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第6章 ネオ・チャイナの野望
#58 少女に迫る危機⑩
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どうするつもり?
まさか、あたしを襲おうとでも?
悪役令嬢ならではの意地悪さが、ルビイの中に頭をもたげてきた。
おもしろい。
少し、つきあってやろうじゃないの。
が、アニムスはいっこうに行動に移そうとしない。
ただ、全裸のルビイを見下ろして、ベッドの脇に突っ立っているだけだ。
そのうちに、かすかな喘ぎ声とともに、何かを擦るような音が聴こえてきた。
ルビイは薄く開けた眼で、音がするほうを見た。
股間に右手を当て、アニムスが自身を扱いている。
ルビイの裸をサカナにして、自慰に耽ろうとしているのだ。
「ああ…」
うめいた。
鼻のいいルビイは、アニムスの性器から立ちのぼる青臭い匂いに気づいた。
この子、あたしの顏に、ぶちまけるつもりなの?
それだけはごめんだった。
髪についた精液の始末がどれだけ大変か、ルビイはよく知っている。
転生前、アネモネの娼屈で、鬼畜な客たちに何度煮え湯を飲まされたことか。
「待ちなさい」
ルビイはぱちりと眼を開き、むっくりとベッドの上に半身を起こした。
「ル、ルビイ、起きてたの…?」
猛り立つおのれの分身を握りしめたまま、驚愕に目をいっぱいに見開いて、アニムスが後退る。
「アニムス、あなたこそ、どうしたの? こんな時間なのに、まだ眠れないの?」
上目遣いに見つめると、
「ご、ごめんなさい…」
少年が泣き出しそうに顔をゆがめ、言い訳を始めた。
「お、ぼ、ぼく、どうしても、我慢できなくて…。だって、ルビイ、すごく、素敵な躰をしてるから…だから…」
「サトに筆おろしされて、目覚めちゃったってわけね?」
くすり、とルビイは笑った。
こんな場面だというのに、アニムスのイチモツは、いっこうに収まろうとしないのだ。
「そのままじゃ、気持ちが乱れて、妹を救出するどころじゃないって言いたいの?」
「ぼくを、ケダモノみたいに、言わないで…」
アニムスの声に、恨めし気な響きがこもった。
「いいわ。すっきりさせてあげる」
ルビイはベッドの上に横坐りになると、アニムスを手招きした。
「お口と手でいいかしら? その代わり、すっきりしたら、ぐっすり眠るのよ。明日はいよいよ、ネオ香港に侵入だから」
「い、いいの?」
アニムスが信じられないと言ったふうに目を瞬き、小首をかしげて、ルビイを見る。
「ここへきて、見せてごらんなさい」
「う、うん」
アニムスが再びベッドの脇に立ち、股間から手をどけ、ルビイの鼻先にイチモツを突き出した。
「やだ、もう、カチカチじゃない。しかも、こんなにも大きいなんて」
頬ずりをして、匂いを嗅ぐ。
アニムスの性器は、夏の草原の、あの青臭い匂いがした。
「いつまでも子供だと思ってたら、いつのまにか、あなたも立派な男になってたのね」
包皮を剥くと、濡れた中身が顔を出す。
その先端を舌先で舐めると、酸味で味蕾が痺れると同時に、
「あ、だめっ」
アニムスが少女のような悲鳴を上げて、ルビイから逃れるように少し腰を引いた。
まさか、あたしを襲おうとでも?
悪役令嬢ならではの意地悪さが、ルビイの中に頭をもたげてきた。
おもしろい。
少し、つきあってやろうじゃないの。
が、アニムスはいっこうに行動に移そうとしない。
ただ、全裸のルビイを見下ろして、ベッドの脇に突っ立っているだけだ。
そのうちに、かすかな喘ぎ声とともに、何かを擦るような音が聴こえてきた。
ルビイは薄く開けた眼で、音がするほうを見た。
股間に右手を当て、アニムスが自身を扱いている。
ルビイの裸をサカナにして、自慰に耽ろうとしているのだ。
「ああ…」
うめいた。
鼻のいいルビイは、アニムスの性器から立ちのぼる青臭い匂いに気づいた。
この子、あたしの顏に、ぶちまけるつもりなの?
それだけはごめんだった。
髪についた精液の始末がどれだけ大変か、ルビイはよく知っている。
転生前、アネモネの娼屈で、鬼畜な客たちに何度煮え湯を飲まされたことか。
「待ちなさい」
ルビイはぱちりと眼を開き、むっくりとベッドの上に半身を起こした。
「ル、ルビイ、起きてたの…?」
猛り立つおのれの分身を握りしめたまま、驚愕に目をいっぱいに見開いて、アニムスが後退る。
「アニムス、あなたこそ、どうしたの? こんな時間なのに、まだ眠れないの?」
上目遣いに見つめると、
「ご、ごめんなさい…」
少年が泣き出しそうに顔をゆがめ、言い訳を始めた。
「お、ぼ、ぼく、どうしても、我慢できなくて…。だって、ルビイ、すごく、素敵な躰をしてるから…だから…」
「サトに筆おろしされて、目覚めちゃったってわけね?」
くすり、とルビイは笑った。
こんな場面だというのに、アニムスのイチモツは、いっこうに収まろうとしないのだ。
「そのままじゃ、気持ちが乱れて、妹を救出するどころじゃないって言いたいの?」
「ぼくを、ケダモノみたいに、言わないで…」
アニムスの声に、恨めし気な響きがこもった。
「いいわ。すっきりさせてあげる」
ルビイはベッドの上に横坐りになると、アニムスを手招きした。
「お口と手でいいかしら? その代わり、すっきりしたら、ぐっすり眠るのよ。明日はいよいよ、ネオ香港に侵入だから」
「い、いいの?」
アニムスが信じられないと言ったふうに目を瞬き、小首をかしげて、ルビイを見る。
「ここへきて、見せてごらんなさい」
「う、うん」
アニムスが再びベッドの脇に立ち、股間から手をどけ、ルビイの鼻先にイチモツを突き出した。
「やだ、もう、カチカチじゃない。しかも、こんなにも大きいなんて」
頬ずりをして、匂いを嗅ぐ。
アニムスの性器は、夏の草原の、あの青臭い匂いがした。
「いつまでも子供だと思ってたら、いつのまにか、あなたも立派な男になってたのね」
包皮を剥くと、濡れた中身が顔を出す。
その先端を舌先で舐めると、酸味で味蕾が痺れると同時に、
「あ、だめっ」
アニムスが少女のような悲鳴を上げて、ルビイから逃れるように少し腰を引いた。
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