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町の名はスタミスブル
しおりを挟む教会が燃えている
一人の少女は崩れ行く教会の中で祈りを捧げていた
「ここが私の住んでるスタミスブルです」
フリールは馬車から降り町の門を指さす
町に聳える門が三人の行方を遮る
「どこから入るのですか?」
エレナは聞く
「門番がいますのでその方に許可を貰い町に入るのです」
「すごい厳重な警備ですね」
「大方 戦でもあったのだろうな」
アテレスは答えた
「そうです今は収まりましたが、20年前にはこの町にも多くの敵兵が攻め込ん出来たのです」
フリールは静かに話す
「戦ですか」
エレナは悲しそうに答えた
「はい」
「すみません門の守護をしております」
「何か身分を証明できるものはありますか?」
門の警護をする男がこちらに近づき身分を証明できるものを提示するように求められた
「エレナさんたちは何か証明できるものは持ってますか?」
フリールは二人に話す
エレナとアテレスは天界からやってきたのだからそんな物を持っているはずはなかった
「身分を証明できなければ門を開ける事は出来ません」
男ははっきりと言い放つ
「困った」
エレナは思わずつぶやいた
その様子を見たフリールは答えた
「この方は私の命の恩人です」
「身分は私が証明します」
「私の護衛が襲われ重傷なのです早く開けてください」
「フリールさん・・」
「分かりました」
男は門を開けるように上にいる別の男に合図を送った
門がゆっくりと開いていく
「どうぞお入りください」
男は頭を下げ三人は門を通る
門の中には多くの店や人がいた
「ありがとうございますフリールさん」
「良いんですよ私は恩を返しただけですから」
アテレスはフリールに尋ねた
「門番は貴方の事を良く知っているようじゃな?」
「そうなんですか?」
「実は私は貴族の娘なんです」
「貴族?フリールさんが?」
「はい私はノモン家の三女なんです」
「だから門番も私たちを通してくれたんですね」
「そのようじゃな」
三人はフリールと会話をしながら町を歩いていく
「ここです私の家は」
たどり着いたのは他の建物が子供の用に見える程の館だった
「大きいですね」
「立派だ」
エレナとアテレスは館を見上げた
その横でフリールは何も言わずに館の護衛に近づく
「これはフリール様お帰りなさいませ」
「盗賊に襲われ護衛のアキレスが重症です早く介抱してください」
「分かりましたそちらの方々は?」
「私が盗賊に襲われたのを助けてくれた方々です」
「そうですか」
館の護衛はすぐに人を呼びに行き馬車の中から傷ついた男を運んでいく
「二人ともこちらです」
二人はフリールの後に続いて館の中に入る
館の中は掃除が行き届いているのかゴミ一つ落ちていない、メイド服を着た女性たちが掃除をしたり、世間話をしていて、フリールがいることに気が付くと皆頭を下げた
「おかえりなさいませお嬢様」
後ろから声が聞こえた
「セバスさん」
「初めましてこの館に仕えている執事のセバスです、お嬢様を助けていただきありがとうございます」
セバスは深く頭を下げた
「こちらは当たり前のことをしただけです」
「そうじゃな」
「旦那様がお待ちですのでこちらにどうぞ」
セバスは奥の部屋に三人を案内する
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