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5:初めてのセックス
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フェリは部屋の壁に貼りつけたカレンダーを睨みながら、唸っていた。今日は火曜である。
昨夜は、ワインを1瓶あけると、礼を言ってそのまま帰った。休みが週末なら、元々明日発つ予定だったフェリとはゆっくり会う時間はないだろう。彼の仕事の邪魔はしたくない。少しだけ発つ日を延ばして、クラウディオが休みの日に会いに行くか、このまま予定通り発つか、悩んでいた。
元々考えるのは苦手である。暫く唸ったあと、考えるのを止めて、買い物に出ることにした。
土竜の森の中にある自分の家を出て、マーサに一声かけようと母屋に向かう。マーサは台所で昼食の準備をしていた。
「あ、兄さん。今日のお昼は肉団子のトマトパスタだよ」
「あ、そうなのか。じゃあ食べたら俺出掛けてくるな」
「はぁい。もうすぐ出来るよ」
「食器運んどくな」
「ありがと、兄さん」
人数分のカトラリーやグラスを食卓に運ぶ。今4歳の末っ子のサーシャ以外の子供達は皆、学校に行っているため、昼食は領館で仕事をしているリチャードを含め4人だけだ。食卓の準備はすぐに整った。
フェリは母屋の敷地の隣にある聖地神殿の庭で遊んでいるはずのサーシャを呼びに行った。聖地神殿の庭を覗くと、サーシャは街の子供達と一緒に小さめのボールでサッカーをしていた。学校に通う前の幼い子供達がボールを追いかけ走り回っている姿に思わず頬が緩む。
「サーシャ」
「フェリさま」
「お昼だぞ。皆もお昼ご飯を食べておいで」
駆け寄ってきたサーシャの頭を撫で回し、他の子達にも声をかける。皆、いいお返事をして一旦解散した。サーシャの手を握って、2人で母屋に向かった。母屋に戻るとちょうど昼食が出来上がっていた。リチャードも母屋に来ている。
「いただきます」
「いただきまーす」
マーサが作ったパスタはとても美味しかった。和やかに会話しながらの食事はとても穏やかで、満たされる。
リチャードも一応『様』付けでフェリのことを呼ぶが、フェリのことを友人であり家族であるように思い、接してくれる。マーサはフェリのことを兄のように慕っている。嫁の兄弟は自分の兄弟でもある、とそういうことらしい。夫婦揃って器が大きい。フェリはそれがとても嬉しかった。
昼食を終えると、リチャードは仕事に行き、サーシャも神殿に遊びに行った。マーサと2人で並んで食器を洗う。
「マーサ」
「ん?」
「考えたんだけど、俺予定通り明日発つわ」
「うん」
「今夜クラウディオに会いに行って大丈夫かな?」
「大丈夫じゃない?ちょっと前まで忙しかったけど、ここ数日は落ち着いてるし」
「じゃあ、夜にちょっと行ってくるな」
「うん。いってらっしゃい」
マーサは穏やかに笑った。
ーーーーーー
買い物に行き、夕食の支度を手伝ったりしていたらあっという間に夜になった。
フェリは少し緊張しながら、夜の空を1人飛んでいた。クラウディオの自宅は灯りがついていた。ふわふわと浮きながら、少し考えると、クラウディオの自宅の窓辺に降り立った。コンコンッと窓ガラスを軽く叩くと、カーテンが開き、クラウディオが驚いた顔を見せた。
「やぁ。悪いな、夜遅くに」
「いや、まだ寝てなかったから構わない。どうぞ」
「お邪魔します」
ふわりと窓から家の中に入り込み、部屋に立った。クラウディオの部屋は微かに煙草の匂いがする。
「明日発つから、これ渡しに来たんだ」
フェリはそう言って、持ってきた紙袋をクラウディオに手渡した。中には米の酒とフェリがストックしていた風の宗主国のワイン、マーサに用意してもらったピアス型の魔導通信具が入っている。
「これは……」
「ピアス型の魔導通信具。仕事用は持ってるだろうけど、それ、マーサに頼んで作ってもらったんだ。俺、具体的にいつ来れるか分からないからさ。こっちに来たらそれで連絡しようと思って」
「ありがとう。酒もいいのか?」
「うん。自分用に多目に買ってあるし。ワインは風の宗主国のものだ。それも旨いから。昨日のお返し」
なんとなく照れくさくて、フェリは頭を掻いた。クラウディオが嬉しそうに笑う。
「ありがたく頂戴するよ」
そう言って、クラウディオは少し屈んでフェリの額にキスをした。フェリは驚いて固まった。
男に額とはいえキスされたというのに、不思議と嫌悪感がなく、そんな自分に驚いた。そのまま半分抱き締められるような体勢になり、頬や鼻筋にチュッチュッと何度もキスされた。なんだかくすぐったくなって、クスクスと忍び笑った。少し体を離すと、クラウディオが悪戯っぽく笑った。
「嫌ではない?」
「意外な事に全然平気だ」
「じゃあ、もうちょっと」
そう言うとフェリを抱き上げて、向かい合うようにして自分の膝の上にのせて椅子に座り、頬や口の端にキスをする。クラウディオの鍛えられた体が服越しに分かり、フェリよりも少し高い体温が伝わった。男物の爽やかな練り香の香りがした。フェリはクラウディオの首に腕を回すと、試しに、自分からクラウディオの口に触れるだけのキスをした。やはり嫌悪感はない。
俺、男もイケたのか?と、自分でも不思議に思いながら、そのまま戯れるように何度もキスをした。
クラウディオとキスをしていたら、なんとなくムラッとしてきた。どうしようかと思っていると、クラウディオの舌がフェリの唇を舐めた。驚いて口を少し開くと、そのままクラウディオの舌が口の中に入ってきた。口の中をぐるりと舐め回され、上顎や歯列を舌で擽られる。ねっとり互いの舌を絡ませあい、誘われるまま、フェリもクラウディオの口の中に舌を入れ、お返しとばかりに上顎を舐め回した。唇が少しジンジンするようになるまで、長いキスをした。口を離すと、2人とも軽く息が上がっていた。
「……結構平気そうだな」
「……うん」
なんとなく居たたまれない気持ちになり、フェリはキスで上気した顔を隠すようにクラウディオの肩におでこを擦り付けた。そんなフェリの様子にクラウディオはクックッと喉で笑った。
「フェリ」
「ん?」
「当たってる」
「……言わないでくれ」
恥ずかしくて顔から火を吹きそうだ。フェリのペニスは長いキスで完全に反応していた。
クラウディオは何故か楽しそうに笑いながら、フェリを抱いたまま立ち上がり、寝室のベットに連れていった。
「折角だから、もう少ししてみる?」
「……明日も仕事じゃないのか?」
「平気だ。これでもそれなりに鍛えているから」
「……じゃあ、少しだけ」
フェリが赤い顔でそう言うと、クラウディオはニッと楽しそうに笑った。そのままベットに優しく降ろされ、またキスをされる。キスをしながらゆっくりと押し倒された。クラウディオの手が優しく頬を撫で、そのまま耳に触れ、髪を撫でた。
「フェリ。ちなみに経験は?」
「マーサとはある」
「マーサ様と?」
「神子の役目の一環で。マーサに魔力を分けたり、弱まった風の力点の復興のためにな」
「風の力点?」
「土竜の森の中にあるんだ。風の魔力の吹きだまりみたいなものだ。そこから魔力が風と共に流れる先に、かつては飛竜の棲みかと呼ばれてた場所があるんだ。大陸中を飛び回る飛竜達の休む場所なんだけど、2000年前の一件でそこも瘴気に侵されてしまったから。俺はそこの復興をしなきゃいけないんだ。ここは土の魔力に満ちた土地だから、俺が1人で魔力を流すより、土の神子を介した方が具合がいいんだよ」
「なるほど。それは大変だ」
クラウディオが納得したような顔をした。
「マーサ様以外とは?」
「……ないよ」
フェリはなんとなく恥ずかしくて唇を尖らせた。その様子にクラウディオが嬉しそうに笑った。
「じゃあ、人間相手は俺が初めて?」
「うん。まともなセックスは」
「優しくするから、もし嫌だったら遠慮なく言ってくれ」
「うん」
フェリが頷くと、クラウディオはフェリの首筋にキスをした。服の上からやんわり体を撫で、首から耳にかけて舐めあげられる。耳を舐められると、ビクッと体が微かに震えた。耳の形をなぞるように舐められ、時折軽く歯が立てられる。ピチャリと水音が耳の中に響いた。腰の辺りがゾクゾクする。フェリは無意識に覆い被さるクラウディオに腰を擦りつけていた。
クラウディオが耳を舐めながら器用にシャツのボタンを外し、フェリの上半身を露にした。剣だこのあるゴツゴツした手で優しく背中や腹部を撫で回される。耳から口を離し、今度は乳首を口に含まれた。そのまま舌先で乳首を押し潰すようにして転がされる。フェリの口から震える吐息がもれた。
クラウディオにズボンを脱がされると、フェリは一糸纏わぬ姿になった。乳首を舐めながらペニスに触れられると思わず声が出る。緩やかに手で上下に擦られ、腰がビクビクっと震えた。
反対側の乳首もねっとり舐めると、クラウディオは緩く開いていたフェリの脚を大きく広げさせ、下に移動し、フェリのペニスを口に含んだ。先っぽを舐め回され、唇で上下にしごかれる。フェリは声がもれないように、中指の背を噛んで、強い刺激に耐えた。しかし、そう長くは持たず、フェリは呆気なくクラウディオの口の中に射精した。ゴクン、と飲み込む音が聞こえ、羞恥で顔がより赤くなった。
乱れた息を整えようとすると、女のソコにクラウディオの指が触れた。ソコは完全に濡れそぼり、クラウディオの太い指を易々と飲み込んだ。ハッと熱い吐息が思わずもれた。クラウディオの指は、中を探るようにゆっくりと動かされている。中の良いところを擦られると脚がビクビクっと震え、フェリは思わずシーツを掴んだ。クラウディオが指を動かしながら、臍や腰骨の辺りをねっとり舐めたり、吸ったり、軽く歯を立てたりする。その刺激にビクビクと震え、中のクラウディオの指を締めつけた。指は徐々に増やされ、最終的にクラウディオの太い指が3本入った。マーサの指よりずっと太くて長い指で中を擦られると、堪らなかった。
グチョグチョと音を立てて抜き差しされる。フェリはもう声を我慢することが出来なかった。リズムよく動かされる指の動きに合わせて喘ぎ声がもれた。
「フェリ。入れていい?」
「う、うん」
こくんとフェリが頷くと、クラウディオは一旦指を抜き、些か乱暴に自分の服を脱ぎ捨てた。厚い胸板と鍛えられた腹筋が露になる。ズボンも下着と共に脱ぎ捨てると、大きなペニスが目に入った。マーサと同じくらいか、やや大きい位の大きさである。フェリにとっては十分大きい。期待にごくりと生唾を飲んだ。
クラウディオは再びフェリに覆い被さると、キスをしながらペニスの先をフェリのソコに押しつけ、そのままゆっくりと挿れた。熱くて固い大きなペニスが入ってくる感触に微かに震える。根元近くまで挿れると、クラウディオはそのまま腰を回すようにゆっくり動かした。荒い息がもれる。次第に速く前後に動きだし、それに合わせて喘ぎ声がもれた。
「あ、あぁっ!!」
フェリは気づいたらイっていた。強い快感に頭が真っ白になったが、まだ刺激は続いている。クラウディオの荒い息づかいと体臭にフェリは益々興奮した。フェリは自分から腰を揺らし、快感を貪った。
体位を変え、四つん這いになり背後からガンガン奥を激しく突かれると、もう喘ぐことしかできなくなった。限界が近いのか、クラウディオの動きが速くなった。全身をガクガク震えさせながら、フェリはまたイッた。クラウディオも低く唸りながら、フェリの中に射精した。
クラウディオは全て出しきるように緩く腰を動かすと、中からペニスを抜いて、フェリを抱き締めた。クラウディオの精液が中から溢れてくる感覚がする。
抱き締めてくるクラウディオの熱い体温が心地よかった。
昨夜は、ワインを1瓶あけると、礼を言ってそのまま帰った。休みが週末なら、元々明日発つ予定だったフェリとはゆっくり会う時間はないだろう。彼の仕事の邪魔はしたくない。少しだけ発つ日を延ばして、クラウディオが休みの日に会いに行くか、このまま予定通り発つか、悩んでいた。
元々考えるのは苦手である。暫く唸ったあと、考えるのを止めて、買い物に出ることにした。
土竜の森の中にある自分の家を出て、マーサに一声かけようと母屋に向かう。マーサは台所で昼食の準備をしていた。
「あ、兄さん。今日のお昼は肉団子のトマトパスタだよ」
「あ、そうなのか。じゃあ食べたら俺出掛けてくるな」
「はぁい。もうすぐ出来るよ」
「食器運んどくな」
「ありがと、兄さん」
人数分のカトラリーやグラスを食卓に運ぶ。今4歳の末っ子のサーシャ以外の子供達は皆、学校に行っているため、昼食は領館で仕事をしているリチャードを含め4人だけだ。食卓の準備はすぐに整った。
フェリは母屋の敷地の隣にある聖地神殿の庭で遊んでいるはずのサーシャを呼びに行った。聖地神殿の庭を覗くと、サーシャは街の子供達と一緒に小さめのボールでサッカーをしていた。学校に通う前の幼い子供達がボールを追いかけ走り回っている姿に思わず頬が緩む。
「サーシャ」
「フェリさま」
「お昼だぞ。皆もお昼ご飯を食べておいで」
駆け寄ってきたサーシャの頭を撫で回し、他の子達にも声をかける。皆、いいお返事をして一旦解散した。サーシャの手を握って、2人で母屋に向かった。母屋に戻るとちょうど昼食が出来上がっていた。リチャードも母屋に来ている。
「いただきます」
「いただきまーす」
マーサが作ったパスタはとても美味しかった。和やかに会話しながらの食事はとても穏やかで、満たされる。
リチャードも一応『様』付けでフェリのことを呼ぶが、フェリのことを友人であり家族であるように思い、接してくれる。マーサはフェリのことを兄のように慕っている。嫁の兄弟は自分の兄弟でもある、とそういうことらしい。夫婦揃って器が大きい。フェリはそれがとても嬉しかった。
昼食を終えると、リチャードは仕事に行き、サーシャも神殿に遊びに行った。マーサと2人で並んで食器を洗う。
「マーサ」
「ん?」
「考えたんだけど、俺予定通り明日発つわ」
「うん」
「今夜クラウディオに会いに行って大丈夫かな?」
「大丈夫じゃない?ちょっと前まで忙しかったけど、ここ数日は落ち着いてるし」
「じゃあ、夜にちょっと行ってくるな」
「うん。いってらっしゃい」
マーサは穏やかに笑った。
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買い物に行き、夕食の支度を手伝ったりしていたらあっという間に夜になった。
フェリは少し緊張しながら、夜の空を1人飛んでいた。クラウディオの自宅は灯りがついていた。ふわふわと浮きながら、少し考えると、クラウディオの自宅の窓辺に降り立った。コンコンッと窓ガラスを軽く叩くと、カーテンが開き、クラウディオが驚いた顔を見せた。
「やぁ。悪いな、夜遅くに」
「いや、まだ寝てなかったから構わない。どうぞ」
「お邪魔します」
ふわりと窓から家の中に入り込み、部屋に立った。クラウディオの部屋は微かに煙草の匂いがする。
「明日発つから、これ渡しに来たんだ」
フェリはそう言って、持ってきた紙袋をクラウディオに手渡した。中には米の酒とフェリがストックしていた風の宗主国のワイン、マーサに用意してもらったピアス型の魔導通信具が入っている。
「これは……」
「ピアス型の魔導通信具。仕事用は持ってるだろうけど、それ、マーサに頼んで作ってもらったんだ。俺、具体的にいつ来れるか分からないからさ。こっちに来たらそれで連絡しようと思って」
「ありがとう。酒もいいのか?」
「うん。自分用に多目に買ってあるし。ワインは風の宗主国のものだ。それも旨いから。昨日のお返し」
なんとなく照れくさくて、フェリは頭を掻いた。クラウディオが嬉しそうに笑う。
「ありがたく頂戴するよ」
そう言って、クラウディオは少し屈んでフェリの額にキスをした。フェリは驚いて固まった。
男に額とはいえキスされたというのに、不思議と嫌悪感がなく、そんな自分に驚いた。そのまま半分抱き締められるような体勢になり、頬や鼻筋にチュッチュッと何度もキスされた。なんだかくすぐったくなって、クスクスと忍び笑った。少し体を離すと、クラウディオが悪戯っぽく笑った。
「嫌ではない?」
「意外な事に全然平気だ」
「じゃあ、もうちょっと」
そう言うとフェリを抱き上げて、向かい合うようにして自分の膝の上にのせて椅子に座り、頬や口の端にキスをする。クラウディオの鍛えられた体が服越しに分かり、フェリよりも少し高い体温が伝わった。男物の爽やかな練り香の香りがした。フェリはクラウディオの首に腕を回すと、試しに、自分からクラウディオの口に触れるだけのキスをした。やはり嫌悪感はない。
俺、男もイケたのか?と、自分でも不思議に思いながら、そのまま戯れるように何度もキスをした。
クラウディオとキスをしていたら、なんとなくムラッとしてきた。どうしようかと思っていると、クラウディオの舌がフェリの唇を舐めた。驚いて口を少し開くと、そのままクラウディオの舌が口の中に入ってきた。口の中をぐるりと舐め回され、上顎や歯列を舌で擽られる。ねっとり互いの舌を絡ませあい、誘われるまま、フェリもクラウディオの口の中に舌を入れ、お返しとばかりに上顎を舐め回した。唇が少しジンジンするようになるまで、長いキスをした。口を離すと、2人とも軽く息が上がっていた。
「……結構平気そうだな」
「……うん」
なんとなく居たたまれない気持ちになり、フェリはキスで上気した顔を隠すようにクラウディオの肩におでこを擦り付けた。そんなフェリの様子にクラウディオはクックッと喉で笑った。
「フェリ」
「ん?」
「当たってる」
「……言わないでくれ」
恥ずかしくて顔から火を吹きそうだ。フェリのペニスは長いキスで完全に反応していた。
クラウディオは何故か楽しそうに笑いながら、フェリを抱いたまま立ち上がり、寝室のベットに連れていった。
「折角だから、もう少ししてみる?」
「……明日も仕事じゃないのか?」
「平気だ。これでもそれなりに鍛えているから」
「……じゃあ、少しだけ」
フェリが赤い顔でそう言うと、クラウディオはニッと楽しそうに笑った。そのままベットに優しく降ろされ、またキスをされる。キスをしながらゆっくりと押し倒された。クラウディオの手が優しく頬を撫で、そのまま耳に触れ、髪を撫でた。
「フェリ。ちなみに経験は?」
「マーサとはある」
「マーサ様と?」
「神子の役目の一環で。マーサに魔力を分けたり、弱まった風の力点の復興のためにな」
「風の力点?」
「土竜の森の中にあるんだ。風の魔力の吹きだまりみたいなものだ。そこから魔力が風と共に流れる先に、かつては飛竜の棲みかと呼ばれてた場所があるんだ。大陸中を飛び回る飛竜達の休む場所なんだけど、2000年前の一件でそこも瘴気に侵されてしまったから。俺はそこの復興をしなきゃいけないんだ。ここは土の魔力に満ちた土地だから、俺が1人で魔力を流すより、土の神子を介した方が具合がいいんだよ」
「なるほど。それは大変だ」
クラウディオが納得したような顔をした。
「マーサ様以外とは?」
「……ないよ」
フェリはなんとなく恥ずかしくて唇を尖らせた。その様子にクラウディオが嬉しそうに笑った。
「じゃあ、人間相手は俺が初めて?」
「うん。まともなセックスは」
「優しくするから、もし嫌だったら遠慮なく言ってくれ」
「うん」
フェリが頷くと、クラウディオはフェリの首筋にキスをした。服の上からやんわり体を撫で、首から耳にかけて舐めあげられる。耳を舐められると、ビクッと体が微かに震えた。耳の形をなぞるように舐められ、時折軽く歯が立てられる。ピチャリと水音が耳の中に響いた。腰の辺りがゾクゾクする。フェリは無意識に覆い被さるクラウディオに腰を擦りつけていた。
クラウディオが耳を舐めながら器用にシャツのボタンを外し、フェリの上半身を露にした。剣だこのあるゴツゴツした手で優しく背中や腹部を撫で回される。耳から口を離し、今度は乳首を口に含まれた。そのまま舌先で乳首を押し潰すようにして転がされる。フェリの口から震える吐息がもれた。
クラウディオにズボンを脱がされると、フェリは一糸纏わぬ姿になった。乳首を舐めながらペニスに触れられると思わず声が出る。緩やかに手で上下に擦られ、腰がビクビクっと震えた。
反対側の乳首もねっとり舐めると、クラウディオは緩く開いていたフェリの脚を大きく広げさせ、下に移動し、フェリのペニスを口に含んだ。先っぽを舐め回され、唇で上下にしごかれる。フェリは声がもれないように、中指の背を噛んで、強い刺激に耐えた。しかし、そう長くは持たず、フェリは呆気なくクラウディオの口の中に射精した。ゴクン、と飲み込む音が聞こえ、羞恥で顔がより赤くなった。
乱れた息を整えようとすると、女のソコにクラウディオの指が触れた。ソコは完全に濡れそぼり、クラウディオの太い指を易々と飲み込んだ。ハッと熱い吐息が思わずもれた。クラウディオの指は、中を探るようにゆっくりと動かされている。中の良いところを擦られると脚がビクビクっと震え、フェリは思わずシーツを掴んだ。クラウディオが指を動かしながら、臍や腰骨の辺りをねっとり舐めたり、吸ったり、軽く歯を立てたりする。その刺激にビクビクと震え、中のクラウディオの指を締めつけた。指は徐々に増やされ、最終的にクラウディオの太い指が3本入った。マーサの指よりずっと太くて長い指で中を擦られると、堪らなかった。
グチョグチョと音を立てて抜き差しされる。フェリはもう声を我慢することが出来なかった。リズムよく動かされる指の動きに合わせて喘ぎ声がもれた。
「フェリ。入れていい?」
「う、うん」
こくんとフェリが頷くと、クラウディオは一旦指を抜き、些か乱暴に自分の服を脱ぎ捨てた。厚い胸板と鍛えられた腹筋が露になる。ズボンも下着と共に脱ぎ捨てると、大きなペニスが目に入った。マーサと同じくらいか、やや大きい位の大きさである。フェリにとっては十分大きい。期待にごくりと生唾を飲んだ。
クラウディオは再びフェリに覆い被さると、キスをしながらペニスの先をフェリのソコに押しつけ、そのままゆっくりと挿れた。熱くて固い大きなペニスが入ってくる感触に微かに震える。根元近くまで挿れると、クラウディオはそのまま腰を回すようにゆっくり動かした。荒い息がもれる。次第に速く前後に動きだし、それに合わせて喘ぎ声がもれた。
「あ、あぁっ!!」
フェリは気づいたらイっていた。強い快感に頭が真っ白になったが、まだ刺激は続いている。クラウディオの荒い息づかいと体臭にフェリは益々興奮した。フェリは自分から腰を揺らし、快感を貪った。
体位を変え、四つん這いになり背後からガンガン奥を激しく突かれると、もう喘ぐことしかできなくなった。限界が近いのか、クラウディオの動きが速くなった。全身をガクガク震えさせながら、フェリはまたイッた。クラウディオも低く唸りながら、フェリの中に射精した。
クラウディオは全て出しきるように緩く腰を動かすと、中からペニスを抜いて、フェリを抱き締めた。クラウディオの精液が中から溢れてくる感覚がする。
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