女装家政夫の愉快なお仕事(三食昼寝おやつセックスつき)

28:触れて

アイディーはヨザックと抱き締めあい、互いの舌を絡め合った。ぬるっとヨザックの舌がアイディーの口内に滑り込み、歯列をなぞり、上顎をぬるぬると舐めてくる。背筋がゾクゾクする感覚に、アイディーは小さくくぐもった声を上げた。誘われるがままに舌をヨザックの口内に入れ、真似をするようにヨザックの口内を舐め回すと、ヨザックがアイディーの身体を抱き締める腕に力を入れた。ぎゅっとキツく苦しい程抱き締められると、胸が高鳴り過ぎて、どうにかなってしまいそうだ。お互いの身体が密着していて、股間の辺りに固いものがゴリゴリ当たっている。アイディーのペニスも、ヨザックとのキスですっかり勃起してしまっていた。ヨザックがアイディーの舌を優しく吸いながら、アイディーの腰をやんわり撫でた。
唇を触れあわせながら、ヨザックが囁いた。


「……ベッド、行くか？」

「……行く」


どうにも照れ臭くて、ヨザックの鳶色の瞳を直視できず、アイディーは目を伏せて、小さく頷いた。抱き締められてキスをされるだけで、こんなに心臓が破裂しそうな程高鳴っているのに、直接ヨザックに触れられたらどうなってしまうのだろうか。
少しの不安と期待で、妙に喉が乾く。アイディーはこくっと小さく唾を飲んだ。

ヨザックがアイディーの身体から腕を離し、アイディーの手を握った。ヨザックに手を引かれ、とても短い距離を歩いて、ベッドに行き、ヨザックに促されて、アイディーはベッドにぽすんと座った。ヨザックに肩を優しく押され、アイディーは素直にベッドに仰向けになった。ヨザックがアイディーに覆い被さって、再び唇を重ねてくる。
ベッドに縫いつけられるように両手を繋いで指を絡めて、互いに唇を優しく吸いあって、舌をねっとり絡めあう。
目を開ければ、ヨザックの鳶色の瞳が間近にある。怖いくらい熱を孕んだヨザックの瞳に、背筋がぞわっとした。
息が荒くなるまで夢中でキスをして、ヨザックがアイディーの首筋に顔を埋め、舌を這わせた。ぬるーっと首筋を舐められると、ゾクゾクする快感に思わず身をよじってしまう。ちゅうっと耳の後ろ辺りを強く吸いつかれた。耳にも舌を這わされ、気持ちよくて、アイディーは熱い息を吐いた。ヨザックがアイディーの耳に唇を触れさせながら、小さく囁いた。


「アイディー」

「ん」

「脱いで」

「……ん」


ほぼ密着していた身体が離れた。
ヨザックが身体を起こし、アイディーが見ている前で、雑に汗で濡れているシャツを脱いだ。逞しい胸板や割れた腹筋に思わずドキリとする。アイディーもシャツワンピースのボタンをいくつか外して、がばっとシャツワンピースを脱いだ。今日のパンツは淡い黄色のTバック紐パンである。ペニスが勃起していて、ものすごく窮屈なので、そちらもさっさと脱いで、全裸になった。ヨザックも服を全て脱ぎ捨て、全裸のまま、ベッドに上がってきた。ヨザックの股間を見れば、ロバートのものよりも大きく、角度が急で下腹部につくんじゃないかという位、ペニスが元気よく反り返っていた。ヨザックのペニスを見るのは恥ずかしいが、それ以上に興奮してしまう。口の中に唾が溜まっていく。アイディーはごくんと唾を飲み込んだ。

向かい合っているヨザックがアイディーに手を伸ばし、アイディーの頬をゴツくて固い手で優しく撫でた。


「アイディー」

「……ん」

「お前の全部に触れたい」

「どんとこい」

「ははっ！男前過ぎんだろ」

「先輩程じゃねぇよ」

「『先輩』じゃなくて、名前で読んでくれよ」

「……ヨ、ヨザック」

「ん？」


ヨザックが、初めて見る甘ったるい表情でアイディーを見つめて、優しく頬をすりすり撫でてくる。何だこれ。ヤバいくらい恥ずかしい。
ヨザックがクックッと小さく笑った。


「照れてる」

「うっせぇ」

「可愛いな。ハニー」

「殴っていいか？」

「照れ隠しが暴力かよ」


ヨザックが声を上げて楽しそうに笑った。こっちはいっぱいいっぱいだというのに、余裕そうな様子が少し面白くない。
頬っぺたをふにふにしてくるヨザックに、アイディーはちょっとした悪戯を仕掛けてやることにした。

アイディーはヨザックの腕を掴み、思いっきり引いて、ヨザックと位置を交換するようにして、ヨザックをベッドに引き倒し、仰向けに転がったヨザックの身体に跨がった。


「うおっ」


驚いて目を丸くするヨザックを見下ろし、ニッと笑って、腰をくねらせ、自分のペニスをヨザックのペニスに擦りつける。自分のペニスに熱くて固いヨザックのペニスをダイレクトに感じて、アイディーは興奮して小さく震える吐息を吐いた。
ヨザックの逞しい身体に覆い被さり、唇を重ねると、ぐるんっと視界が回り、今度はアイディーが下になっていた。覆い被さって激しくキスをしてくるヨザックのしっかりとした首に両腕を絡め、アイディーも夢中でヨザックと舌を絡め、口内を舐めあい、唇を吸った。

キスをしながら、ヨザックの手がアイディーの身体に触れてくる。ヨザックのゴツくて固い手が、頬を撫で、耳や首筋を撫で、肩や二の腕を撫で、うっすら毛が生えている胸元を撫でる。ヨザックの唇が離れ、撫でたところをなぞるように、今度は唇と舌で、アイディーの肌に触れてくる。ぬるぬると肌を這う熱い舌の感触がぞわぞわして気持ちがいいし、興奮する。喉仏を軽く吸われ、熱い舌で舐められ、アイディーは堪らず腰をくねらせた。腰をくねらせると、ヨザックのペニスと自分のペニスが擦れあう。アイディーはヨザックに鎖骨を舐められながら、腰をくねらせヨザックの下腹部やペニスに、自分のペニスを擦りつけた。
両腕を上げさせられ、毛が生えた脇まで舐められる。ゾクゾクッとする快感に、アイディーは小さく喘いだ。

ヨザックがアイディーの乳首にも触れてきた。乳輪を舌先でぐるりとなぞられ、レロレロと小刻みに乳首を舌先で弄られる。パクンと咥えられて、ちゅうっと吸われた。少し強めに乳首を吸われ、アイディーはビクンッと身体を震わせた。反対側の乳首も指先で摘ままれ、くりくりと優しく弄られる。
アイディーはなんだかもう堪らなくなって、乳首を弄るヨザックの頭を抱き締め、両足をヨザックの身体に絡めた。

ヨザックが身動ぎしたので、アイディーがヨザックの頭を抱き締めていた腕を弛めると、ヨザックがちゅっと小さな音を立てて、アイディーの唇にキスをした。
胸筋を揉むように両手で胸の辺りを撫でられ、ヨザックの手がどんどん下へ下がっていく。臍の周りの毛をくるくる弄られたかと思えば、臍の穴に指を優しく突っ込まれ、くにくに臍の穴を弄られた。ポンポンとヨザックの身体に絡めていた足を優しく叩かれたので、アイディーは絡めていた足を離した。ヨザックがアイディーの胸元や胃の辺りを舐めたり、時折吸いつきながら、下へと下がっていく。臍の穴に舌を突っ込まれて舐められた。ぞわっとする感覚に、アイディーは小さく声を上げた。

ヨザックの手がアイディーの下腹部を優しく撫で、ついにアイディーのペニスに触れた。
アイディーのペニスの形を確かめるようにペニスを手でなぞり、陰嚢にまで触れてくる。ヨザックの固い優しい手が自分の性器に触れているというだけで、興奮して、先走りがどっと増えてしまう。
ヨザックが先走りでもうすっかり濡れてしまっているアイディーのペニスの先っぽを指先で優しくくるくる撫で回した。射精感が一気に高まってしまう。


「あっ……」


アイディーは小さく声をもらしながら、射精を我慢する為に下腹部に力を入れた。ヨザックがアイディーのペニスの裏筋をねろーっと舐め上げ、ペニスのあちこちに舌を這わせながら、陰嚢を優しく揉んでくる。アイディーはビクビクッと震えながら、歯を食いしばってイクのを我慢した。あんまり早くイキたくない。もっといっぱいヨザックに触れてほしい。
ヨザックがアイディーの敏感なペニスの先っぽをパクンと口に咥えた。熱い口内でぬるぬると舌が先っぽを舐め回し、吸いつきながら深くペニスを咥えこまれる。
アイディーは堪らずヨザックの頭を掴んだ。


「あぁっ！先輩っ！出ちまうっ！」

「ぷはっ。『ヨザック』だろ？」

「あ、はぁ、あぅっ」


ヨザックがアイディーと目を合わせながら、アイディーのペニスを手で上下にゆっくり擦り始めた。
再びヨザックがアイディーのペニスを咥えた。ゆっくりとアイディーのペニスを深く飲み込み、吸いつきながら先っぽまで唇でしごき上げ、円を描くように先っぽを舌で舐め回される。
本当にもう我慢ができない。


「あ、ヨ、ヨザック」

「んー？」

「も、出る、出る、から」

「ん」


ヨザックが頭を上下に動かして、優しく吸いながら、舌を這わせつつ、アイディーのペニスを唇でしごいてくる。


「あ、あ、ほんと、でる、でる……」


舌先でぐりっと尿道口の辺りを抉られたら、もう駄目だった。アイディーはビクビクッと震えながら、声を上げて、ヨザックの口内に射精した。
じゅるじゅると射精しているペニスをヨザックに吸われる。目の裏がチカチカするような強い快感に、アイディーは腰や足を震わせた。

射精を終えたアイディーのペニスから、ヨザックが口を離した。ヨザックの喉仏が嚥下に合わせて小さく動く。ヨザックに精液を飲まれた。かっと羞恥で顔が熱くなる。
ヨザックが下唇を舐め、にっと笑った。


「ごちそうさん」

「……阿呆か」

「ははっ」

「せ、あ、いや。ヨザック」

「ん？」

「……俺も舐めたい」

「舐めてくれるか？」

「……ん」


アイディーはのろのろと上体を起こして、ヨザックに顔を近づけ、ヨザックの唇に触れるだけのキスをした。ヨザックの口から精液の匂いがする。
頭がくらくらする程、興奮してしまう。
アイディーは舌を伸ばしてヨザックの唇を舐め、ヨザックの首筋をやんわり撫でた。