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「おぉっ……」
自宅で一緒に鍋をつつき合い、その後野菜以外のアレコレもつつき合う……という、俺にとってはこの上ないご褒美贅沢プランの後。
アレコレ後の体には、暖房ガンガンの部屋が暑く感じて、エアコンのリモコンを探していたら……寝た。
あの局長が、一人になったベッドの上で、スヤスヤと。
「マジか……珍し……」
思わず呟いて、足音をひそめ、近づく。
伏せられたまつ毛。半開きの口。力の抜けた手は、グーとパーの中間くらいの形で、枕の上にちょこんと置かれている。
やばい。可愛さが溢れ過ぎて飽和状態。熱のこもった寝室の空気中で、結露しそうな勢い。
「疲れてたんだな……」
心なしか、いつも以上に顔が白い気がする。
だよな。いくら最強でも、魔力量オバケでも、あれだけ働いて、疲弊しないわけがない。
「また今度にしましょうって……言うべきだったか」
なんて後悔しても、後の祭り。
とりあえずこのまま寝かせてあげよう。今の俺にできるのはそれくらいだ。
掛け布団を顎先まで引き上げて、見つめる。
ただこうしているだけで、満たされる。今朝の頭痛が嘘のように、調子がいい。
自分にとっての、この人の影響力の大きさを、改めて感じる。
「ルークの事も……ありがとうございます」
罪悪感の全てが消えたわけではない。けれど、確実に心は軽くなった。
確かに局長の言う通り。俺は友達だと思っていた。けれど、ルークはどうだったのかわからない。
そんな俺の言葉で、取り返しのつかない道を選ぶというのは、不自然だ。
ルークが死んだのは、俺のせいじゃないのかもしれない。
「そうなると……ストッパーが外れそうですよ……」
なめらかな頬を撫でて、呟く。
局長は多分、ルークを愛していた。
そんなルークを、俺は奪った。
だから……今以上の関係を望むべきじゃないと、思っていた。自制していた。
けれど、俺のせいじゃないとしたら。
「告白……今更……や、でも」
大事だ。
考えてみれば、きちんと伝えた事がない。
モロバレな言動が多々あった事は自覚しているし、実際にモロバレだとは思うが。ちゃんと言いたい。
「ん……」
さくらんぼのような唇から漏れた、小さな声。
情けないくらいに、ビクついてしまう。
「局……っ、すいません、起こしてしまいましたか」
「うそ……私、眠ってしまっていたんですか?」
その言葉から察するに、局長本人も戸惑っているのだろうが。その表情は、まだ夢か鬱かというような、ぼんやりしたもの。
「無理して起きなくていいです。やっぱり疲れが溜まっていたんですね」
「疲れてなんかいません……ただ……うまく、起きれなくて」
そう言って、再び目を閉じる。
それを疲れていると言うんですよ。という言葉は、飲み込んだ。
「大丈夫です。明日の朝にはちゃんと起こすので。今はゆっくり、休んでください」
「……フレン……」
そして再び聞こえてくる、小さな寝息。録音して、ループ再生したい。
けれど、俺には他にやるべき事がある。
気持ちをしっかりと整理しよう。どんな言葉で伝えるか、丁寧に考えよう。
全ては明日。5年間熟成していた想いを解き放つ。
局長がどんな反応をするかは、わからない。正直、不安。それでも、伝えたい。
この強い想いは、明日の今頃まで続いているはず。そう、確信していた。
翌日、知りたくもない現実を突きつけられる事になろうとは……思いもしていなかったから。
自宅で一緒に鍋をつつき合い、その後野菜以外のアレコレもつつき合う……という、俺にとってはこの上ないご褒美贅沢プランの後。
アレコレ後の体には、暖房ガンガンの部屋が暑く感じて、エアコンのリモコンを探していたら……寝た。
あの局長が、一人になったベッドの上で、スヤスヤと。
「マジか……珍し……」
思わず呟いて、足音をひそめ、近づく。
伏せられたまつ毛。半開きの口。力の抜けた手は、グーとパーの中間くらいの形で、枕の上にちょこんと置かれている。
やばい。可愛さが溢れ過ぎて飽和状態。熱のこもった寝室の空気中で、結露しそうな勢い。
「疲れてたんだな……」
心なしか、いつも以上に顔が白い気がする。
だよな。いくら最強でも、魔力量オバケでも、あれだけ働いて、疲弊しないわけがない。
「また今度にしましょうって……言うべきだったか」
なんて後悔しても、後の祭り。
とりあえずこのまま寝かせてあげよう。今の俺にできるのはそれくらいだ。
掛け布団を顎先まで引き上げて、見つめる。
ただこうしているだけで、満たされる。今朝の頭痛が嘘のように、調子がいい。
自分にとっての、この人の影響力の大きさを、改めて感じる。
「ルークの事も……ありがとうございます」
罪悪感の全てが消えたわけではない。けれど、確実に心は軽くなった。
確かに局長の言う通り。俺は友達だと思っていた。けれど、ルークはどうだったのかわからない。
そんな俺の言葉で、取り返しのつかない道を選ぶというのは、不自然だ。
ルークが死んだのは、俺のせいじゃないのかもしれない。
「そうなると……ストッパーが外れそうですよ……」
なめらかな頬を撫でて、呟く。
局長は多分、ルークを愛していた。
そんなルークを、俺は奪った。
だから……今以上の関係を望むべきじゃないと、思っていた。自制していた。
けれど、俺のせいじゃないとしたら。
「告白……今更……や、でも」
大事だ。
考えてみれば、きちんと伝えた事がない。
モロバレな言動が多々あった事は自覚しているし、実際にモロバレだとは思うが。ちゃんと言いたい。
「ん……」
さくらんぼのような唇から漏れた、小さな声。
情けないくらいに、ビクついてしまう。
「局……っ、すいません、起こしてしまいましたか」
「うそ……私、眠ってしまっていたんですか?」
その言葉から察するに、局長本人も戸惑っているのだろうが。その表情は、まだ夢か鬱かというような、ぼんやりしたもの。
「無理して起きなくていいです。やっぱり疲れが溜まっていたんですね」
「疲れてなんかいません……ただ……うまく、起きれなくて」
そう言って、再び目を閉じる。
それを疲れていると言うんですよ。という言葉は、飲み込んだ。
「大丈夫です。明日の朝にはちゃんと起こすので。今はゆっくり、休んでください」
「……フレン……」
そして再び聞こえてくる、小さな寝息。録音して、ループ再生したい。
けれど、俺には他にやるべき事がある。
気持ちをしっかりと整理しよう。どんな言葉で伝えるか、丁寧に考えよう。
全ては明日。5年間熟成していた想いを解き放つ。
局長がどんな反応をするかは、わからない。正直、不安。それでも、伝えたい。
この強い想いは、明日の今頃まで続いているはず。そう、確信していた。
翌日、知りたくもない現実を突きつけられる事になろうとは……思いもしていなかったから。
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