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学園祭編
行くぜ!ファッションショー①
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ショー開場時間の2時半前に舞台裏へ移動し、並べられているパイプ椅子に座って時間を待つ。
先ほどまで慌ただしく動いていたスタッフも今は配置につき、動いているのは衣装係だけ。嫌でも緊張が高まってくる。「速攻完売なんてさすがね!」と目を$にしていたあげは姉ぇも無言で仁王立ちしている。
……って圧が強い!
ショーの直前の直前はいつもピリつくんだけど、ゴージャス美人αの圧って思ってるより強いんたよな。生徒会のメンバーがビビってるから少し雰囲気を和らげてほしい。いつもはほわほわした佳兄ぃがいるからここまでじゃないんだけど……佳兄ぃヘルプ!
場の雰囲気に胃が痛くなりそうになっていたら、時間になったのか音楽が流れ始め、ワッと開場が沸いているのが聞こえてくる。どうやら音楽と同時に舞台のスクリーンに映像が流れ始めたようだ。
ブランドロゴから始まり、秋冬モデルの服や靴、バッグなどを発表したファッションショーの映像を流し、その後新作初出しのあげは姉ぇのブランド「パピヨン」のチョーカーとオレのブランド「MANA-CA」のドッグタグネックレスの映像が流れる予定だ。チョーカーとドッグタグネックレスは発売前なので宣伝も兼ねている。控えの教室で着けたネックレスはこれなんだよ。
三枚羽が彫られたドッグタグの裏にはシリアルナンバーの『零』の文字。チカと宏太の分3つだけしか使われないナンバーだ。もちろんあげは姉ぇの新作のチョーカーも着けている。
「ヨウ、静馬待機!」
かれこれ10分は経っただろうか、一際歓声が上がるのを聞き舞台裏に設置されているモニターから顔を上げ、あげは姉ぇがヨウさんと静馬さんに小声で指示を出す。多分スクリーンに『Imperial✕宮中学園生徒会』の文字が出たところだろう。
今回流す映像を前もって見せてもらったけど、中々良い出来だった。
試着している所やスタジオで写真を撮られている所をピックアップして流している。もちろんリラックスしているトコやふざけているトコも。生徒会ファン垂涎の動画だろう。
その時「学園で売れそう」とボソリと言ったのを聞いたあげは姉ぇの目がキラーンと$になったけど、それはやめてくれと拝み倒してなんとかやめさせたんだよ。口は災いの元だね、ホント大変だった。
「いい?決められた表情以外は笑顔よ笑顔!観客はスイーツ、自分の好きなスイーツがゴロゴロしてると思いなさい!そうしたら自然と笑顔になれるわ!」
もうすぐステージに上がるメンバーの強ばる顔をほぐすべく、モニターに映る観客を指しあげは姉ぇが発破をかける。そのセリフあげは姉ぇよく言うよね。
「そう笑顔よ!愛加、双子、ヨダレを垂らすな!アナタ達は程々に好きなスイーツを想像しなさい!」
「「ラジャー( ー`дー´)ゞ(ジュルリ)」」
やべ、杏仁豆腐の事を考えたらヨダレが出て怒られた。つーか程々に好きなスイーツって何だよ。全く思いつかないんだけど。
どのスイーツにしようかとウンウン考えていたら音楽が止み、先ほどとは違う音楽が流れ始める。一拍置いてヨウさんが軽やかにステージに出ていく。あまり畏まっていないショーの時に、いつもトップバッターを張るヨウさんは慣れもので、その晴れやかな笑顔で観客を魅了していく。ヨウさんがランウェイの先端でポージングを決めている間に静馬さんがステージに上がり、ランウェイのすれ違いざまにハイタッチをして歩いていく。
明るいヨウさんと落ち着いた雰囲気の静馬さん一見アンバランスに見えるけど、並ぶと意外に場が華やかになるんだよな。お互いの魅力を引き出すって言うのかな?番おうとするくらいの信頼と愛情の賜物なのかも。あげは姉ぇも側で頷いている。
「わーすごーい」
「凄いねー」
「すげぇ」
「さすがプロですね」
舞台袖に移動して隙間から見ているメンバーが、感嘆の声を出している。うんうん、これからオレ達もそこを歩くんだぞ。
「あー……緊張してきた」
場慣れしてそうな相沢さんが少し青くなっている。
「ダイジョーブダイジョーブ、コケても愛想笑いしとけばいいから」
「いや、そんな余裕ないからな!?」
えーそれくらい余裕持たないと動きが硬くなるよ。
「……ホテル」
「え?」
「相沢、これが終わったらホテルのスイートに招待しよう。お気に入りの奴と行けばいい」
チカが相沢さんをホテルで釣ったーーー!
「よし!ヤル気出た!」
やる気出したーーー!
いややる気じゃなくてヤル気だよな!?そんなんで緊張解れるのか!?さすが下半身男!
先ほどまで慌ただしく動いていたスタッフも今は配置につき、動いているのは衣装係だけ。嫌でも緊張が高まってくる。「速攻完売なんてさすがね!」と目を$にしていたあげは姉ぇも無言で仁王立ちしている。
……って圧が強い!
ショーの直前の直前はいつもピリつくんだけど、ゴージャス美人αの圧って思ってるより強いんたよな。生徒会のメンバーがビビってるから少し雰囲気を和らげてほしい。いつもはほわほわした佳兄ぃがいるからここまでじゃないんだけど……佳兄ぃヘルプ!
場の雰囲気に胃が痛くなりそうになっていたら、時間になったのか音楽が流れ始め、ワッと開場が沸いているのが聞こえてくる。どうやら音楽と同時に舞台のスクリーンに映像が流れ始めたようだ。
ブランドロゴから始まり、秋冬モデルの服や靴、バッグなどを発表したファッションショーの映像を流し、その後新作初出しのあげは姉ぇのブランド「パピヨン」のチョーカーとオレのブランド「MANA-CA」のドッグタグネックレスの映像が流れる予定だ。チョーカーとドッグタグネックレスは発売前なので宣伝も兼ねている。控えの教室で着けたネックレスはこれなんだよ。
三枚羽が彫られたドッグタグの裏にはシリアルナンバーの『零』の文字。チカと宏太の分3つだけしか使われないナンバーだ。もちろんあげは姉ぇの新作のチョーカーも着けている。
「ヨウ、静馬待機!」
かれこれ10分は経っただろうか、一際歓声が上がるのを聞き舞台裏に設置されているモニターから顔を上げ、あげは姉ぇがヨウさんと静馬さんに小声で指示を出す。多分スクリーンに『Imperial✕宮中学園生徒会』の文字が出たところだろう。
今回流す映像を前もって見せてもらったけど、中々良い出来だった。
試着している所やスタジオで写真を撮られている所をピックアップして流している。もちろんリラックスしているトコやふざけているトコも。生徒会ファン垂涎の動画だろう。
その時「学園で売れそう」とボソリと言ったのを聞いたあげは姉ぇの目がキラーンと$になったけど、それはやめてくれと拝み倒してなんとかやめさせたんだよ。口は災いの元だね、ホント大変だった。
「いい?決められた表情以外は笑顔よ笑顔!観客はスイーツ、自分の好きなスイーツがゴロゴロしてると思いなさい!そうしたら自然と笑顔になれるわ!」
もうすぐステージに上がるメンバーの強ばる顔をほぐすべく、モニターに映る観客を指しあげは姉ぇが発破をかける。そのセリフあげは姉ぇよく言うよね。
「そう笑顔よ!愛加、双子、ヨダレを垂らすな!アナタ達は程々に好きなスイーツを想像しなさい!」
「「ラジャー( ー`дー´)ゞ(ジュルリ)」」
やべ、杏仁豆腐の事を考えたらヨダレが出て怒られた。つーか程々に好きなスイーツって何だよ。全く思いつかないんだけど。
どのスイーツにしようかとウンウン考えていたら音楽が止み、先ほどとは違う音楽が流れ始める。一拍置いてヨウさんが軽やかにステージに出ていく。あまり畏まっていないショーの時に、いつもトップバッターを張るヨウさんは慣れもので、その晴れやかな笑顔で観客を魅了していく。ヨウさんがランウェイの先端でポージングを決めている間に静馬さんがステージに上がり、ランウェイのすれ違いざまにハイタッチをして歩いていく。
明るいヨウさんと落ち着いた雰囲気の静馬さん一見アンバランスに見えるけど、並ぶと意外に場が華やかになるんだよな。お互いの魅力を引き出すって言うのかな?番おうとするくらいの信頼と愛情の賜物なのかも。あげは姉ぇも側で頷いている。
「わーすごーい」
「凄いねー」
「すげぇ」
「さすがプロですね」
舞台袖に移動して隙間から見ているメンバーが、感嘆の声を出している。うんうん、これからオレ達もそこを歩くんだぞ。
「あー……緊張してきた」
場慣れしてそうな相沢さんが少し青くなっている。
「ダイジョーブダイジョーブ、コケても愛想笑いしとけばいいから」
「いや、そんな余裕ないからな!?」
えーそれくらい余裕持たないと動きが硬くなるよ。
「……ホテル」
「え?」
「相沢、これが終わったらホテルのスイートに招待しよう。お気に入りの奴と行けばいい」
チカが相沢さんをホテルで釣ったーーー!
「よし!ヤル気出た!」
やる気出したーーー!
いややる気じゃなくてヤル気だよな!?そんなんで緊張解れるのか!?さすが下半身男!
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