エロゲ世界に転生したが、俺は平凡な青春を過ごしたい。

蜜りんご

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3部:3年生

第12話

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文化祭も体育祭も終わった3年生には、本格的な受験モードが漂っていた。俺だって、ここまで何もしてなかったわけじゃないけど、やっぱり何かしらの行事があるとそっちに意識が逸れがちだ。それに、毎日何時間も勉強したくないから自己推薦型という方式を取ったのだ。

一応落ちた時用にセンター…センターも今言わないか。共通テストか。共通テストの勉強だってしている。今日は一応担任であり、国語教師である白井先生に自己推薦文の添削が返ってくる日だ。俺の感覚だともう15年くらい前だけど、その時の経験を活かして書いたつもりだ。

「田中くん、小会議室Bを16時から30分の枠で取ってあるから、そこで添削のお返しするわ」

「はい、わかりました。ありがとうございます」

4時か。というか、普通にしてたらこの先生多分いい先生なんだろうけどなぁ。生徒に手出すっていうのはなぁ…大人としては許容できないよな。というか同じ大人として、恥ずかしい。今日だって、ちゃんと添削だけしてほしい。

(どうか、何も起きませんように…!!)


==================================


「じゃあ、添削結果を返すわね。まず全体的にまとまってて、良いと感じたわ。けど節々の単語に積極性をもっと出した方が好印象に見えがちだから、この単語をこう変えたりした方がいいと思う」

「そうなんですね、ありがとうございます」

よかった。何も起こらなさそうだ。添削はちゃんとしてあり、初歩的な助詞の使い方から俺の入りたい工学部についてもちょっと調べてくれたらしく、そこの点については感謝しかない。

「今日はありがとうございました。また直前に添削をお願いすると思いますが、その時はよろしくお願いします」

「あら、そんなに固くならなくていいじゃない。私と…和樹くんの中でしょ」

急にどうした。今28分で、次も使うはずだ。あと2分だから、早く出なきゃいけないのになんで。

「ふふふ、実はね、ここの小会議室のとってある時間あと30分あるの。楽しみましょう?」

嘘だろ。さっき奥の方の椅子を勧められたのはこのせいだったのか!迂闊に座った俺が馬鹿だった!この小会議室は特に小さいから、部屋から出るには絶対に白井先生を突破しなきゃいけない。

白井先生を男として迎え撃つか、このまま責められるだけ責められて30分間耐えるか…いや、俺は男だ。先生を迎え撃つ。それに実年齢で言ったら俺の方が全然年上だ。勝てるはず…!先生の方に歩み寄って行って、先生を机に押し倒す。

「先生。俺に好意がないってわかったうえで、つまり合意のないまま行為に及んでるってわかっていますよね」

「あら…じゃあ今押し倒してるのは何故?好きだからじゃないの?」

「いいえ、お世話になっているとは思いますが…好きではありません」

押しだ押しつつ、先生の体をまさぐり先生の持っている鍵を探す。この会議室は内側からも鍵を刺して鍵をかけるタイプだったので、出るには鍵が必要だからだ。

「和樹くぅん、もっと触ってぇ…!」

(鍵、鍵、どこだっ!…あった!!)

「先生、生徒とは清純に、適度な距離感を保って接してくださいね、で」

は、と言おうとしたところ。首に手を回されてキスをされる。唇を吸われて、口内に先生の舌が侵入してくる。

「これが、私にとっての和樹くんとの適切な距離よ。覚えておいて」

そう言って、俺の手にした鍵を持って小会議室のドアを開けて去って行った。時間を見ると16時55分。またしてやられた、と思い唇についた赤い口紅を拭って俺も荷物を持って小会議室から出た。
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