エロゲ世界に転生したが、俺は平凡な青春を過ごしたい。

蜜りんご

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3部:3年生

第11話

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天気では、曇りのち雨という予報だったが見事な快晴となった今日は体育祭だ。俺達3組は奇数クラスなので、今年も白組だ。3年のメイン種目は演舞なので、得点源はリレーや徒競走といった普通の種目で争うしかない。それはそれで、基礎的なものを問われてる気がしていいかもしれない。

1年の徒競走を見たり、女子のダンスを見たりしていたら3年のメイン種目である演舞の時間がやってきた。

3年生の男子が所定の位置につき、琴と三味線による演奏が始まる。この演奏はずっと流れているわけではなく、まちまちで音が鳴るため各々が拍を取らなければならないので、とても難しい。呼吸音と、来ている体育着、はちまきのはためく音のみが耳に入る。

俺は今のところミスもなく進められて来ている。なぜかというと、真ん中らへんの位置だったため、周りを見ながら踊ることができるからだ。一番前に選出されていた晃成とかは、大変そうだと思う。

バッといくつもの技の型を披露していき、一つ一つに観客から感嘆の声が溢れる。最後に拳を作った右手を左手に合わせて礼をして、男子のパートは終了だ。男子のパートが終わったら男子は片膝を立て、地面に視線を向けて待機だ。

ここからは女子の花をモチーフにした演舞だ。女子は扇子を持って踊るのだが、これまた難しそうだった。この扇子は代々伝えられる作り方で作られる。割り箸と厚紙で作るものだ。実際にクラスで作ってる子を見たから、合ってると思う。去年の先輩達も同じようなもの持って踊ってたし。

(はぁ…膝いてぇ。体ぐらつく、やば)

膝をついている状態を砂利の上で、数分耐えるのはなかなかの所業だ。遠目に見ても絶対フラフラしてたと思うけど、気合いで揺れないように耐える。

(女子のパートはあと30秒くらいだ!頑張れ、俺!)

曲が変わり、男女交わった列に急いで移動する。しゃがんでいた状態から急に立つから、フラフラするし、着いていた右足が痺れている。前のおっさんの状態なら絶対できなかっただろう。これからは男女交わっての演舞だ。

伴奏の琴と三味線の演奏が派手になり、3年生の俺達の演舞にも力が入る。そのままのテンションで、最後まで踊り切る。最後に決めポーズを決めて、幕を閉じる。この演舞は点数には加算されないけど、やりきれたことと最後の体育祭という事実に物悲しさが生まれる。

最後に全員で、礼をして観客からは大歓声の声が上がった。大きな歓声に俺達も自然と笑顔になる。そうして全員が捌ける。そして昼休憩に入る。とりあえず水道の取り合いがすごかったが、今年はその取り合い戦争には勝てなかった。体育館横の水道まで行って、晃成と共に足を洗いにいく。

「俺アドレナリン?だっけバンバンに出てる気がするわー!超あっついし」

「後ろから見てても晃成カッコ良かったよ」

「なんだよ、お前からそう言われるとなんか照れるじゃん」

穴場の水場だったのか、空いていてすぐに足と膝を洗うことができた。これですっきりさっぱりだ。晃成の発言になんだか、笑ってしまった俺は晃成に、お前から言っといて笑うなよと笑われてしまった。

ちなみに結果だが、今年は僅差で白組が負けてしまい、総合では勝つことはできなかった。でもやり残したことはない、そう感じる体育祭だった。3年生ってなんでも最後ってついてなんか特別感あるよなって改めて思った。
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