達ッ、よくやったわ!!」
ジョーヌがそう言いながらロボットに近ずき、右側から戦斧で薙ぎ払う。──が、ロボットは左腕の2本を使い掌で受け止める。
その衝撃で左腕の1本は砕けたが、もう一本の腕で戦斧を掴んでいた。
「なっ! 離せない!」
ジョーヌがそう言うとスーロスがロボットの頭を狙う。
ロボットが頭を狙われているとこに気づいたようで残り1本の腕で頭を守っている。
才花人になっているブランが飛び上がり、腕に刀を突き刺し、そのまま地に突き刺す。
「撃っでッ!!!」
ブランがそう叫ぶとスーロスが応えるように引き金を引く。
スーロスの放った弾丸はロボットの頭に直撃する。そのままロボットは地面に倒れ、動かなくなっていた。
そのままブランとスーロスは疲れたように地面にへたり込む。
「あんた達、そんなに強かったのね……その……ありがとうね、助かったわ……」
ジョーヌがそっぽを向きながら言う。
恥ずかしいのか耳まで赤くなってしまっている。
それを聞いたブランは才花を解く。
「ハッ……ハッ……ハァ……」
余程疲れたのか息を荒くして呼吸をする。
「ちょっと、あんた大丈夫なの?」
ジョーヌが心配そうに問いてくる。
「才花はッ……体力の……消耗が激しくてッ……」
途切れ途切れになりながらなんとか言葉を返すブラン。
その言葉を聞いてジョーヌは言う。
「なら、少し休憩するしか無いわね」
ジョーヌはそう言うなり地面に座り込む。
そしてジョーヌが徐に切り出す。
「そういえば、あなた才花人だったのね……」
ジョーヌが少し悲しそうな声で呟くとブランが返事をする。
「使えるようになったのは最近だけどね」
それを聞いて驚くジョーヌ。
「まさか……後天的ってやつ?」
ジョーヌがそう問うとブランは無言で頷く。
「驚いた……後天的の才花人なんて初めて見たわ」
「才花人は嫌い?」
ブランがそう問うとジョーヌが少し悲しそうに答える。
「そうね……私のママわね、14年前に顕現した【嫉妬】の被害にあって殺されちゃったの」
それを聞いたブランも少し悲しそうに答える。
「じゃあ僕と同じだね」
「僕も昔、お母さんを才花人に殺されたんだよね……」
その言葉を聞いて、ジョーヌが前を向いて話し出す。
「そう……貴方もなのね」
「私はね、私や貴方みたいな被害者を1人でも減らしたくて鍛えて、強くなったわ」
ジョーヌの言葉を聞いてブランが答える。
「僕もだよ。だからこそ、これからも強くならなきゃね、これからも一緒に頑張ろう?」
そう言うブランの言葉を聞いてジョーヌは恥ずかしそうにそっぽを向く。
そんなジョーヌをブランが楽しそうに見ていると、ふと、気になった事があるのかスーロスに問いかける。
「そう言えば、スーロスは家族って生きてるの?」
ブランがスーロスにそう疑問をぶつける。
「僕には両親は居ないですよ?」
さも当たり前のことのように言ってくるスーロスにジョーヌが疑問をぶつける。
「……悲しくはならないの?」
「どうでしょうねぇ……親がいる生活をした事がないので……」
少し眠たそうにしたスーロスがそう言うと、返す言葉が思いつかないのかしばらく沈黙の時間が続く。
その時間に耐えかねたのかブランが優しくスーロスに問う。
「スーロスはどうして神喰隊に入ろうと思ったの?」
「ぼくは……」
答えようとしたスーロスだか突如として何かに思い悩むかのように沈黙する。
10数秒の沈黙の後、スーロスは口を開く。
「……すみません、ちょっと忘れてしまいました……」
申し訳なさそうにスーロスが言うとジョーヌが呆れたように言う。
「まったく、なにやってんのよ……」
「ふふ、あはは」
ブランが唐突に笑い出す。
ジョーヌとスーロスは驚き、ジョーヌに至っては「な、何よ」と声を漏らしてしまっている。
「いや、今日会ったばかりなのに仲がいいなぁって思って」
ブランがそう言うとジョーヌの顔はすぐに赤く染まり、必死に話し出す。
「べ、別に仲良くなんてっ!」
その言葉を聞いたスーロスも可笑しそうに笑い出す。
2人の笑い声を聞いたジョーヌは恥ずかしそうに顔が赤く染まり、リスの様に頬を膨らませ怒っている。
そんなジョーヌの姿を見て2人が和んでいると──
突如として上空から声が聞こえた気がした。
血槍ッ
「伏せ──」
ブランがその言葉を言い終える前に、試験会場に50本程の全長1m程の血で出来た槍が降り注ぐ。
ブランは強風と辺りにまう粉塵に耐えながら上を見上げる。
そこには、血で出来た翼を広げる少し幼く見える才花人が佇んでいた。
その男は辺りを見回すとブランと目が会い、そのまま物凄い速さでブラン達の前方10m辺りに降下する。
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男はそう言い、ニヤリと笑うのだった──
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