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20話
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しおりを挟む「貴方も転生者なら分かるでしょう? 婚約者がいながら、一目見ただけで惚れて浮気をする男よ。未来がどうなるか知っていれば、自分が処刑されないように頑張るしかないじゃない」
だから結界を張ったのだと続けた。結果的には門番のいなくなったこの国に結界を張るのは正解だった。現在も外から魔物が侵入してきていない。ただ、人間が簡単に入れてしまうので危険ではある。
「未来が分かっていれば、対処するのは当然だろうな」
いったい何の話をしているのか分かっていない様子だったノワールがそう言った。国王という立場であれば、尚更対処するだろう。対処しないままでいれば、国が危険にさらされてしまうのだから。
「それで、そっちのお馬鹿さんにはどんな罰を?」
ノワールが問いかけると、ニールは右手の甲を見せるように持ち上げた。そこにはリラと同じ烙印があった。
王族でありながら、烙印付きなんて笑いものだろう。それだけでも充分な罰になる。
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