48 / 67
番外編 風邪3
しおりを挟む
ヴィン様の看病4日目、昼。
部屋に籠るアンナとヴィンは気がつかなかったが、屋敷の使用人は浮きだっていた
天使のように優しく美しい婚約者様と的確な指示を出す侍女ユナに今まで淡々と仕事をこなすだけだった仕事に花を飾り雰囲気を華やかにしたり、休憩のお茶の時間にはお菓子を作りみんなで婚約者様が喜んでくれるかしらと、少しずつ変化が現れ始め笑顔が溢れて活気が出てきた
アンナもヴィン様との結婚後にはここの女主人となるのだから、お母様から家の事を教わらねば!と意気込んだのだった
毎度の食事の時間になり、固形物も摂るようにとお医者様から言われたので胃に優しい料理を準備させていたのだが、何故か膝の上じゃないと食べないと宣言されてしまったため、鶏肉野菜スープを膝の上での食事となった
それを見たユナは、このストーカー全回復したのでは?と、呆れた
粉薬も飲み、しばらく他愛もない話をしていた2人に来訪者を知らせる執事の後ろにナガオ副団長が入室した
まず、騎士団長の顔色をみて良くなったと安堵したが、何故再三書類が溜まっていると手紙を出してものらりくらりと断られ騎士団に来ないと不思議に思っていたが
隣に座る天使婚約者をみて納得した
ーーーヴィンのやつ、看病している天使との時間を満喫しているんだな
と、色々察したがそのせいで本来自分がやらなくてもいい仕事まで押し付けられてこっちは日付が変わるまで残業だ
良かったと安堵の気持ちとイチャイチャしてないで仕事しろという怒りの気持ちがごちゃ混ぜになり、目はニコリとするが口元がヒクヒクするのはしょうがない
いつもとは違う雰囲気のナガオ副団長様に困惑するアンナに、ユナは気を利かせ
お嬢様こちらへ
と誘導し部屋から出た
アンナが部屋から出る事に不満の表情を出せばヴィンの顔を見ていたナガオの中で怒りが勝った
パタンと閉まったと同時にナガオ副団長の小言が始まり夕方になるまでヴィンとナガオは部屋から出ず溜まった書類の処理を無理矢理やらせたのだった
ナガオ副団長様が爽やかな笑顔で帰るのを執事と共に見送り、勤務時間が終了した使用人達も帰り支度をして軽く労いの挨拶をしてヴィンの待つ寝室へ向かった
部屋に入ると彼はソファーに座り書類に目を通していたが、アンナに気がつくと書類を置いて手招きした
「…もうお身体は大丈夫なのでしょうか?」と膝の上に横抱きされ厚い胸板に耳をつけドクンドクンと心音を聞き安堵した
熱に魘うなされるヴィンを見てからこうして心音を聴かないと落ち着かなくなってしまったのだ
ああと返事をし、アンナの顎をあげ唇を啄む
ちゅっちゅっと何度も何度も啄むと、物足りなくなったヴィンは舌を入れるため、顎を撫でると目を細め微笑むアンナの口の隙間から舌を入れ深く深く探る
このまま妖しい雰囲気になりそうになるのを止めるべくトントンと肩を叩くが、聞く耳を持たないヴィンはアンナの手を取り自分の首に回す
そのまま何度も何度も唇、頬、額にキスを落としながら抱っこし立ち上がりヴィンが1日の大半いたベッドへそうっと下ろし、首筋に顔を埋め触れるだけのキス、執拗に舐め吸った
「…んっ…あっ…ヴィン…様…まだ体調が……ダメっ…」と甘い声で誘うものだから唇に触れるだけのキスをし、唇同士を触れさせたまま
「汗をかけば治るよ…」
と、敢えて低い声で言うとうっとりと蕩けた顔で、では…と信じた
ヴィンはアンナが看病に来て2日目には熱も下がり完治していた
医者を脅し栄養剤を調合させ仕事もしないで擬似新婚を楽しみ至福の時間だったが、一生懸命看病するアンナが風邪がうつりご迷惑をかけるからと拒み触れるだけのキスしか出来ず手が出せずヤキモキしていたのだ
そのままーーまだ体調が…とアンナに言い更に3日間どこにいてもイチャイチャイチャイチャ新婚生活を楽しんでいだが、いつまで経っても娘が帰ってこないお父様がナガオ副団長に厳重抗議をした事により焦ったナガオ副団長がヴィンの屋敷にやってくるまで続いたのであった
部屋に籠るアンナとヴィンは気がつかなかったが、屋敷の使用人は浮きだっていた
天使のように優しく美しい婚約者様と的確な指示を出す侍女ユナに今まで淡々と仕事をこなすだけだった仕事に花を飾り雰囲気を華やかにしたり、休憩のお茶の時間にはお菓子を作りみんなで婚約者様が喜んでくれるかしらと、少しずつ変化が現れ始め笑顔が溢れて活気が出てきた
アンナもヴィン様との結婚後にはここの女主人となるのだから、お母様から家の事を教わらねば!と意気込んだのだった
毎度の食事の時間になり、固形物も摂るようにとお医者様から言われたので胃に優しい料理を準備させていたのだが、何故か膝の上じゃないと食べないと宣言されてしまったため、鶏肉野菜スープを膝の上での食事となった
それを見たユナは、このストーカー全回復したのでは?と、呆れた
粉薬も飲み、しばらく他愛もない話をしていた2人に来訪者を知らせる執事の後ろにナガオ副団長が入室した
まず、騎士団長の顔色をみて良くなったと安堵したが、何故再三書類が溜まっていると手紙を出してものらりくらりと断られ騎士団に来ないと不思議に思っていたが
隣に座る天使婚約者をみて納得した
ーーーヴィンのやつ、看病している天使との時間を満喫しているんだな
と、色々察したがそのせいで本来自分がやらなくてもいい仕事まで押し付けられてこっちは日付が変わるまで残業だ
良かったと安堵の気持ちとイチャイチャしてないで仕事しろという怒りの気持ちがごちゃ混ぜになり、目はニコリとするが口元がヒクヒクするのはしょうがない
いつもとは違う雰囲気のナガオ副団長様に困惑するアンナに、ユナは気を利かせ
お嬢様こちらへ
と誘導し部屋から出た
アンナが部屋から出る事に不満の表情を出せばヴィンの顔を見ていたナガオの中で怒りが勝った
パタンと閉まったと同時にナガオ副団長の小言が始まり夕方になるまでヴィンとナガオは部屋から出ず溜まった書類の処理を無理矢理やらせたのだった
ナガオ副団長様が爽やかな笑顔で帰るのを執事と共に見送り、勤務時間が終了した使用人達も帰り支度をして軽く労いの挨拶をしてヴィンの待つ寝室へ向かった
部屋に入ると彼はソファーに座り書類に目を通していたが、アンナに気がつくと書類を置いて手招きした
「…もうお身体は大丈夫なのでしょうか?」と膝の上に横抱きされ厚い胸板に耳をつけドクンドクンと心音を聞き安堵した
熱に魘うなされるヴィンを見てからこうして心音を聴かないと落ち着かなくなってしまったのだ
ああと返事をし、アンナの顎をあげ唇を啄む
ちゅっちゅっと何度も何度も啄むと、物足りなくなったヴィンは舌を入れるため、顎を撫でると目を細め微笑むアンナの口の隙間から舌を入れ深く深く探る
このまま妖しい雰囲気になりそうになるのを止めるべくトントンと肩を叩くが、聞く耳を持たないヴィンはアンナの手を取り自分の首に回す
そのまま何度も何度も唇、頬、額にキスを落としながら抱っこし立ち上がりヴィンが1日の大半いたベッドへそうっと下ろし、首筋に顔を埋め触れるだけのキス、執拗に舐め吸った
「…んっ…あっ…ヴィン…様…まだ体調が……ダメっ…」と甘い声で誘うものだから唇に触れるだけのキスをし、唇同士を触れさせたまま
「汗をかけば治るよ…」
と、敢えて低い声で言うとうっとりと蕩けた顔で、では…と信じた
ヴィンはアンナが看病に来て2日目には熱も下がり完治していた
医者を脅し栄養剤を調合させ仕事もしないで擬似新婚を楽しみ至福の時間だったが、一生懸命看病するアンナが風邪がうつりご迷惑をかけるからと拒み触れるだけのキスしか出来ず手が出せずヤキモキしていたのだ
そのままーーまだ体調が…とアンナに言い更に3日間どこにいてもイチャイチャイチャイチャ新婚生活を楽しんでいだが、いつまで経っても娘が帰ってこないお父様がナガオ副団長に厳重抗議をした事により焦ったナガオ副団長がヴィンの屋敷にやってくるまで続いたのであった
応援ありがとうございます!
10
お気に入りに追加
5,635
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる