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第一章
恋愛歴がないので何が起こってるかさっぱりです①
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頭の芯がぼーっとしていて、最初は何が起きてるのかさっぱり分からなかった。
だって、おかしいよね…。最後の記憶は、自分が森にいて、ありえない大きさの狼の群れに襲われて。
―――あれ…何か忘れてる…。それに、何だか、重い…。
……重い!?
慌てて起き上がろうとしたら、伸し掛かられていて、身動きが取れなかった。
「…起きたのか。時渡りとは辛いものなのか?長い間目覚めなくて、さすがに不安になっていたところだった…」
言葉だけ聞いていたら、ものすごく大事にされているような、心配されている言葉なのだけれど、行動が全く伴っていない…。
何せ起きたら速攻ガウン一枚で伸し掛かってきて、私の両手は頭上でひとまとめに押さえつけられてしまったのだから。
そして私の顔を見下ろす、青い目…。ああ…。気絶しちゃう前の、最後に見たあの目だ―――
とりあえず、命を救ってくれたお礼を言わないと、ダメだよね。
「あ、あの…、狼から命を救って下さって、ありがとうございます…」
組み敷かれたままで、お礼を言う体勢としては、かなりおかしいし、何だか別の意味で、危機を感じるけど、お礼は大事だものね。
それにしても、眼力が凄い…。
私の一挙一動を漏らさず焼き付けようとしてるみたい。正直コワイ。
気絶する直前の恐怖を思い出して思わず身を固くすると、それに気付いて、そして全身で拒絶したと勘違いしたのか、トンデモないことを言い出した。
「礼など…。未来の妻を守るのは当然だろう。貴女は処女なのか?そうだとしたら、嬉しいが。最初は痛いだろう。時間はたっぷりあるから、大量に濡れるまでは愛撫してみて、挿入は我慢するが、俺のものは大きいから、どんなに上手くやっても無痛は無理だろう。サラディーヌ様は十七・八歳だとばかり思っていたのだが、完全に予想と違っていたからな……成人して無いように見える…。その華奢な身体を貫くとき、どんなに痛がっても、絶対に止めないので、諦めて欲しい。大人しく俺のものになってくれ」
「……」
ツッコミどころが満載すぎて、どこから反論したらいいのか分からない。
何もしないという選択肢はこれっぽっちも無いのだろうか。
だって、おかしいよね…。最後の記憶は、自分が森にいて、ありえない大きさの狼の群れに襲われて。
―――あれ…何か忘れてる…。それに、何だか、重い…。
……重い!?
慌てて起き上がろうとしたら、伸し掛かられていて、身動きが取れなかった。
「…起きたのか。時渡りとは辛いものなのか?長い間目覚めなくて、さすがに不安になっていたところだった…」
言葉だけ聞いていたら、ものすごく大事にされているような、心配されている言葉なのだけれど、行動が全く伴っていない…。
何せ起きたら速攻ガウン一枚で伸し掛かってきて、私の両手は頭上でひとまとめに押さえつけられてしまったのだから。
そして私の顔を見下ろす、青い目…。ああ…。気絶しちゃう前の、最後に見たあの目だ―――
とりあえず、命を救ってくれたお礼を言わないと、ダメだよね。
「あ、あの…、狼から命を救って下さって、ありがとうございます…」
組み敷かれたままで、お礼を言う体勢としては、かなりおかしいし、何だか別の意味で、危機を感じるけど、お礼は大事だものね。
それにしても、眼力が凄い…。
私の一挙一動を漏らさず焼き付けようとしてるみたい。正直コワイ。
気絶する直前の恐怖を思い出して思わず身を固くすると、それに気付いて、そして全身で拒絶したと勘違いしたのか、トンデモないことを言い出した。
「礼など…。未来の妻を守るのは当然だろう。貴女は処女なのか?そうだとしたら、嬉しいが。最初は痛いだろう。時間はたっぷりあるから、大量に濡れるまでは愛撫してみて、挿入は我慢するが、俺のものは大きいから、どんなに上手くやっても無痛は無理だろう。サラディーヌ様は十七・八歳だとばかり思っていたのだが、完全に予想と違っていたからな……成人して無いように見える…。その華奢な身体を貫くとき、どんなに痛がっても、絶対に止めないので、諦めて欲しい。大人しく俺のものになってくれ」
「……」
ツッコミどころが満載すぎて、どこから反論したらいいのか分からない。
何もしないという選択肢はこれっぽっちも無いのだろうか。
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