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「アレク様は、あぁ、とか、そうか、しか言えないんですか?いつもそればかりですね」
もうこの際言いたいこと言ってしまおうかしら
「いつもって言っても最近じゃ可愛らしいご令嬢とばかりいて私と会う時間はないようですが」
「……!!!それは……」
「ご令嬢が好きなら好きでそう言ってくれたら良いのに!昔のアレク様はとっても可愛かったのに今は全然可愛くない!!」
「可愛い可愛いって昔からヴィオラはそればかりだ!いつまでも俺のことを子ども扱いする!ヴィオラの可愛いはもううんざりだ!!」
「こっちこそ!婚約者ほったらかしにして浮気してる貴方なんて大嫌い!いっそのこと婚約解消して……!!!」
……え、今私婚約解消してって言った?……ヒートアップして思ってもないこと言っちゃった……
アレク様がわかったって言ったらどうするの……アレク様の顔、怖くて見れない……
ヴィオラの目から涙が溢れ、膝の上で握っている手の甲にぽたぽた垂れている。
「……可愛いくらい良いじゃない。可愛いんだもん。アレク様と結婚するために王妃教育だって頑張ってきたのに…結婚するために会えなくても我慢してたのに……」
ヴィオラの声は小さく震えている。
「……俺のことが好きなのか?」
「……そうですよ。初めて会った日からずっと」
「可愛いって弟みたいに思ってるってことじゃないのか?」
「違いますよ!可愛い=好きですよ!!!!」
「……は?なんだよ、それ……」
ヴィオラは膝を抱えてうずくまった。
「でも、もういいですよ。泣いたし言いたいこと言えたので……アレク様は他に好きな人がいるようですし、もういいんです」
「…………好きだよ」
「え?なんですか?」
「あの変な女とはなんでもない!母上に男爵家に養子できたばかりでわからないことが多いから城に来た時や学園で仲良くしてあげてと頼まれただけだ」
「……王妃様が?」
「あぁ」
なによ、それ……全部王妃様の企みだったてこと?そんなに前から……やられたわね……
「ヴィー……顔をあげてくれないか」
「……私、泣いてるんですよ……泣き顔見せるなんて嫌ですよ」
アレクサンダーはヴィオラの後ろに腰を下ろし、抱きしめた。
「ごめん……可愛いって言われると子ども扱いされているみたいで……あの女に弟みたい思われているのではないかと言われて、納得したんだ。弟か、と考えたらヴィーに会うのが辛くなって……その、ごめん。俺が悪かった。俺も好きだよ。初めて会ったときから……ヴィーもなんて……嬉しい」
アレクサンダーは俯いているヴィオラの首をじっとみて、ちゅっとキスを落とした。
もうこの際言いたいこと言ってしまおうかしら
「いつもって言っても最近じゃ可愛らしいご令嬢とばかりいて私と会う時間はないようですが」
「……!!!それは……」
「ご令嬢が好きなら好きでそう言ってくれたら良いのに!昔のアレク様はとっても可愛かったのに今は全然可愛くない!!」
「可愛い可愛いって昔からヴィオラはそればかりだ!いつまでも俺のことを子ども扱いする!ヴィオラの可愛いはもううんざりだ!!」
「こっちこそ!婚約者ほったらかしにして浮気してる貴方なんて大嫌い!いっそのこと婚約解消して……!!!」
……え、今私婚約解消してって言った?……ヒートアップして思ってもないこと言っちゃった……
アレク様がわかったって言ったらどうするの……アレク様の顔、怖くて見れない……
ヴィオラの目から涙が溢れ、膝の上で握っている手の甲にぽたぽた垂れている。
「……可愛いくらい良いじゃない。可愛いんだもん。アレク様と結婚するために王妃教育だって頑張ってきたのに…結婚するために会えなくても我慢してたのに……」
ヴィオラの声は小さく震えている。
「……俺のことが好きなのか?」
「……そうですよ。初めて会った日からずっと」
「可愛いって弟みたいに思ってるってことじゃないのか?」
「違いますよ!可愛い=好きですよ!!!!」
「……は?なんだよ、それ……」
ヴィオラは膝を抱えてうずくまった。
「でも、もういいですよ。泣いたし言いたいこと言えたので……アレク様は他に好きな人がいるようですし、もういいんです」
「…………好きだよ」
「え?なんですか?」
「あの変な女とはなんでもない!母上に男爵家に養子できたばかりでわからないことが多いから城に来た時や学園で仲良くしてあげてと頼まれただけだ」
「……王妃様が?」
「あぁ」
なによ、それ……全部王妃様の企みだったてこと?そんなに前から……やられたわね……
「ヴィー……顔をあげてくれないか」
「……私、泣いてるんですよ……泣き顔見せるなんて嫌ですよ」
アレクサンダーはヴィオラの後ろに腰を下ろし、抱きしめた。
「ごめん……可愛いって言われると子ども扱いされているみたいで……あの女に弟みたい思われているのではないかと言われて、納得したんだ。弟か、と考えたらヴィーに会うのが辛くなって……その、ごめん。俺が悪かった。俺も好きだよ。初めて会ったときから……ヴィーもなんて……嬉しい」
アレクサンダーは俯いているヴィオラの首をじっとみて、ちゅっとキスを落とした。
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