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ばいばい...楽しかったよ...
異世界に行く方法を試してみた結果
しおりを挟むあれから(前作)約一週間。
咲夜 「あっ」
蒼空 「咲夜!!」
咲夜が倒れたのだ。私と散歩をしているときに。
蒼空 「どうしよ。取り敢えず通信機で...。」
咲夜 「ゲホッ!」
蒼空 「永遠亭に繋いで!!早く!!」
にとり 「え、ええ...。わ、わかった!」
永琳 「どうした?」
蒼空 「咲夜が!!今は紅魔館から西に1キロ位のところにある、池のとこ!!」
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咲夜が...待ってろよ。助けるからな。
私が少し咲夜のもとを離れようとした時、私の足を掴むものがあった。
咲夜 「最後まで一緒にいてください...。」
蒼空 「!」
咲夜 「私、最後をあなたと一緒にいるの、夢だったんですよね。ありがとうございます...。」
蒼空 「絶対助けるからね!」
咲夜 「もう無駄ですよ。何をしても...。」
5分程して、隙間を使って永琳が現れた。
紫 「突然隙間を使わせなさいって、びっくりしたわよ。」
永琳 「っ!もう......。」
蒼空 「遅かったな。な、咲夜、よく、よく頑張ったな。な...。」
咲夜はもう...息をしていなかった。
永琳 「申し訳なかった。本当に。」
蒼空 「大丈夫だよ。咲夜が、幸せそうな顔してさ...静か...に...眠ってるん...だから...」
蒼空 「でもさ、でもさぁ...約束...破ることなくない?」
レミィ 「いま来たけど...遅かったみたいね。」
蒼空 「ねえ...咲夜?夏、行こうって...言ったじゃん...。
私のっ...背がさ...咲夜をさ...超えるまでっ...見守ってくれるっ...て...言ったじゃん。」
レミィ 「よく...今まで...頑張ったわ...ね?」
蒼空 「うん...ほんとに...」
私は咲夜を強く、強く抱きしめた。
蒼空 「でもさ...夏...行こうね?...わかった...?」
レミィ 「どうやって?」
蒼空 「これ...」
私はあの懐中時計を取り出した。
咲夜にもらったものだ。
蒼空 「こいつがね...指...怪我してまでさっ...作ってくれたんだ...。」
気付いたら、紫さんと永琳さんはいなくなっていた。
蒼空 「ねえ...大好きだよ。咲夜。」
レミィ 「あの...今まで...咲夜のこと見てくれて...ありがとね。」
蒼空 「今後も私は紅魔館で働くよ。咲夜がいつ帰ってきてもいいようにね。」
レミィ 「?」
蒼空 「ここは幻想郷でしょう?だからさ...いつか...いつか幽霊にでもなって戻ってきてくれるんじゃないかってね...」
レミィ 「...」
そんなこと、あるわけない。彼は一縷の望みをかけているようだが、ここはそういうところじゃない。
蒼空 「だからさ...もう少しでいいからさ...紅魔館においてくれない?」
レミィ 「い、いいわよ。」
これからどうなるんだろうか。取り敢えずはお葬式かな。
私は咲夜の額にキスをして、その場から離れた...。
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