26 / 66
第二章 迷宮へ挑む
第26話
しおりを挟む
まさかのリクとアリサ達が知り合いだった事には俺も驚いたが、俺よりもアリサ達はリクの存在に驚いていた。
「えっ、何で委員長がこっちの世界に居るの?」
「まあ、僕も神様にこっちに呼ばれたからかな? と言うか、私も加賀さん達がまさかロイド君の仲間だったとは驚きだよ。何だか見覚えのある顔ぶれだなとは思ってたけど」
「その〝私〟って一人称、やっぱり委員長だ!」
アリサはリクの喋り方に懐かしさを感じつつそう言うと、言われた本人であるリクは「その、オーバーリアクションする加賀さんはやっぱりあの頃と変わってないね」と笑った。
「んっ? でも、おかしいぞリクはさっき千年以上前から居るって言ってなかったか?」
「えっ、委員長そんなに生きてるの?」
「……多分だけど、私と加賀さん達がこっちに来た時代が違うんだと思う。それと呼んだ神様も多分違うね。私を呼んだのは、迷宮神ダンダロス様だけど、加賀さん達はどの神様に呼ばれたの?」
「私達は、戦神アルバハルバ様だよ。え~、でも私達以外にこっちに着てたなんて驚いたな~」
その後、アリサ達とリクはこっちにきてからの話等をして盛り上がっていた。
「しかし、こうなると迷宮の攻略は止める事になるな……アリサ達も嫌だろ?」
「うん、委員長の大事な迷宮は壊したくないかな……」
「私もそうしてくれると助かるよ。あっ、でもその代わりにロイド君達にピッタリの迷宮を教えてあげるよ」
リクはそう言うと「パチンッ」と指を鳴らすと、一枚の紙を出現させた。そして、それを俺に手渡すように差し出して来たので俺はそれを受け取り確認した。すると、そこに書かれていたのはリクサムス王国の王都に近い場所にマークが付けられていた。
「そこには、私がこっちに来た当初に作った初めての迷宮が眠っているんだよ。今もここの迷宮で稼いだ魔力でちょいちょい強化してるから、ロイド君達なら楽しめると思うよ」
「……こっちにもコアはあるのか?」
「勿論、あっでもそっちにあるコアは複製だから大丈夫だよ。本体はここにあるコアだからね。成長したダンジョンマスターはいくつもコアを作る事が出来るんだよ」
リクはそう説明をしたので、それじゃそっちの迷宮で思う存分頼むしかと言う結論になった。それから、リクが迷宮の入口まで送ってあげると言い指を鳴らすと、景色が変わり上層の階層にワープして来た。
上層へとワープしてきた俺達は、そのまま迷宮の外に出た。このままギルドに行こうか迷ったが、リクとの話し合いのおかげで寝ていない俺は既に頭がガンガンしているので宿を取り、今日は休む事にした。
***
私の名前は、リク。遥か昔、迷宮の神ダンダロス様により、異世界へと召喚され〝ダンジョンマスター〟をしている。
「しかし、まさかあのロイド君の仲間に加賀さん達がね……」
「ご主人様、良かったのですか? あの者達は強力な魔力を持っていましたので、こちらで魔力を使ってもらった方が迷宮の強化が出来たのでは?」
私にそう話しかけてきたのは、こちらの世界に来た際から世話役として付いている迷宮メイドのメリーだ。
「メリー。確かにロイド君達の魔力は素晴らしいし、ロイド君が迷宮で魔法を使ってくれるだけで他の冒険者の何十、何百と言っていいほどの魔力を吸収できるけど、それ以上に迷宮への負荷が大きいんだよ。還元率が本当に悪いんだ。だったら、こっちの迷宮は止めてもらって、あの迷宮の処分をしてもらった方が私としても嬉しいんだよ」
「……そう言えば、以前の迷宮を紹介していましたね。やはり、あの方たちに処分してもらおうと思ったんですね」
「あぁ、勝手に私から魔力をとって自己で成長を続けているからね。私でさえ管理が出来ない。なら、処分して貰った方が良いだろう? それにロイド君達以上にあの迷宮を攻略できそうな人とは会えそうにないからね。それこそ、今は別大陸へと移っているロイド君の両親が来れば考えられるけど」
私がそう言うと、メリーは「確かにそうですね」と言って黙った。
「しかし、本当に良かったよ。もう少し遅かったらリクサムス王国が滅亡するかもしれなかったからね。良い時期にロイド君が村から出て来て良かったよ。これも、お調子者で馬鹿な清水君のおかげだよ。いつか会った時はお礼しなとね」
「ご主人様、黒い部分が出て来てますよ」
「おっと……嬉しくて、つい出ちゃったよ。いや~、でもこれで悩みの種が解消されて良かった良かった」
私はそれから、メリーにお茶を頼みロイド君達が私が初期の頃に作った迷宮に来るのを楽しみに待つ事にした。
「えっ、何で委員長がこっちの世界に居るの?」
「まあ、僕も神様にこっちに呼ばれたからかな? と言うか、私も加賀さん達がまさかロイド君の仲間だったとは驚きだよ。何だか見覚えのある顔ぶれだなとは思ってたけど」
「その〝私〟って一人称、やっぱり委員長だ!」
アリサはリクの喋り方に懐かしさを感じつつそう言うと、言われた本人であるリクは「その、オーバーリアクションする加賀さんはやっぱりあの頃と変わってないね」と笑った。
「んっ? でも、おかしいぞリクはさっき千年以上前から居るって言ってなかったか?」
「えっ、委員長そんなに生きてるの?」
「……多分だけど、私と加賀さん達がこっちに来た時代が違うんだと思う。それと呼んだ神様も多分違うね。私を呼んだのは、迷宮神ダンダロス様だけど、加賀さん達はどの神様に呼ばれたの?」
「私達は、戦神アルバハルバ様だよ。え~、でも私達以外にこっちに着てたなんて驚いたな~」
その後、アリサ達とリクはこっちにきてからの話等をして盛り上がっていた。
「しかし、こうなると迷宮の攻略は止める事になるな……アリサ達も嫌だろ?」
「うん、委員長の大事な迷宮は壊したくないかな……」
「私もそうしてくれると助かるよ。あっ、でもその代わりにロイド君達にピッタリの迷宮を教えてあげるよ」
リクはそう言うと「パチンッ」と指を鳴らすと、一枚の紙を出現させた。そして、それを俺に手渡すように差し出して来たので俺はそれを受け取り確認した。すると、そこに書かれていたのはリクサムス王国の王都に近い場所にマークが付けられていた。
「そこには、私がこっちに来た当初に作った初めての迷宮が眠っているんだよ。今もここの迷宮で稼いだ魔力でちょいちょい強化してるから、ロイド君達なら楽しめると思うよ」
「……こっちにもコアはあるのか?」
「勿論、あっでもそっちにあるコアは複製だから大丈夫だよ。本体はここにあるコアだからね。成長したダンジョンマスターはいくつもコアを作る事が出来るんだよ」
リクはそう説明をしたので、それじゃそっちの迷宮で思う存分頼むしかと言う結論になった。それから、リクが迷宮の入口まで送ってあげると言い指を鳴らすと、景色が変わり上層の階層にワープして来た。
上層へとワープしてきた俺達は、そのまま迷宮の外に出た。このままギルドに行こうか迷ったが、リクとの話し合いのおかげで寝ていない俺は既に頭がガンガンしているので宿を取り、今日は休む事にした。
***
私の名前は、リク。遥か昔、迷宮の神ダンダロス様により、異世界へと召喚され〝ダンジョンマスター〟をしている。
「しかし、まさかあのロイド君の仲間に加賀さん達がね……」
「ご主人様、良かったのですか? あの者達は強力な魔力を持っていましたので、こちらで魔力を使ってもらった方が迷宮の強化が出来たのでは?」
私にそう話しかけてきたのは、こちらの世界に来た際から世話役として付いている迷宮メイドのメリーだ。
「メリー。確かにロイド君達の魔力は素晴らしいし、ロイド君が迷宮で魔法を使ってくれるだけで他の冒険者の何十、何百と言っていいほどの魔力を吸収できるけど、それ以上に迷宮への負荷が大きいんだよ。還元率が本当に悪いんだ。だったら、こっちの迷宮は止めてもらって、あの迷宮の処分をしてもらった方が私としても嬉しいんだよ」
「……そう言えば、以前の迷宮を紹介していましたね。やはり、あの方たちに処分してもらおうと思ったんですね」
「あぁ、勝手に私から魔力をとって自己で成長を続けているからね。私でさえ管理が出来ない。なら、処分して貰った方が良いだろう? それにロイド君達以上にあの迷宮を攻略できそうな人とは会えそうにないからね。それこそ、今は別大陸へと移っているロイド君の両親が来れば考えられるけど」
私がそう言うと、メリーは「確かにそうですね」と言って黙った。
「しかし、本当に良かったよ。もう少し遅かったらリクサムス王国が滅亡するかもしれなかったからね。良い時期にロイド君が村から出て来て良かったよ。これも、お調子者で馬鹿な清水君のおかげだよ。いつか会った時はお礼しなとね」
「ご主人様、黒い部分が出て来てますよ」
「おっと……嬉しくて、つい出ちゃったよ。いや~、でもこれで悩みの種が解消されて良かった良かった」
私はそれから、メリーにお茶を頼みロイド君達が私が初期の頃に作った迷宮に来るのを楽しみに待つ事にした。
42
あなたにおすすめの小説
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
勇者の隣に住んでいただけの村人の話。
カモミール
ファンタジー
とある村に住んでいた英雄にあこがれて勇者を目指すレオという少年がいた。
だが、勇者に選ばれたのはレオの幼馴染である少女ソフィだった。
その事実にレオは打ちのめされ、自堕落な生活を送ることになる。
だがそんなある日、勇者となったソフィが死んだという知らせが届き…?
才能のない村びとである少年が、幼馴染で、好きな人でもあった勇者の少女を救うために勇気を出す物語。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~
aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」
勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......?
お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる