12 / 14
宵闇御伽草紙
宵闇御伽草紙 第一章(03) 夫と書いて、“つま”と読む
しおりを挟む
宵闇御伽草紙 第一章(03) 夫と書いて、“つま”と読む
[newpage]#01 化生は化生
夫と書いて、“つま”と読むは、今は昔のお話です。“つま”というのは、あやかしにとって、番の相手であり、人の世では男女に関係なく、“つま”とよばれていました。
「夫って・・・」
驚いてしまって、言葉が続かなかった。
「“つま”というのは、あやかしで言えば、番の相手。京洛では、女子ばかりが、妻と呼ぶが、元々は男子も夫だぞ」
「ですが、ただの人で、小さいし」
そう・・・一寸法師は小さい。身体も小さいから、滾っていても、小さいモノは小さく、一寸くらいだった。
「ははは、心配はいらぬ、ほれ」
ぽんっと、綾様が椀へと飛び込んでくると、すぅっと小さく小さくなっていって、六寸の蒼い肌に鱗紋を浮かべた身体で、椀の中に立っていた。
「化生すれば、大きさなど、関係はない」
俺が五寸なら、綾様は六寸ほどに、化生していた。
湯船にぷかぷかと浮かぶ椀が少し揺れる。
「私の夫は、嫌か、一寸。応えよッ」
正面より俺に詰問してくる。梳かれて艶やかな蒼黒の長い髪、蒼い肌に浮かぶ鱗紋、大きな胸乳に括れた腰に豊かな蒼い尻。一寸は力いっぱい響き渡るように叫んでいた。
「綾様の妻に俺はなるッ」
湯屋御厨に響く声は、綾姫や斎様だけでなく、湯屋に控えていた女御や湯女狐達にも響き渡っていた。
[newpage]#02 一代とは、三日三晩なり
あやかしの能力で、よく知られていて多いのは、大きさを変える化生である。
「よう言うたッ」
綾様は椀に飛び込むように六寸に化生して、大きく椀が揺れた。
一寸法師が滾り立たせていたのは、普段で六分であったが、滾ると一寸に近づいていた。一寸法師の身の丈は五寸なので、比率を考えると・・・と思ってしまう大きさだった。
綾様の身の丈は、六尺なので、化生して六寸となる。
「一寸、どうじゃ」
身の丈六寸となった綾様は、蒼い肌に鱗紋が浮かび、薄蒼の長い髪は長く艶やかで、大きな胸乳は三寸、縊れは二寸、豊かに広がる腰が二寸八分であった。ミリメートルをセンチに直してみると、見事なスタイルを一寸に露わにした。
一寸を抱き寄せて、腕に押し倒すように、睦み逢いを始めた。
平安期、京洛の公家では、男女の契りは、三日間夫が女の下へ通い、夜が明けた時に「三日夜餅」の儀式を執り行って、公的に認められる「妻問婚」が一般的でした。
綾様と一寸法師は、一晩が明けても夢中に睦み逢いを続けて、三日三晩を一代とするように睦み逢い続けて、淫らな生気を浪花の町いっぱいに、広がるくらいに溢れさせていた。
[newpage]#03 三日三晩は一代という
玉鋼を鍛えるために、蹈鞴場では、三日三晩を一代として、蹈鞴を踏み続ける重労働であった。鞴から送る風を調整し、火を絶やすことなく、燃やし続けて、玉鋼を創り出すのです。
薄い本であれば、男が滾り続ける話がありますが、リアルな男が、滾り続けることは無理なお話であります。夜昼なく、淫らに喘ぎ滾って、淫気を溢れさせていくのは、男にしてみれば、苦行のようなものです。
一寸法師は綾様を睦み合いして、三日三晩を一代と呼ぶように、滾り胤を放ち、淫気を溢れさせて、浪花の町を覆うように広がっていったのです。
平安期の日ノ本は、別段貞淑という時代ではなく、奔放に性を謳歌する時代でありましたから、淫気に溢れた浪花の町は、季節外れの春となって、来年は子供が多くなるなぁという感じに広がっていったのです。
一代が明けて、
「一寸、そなた、凄いのぉ・・・」
「あや、そうなのか」
一寸法師は、最初は綾様に導かれるように破瓜におよんで、淫らな気を溢れさせていましたが、徐々に綾様を喘ぎ悶えさせるように、淫らに気を溢れさせて、三日三晩愛し続けたのです。
少しやわらかくなっていましたが、それでも滾るように、天に向かうように反り返って、胤を放てる強さを保っていました。
「一寸が、望むなら、妾の身を捧げてもよいが、そなたも枯れてしまう」
「俺は、綾が、望むなら・・・」
「無理はせずとも良い」
椀で破瓜を迎えて、閨に移って、三日三晩の一代を、愛し逢う二人となった。
綾様が、一寸を抱き上げようとしたが、腰が立たなかったので、一寸も綾様を抱き上げることができず、膝に乗せるように抱えるのが精一杯でした。
一代が明けて、「三日夜餅」の儀が、執り行われたのであります。
[newpage]#01 化生は化生
夫と書いて、“つま”と読むは、今は昔のお話です。“つま”というのは、あやかしにとって、番の相手であり、人の世では男女に関係なく、“つま”とよばれていました。
「夫って・・・」
驚いてしまって、言葉が続かなかった。
「“つま”というのは、あやかしで言えば、番の相手。京洛では、女子ばかりが、妻と呼ぶが、元々は男子も夫だぞ」
「ですが、ただの人で、小さいし」
そう・・・一寸法師は小さい。身体も小さいから、滾っていても、小さいモノは小さく、一寸くらいだった。
「ははは、心配はいらぬ、ほれ」
ぽんっと、綾様が椀へと飛び込んでくると、すぅっと小さく小さくなっていって、六寸の蒼い肌に鱗紋を浮かべた身体で、椀の中に立っていた。
「化生すれば、大きさなど、関係はない」
俺が五寸なら、綾様は六寸ほどに、化生していた。
湯船にぷかぷかと浮かぶ椀が少し揺れる。
「私の夫は、嫌か、一寸。応えよッ」
正面より俺に詰問してくる。梳かれて艶やかな蒼黒の長い髪、蒼い肌に浮かぶ鱗紋、大きな胸乳に括れた腰に豊かな蒼い尻。一寸は力いっぱい響き渡るように叫んでいた。
「綾様の妻に俺はなるッ」
湯屋御厨に響く声は、綾姫や斎様だけでなく、湯屋に控えていた女御や湯女狐達にも響き渡っていた。
[newpage]#02 一代とは、三日三晩なり
あやかしの能力で、よく知られていて多いのは、大きさを変える化生である。
「よう言うたッ」
綾様は椀に飛び込むように六寸に化生して、大きく椀が揺れた。
一寸法師が滾り立たせていたのは、普段で六分であったが、滾ると一寸に近づいていた。一寸法師の身の丈は五寸なので、比率を考えると・・・と思ってしまう大きさだった。
綾様の身の丈は、六尺なので、化生して六寸となる。
「一寸、どうじゃ」
身の丈六寸となった綾様は、蒼い肌に鱗紋が浮かび、薄蒼の長い髪は長く艶やかで、大きな胸乳は三寸、縊れは二寸、豊かに広がる腰が二寸八分であった。ミリメートルをセンチに直してみると、見事なスタイルを一寸に露わにした。
一寸を抱き寄せて、腕に押し倒すように、睦み逢いを始めた。
平安期、京洛の公家では、男女の契りは、三日間夫が女の下へ通い、夜が明けた時に「三日夜餅」の儀式を執り行って、公的に認められる「妻問婚」が一般的でした。
綾様と一寸法師は、一晩が明けても夢中に睦み逢いを続けて、三日三晩を一代とするように睦み逢い続けて、淫らな生気を浪花の町いっぱいに、広がるくらいに溢れさせていた。
[newpage]#03 三日三晩は一代という
玉鋼を鍛えるために、蹈鞴場では、三日三晩を一代として、蹈鞴を踏み続ける重労働であった。鞴から送る風を調整し、火を絶やすことなく、燃やし続けて、玉鋼を創り出すのです。
薄い本であれば、男が滾り続ける話がありますが、リアルな男が、滾り続けることは無理なお話であります。夜昼なく、淫らに喘ぎ滾って、淫気を溢れさせていくのは、男にしてみれば、苦行のようなものです。
一寸法師は綾様を睦み合いして、三日三晩を一代と呼ぶように、滾り胤を放ち、淫気を溢れさせて、浪花の町を覆うように広がっていったのです。
平安期の日ノ本は、別段貞淑という時代ではなく、奔放に性を謳歌する時代でありましたから、淫気に溢れた浪花の町は、季節外れの春となって、来年は子供が多くなるなぁという感じに広がっていったのです。
一代が明けて、
「一寸、そなた、凄いのぉ・・・」
「あや、そうなのか」
一寸法師は、最初は綾様に導かれるように破瓜におよんで、淫らな気を溢れさせていましたが、徐々に綾様を喘ぎ悶えさせるように、淫らに気を溢れさせて、三日三晩愛し続けたのです。
少しやわらかくなっていましたが、それでも滾るように、天に向かうように反り返って、胤を放てる強さを保っていました。
「一寸が、望むなら、妾の身を捧げてもよいが、そなたも枯れてしまう」
「俺は、綾が、望むなら・・・」
「無理はせずとも良い」
椀で破瓜を迎えて、閨に移って、三日三晩の一代を、愛し逢う二人となった。
綾様が、一寸を抱き上げようとしたが、腰が立たなかったので、一寸も綾様を抱き上げることができず、膝に乗せるように抱えるのが精一杯でした。
一代が明けて、「三日夜餅」の儀が、執り行われたのであります。
2
あなたにおすすめの小説
半竜皇女〜父は竜人族の皇帝でした!?〜
侑子
恋愛
小さな村のはずれにあるボロ小屋で、母と二人、貧しく暮らすキアラ。
父がいなくても以前はそこそこ幸せに暮らしていたのだが、横暴な領主から愛人になれと迫られた美しい母がそれを拒否したため、仕事をクビになり、家も追い出されてしまったのだ。
まだ九歳だけれど、人一倍力持ちで頑丈なキアラは、体の弱い母を支えるために森で狩りや採集に励む中、不思議で可愛い魔獣に出会う。
クロと名付けてともに暮らしを良くするために奮闘するが、まるで言葉がわかるかのような行動を見せるクロには、なんだか秘密があるようだ。
その上キアラ自身にも、なにやら出生に秘密があったようで……?
※二章からは、十四歳になった皇女キアラのお話です。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
乙女ゲームは始まらない
まる
ファンタジー
きっとターゲットが王族、高位貴族なら物語ははじまらないのではないのかなと。
基本的にヒロインの子が心の中の独り言を垂れ流してるかんじで言葉使いは乱れていますのでご注意ください。
世界観もなにもふんわりふわふわですのである程度はそういうものとして軽く流しながら読んでいただければ良いなと。
ちょっとだめだなと感じたらそっと閉じてくださいませm(_ _)m
妻が通う邸の中に
月山 歩
恋愛
最近妻の様子がおかしい。昼間一人で出掛けているようだ。二人に子供はできなかったけれども、妻と愛し合っていると思っている。僕は妻を誰にも奪われたくない。だから僕は、妻の向かう先を調べることににした。
琉球お爺いの綺談
Ittoh
経済・企業
歴史ifの小説、異世界歴史ifについて小説を描いております。
琉球お爺ぃは、小説などで掲載している、背景事情なんかを中心に記述してたりしています。
朝、寝て起きない、知人を起こしに行って、ゆすっても起きなかったという話をよく聞くようになった。職場で、昼寝をした状態から、自力で起き上がることができない知人もいる。
そんな時代に生きるお爺の一考察
琉球お爺ぃは、世界がみんな日本になったら、平和になるとは思うけど、その前に、日本は滅ぼされるだろうな。そんな風に、世界を見ています。
他に、技術関連のお話なんかも描いてます。
真実の愛のおつりたち
毒島醜女
ファンタジー
ある公国。
不幸な身の上の平民女に恋をした公子は彼女を虐げた公爵令嬢を婚約破棄する。
その騒動は大きな波を起こし、大勢の人間を巻き込んでいった。
真実の愛に踊らされるのは当人だけではない。
そんな群像劇。
蝋燭
悠十
恋愛
教会の鐘が鳴る。
それは、祝福の鐘だ。
今日、世界を救った勇者と、この国の姫が結婚したのだ。
カレンは幸せそうな二人を見て、悲し気に目を伏せた。
彼女は勇者の恋人だった。
あの日、勇者が記憶を失うまでは……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる