19 / 53
19
しおりを挟む
「……どうして……こういう事になっているのでしょう?」
バーテン女性と入ったホテルの一室で。
あわやという所に現れたカイに、ほっと安堵のため息をついたのも束の間……そのすぐ後にやってきた局長によって、俺とティリアンとレイラとカイ……86期入局の一同は、正座をさせられていた。
局長の顔に浮かぶのは、いつも通りの、穏やかな笑顔。
しかし、俺達ハチロクメンバーは、わかっていた。
局長は今、めちゃめちゃ怒っているという事を。
「先日、カイがこの件を持ち出した場に、私もいましたね? そして、まずはキャンベル伯爵……バーテンダーさんの雇用主に相談をしたいから、下手に動いてくれるなと、くぎを刺しましたね?」
「え……っ」
そうだったの? と、視線で問いかけながら、横並びの同期達の顔を見る。誰も目を合わせてくれない事から、その答えは明らかで。
「レイラ、ティリアンをたきつけたのはあなたですね? キャンベルグループの未来を背負って立つ者として、従業員の不始末と向き合うべきだとか、言いくるめて? あなたが人の心を読み、操る能力に長けているのは知っていますが……使い方を間違えたら、ただのサイコパスですよ?」
「……すみません」
「ティリアン、なぜ私が動くまで待てなかったんです? 責任感ゆえだったのかもしれませんが、今、身内のスキャンダルで責任を追及されるのはお父様です。責任ある立場にない人が、責任を負おうとするのは傲慢であり、事態をややこしくするだけだと思いませんでしたか?」
「……申し訳ありませんでした」
「カイ、この山の売春犯、買春犯全員を逮捕するには、魔対と生活安全局との連携が不可欠です。なのに、その橋渡しとなるべきあなたが非公式に動いたら、後の捜査に悪影響を及ぼすとは思わなかったんですか?」
「さーせん……」
いい歳の社会人が、順に叱られ、しょげていく。
次は俺の番か? と、膝においた拳を握りしめた所で……手錠を掛けられ、椅子に拘束されたバーテン女性が、口を開いた。いつの間にか、目を覚ましていたようだ。
「なんなのよ、あんた達……マジで最悪……っ」
可愛らしい顔が、怒りに歪んでいる。女性は、忌々しげな目で、俺達を睨みつけた。
「卑怯者! 警察がこんなだまし討ちみたいな事していいわけ!?」
「褒められた方法ではありませんが、あなたが本当に罪を犯しているのか、確かめる為でした」
感情的な女性に対し、毅然と応じる局長。しかし、それがかえって女性の神経を逆撫でしたようで。
「偉そうに! あんたら上級にはわからないわよ! 悪い事するしかない、下級の気持ちが! どれだけお酒の勉強をしても、寝る時間けずって、試作と試飲を繰り返しても……中級上級のバーテンには勝てない! 味も給料も待遇も、何もかも!!」
声が裏返る程の、切なる訴え。
『上級魔法使いにはわからない』……これは、上級魔法使いの警察職員が1番言われがちな言葉。そして言われて1番困る言葉。
「知ってる? 下級魔法使いってね、一定以上の偏差値の学校は受験も出来ないの! 勉強したくても、魔力量を理由に挑戦さえさせてもらえない! 仕方ないからアホでも受かる学校を出て待ってるのは、万年就職氷河期! 何十社も面接を受けて、落とされるのよ? 人手不足のこの時代に!」
知っている。
多くの略奪犯が、似たような事を口にしていた。だから、社会の中の知識としては知っている。
けれど……その涙の味を、俺たちは知らない。
「ようやく仕事が見つかったとしても、年収は中級の半分、上級の十分の一以下! 生まれつき魔力が多いってだけで、定時にきっちり帰る中級上級が、お客さんに褒められて、上にも認められて、どんどんどんどん昇給する! こんなクソみたいな世の中が、私に体を売らせたのよ! 他の子達だって、みんな同じ!」
静まり返る室内。
空気を震わせるのは、バーテン女性の弾む吐息だけ。
誰もが自然と、局長の顔を見る。
魔力格差社会が産んだ、哀れな犯罪。
同情の余地しかない言い分に対し……最強魔剣士はどう答えるのか。
「ええと……つまりあなたは、お給料を上げて欲しいのでしょうか?」
「「「「「は?」」」」」
局長以外の全員が、声を重ねる。
てっきり、深~い、ありがた~いお説教が聞けると思っていたのに。
「な……違うわよっ、私はただ、もっともっと美味しいお酒を作って、お客さんに喜んでほしくて……!」
「その結果、人気が認められて昇給すると更に嬉しいなぁ~という感じですかね? バーテンダーの腕を磨くとか、魔力を増やすということに関しては、私はお役に立てないのですが……昇給の交渉なら、お手伝いできます。そうですよね?」
そう言って、風通しの良くなった出入り口の方を向く局長。それに促されるように、俺たちも視線を移動させる。すると……そこに現れたのは……
「と、父さん!」
そう。経済貴族の頂点に君臨するキャンベル家の当主。ティリアンの父上、キャンベル侯爵。
「うわぁ……クロエちゃんらしくないね。部下を正座させるなんて、時代的にアウトだよ……」
顎にたずさえた髭を撫でながら、哀れむような目で、俺達を見る。てか、クロエちゃん?
「お言葉ですが。単純な魔力量や階級だけでお給料を決めるのも、古臭いやり方だとは思いませんか?」
「ちょっ、局長……っ」
超がつくお偉いさん相手にも、平常運転の局長にハラハラして……つい、口を挟んでしまう。
けれど、二人はスルー。
「いや、それはさ……古いけれど、ゴールデンスタンダードというか。今更大幅に変えるとなると、中級上級から反発が」
「じゃあいいです。全部を変えてくれとは言いません。彼女のお給料だけ上げてください。あれだけ美味しいチェリーブロッサムを作れるバーテンダーさんです。その価値は大いにあると思います」
「局長っ、何を言ってるんですか!」
何やらメチャクチャな要求を始めた上司を止めようとするけれど。局長の目は、キャンベル侯爵をまっすぐにとらえたまま。
「しかしそのカクテルだって……違法に得た魔力で作られていたものだろう?」
「彼女が違法に魔力を得たという証拠は、何一つありません。今日だって、偶然再会したうちの部下といい感じになって、じゃれ合っていただけなんですよ?」
まさかの展開。
心に刺さる金言が聞けるどころか、今この人は、彼女の罪をもみ消そうとしている。
「うーん……しかし……」
「侯爵。正義とは正しい事ではありません。義を重んじる事です。これまで辛酸を舐めてきた彼女の未来を守る事が、まさにそれだとは思いませんか?」
「うーん……」
「上級魔法使いのスタッフが揃うホテルに、あなたは下級の、けれど誰よりも努力家な彼女を雇い入れた。そんな侯爵なら分かってくださるでしょう?」
腕組みをして唸り声をあげていた侯爵だが……悩む隙すら与えない局長の口撃に、どこか吹っ切れたように顔を上げて。
「そうだね! 見逃そう! お給料も上げよう!」
ええええ……っ!
と、その場にいる全員が心の中で絶叫したのではなかろうか。
ただ一人、呆然としながら涙をこぼす、バーテン女性を除いて。
「手錠、外しますね。すみません、痛かったですね」
「うそ……こんな……ありがとうございます! ありがとうございます!!」
局長の手を握り、泣き崩れる女性。そんな彼女を、局長は優しく抱きしめた。
バーテン女性と入ったホテルの一室で。
あわやという所に現れたカイに、ほっと安堵のため息をついたのも束の間……そのすぐ後にやってきた局長によって、俺とティリアンとレイラとカイ……86期入局の一同は、正座をさせられていた。
局長の顔に浮かぶのは、いつも通りの、穏やかな笑顔。
しかし、俺達ハチロクメンバーは、わかっていた。
局長は今、めちゃめちゃ怒っているという事を。
「先日、カイがこの件を持ち出した場に、私もいましたね? そして、まずはキャンベル伯爵……バーテンダーさんの雇用主に相談をしたいから、下手に動いてくれるなと、くぎを刺しましたね?」
「え……っ」
そうだったの? と、視線で問いかけながら、横並びの同期達の顔を見る。誰も目を合わせてくれない事から、その答えは明らかで。
「レイラ、ティリアンをたきつけたのはあなたですね? キャンベルグループの未来を背負って立つ者として、従業員の不始末と向き合うべきだとか、言いくるめて? あなたが人の心を読み、操る能力に長けているのは知っていますが……使い方を間違えたら、ただのサイコパスですよ?」
「……すみません」
「ティリアン、なぜ私が動くまで待てなかったんです? 責任感ゆえだったのかもしれませんが、今、身内のスキャンダルで責任を追及されるのはお父様です。責任ある立場にない人が、責任を負おうとするのは傲慢であり、事態をややこしくするだけだと思いませんでしたか?」
「……申し訳ありませんでした」
「カイ、この山の売春犯、買春犯全員を逮捕するには、魔対と生活安全局との連携が不可欠です。なのに、その橋渡しとなるべきあなたが非公式に動いたら、後の捜査に悪影響を及ぼすとは思わなかったんですか?」
「さーせん……」
いい歳の社会人が、順に叱られ、しょげていく。
次は俺の番か? と、膝においた拳を握りしめた所で……手錠を掛けられ、椅子に拘束されたバーテン女性が、口を開いた。いつの間にか、目を覚ましていたようだ。
「なんなのよ、あんた達……マジで最悪……っ」
可愛らしい顔が、怒りに歪んでいる。女性は、忌々しげな目で、俺達を睨みつけた。
「卑怯者! 警察がこんなだまし討ちみたいな事していいわけ!?」
「褒められた方法ではありませんが、あなたが本当に罪を犯しているのか、確かめる為でした」
感情的な女性に対し、毅然と応じる局長。しかし、それがかえって女性の神経を逆撫でしたようで。
「偉そうに! あんたら上級にはわからないわよ! 悪い事するしかない、下級の気持ちが! どれだけお酒の勉強をしても、寝る時間けずって、試作と試飲を繰り返しても……中級上級のバーテンには勝てない! 味も給料も待遇も、何もかも!!」
声が裏返る程の、切なる訴え。
『上級魔法使いにはわからない』……これは、上級魔法使いの警察職員が1番言われがちな言葉。そして言われて1番困る言葉。
「知ってる? 下級魔法使いってね、一定以上の偏差値の学校は受験も出来ないの! 勉強したくても、魔力量を理由に挑戦さえさせてもらえない! 仕方ないからアホでも受かる学校を出て待ってるのは、万年就職氷河期! 何十社も面接を受けて、落とされるのよ? 人手不足のこの時代に!」
知っている。
多くの略奪犯が、似たような事を口にしていた。だから、社会の中の知識としては知っている。
けれど……その涙の味を、俺たちは知らない。
「ようやく仕事が見つかったとしても、年収は中級の半分、上級の十分の一以下! 生まれつき魔力が多いってだけで、定時にきっちり帰る中級上級が、お客さんに褒められて、上にも認められて、どんどんどんどん昇給する! こんなクソみたいな世の中が、私に体を売らせたのよ! 他の子達だって、みんな同じ!」
静まり返る室内。
空気を震わせるのは、バーテン女性の弾む吐息だけ。
誰もが自然と、局長の顔を見る。
魔力格差社会が産んだ、哀れな犯罪。
同情の余地しかない言い分に対し……最強魔剣士はどう答えるのか。
「ええと……つまりあなたは、お給料を上げて欲しいのでしょうか?」
「「「「「は?」」」」」
局長以外の全員が、声を重ねる。
てっきり、深~い、ありがた~いお説教が聞けると思っていたのに。
「な……違うわよっ、私はただ、もっともっと美味しいお酒を作って、お客さんに喜んでほしくて……!」
「その結果、人気が認められて昇給すると更に嬉しいなぁ~という感じですかね? バーテンダーの腕を磨くとか、魔力を増やすということに関しては、私はお役に立てないのですが……昇給の交渉なら、お手伝いできます。そうですよね?」
そう言って、風通しの良くなった出入り口の方を向く局長。それに促されるように、俺たちも視線を移動させる。すると……そこに現れたのは……
「と、父さん!」
そう。経済貴族の頂点に君臨するキャンベル家の当主。ティリアンの父上、キャンベル侯爵。
「うわぁ……クロエちゃんらしくないね。部下を正座させるなんて、時代的にアウトだよ……」
顎にたずさえた髭を撫でながら、哀れむような目で、俺達を見る。てか、クロエちゃん?
「お言葉ですが。単純な魔力量や階級だけでお給料を決めるのも、古臭いやり方だとは思いませんか?」
「ちょっ、局長……っ」
超がつくお偉いさん相手にも、平常運転の局長にハラハラして……つい、口を挟んでしまう。
けれど、二人はスルー。
「いや、それはさ……古いけれど、ゴールデンスタンダードというか。今更大幅に変えるとなると、中級上級から反発が」
「じゃあいいです。全部を変えてくれとは言いません。彼女のお給料だけ上げてください。あれだけ美味しいチェリーブロッサムを作れるバーテンダーさんです。その価値は大いにあると思います」
「局長っ、何を言ってるんですか!」
何やらメチャクチャな要求を始めた上司を止めようとするけれど。局長の目は、キャンベル侯爵をまっすぐにとらえたまま。
「しかしそのカクテルだって……違法に得た魔力で作られていたものだろう?」
「彼女が違法に魔力を得たという証拠は、何一つありません。今日だって、偶然再会したうちの部下といい感じになって、じゃれ合っていただけなんですよ?」
まさかの展開。
心に刺さる金言が聞けるどころか、今この人は、彼女の罪をもみ消そうとしている。
「うーん……しかし……」
「侯爵。正義とは正しい事ではありません。義を重んじる事です。これまで辛酸を舐めてきた彼女の未来を守る事が、まさにそれだとは思いませんか?」
「うーん……」
「上級魔法使いのスタッフが揃うホテルに、あなたは下級の、けれど誰よりも努力家な彼女を雇い入れた。そんな侯爵なら分かってくださるでしょう?」
腕組みをして唸り声をあげていた侯爵だが……悩む隙すら与えない局長の口撃に、どこか吹っ切れたように顔を上げて。
「そうだね! 見逃そう! お給料も上げよう!」
ええええ……っ!
と、その場にいる全員が心の中で絶叫したのではなかろうか。
ただ一人、呆然としながら涙をこぼす、バーテン女性を除いて。
「手錠、外しますね。すみません、痛かったですね」
「うそ……こんな……ありがとうございます! ありがとうございます!!」
局長の手を握り、泣き崩れる女性。そんな彼女を、局長は優しく抱きしめた。
0
あなたにおすすめの小説
聖銀竜に喰われる夜――冷酷な宰相閣下は、禁書庫の司書を執愛の檻に囚える
真守 輪
恋愛
「逃がさない。その賢しい口も、奥の震えも――すべて、私のものだ」
王宮で「禁書庫の未亡人」と揶揄される地味な司書・ルネ。
その正体は、好奇心旺盛でちょっぴり無作法な、本を愛する伯爵令嬢。
彼女には、誰にも言えない秘密があった。
それは、冷酷非道と恐れられる王弟・ゼファール宰相に、夜の禁書庫で秘密に抱かれていること。
聖銀竜の血を引き、興奮すると強靭な鱗と尾が顕れる彼。
人外の剛腕に抱き潰され、甘美な絶望に呑み込まれる夜。
「ただの愛人」と割り切っていたはずなのに、彼の孤独な熱に触れるたび、ルネの心は無防備に暴かれていく。
しかし、ルネは知らなかった。
彼が近づいた真の目的は、彼女が守る「禁書」――王国を揺るがす禁断の真実にあったことを。
「君は、私のものだ。禁書も、その魂も、すべてな」
嘘から始まった関係が、執着に変わる。
竜の情欲と宮廷の陰謀が絡み合う、背徳のインモラル・ロマンス。
同期の姫は、あなどれない
青砥アヲ
恋愛
社会人4年目を迎えたゆきのは、忙しいながらも充実した日々を送っていたが、遠距離恋愛中の彼氏とはすれ違いが続いていた。
ある日、電話での大喧嘩を機に一方的に連絡を拒否され、音信不通となってしまう。
落ち込むゆきのにアプローチしてきたのは『同期の姫』だった。
「…姫って、付き合ったら意彼女に尽くすタイプ?」
「さぁ、、試してみる?」
クールで他人に興味がないと思っていた同期からの、思いがけないアプローチ。動揺を隠せないゆきのは、今まで知らなかった一面に翻弄されていくことにーーー
【登場人物】
早瀬ゆきの(はやせゆきの)・・・R&Sソリューションズ開発部第三課 所属 25歳
姫元樹(ひめもといつき)・・・R&Sソリューションズ開発部第一課 所属 25歳
◆表紙画像は簡単表紙メーカー様で作成しています。
◆他にエブリスタ様にも掲載してます。
婚約破棄された元聖女、魔王の息子に攫われて溺愛されています
百合川八千花
恋愛
魔王を討伐し、十年にわたる戦いを終えた聖女アルティア。
帰還した王国で待っていたのは、王太子からの婚約破棄と――その子供だった。
絶望の中、現れたのはかつて共に戦った魔王の息子、ヴェルグ。
「君はもう自由だ。だったら僕が攫うよ」
突然の求婚(という名の略奪)と共に、アルティアは隣国・アシュフォード帝国へ連れ去られる。
辺境伯となったヴェルグの領地で始まるのは、
「君のために用意してた」
と語られる豪華すぎる“同棲部屋”、
壁一面に飾られた聖女の肖像画コレクション、
そして、「僕のもの」発言が止まらない溺愛×執着ラブ生活!
しかしその頃、聖女を失った王国では、魔王の呪いによる異変が始まっていて――
これは、運命に選ばれ続けた聖女と、ただ彼女だけを愛した元魔王の息子の、
甘くて狂おしい、世界と愛の再構築ラブファンタジー。
〖完結〗終着駅のパッセージ
苺 迷音
恋愛
過去、使用人に悪戯をされそうになった事がきっかけとなり、分厚い眼鏡とひっつめた髪を編み帽で覆い、自身の容姿を隠すようになった女性・カレン。
その事情を知りながらも夫ローランは、奇妙で地味な姿の妻を厭い目を逸らし続けた。
婚姻してからわずか三日後の朝。彼は赴任先の北の地へと旅立ちその後、カレンの元へと帰省してきたのは、片手で数えるほどだった。
孤独な結婚生活を送る中。
ある冬の日に、ローランの上官であり北の地を治める領主ハルシオン公爵が、カレン夫妻の邸にやってきた。
始まりは、部下の家族を想う上司としての気遣いだった。
他愛もない会話と、節度を守ったやり取り。ほんの僅かな時間を重ねていく。
そのうちに、お互いに灯り始めた小さな心の想い。
だが二人は、それを決して明かさず語ることはなかった。
それから一年ほどたった冬の夜。
カレンから届いた手紙に、たった一度だけハルシオンは返事を書く。
そこには彼の想いが書かれてあった。
月日は流れ、カレンとローランが婚姻して三年目の冬の日。
カレンはひとつの決意と想いを胸に、北へ向かう汽車に乗った。
※微さまぁか、もしくはざまぁになっていないかもしれないです。
※舞台は近世・産業革命初頭を基にした架空世界だと思っていただけましたら有難いです。
稚拙な作品ではありますがご覧くださいましたら凄く嬉しいです。よろしくお願い致します。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
「愛想がなく可愛くない」と捨てられた私、最強の竜騎士に拾われる。「その美しさに僕だけが狂わされたい」と、愛の重さでベッドから下ろしてくれない
唯崎りいち
恋愛
夜会の最中、王子に「愛想がなくて可愛くない」と婚約破棄された無表情令嬢。
だが彼女の美しさに一目惚れした隣国最強の竜騎士に連れ去られ、
「君はもう僕のものだ」
と毎晩愛の重さでベッドから下ろしてくれない生活が始まる——。
【完結】愛を知らない伯爵令嬢は執着激重王太子の愛を一身に受ける。
扇 レンナ
恋愛
スパダリ系執着王太子×愛を知らない純情令嬢――婚約破棄から始まる、極上の恋
伯爵令嬢テレジアは小さな頃から両親に《次期公爵閣下の婚約者》という価値しか見出してもらえなかった。
それでもその利用価値に縋っていたテレジアだが、努力も虚しく婚約破棄を突きつけられる。
途方に暮れるテレジアを助けたのは、留学中だったはずの王太子ラインヴァルト。彼は何故かテレジアに「好きだ」と告げて、熱烈に愛してくれる。
その真意が、テレジアにはわからなくて……。
*hotランキング 最高68位ありがとうございます♡
▼掲載先→ベリーズカフェ、エブリスタ、アルファポリス
優しい雨が降る夜は
葉月 まい
恋愛
浮世離れした地味子 × 外資系ITコンサルのエリートイケメン
無自覚にモテる地味子に
余裕もなく翻弄されるイケメン
二人の恋は一筋縄ではいかなくて……
雨降る夜に心に届いた
優しい恋の物語
⟡☾·̩͙⋆☔┈┈┈ 登場人物 ┈┈┈ ☔⋆·̩͙☽⟡
風間 美月(24歳)……コミュニティセンター勤務・地味でお堅い性格
雨宮 優吾(28歳)……外資系ITコンサルティング会社勤務のエリートイケメン
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる