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第一章
1.黒の王子様
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脈々と聳える山と清浄な水を湛えた湖、深く美しい緑の森に囲まれた自然豊かな村に、人間とドワーフの合いの子――リア=リローランは暮らしていた。
リアの暮らす村は、二方を高い山々に、もう二方を森と湖に囲まれている。
高く険しい山を越えて村を訪れようとする者はおらず、深い森の中を歩んでこの村にわざわざ足を運ぶ者も居ない。そのため、何かしらの用があってわざわざ村へ向かわんとする者は、舟で湖を渡ってくるのであった。
景色は美しけれど、首都から遠く離れた僻地にあることと、自然以外は何もない村の平凡さからか、リアの住む村は昔から「はずれの村」と呼ばれていた。湖を渡ってはずれの村に訪れようとする者は、年に数回ほどか、あるいは全く居ない年もあった。
リアは、はずれの村のただ一人の鍛冶屋であり、そして村の自警団員でもある。
はずれの村は小さいので、自警団が役場の仕事を兼ねていた。自警団の仕事は、村の住民たちの御用聞きを行うことが専らであった。
住民が少ないこの村において机仕事はあまり無かったが、農作業や害獣駆除、地元の漁師や農家が使う道具を作るような仕事は常にあった。リアはそういった仕事において、はずれの村の住民たちから大いに頼りにされていた。
人間の父とドワーフの母から生まれたリアは、人間女性の平均的な背の高さより少し背丈は低いけれど、腕や脚、腹にはしっかりとした筋肉が付いていて、豊満な身体つきをしていた。屈強なドワーフの身体的特徴を受け継いだ彼女は、背丈を優に超える大斧を片手で軽々と振り回せるほどの膂力を以て村の力仕事の中心を担った。
リアは母から、手先の器用さもしっかり受け継いだ。鍛冶屋であるリアの元には武器を鍛えてほしい、壊れた道具を直してほしい、屋根の修理を手伝ってほしいといった頼み事が次々に持ち込まれた。
リアはいつも忙しく過ごしていた。休みは殆ど取れなかったが、リアは不満を漏らさずに、住民からの頼み事を快く引き受けてきた。
このはずれの村がリアは好きだった。
親元を離れて村で暮らし始めてから十年ほどになるが、毎日同じような仕事に従事し、忙しさに疲れながらも、村そのものを嫌いになるということはなかった。
四季の間、美しく変わりゆく村の自然はリアの心に彩りと癒しを与えた。高く聳え立つ山々が、朝日に赤く照らされるのを眺めるのが好きだった。湖畔を散策したり、森で野生の果物を採ったりするのが好きだった。
物静かなリアは、人との会話に癒しや楽しさをあまり求めることはなく、村の自然に心を寄り添わせるようにして生きていた。ただ、内向的で内気な性格とはいえ、時折強い寂しさがリアの心に湧き上がる時がある。
独りで暮らしていると、無性に人恋しくなった。その孤独はただ人と話すだけでは癒やされなかった。
リアは、恋愛というものにずっと強い憧れを抱いていた。
幼い時分に硝子の靴を巡る王子と姫の恋物語を読んでから、恋愛が持つ甘やかできらきらとした魔力のようなものに魅了され、両親にからかわれるほどに恋物語を読むことに没頭した。
恋愛の魔力に惹きつけられてから今まで、自分の隣に居てくれる存在を、心の内で強く求めていた。リアは長い間恋の幸せを得たいと思い続けてきたが、リアの隣には誰も居たことが無かった。
はずれの村には若者もいたが、年頃の男は誰ひとりとしてリアに色めいた声をかけることは無かった。一般的な成人男性を超える膂力や、並外れた手の器用さを持つ混血のリアは、そういった対象とするには気が引けるようだった。リアの物静かで内気な性格も手伝って、リアは恋からすっかり遠ざかるようになってしまった。
恋に縁は無いけれど、リアは自分自身を恥じ入ることはなかった。自分が持つ力強さは両親がくれた素晴らしい財産だと思っていたし、たっぷりと波打つ真っ赤な髪も、髪と同じく真っ赤な目も、顔のそばかすも、少し低い鼻も、小さな背も、リアの両親が可愛いとたくさん褒めてくれたから、このままで良いと思っていた。だが、ひたすらに寂しくなる時があった。
リアは仕事終わりに、夕焼けに赤く染まる峰々を眺めながら、ある時は家の窓から静かに瞬く星を眺めながら、心の内に住む「王子」によく思いを馳せた。
王子は、リアにとっての理想の男性だった。
恋物語に強く魅了された幼い時分、リアの王子は艷やかな黒髪を持つ美しい少年の姿をしていた。きらきらと光を放っていて、リアへひたすらに甘い言葉を囁く優しい王子だった。リアは硝子の靴を履いた姫がもし自分だったらと、その王子との恋を想像して心をときめかせた。リアの赤い髪を優しく撫でて、君は愛らしい薔薇のようだと笑う。王子は、リアの恋への憧れを具現化したような存在だった。
リアが大人になり、日々の生活の中で焦りや嫉妬などの苦い感情を心へ吸い上げ、やがて肉欲に興味を抱くようになると、王子はやがて屈強な青年へと姿を変えた。
リアは、その黒髪の青年を「黒の王子様」と呼んでいた。
黒の王子様はただ優しい言葉を紡ぐだけではない。リアよりずっと身体が大きくて、リアの膂力をものともしないような力強く意地悪な大人の男性。
黒の王子様はリアの腕を絡め取って、鼻や口にキスを落としながらリアの耳に苛む言葉を吐く。言葉は少し鋭いけれど、かつて少年の姿をとっていた王子と同じリアのことは大好きで。いくら腕を振っても、身体を捩っても抵抗などさせてくれず、リアの身体に快楽を与え続ける。愛する女以外はどうでもいいというような、少しの残酷さと強烈な執着心を持つ、薄暗く愛おしい王子。
寂しくてどうしようもなくなった時、リアは心の内に住む黒の王子様との淫らな逢瀬を想像しながら自分を慰めることがあった。そして快楽を得た後の切なさに、時折ベッドの上で涙を流すことがあった。
(黒の王子様のように、自分を強く愛してくれる男性が欲しい。すっぽりと私を包むくらい大きくて、私よりずっと力の強い男性。碌な抵抗なんてさせてくれないくらい強く押さえつけて、私の力をへし折ってくれる男性)
(私の無力さを嘲笑われたい。隅々まで貶されて、身体の奥まで汚されたい。力強く抱きしめて、口付けてほしい)
(王子様に会いたい。直接私の肌に触れてほしい)
(寂しい……)
リアは自らを慰め、凝り固まった宿願を緩やかに溶かしながら過ごす日々を送った。
自分自身を肯定しながらも、年頃の男から遠ざけられる自分が、村を出て自分を愛してくれる人間を探す勇気が持てない自分が、どうしても嫌だと思う時があった。
鍛冶屋と自警団の団員という二足の草鞋を履きこなし、自立した大人の女性として暮らしながらも、リアは幼く繊細で仄暗い恋への憧れを持ち続けていた。それが叶わぬ静かな諦めや哀しみの感情を、日々の生活の中で持て余しながら。
そうしてリアは、三十の歳を迎えた。
リアの暮らす村は、二方を高い山々に、もう二方を森と湖に囲まれている。
高く険しい山を越えて村を訪れようとする者はおらず、深い森の中を歩んでこの村にわざわざ足を運ぶ者も居ない。そのため、何かしらの用があってわざわざ村へ向かわんとする者は、舟で湖を渡ってくるのであった。
景色は美しけれど、首都から遠く離れた僻地にあることと、自然以外は何もない村の平凡さからか、リアの住む村は昔から「はずれの村」と呼ばれていた。湖を渡ってはずれの村に訪れようとする者は、年に数回ほどか、あるいは全く居ない年もあった。
リアは、はずれの村のただ一人の鍛冶屋であり、そして村の自警団員でもある。
はずれの村は小さいので、自警団が役場の仕事を兼ねていた。自警団の仕事は、村の住民たちの御用聞きを行うことが専らであった。
住民が少ないこの村において机仕事はあまり無かったが、農作業や害獣駆除、地元の漁師や農家が使う道具を作るような仕事は常にあった。リアはそういった仕事において、はずれの村の住民たちから大いに頼りにされていた。
人間の父とドワーフの母から生まれたリアは、人間女性の平均的な背の高さより少し背丈は低いけれど、腕や脚、腹にはしっかりとした筋肉が付いていて、豊満な身体つきをしていた。屈強なドワーフの身体的特徴を受け継いだ彼女は、背丈を優に超える大斧を片手で軽々と振り回せるほどの膂力を以て村の力仕事の中心を担った。
リアは母から、手先の器用さもしっかり受け継いだ。鍛冶屋であるリアの元には武器を鍛えてほしい、壊れた道具を直してほしい、屋根の修理を手伝ってほしいといった頼み事が次々に持ち込まれた。
リアはいつも忙しく過ごしていた。休みは殆ど取れなかったが、リアは不満を漏らさずに、住民からの頼み事を快く引き受けてきた。
このはずれの村がリアは好きだった。
親元を離れて村で暮らし始めてから十年ほどになるが、毎日同じような仕事に従事し、忙しさに疲れながらも、村そのものを嫌いになるということはなかった。
四季の間、美しく変わりゆく村の自然はリアの心に彩りと癒しを与えた。高く聳え立つ山々が、朝日に赤く照らされるのを眺めるのが好きだった。湖畔を散策したり、森で野生の果物を採ったりするのが好きだった。
物静かなリアは、人との会話に癒しや楽しさをあまり求めることはなく、村の自然に心を寄り添わせるようにして生きていた。ただ、内向的で内気な性格とはいえ、時折強い寂しさがリアの心に湧き上がる時がある。
独りで暮らしていると、無性に人恋しくなった。その孤独はただ人と話すだけでは癒やされなかった。
リアは、恋愛というものにずっと強い憧れを抱いていた。
幼い時分に硝子の靴を巡る王子と姫の恋物語を読んでから、恋愛が持つ甘やかできらきらとした魔力のようなものに魅了され、両親にからかわれるほどに恋物語を読むことに没頭した。
恋愛の魔力に惹きつけられてから今まで、自分の隣に居てくれる存在を、心の内で強く求めていた。リアは長い間恋の幸せを得たいと思い続けてきたが、リアの隣には誰も居たことが無かった。
はずれの村には若者もいたが、年頃の男は誰ひとりとしてリアに色めいた声をかけることは無かった。一般的な成人男性を超える膂力や、並外れた手の器用さを持つ混血のリアは、そういった対象とするには気が引けるようだった。リアの物静かで内気な性格も手伝って、リアは恋からすっかり遠ざかるようになってしまった。
恋に縁は無いけれど、リアは自分自身を恥じ入ることはなかった。自分が持つ力強さは両親がくれた素晴らしい財産だと思っていたし、たっぷりと波打つ真っ赤な髪も、髪と同じく真っ赤な目も、顔のそばかすも、少し低い鼻も、小さな背も、リアの両親が可愛いとたくさん褒めてくれたから、このままで良いと思っていた。だが、ひたすらに寂しくなる時があった。
リアは仕事終わりに、夕焼けに赤く染まる峰々を眺めながら、ある時は家の窓から静かに瞬く星を眺めながら、心の内に住む「王子」によく思いを馳せた。
王子は、リアにとっての理想の男性だった。
恋物語に強く魅了された幼い時分、リアの王子は艷やかな黒髪を持つ美しい少年の姿をしていた。きらきらと光を放っていて、リアへひたすらに甘い言葉を囁く優しい王子だった。リアは硝子の靴を履いた姫がもし自分だったらと、その王子との恋を想像して心をときめかせた。リアの赤い髪を優しく撫でて、君は愛らしい薔薇のようだと笑う。王子は、リアの恋への憧れを具現化したような存在だった。
リアが大人になり、日々の生活の中で焦りや嫉妬などの苦い感情を心へ吸い上げ、やがて肉欲に興味を抱くようになると、王子はやがて屈強な青年へと姿を変えた。
リアは、その黒髪の青年を「黒の王子様」と呼んでいた。
黒の王子様はただ優しい言葉を紡ぐだけではない。リアよりずっと身体が大きくて、リアの膂力をものともしないような力強く意地悪な大人の男性。
黒の王子様はリアの腕を絡め取って、鼻や口にキスを落としながらリアの耳に苛む言葉を吐く。言葉は少し鋭いけれど、かつて少年の姿をとっていた王子と同じリアのことは大好きで。いくら腕を振っても、身体を捩っても抵抗などさせてくれず、リアの身体に快楽を与え続ける。愛する女以外はどうでもいいというような、少しの残酷さと強烈な執着心を持つ、薄暗く愛おしい王子。
寂しくてどうしようもなくなった時、リアは心の内に住む黒の王子様との淫らな逢瀬を想像しながら自分を慰めることがあった。そして快楽を得た後の切なさに、時折ベッドの上で涙を流すことがあった。
(黒の王子様のように、自分を強く愛してくれる男性が欲しい。すっぽりと私を包むくらい大きくて、私よりずっと力の強い男性。碌な抵抗なんてさせてくれないくらい強く押さえつけて、私の力をへし折ってくれる男性)
(私の無力さを嘲笑われたい。隅々まで貶されて、身体の奥まで汚されたい。力強く抱きしめて、口付けてほしい)
(王子様に会いたい。直接私の肌に触れてほしい)
(寂しい……)
リアは自らを慰め、凝り固まった宿願を緩やかに溶かしながら過ごす日々を送った。
自分自身を肯定しながらも、年頃の男から遠ざけられる自分が、村を出て自分を愛してくれる人間を探す勇気が持てない自分が、どうしても嫌だと思う時があった。
鍛冶屋と自警団の団員という二足の草鞋を履きこなし、自立した大人の女性として暮らしながらも、リアは幼く繊細で仄暗い恋への憧れを持ち続けていた。それが叶わぬ静かな諦めや哀しみの感情を、日々の生活の中で持て余しながら。
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