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七つの厄災【悲哀編】:悲しみは積み重なるものらしいですよ
はじまりはいつも突然らしいですよ
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私はエウリュア=レー。
冒険者で英雄のルセウス父さんとモイラ母さんの子で、ステン姉さんと妹のメディの五人で幸せに暮らしていた。
父は前の戦争で大きな功績を残すも、貴族になることを嫌って冒険者のまま生きることを選んだ。
一部の貴族はそんな父のことを生意気だと言って、目の敵のようにしているが、その実力差が理由で暗殺はいつも失敗している。
ほとんどの貴族達は、英雄にはかなわないと手を引いたが、いくつかの腐った連中は私達姉妹に目をつけてきた。
とはいえ英雄の三姉妹と言われていた私達も、そこいらの相手に遅れを取ることはない。
十数人の賊を相手に、一人笑いながら切り伏せる笑剣のステン姉さん。一九歳独身。
先週一〇歳になったばかりなのに、街の子供達と独自の情報網を作り上げ、貴族の策謀すら利用する慈愛の知恵のメディ。
私は剣も魔法も中途半端な為、両方使ううちに剣と魔法の保護者というちょっと年齢的にうれしくない二つ名をいただいた。
私まだ一六歳なんだけど!
モイラ母さん? 今の魔法より強大な古代魔術をつかう古代人。父さんより強いよたぶん…
そんな私達に突然不幸が降り注いだ。
父さんは、勝手に前線にでてきたバカ貴族の息子をかばって、石化の魔法をくらって死んだ。
貴族から息子を護ったとして、たくさんの報奨金と、石化した父の首が帰ってきた。
ステン姉さんは、父を失ったやり場のない怒りを戦場にぶつけ、いつしか行方がわからなくなってしまった。
母さんは、宮廷魔術師に古代魔術を教えることを拒み、王命に背いたとして投獄されている。
そして、メディは石化病にかかった。
石化病は、高熱がでて、指先から次第に石のように硬くなってく病気。
街の郊外ではあったが、仲良くしてくれた食堂のおじさんやおばさんをはじめ、近くに住んでいた人々も次々と石化病にかかっていった。
今までは、希少な薬だったが患者が少なかったので問題にもならなかった。しかし、貴族の間でも病が広がると、薬を買いあさるものが現れて、あっという間に店頭から消えてしまった。
冒険者ギルドでは、薬の納品依頼が取り合いになるくらい高額化してるらしい。
冒険者であれば、薬の材料を集めるのは難しくてもできないことじゃない。
私は、妹の看病を宿屋の看板娘のアラーラにお願いした。小さい頃から一緒に育ち、気心の知れた一番の親友だ。アラーラはこんなときでも、明るく笑って妹を受け入れてくれた。かわりにおじさん、おばさんの薬も持ってくると私は約束した。アラーラの目の下には青黒いクマができてた。笑ってはいるが平気なわけじゃない。
私はアラーラと別れ、冒険者ギルドに向かってあるき出す。
絶対――絶対、薬持って帰るから!
冒険者で英雄のルセウス父さんとモイラ母さんの子で、ステン姉さんと妹のメディの五人で幸せに暮らしていた。
父は前の戦争で大きな功績を残すも、貴族になることを嫌って冒険者のまま生きることを選んだ。
一部の貴族はそんな父のことを生意気だと言って、目の敵のようにしているが、その実力差が理由で暗殺はいつも失敗している。
ほとんどの貴族達は、英雄にはかなわないと手を引いたが、いくつかの腐った連中は私達姉妹に目をつけてきた。
とはいえ英雄の三姉妹と言われていた私達も、そこいらの相手に遅れを取ることはない。
十数人の賊を相手に、一人笑いながら切り伏せる笑剣のステン姉さん。一九歳独身。
先週一〇歳になったばかりなのに、街の子供達と独自の情報網を作り上げ、貴族の策謀すら利用する慈愛の知恵のメディ。
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母さんは、宮廷魔術師に古代魔術を教えることを拒み、王命に背いたとして投獄されている。
そして、メディは石化病にかかった。
石化病は、高熱がでて、指先から次第に石のように硬くなってく病気。
街の郊外ではあったが、仲良くしてくれた食堂のおじさんやおばさんをはじめ、近くに住んでいた人々も次々と石化病にかかっていった。
今までは、希少な薬だったが患者が少なかったので問題にもならなかった。しかし、貴族の間でも病が広がると、薬を買いあさるものが現れて、あっという間に店頭から消えてしまった。
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絶対――絶対、薬持って帰るから!
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