377 / 471
第5章 屑肉と化した女戦士は魔王討伐の夢を見るか
#13 鬼畜たちの宴⑧
しおりを挟む
ふたりの王族による凌辱は、一回の射精では済まなかった。
老王に憑依した淫夢魔に快楽中枢を支配された親子は、咆哮を上げながらルビイの中に放ち続けた。
さながらルビイは、精液の詰まった肉袋だった。
骨格と皮膚で辛うじて形を保っていたその肉体が、充満する精液でふくよかさを取り戻し始めていた。
最後の一滴まで放出すると、夢遊病者のような足取りで王は自分のベッドに、マリウスは廊下へと去って行った。
後に残されたのは、白濁した体液にまみれた、無残な達磨女の死骸である。
が、今、その死骸の内部で、信じ難い化学反応が起こりかけていた。
大量の”素材”を手に入れたイブの”種”が、修復を開始したのである。
イブがルビイに植えつけた”種”とは、分子数個分ほどのサイズの、ナノマシンだった。
ナノマシンは、精液の成分から新たなたんぱく質を合成し、少しずつルビイの欠損部分を埋めていく。
まず、千切れた血管、そして、神経。
それは気の遠くなるような作業ではあったが、諦めることを知らない機械のおかげで、効果は確実だった。
ルビイの中で内臓の元になる原始的な器官が生成され、張り巡らされた血管の中を徐々に血液が循環し始めた。
ケロイド状だった胸板が少しずつ盛り上がり、その頂に肉が隆起して蕾のような乳首を形成した。
皮膚に刻まれていた切り傷や擦り傷が次第に消え、健康な肌が戻ってきた。
が、ルビイはまだ目を開かない。
覚醒するには、いまだ何かが足りないのだ。
脳死状態の脳を活性化させるための、何かとてつもなく重要なものが・・・。
老王に憑依した淫夢魔に快楽中枢を支配された親子は、咆哮を上げながらルビイの中に放ち続けた。
さながらルビイは、精液の詰まった肉袋だった。
骨格と皮膚で辛うじて形を保っていたその肉体が、充満する精液でふくよかさを取り戻し始めていた。
最後の一滴まで放出すると、夢遊病者のような足取りで王は自分のベッドに、マリウスは廊下へと去って行った。
後に残されたのは、白濁した体液にまみれた、無残な達磨女の死骸である。
が、今、その死骸の内部で、信じ難い化学反応が起こりかけていた。
大量の”素材”を手に入れたイブの”種”が、修復を開始したのである。
イブがルビイに植えつけた”種”とは、分子数個分ほどのサイズの、ナノマシンだった。
ナノマシンは、精液の成分から新たなたんぱく質を合成し、少しずつルビイの欠損部分を埋めていく。
まず、千切れた血管、そして、神経。
それは気の遠くなるような作業ではあったが、諦めることを知らない機械のおかげで、効果は確実だった。
ルビイの中で内臓の元になる原始的な器官が生成され、張り巡らされた血管の中を徐々に血液が循環し始めた。
ケロイド状だった胸板が少しずつ盛り上がり、その頂に肉が隆起して蕾のような乳首を形成した。
皮膚に刻まれていた切り傷や擦り傷が次第に消え、健康な肌が戻ってきた。
が、ルビイはまだ目を開かない。
覚醒するには、いまだ何かが足りないのだ。
脳死状態の脳を活性化させるための、何かとてつもなく重要なものが・・・。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
503
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる