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こんなの絶対に治療じゃない - 3 ♥
「あっ、ああぁ……。ひっ、うぅ! ダリルっ、だりるぅ……!」
隅々まで体を洗われたルクレーシャは、大きなベッドの上でダリルに抱きしめられていた。肌をぴったりくっつけ合った状態で、全身にキスを落とされる。
あれから一時間くらい経っただろうか。せっかくベッドの上にいるのに、ダリルはいつまでも先に進んでくれない。
がっしりした男の体とにおいに包まれ、心臓がばくばく跳ねてしまう。足に当たる逞しい男根が、自分のものと同じように勃起しているのが分かる。
触れてほしい。彼だって興奮しているのに、どうして焦らすようなことをするのだろう。浴室で散々いじられた秘部が、快楽を求めて痙攣している。
(たっぷり気持ちよくしてやるって言ってたのに、どうしておちんちんを扱いてくれないの? お腹の奥がむずむずして、もう限界よ……)
ルクレーシャが目を伏せると、ダリルは彼女の顎を持ち上げ、また唇を奪った。
「ルクス、こっちを向いてくれ」
ダリルはルクレーシャの瞳を見つめながら、ゆっくりした手つきで彼女の肌を撫で回した。
「あっ、はぁぁ……」
もどかしく焦れったい刺激に、淫らな欲求がどんどん強くなっていく。足りない。もっと強い快楽が欲しい。ルクレーシャはとうとうダリルに縋りつき、甘い絶頂を乞い願った。
「あっ、ダリルっ……。なん、で、いつまでもしてくれないのぉ……! もっ、もどかしいの。早くおちんちん触って……!」
「こら、急かすな。たまにはこんなのもいいだろ? ふふっ。君のやわい胸を揉んでやるからな」
胸の先端をしゃぶられる。じっと顔を見つめられながら乳首を舐め転がされる快楽に、ルクレーシャは甘く啼いた。
「あ、ふあぁぁぁ……。やっ、だりるぅ……それ、きもちいい……!」
ダリルの唇が肌にくっつくたびに、切ない刺激が心をくすぐる。女の白い肌を甘噛みし、ダリルはうっとりと微笑んだ。
「君の肌は甘いな。桃のような、蜂蜜のような味がする。ああ、ルクレーシャ。もっと君が欲しい……」
「あぅっ!?」
腕の内側を勢いよく吸われる。
ぴりとした刺激に、ルクレーシャは困惑を覚えた。
(なんだか、いつものダリルと違う……?)
こんな風に、しつこく鬱血痕を残したがるのは初めてだ。
治療ならば、自分の体に性的快楽を与え、オスの実の魔力を霧散させることを優先するはず。なのにダリルは、もどかしい触れ方ばかりしてくる。『効率のため』でファーストキスを奪うような男が、治療に繋がらない真似を続けるだなんて……。
(ダリルってば、どうしたの?)
嬉しそうに目元を緩ませる男。だが彼の黒い瞳は揺らぎ、確かな不安の色を滲ませている。
こちらを射抜くような強い視線に身動いでしまう。
少し怖い。彼の考えていることが分からない……。
ルクレーシャがそっと顔を背けると、ダリルはどろりとした声で女の耳に囁きを落とした。
「なあ、逃げるなよ」
「に、逃げるって、そんなつもりはないわ。私はただっ、体がむずむずするから早く治療してもらいたいだけなのっ……」
「治療? ああ、治療か」
ダリルはつまらなそうに呟いた。
……そうだ、こうしてルクレーシャに触れられるのは、治療という名目があるからだ。
何度も性的快楽を与えて体の魔力を循環させる。体内に宿るオスの実の魔力を消してしまえば、何もかも元に戻るはず。自分はそう言って、愛しい花の妖精に触れる権利を手に入れた。
だがそれは、全くの嘘だ。
いくら快楽を与えても、ルクレーシャの体に起きた異変が消えることは決してない。魔力消し草を煎じて飲むという根本治療をしない限り、彼女の股間はずっとそのままだ。
「くくっ……ふふ。君も可哀想にな。俺に頼るしかないなんて。ああ、本当に、哀れなルクレーシャ……」
ルクレーシャに触れていると、オスの実の魔力が、彼女本来の魔力と反応しているのがよく分かる。ルクレーシャが膨大な魔力を持っているからこそ、男性器が生えるという劇烈な反応を引き起こしてしまったのだろう。
オスの実は貴重かつ高価な材料で、めったに市場に出回ることはない。だからその薬効も、一般の生徒には殆ど知られていない。
錬金術材料の知識に長けた自分が「魔力消し草は効果がない」と言い切り、偽りの治療法を口にする。何も知らないルクレーシャは、疑いもせずそれを信じてくれた。
これは治療なんかじゃない。
治療という名目で、自分が愛しいルクレーシャに触れたいだけだ。
彼女の傍にいたい。自分の隣にいつまでも留めておきたい。ルクレーシャと触れ合えるのなら何でもする。
……絶対に、治療なんかしてやるものか。
「ルクス。こんなに汗ばんで、こんなに俺にすり寄ってきて。治療してもらいたくて仕方ないんだな」
可愛い。自分に身を委ねるルクレーシャを見ると、彼女が心から自分を求めてくれているような錯覚に陥る。
嘘で塗り固められた甘美な時間。ルクレーシャの甘える仕草もオスの実によるものだと思うと切なくて仕方ないのに、彼女と触れ合えるのが嬉しくて、この時間を終わらせたくないと思ってしまう。
ひくひくと震える女の肌にキスを落とす。腕、胸元。衣服で隠すことが難しい首筋から手首にまで、赤い所有痕を刻みつけていく。
誰にも渡さない、どこにも行かせない。ルクレーシャが好く「誰か」が、この痕を見て彼女を遠ざければいい。君の初恋は、この俺がむごく散らして潰してやる……そんな呪いを込めながら、甘い甘い肌を味わう。
「そう急ぐなよ。せっかく君に触れられたんだ。まだこの時間は終わらせないぞ」
「ふえっ……? な、んでぇ! はやくっ、はやくどうにかしてよぉ……!」
目を見開き、ぽろぽろと困惑の涙を流すルクレーシャが愛おしい。普段の強気な態度とは正反対の弱々しい姿に、嗜虐欲が込み上げる。できるだけ長く触れ合っていたいのにもう限界だ。しおらしいルクレーシャを見ていると虐めたくて堪らない。
そそり勃った肉竿に手を伸ばす。甲高い声を上げる女の唇を塞ぎ、そろそろ快楽の海に沈めてやろうかと思考する。
「覚悟しろ。君に急かされた分、たっぷり虐めてやるからな」
こんなに君のことを考えて考えて考え続けているんだ。俺のことを好きになってくれてもよかったじゃないか。
逃さない。俺はどんな手を使っても君を縛り付ける。可愛らしい初恋を、どろどろした快楽で塗り替えてやろう。
俺に依存してくれ。俺のことだけを考えてくれ。
その体が俺に堕ちるまで、ずっと触れ続けてやるのだ。
ずっと、ずっと。
*
輪を形作るダリルの指が、竿の根元から敏感な雁首までを上下に摩擦する。ぐちゅぐちゅ、にちゃっ、にちゃっと粘着質な音が響く。
先端からこぼれ出た愛液が竿に伝って、指の滑りを更に良くしていく。肥大化した陰核をずるずると執拗に扱かれ、またルクレーシャは達した。
「ひ、いひぃっ、ひぃん! うっ、っぁ! いやあっ、だめ、だめっ、ひっ、ああああああああぁぁぁっっ!」
達したばかりの肉棒を握り込まれる。被虐の予感に、ルクレーシャは切羽詰まった悲鳴を上げた。
「やぁっ、んやぁ! だめっ、イッたばっかりなのっ! 待って、まっへぇ……。ああうっ!? 先っぽいじっちゃらめっ! んっ、くふぅっ、んくぅうううっ!」
「待っては無しだぞルクス。早く触ってとおねだりしてきたのは君じゃないか、なあ? おちんちんをたくさんしこしこして、いっぱい気持ちよくなろうな」
わざと子供に言い聞かせるような言い方をされ、ルクレーシャは赤面した。
最も敏感な鈴口を親指で押さえられ、竿の腹を指で巧みにくすぐられる。拙い自慰では決して得られない特別な快感に、ルクレーシャは恍惚の表情を浮かべた。
「あっ、あっ、ああっ、ああああぁぁぁ……。だりるのゆびっ、すごいぃ……。あつくてっ、ほねばってて、きもちいい……! んふぅっ、いくっ、いくぅっ、やっ――――んやああああああああああっ!」
心地良い快感にすぐ達してしまう。ルクレーシャがダリルを見つめると、彼は労るように触れるだけのキスをしてくれた。
亀頭の段差を人差し指でしつこく擦られ、敏感な芯を揉みこむようにそっと圧力をかけられる。神経の束ともいえる場所に強烈な快楽を与えられ、足が勝手にがくがくと震えてしまう。
指で作った輪でぐりぐりと先端をこね回され、ルクレーシャは男に縋りつきながら呻いた。
「んぐぅっ! んやっ、さきっぽぐりぐりしないでぇっ……。しょれだめっ、しげきつよいのぉっ……。あっいや、いやあああぁぁぁっ! んっ、ん、んっ……。んぅっ、んふぅっ、んんっ……!」
竿の裏を重点的に擦られると、腹の奥まで響くような深い快楽が込み上げてくる。愛液を蓄えた陰嚢を、盛り上がった陰唇越しにふにふにと揉まれると堪らない。
「ああっ、やうっ、んぐぅぅぅぅ……! しょこやだっ、もみもみしないでえっ……。そんなにもまれるとまたでちゃうよぉ……! んあっ、んひいいいぃぃっ……!」
「ルクス、もう限界なんだろ? 可愛いおちんちんがぶるぶる震えているぞ。さあ、我慢せずお漏らしするといい。俺が全部受け止めてやる」
「あくぅんっ! ふぐっ、いやっ、いく、いっちゃう、すぐいかされちゃうぅ! こんな、わたしばっかりぃぃ……!」
自分を責め立てる男は涼しい顔をしている。自分ばかりが翻弄されて悔しい。
ルクレーシャはダリルに縋りつきながら悲鳴を上げないように我慢していたが、亀頭にぬめる愛液をしつこく塗りつけられ、呆気なく絶頂の嬌声を上げた。
「んひいいいいいいいぃぃぃぃぃんっ!?」
ぶしゃっと音を立て、先端から勢いよく潮が吹き出す。ねっとりしたそれは、ダリルの汗ばんだ肌をぐっしょりと濡らした。
「はははっ! また俺の体を濡らしたな? 本当に君は堪え性がないな」
「うぅっ、うううぅ……。だ、だれのっ、せいよぉ……!」
ルクレーシャは真っ赤な顔でダリルを睨んだ。
彼の腹は自分が出した大量の愛液で汚れてしまっている。男の体にかかった雫に、ルクレーシャは強い羞恥を感じた。
「はぁっ……。ああ、すごい。君のこれ、とてもいい匂いだ」
肌に付いた女の蜜を掬い取り、ダリルは嬉しそうに微笑んだ。濃厚なそれを口に含み、恍惚とした顔で味わう。ダリルの行為にルクレーシャは悲鳴を上げたが、彼は構わずもっと愛液を味わおうとした。
「甘い……。あれだけ出したのに、まだ濃い蜜の味がする。ルクス、君は余程溜まっていたんだな。俺がいない間に自慰はしなかったのか」
「し、したわよ! だけどっ、あなたみたいにやらしい触り方は出来ないからこうなっちゃったの。仕方ないでしょ……!」
「はははははっ! そうか、そうか……。やっぱり俺が扱いてやらないといけないみたいだな?」
くたりと萎れたルクレーシャの肉竿を見つめ、ダリルはにっこりと笑った。黒曜石の瞳をぎらぎらと輝かせ、半開きの女の唇を塞ぐ。
荒い息を吐くルクレーシャを見下ろしながら、ダリルはうっとりとした顔で囁いた。
「ルクス。君のほぼ全ては俺が奪ってやったな。唇を奪い、胸をしゃぶり、女らしく可愛いモノも散々扱いてやった」
「ぁ……え?」
「君の体のほとんどが、俺に暴かれたと言っていい。……あとは、ここだけだ」
「きゃうっ!?」
膣口を掻き回され、ルクレーシャは仔犬のような声を上げた。どろどろにぬかるんだ膣を、ダリルの指が掻き分けていく。
「あっ、ぁ……! や、だりるのゆびっ、入ってきてるぅ……!」
いつも入口から程ないところで止まる指。それが確かな意志をもって、奥までゆっくりと挿し込まれていく。
膣から伝わるじんわりとした快感にルクレーシャは目を潤ませたが、同時に酷い物足りなさに襲われた。
(気持ちいい……。だけど、やっぱり指じゃ届かない。むずむずするのはもっと奥なの……)
ダリルの長い指でも届かない未知の場所。そこが、もっと快楽を寄越せと訴え続けているのだ。
激しく疼く女のうつろ。
自分の中にある欠けた場所を、ダリルのもので埋めてほしい。
抗いようのない淫欲に取り憑かれる。男の唇を奪い、ルクレーシャは一生懸命懇願した。
「だり、るぅ……。おねがいっ、おねがい……! いれるだけなのはいやっ、もっときもちよくしてよお……」
疼く隘路をダリルの男根で貫いて、思い切りずりずりと擦ってほしい。そんな根源的でどろりとした欲望に突き動かされる。
蕩けた目で自分を求めてくる女に、ダリルはごくりと唾を飲み込んだ。
「きゅ……急にどうしたんだ? そんな風に頼んでくるなんて」
「も、もう限界なの。むずむずしてくるしいのっ……。そこっ、いっぱいこすってぇ……!」
羞恥も忘れ、淫らな声で必死に男を誘う。足を絡ませてくるルクレーシャに、ダリルは唸り声を漏らした。
「くそっ、煽ってくれるじゃないか! 後悔するなよ……!」
「んああああああああぁぁぁぁぁっっ!」
ぐちゅりと音を立て、ダリルの指が軟らかい女の秘部を貫く。何度も絶頂を迎えたそこは既に解れており、男の指を優しく締め付けた。
様子を窺いながら、ダリルがそっと指を増やす。二本の指を挿れられ、ルクレーシャは快感に蕩けた顔を晒した。
「ルクス、痛くないか?」
「うん、うんっ……。きもちいい……!」
「そうか。ふふ……すごくやわらかい。とろとろしてて、俺の指が溶けてしまいそうだ」
二本の指が膣道を優しく擦る。ダリルの指に軟い肉を撫でられるたび、陰核で得られる鋭い快感とはまた別の、じわじわと熱くなるような深い快楽が込み上げてくる。
「あっ、はっ、ひ……ぁっ、あぁ……!」
穏やかな性感にルクレーシャは身を捩らせた。目を閉じて快楽に浸ろうとするが、ダリルにキスされ、自分を見るように促される。
ルクレーシャが目を開くと、強さのある瞳を向ける男と視線がかち合った。
「やっ、だ、りる……顔みないでっ……は、恥ずかしいから……」
「いやだ。君の反応を見ながら、じっくりいいところを探ってやるからな」
ルクレーシャの弱々しい懇願を気に留めず、ダリルはにやりと笑った。女の秘部をかき回し、ややざらざらした天井に指を添える。ルクレーシャの肩がぴくりと震えたのを見て、ダリルはそこを執拗に指で摩擦し始めた。
「ルクス、分かるか? 俺が触っているここ、盛り上がってふわふわしてる」
「あ、ひっ……! やっ、なんかそこ変なのっ……。こすられるとむずむずがとまらなくなるっ……!」
「へえ、良さそうだな。ならここをたっぷり擦ってやろうな」
「ああああああっ!?」
ふっくらと盛り上がったその場所を、ダリルは指でとんとんと叩くように刺激し始めた。指の動きひとつひとつが、腹の奥に響くような衝撃となって襲い来る。陰核の裏側を摩擦される未知の快感に、ルクレーシャは小刻みな喘ぎ声を上げた。
「は、はぅっ! あっ、やめっ、あっあっ、んっ、ああああああぁっ……。あっだめそれ、おちんちんにまでっ、びりびりくるぅ……!」
規則的な指の律動に促され、元気を失っていたルクレーシャの男根がむくむくと勃ち上がっていく。するとダリルは指を突き挿れながら裏筋をくすぐってきた。敏感な陰核を一往復摩擦されるごとに、衝撃的な快楽が走り抜ける。
「ひゃうぅんっ!? やらっ、どっちもなんていやあああああああああっっ!!」
「いや? イイの間違いだろ。君の中がうねって、俺の指を愛おしそうに締め付けてくるんだ。ほら……可愛いルクレーシャ。遠慮せずに気持ちよくなっていんだぞ」
ダリルに見つめられながら「可愛い」と囁かれ、全身の感度が上がっていく。敏感すぎる急所を裏からも前からも刺激され、急激に快感が溜まっていく。腹の中に滞る快楽を逃そうと、ルクレーシャは必死に暴れた。
「んやっ、ひとこすりごとにイってる、もうやだっ、もっやだあああぁぁ! ああっ、だりるのばか! いじわるっ! んぐぅっ……あやまるからゆるしてっ、そんなにいっぱいこすっちゃいやあぁっ!」
どんなに暴れても逞しい体で難なく押さえつけられてしまう。秘部を虐め抜かれたルクレーシャは悲鳴のような嬌声を上げ、大きく首を仰け反らせた。彼女の桃色の唇から涎が滴っていく。ダリルから熱のある視線を向けられ、ルクレーシャは羞恥の中達した。
「はっ、ううううぅ!? やあっ、かおみなひで、みなひでっていったのにぃ! あはあああぁっ、またイく、いくぅぅんっ! あっあっ、なんかでひゃうっ! ――ああああああああああああああああッ!!」
男の指が挿し込まれた秘裂の隙間から、ぶしゃっと濃厚な潮が吹き出す。一際深い絶頂を迎えたルクレーシャは、反射的に腰をがくかくと振った。
「あっ、ああ、あぁぁ……」
「あーあ、今日も俺のベッドがびちゃびちゃだ。くくっ、君は本当に大変だな? どちらからも潮を吹いてしまうだなんて」
強烈な絶頂の余韻にうまく息を吸えなくなる。秘部を貫いた電流のような鋭い快感に、ルクレーシャは呆然とダリルを見上げた。
垂れた涙と涎を舐め取られ、優しく唇を塞がれる。たくさんのキスをくれるライバルの男に、ルクレーシャは微笑みをこぼした。
(ダリルって、本当にキスが好きよね)
体液に汚れた体にも口付けを落とされる。ダリルの手がまた肉棒へ伸ばされたことに気が付き、ルクレーシャは慌てて彼を制した。
「ま、待って。今日はもういいよ。これだけ刺激すれば、しばらくおちんちんも静かだと思うし」
「……駄目だ。まだ足りない。君をたくさん虐めてやりたい」
「えっ、まだする気!? もう治療は終わったでしょ!」
これ以上気持ちよくされたら自分の身が持たない。ルクレーシャは力の入らない体に鞭打ってベッドから下りようとしたが、暗い目をしたダリルがふくらはぎを掴んできた。
隅々まで体を洗われたルクレーシャは、大きなベッドの上でダリルに抱きしめられていた。肌をぴったりくっつけ合った状態で、全身にキスを落とされる。
あれから一時間くらい経っただろうか。せっかくベッドの上にいるのに、ダリルはいつまでも先に進んでくれない。
がっしりした男の体とにおいに包まれ、心臓がばくばく跳ねてしまう。足に当たる逞しい男根が、自分のものと同じように勃起しているのが分かる。
触れてほしい。彼だって興奮しているのに、どうして焦らすようなことをするのだろう。浴室で散々いじられた秘部が、快楽を求めて痙攣している。
(たっぷり気持ちよくしてやるって言ってたのに、どうしておちんちんを扱いてくれないの? お腹の奥がむずむずして、もう限界よ……)
ルクレーシャが目を伏せると、ダリルは彼女の顎を持ち上げ、また唇を奪った。
「ルクス、こっちを向いてくれ」
ダリルはルクレーシャの瞳を見つめながら、ゆっくりした手つきで彼女の肌を撫で回した。
「あっ、はぁぁ……」
もどかしく焦れったい刺激に、淫らな欲求がどんどん強くなっていく。足りない。もっと強い快楽が欲しい。ルクレーシャはとうとうダリルに縋りつき、甘い絶頂を乞い願った。
「あっ、ダリルっ……。なん、で、いつまでもしてくれないのぉ……! もっ、もどかしいの。早くおちんちん触って……!」
「こら、急かすな。たまにはこんなのもいいだろ? ふふっ。君のやわい胸を揉んでやるからな」
胸の先端をしゃぶられる。じっと顔を見つめられながら乳首を舐め転がされる快楽に、ルクレーシャは甘く啼いた。
「あ、ふあぁぁぁ……。やっ、だりるぅ……それ、きもちいい……!」
ダリルの唇が肌にくっつくたびに、切ない刺激が心をくすぐる。女の白い肌を甘噛みし、ダリルはうっとりと微笑んだ。
「君の肌は甘いな。桃のような、蜂蜜のような味がする。ああ、ルクレーシャ。もっと君が欲しい……」
「あぅっ!?」
腕の内側を勢いよく吸われる。
ぴりとした刺激に、ルクレーシャは困惑を覚えた。
(なんだか、いつものダリルと違う……?)
こんな風に、しつこく鬱血痕を残したがるのは初めてだ。
治療ならば、自分の体に性的快楽を与え、オスの実の魔力を霧散させることを優先するはず。なのにダリルは、もどかしい触れ方ばかりしてくる。『効率のため』でファーストキスを奪うような男が、治療に繋がらない真似を続けるだなんて……。
(ダリルってば、どうしたの?)
嬉しそうに目元を緩ませる男。だが彼の黒い瞳は揺らぎ、確かな不安の色を滲ませている。
こちらを射抜くような強い視線に身動いでしまう。
少し怖い。彼の考えていることが分からない……。
ルクレーシャがそっと顔を背けると、ダリルはどろりとした声で女の耳に囁きを落とした。
「なあ、逃げるなよ」
「に、逃げるって、そんなつもりはないわ。私はただっ、体がむずむずするから早く治療してもらいたいだけなのっ……」
「治療? ああ、治療か」
ダリルはつまらなそうに呟いた。
……そうだ、こうしてルクレーシャに触れられるのは、治療という名目があるからだ。
何度も性的快楽を与えて体の魔力を循環させる。体内に宿るオスの実の魔力を消してしまえば、何もかも元に戻るはず。自分はそう言って、愛しい花の妖精に触れる権利を手に入れた。
だがそれは、全くの嘘だ。
いくら快楽を与えても、ルクレーシャの体に起きた異変が消えることは決してない。魔力消し草を煎じて飲むという根本治療をしない限り、彼女の股間はずっとそのままだ。
「くくっ……ふふ。君も可哀想にな。俺に頼るしかないなんて。ああ、本当に、哀れなルクレーシャ……」
ルクレーシャに触れていると、オスの実の魔力が、彼女本来の魔力と反応しているのがよく分かる。ルクレーシャが膨大な魔力を持っているからこそ、男性器が生えるという劇烈な反応を引き起こしてしまったのだろう。
オスの実は貴重かつ高価な材料で、めったに市場に出回ることはない。だからその薬効も、一般の生徒には殆ど知られていない。
錬金術材料の知識に長けた自分が「魔力消し草は効果がない」と言い切り、偽りの治療法を口にする。何も知らないルクレーシャは、疑いもせずそれを信じてくれた。
これは治療なんかじゃない。
治療という名目で、自分が愛しいルクレーシャに触れたいだけだ。
彼女の傍にいたい。自分の隣にいつまでも留めておきたい。ルクレーシャと触れ合えるのなら何でもする。
……絶対に、治療なんかしてやるものか。
「ルクス。こんなに汗ばんで、こんなに俺にすり寄ってきて。治療してもらいたくて仕方ないんだな」
可愛い。自分に身を委ねるルクレーシャを見ると、彼女が心から自分を求めてくれているような錯覚に陥る。
嘘で塗り固められた甘美な時間。ルクレーシャの甘える仕草もオスの実によるものだと思うと切なくて仕方ないのに、彼女と触れ合えるのが嬉しくて、この時間を終わらせたくないと思ってしまう。
ひくひくと震える女の肌にキスを落とす。腕、胸元。衣服で隠すことが難しい首筋から手首にまで、赤い所有痕を刻みつけていく。
誰にも渡さない、どこにも行かせない。ルクレーシャが好く「誰か」が、この痕を見て彼女を遠ざければいい。君の初恋は、この俺がむごく散らして潰してやる……そんな呪いを込めながら、甘い甘い肌を味わう。
「そう急ぐなよ。せっかく君に触れられたんだ。まだこの時間は終わらせないぞ」
「ふえっ……? な、んでぇ! はやくっ、はやくどうにかしてよぉ……!」
目を見開き、ぽろぽろと困惑の涙を流すルクレーシャが愛おしい。普段の強気な態度とは正反対の弱々しい姿に、嗜虐欲が込み上げる。できるだけ長く触れ合っていたいのにもう限界だ。しおらしいルクレーシャを見ていると虐めたくて堪らない。
そそり勃った肉竿に手を伸ばす。甲高い声を上げる女の唇を塞ぎ、そろそろ快楽の海に沈めてやろうかと思考する。
「覚悟しろ。君に急かされた分、たっぷり虐めてやるからな」
こんなに君のことを考えて考えて考え続けているんだ。俺のことを好きになってくれてもよかったじゃないか。
逃さない。俺はどんな手を使っても君を縛り付ける。可愛らしい初恋を、どろどろした快楽で塗り替えてやろう。
俺に依存してくれ。俺のことだけを考えてくれ。
その体が俺に堕ちるまで、ずっと触れ続けてやるのだ。
ずっと、ずっと。
*
輪を形作るダリルの指が、竿の根元から敏感な雁首までを上下に摩擦する。ぐちゅぐちゅ、にちゃっ、にちゃっと粘着質な音が響く。
先端からこぼれ出た愛液が竿に伝って、指の滑りを更に良くしていく。肥大化した陰核をずるずると執拗に扱かれ、またルクレーシャは達した。
「ひ、いひぃっ、ひぃん! うっ、っぁ! いやあっ、だめ、だめっ、ひっ、ああああああああぁぁぁっっ!」
達したばかりの肉棒を握り込まれる。被虐の予感に、ルクレーシャは切羽詰まった悲鳴を上げた。
「やぁっ、んやぁ! だめっ、イッたばっかりなのっ! 待って、まっへぇ……。ああうっ!? 先っぽいじっちゃらめっ! んっ、くふぅっ、んくぅうううっ!」
「待っては無しだぞルクス。早く触ってとおねだりしてきたのは君じゃないか、なあ? おちんちんをたくさんしこしこして、いっぱい気持ちよくなろうな」
わざと子供に言い聞かせるような言い方をされ、ルクレーシャは赤面した。
最も敏感な鈴口を親指で押さえられ、竿の腹を指で巧みにくすぐられる。拙い自慰では決して得られない特別な快感に、ルクレーシャは恍惚の表情を浮かべた。
「あっ、あっ、ああっ、ああああぁぁぁ……。だりるのゆびっ、すごいぃ……。あつくてっ、ほねばってて、きもちいい……! んふぅっ、いくっ、いくぅっ、やっ――――んやああああああああああっ!」
心地良い快感にすぐ達してしまう。ルクレーシャがダリルを見つめると、彼は労るように触れるだけのキスをしてくれた。
亀頭の段差を人差し指でしつこく擦られ、敏感な芯を揉みこむようにそっと圧力をかけられる。神経の束ともいえる場所に強烈な快楽を与えられ、足が勝手にがくがくと震えてしまう。
指で作った輪でぐりぐりと先端をこね回され、ルクレーシャは男に縋りつきながら呻いた。
「んぐぅっ! んやっ、さきっぽぐりぐりしないでぇっ……。しょれだめっ、しげきつよいのぉっ……。あっいや、いやあああぁぁぁっ! んっ、ん、んっ……。んぅっ、んふぅっ、んんっ……!」
竿の裏を重点的に擦られると、腹の奥まで響くような深い快楽が込み上げてくる。愛液を蓄えた陰嚢を、盛り上がった陰唇越しにふにふにと揉まれると堪らない。
「ああっ、やうっ、んぐぅぅぅぅ……! しょこやだっ、もみもみしないでえっ……。そんなにもまれるとまたでちゃうよぉ……! んあっ、んひいいいぃぃっ……!」
「ルクス、もう限界なんだろ? 可愛いおちんちんがぶるぶる震えているぞ。さあ、我慢せずお漏らしするといい。俺が全部受け止めてやる」
「あくぅんっ! ふぐっ、いやっ、いく、いっちゃう、すぐいかされちゃうぅ! こんな、わたしばっかりぃぃ……!」
自分を責め立てる男は涼しい顔をしている。自分ばかりが翻弄されて悔しい。
ルクレーシャはダリルに縋りつきながら悲鳴を上げないように我慢していたが、亀頭にぬめる愛液をしつこく塗りつけられ、呆気なく絶頂の嬌声を上げた。
「んひいいいいいいいぃぃぃぃぃんっ!?」
ぶしゃっと音を立て、先端から勢いよく潮が吹き出す。ねっとりしたそれは、ダリルの汗ばんだ肌をぐっしょりと濡らした。
「はははっ! また俺の体を濡らしたな? 本当に君は堪え性がないな」
「うぅっ、うううぅ……。だ、だれのっ、せいよぉ……!」
ルクレーシャは真っ赤な顔でダリルを睨んだ。
彼の腹は自分が出した大量の愛液で汚れてしまっている。男の体にかかった雫に、ルクレーシャは強い羞恥を感じた。
「はぁっ……。ああ、すごい。君のこれ、とてもいい匂いだ」
肌に付いた女の蜜を掬い取り、ダリルは嬉しそうに微笑んだ。濃厚なそれを口に含み、恍惚とした顔で味わう。ダリルの行為にルクレーシャは悲鳴を上げたが、彼は構わずもっと愛液を味わおうとした。
「甘い……。あれだけ出したのに、まだ濃い蜜の味がする。ルクス、君は余程溜まっていたんだな。俺がいない間に自慰はしなかったのか」
「し、したわよ! だけどっ、あなたみたいにやらしい触り方は出来ないからこうなっちゃったの。仕方ないでしょ……!」
「はははははっ! そうか、そうか……。やっぱり俺が扱いてやらないといけないみたいだな?」
くたりと萎れたルクレーシャの肉竿を見つめ、ダリルはにっこりと笑った。黒曜石の瞳をぎらぎらと輝かせ、半開きの女の唇を塞ぐ。
荒い息を吐くルクレーシャを見下ろしながら、ダリルはうっとりとした顔で囁いた。
「ルクス。君のほぼ全ては俺が奪ってやったな。唇を奪い、胸をしゃぶり、女らしく可愛いモノも散々扱いてやった」
「ぁ……え?」
「君の体のほとんどが、俺に暴かれたと言っていい。……あとは、ここだけだ」
「きゃうっ!?」
膣口を掻き回され、ルクレーシャは仔犬のような声を上げた。どろどろにぬかるんだ膣を、ダリルの指が掻き分けていく。
「あっ、ぁ……! や、だりるのゆびっ、入ってきてるぅ……!」
いつも入口から程ないところで止まる指。それが確かな意志をもって、奥までゆっくりと挿し込まれていく。
膣から伝わるじんわりとした快感にルクレーシャは目を潤ませたが、同時に酷い物足りなさに襲われた。
(気持ちいい……。だけど、やっぱり指じゃ届かない。むずむずするのはもっと奥なの……)
ダリルの長い指でも届かない未知の場所。そこが、もっと快楽を寄越せと訴え続けているのだ。
激しく疼く女のうつろ。
自分の中にある欠けた場所を、ダリルのもので埋めてほしい。
抗いようのない淫欲に取り憑かれる。男の唇を奪い、ルクレーシャは一生懸命懇願した。
「だり、るぅ……。おねがいっ、おねがい……! いれるだけなのはいやっ、もっときもちよくしてよお……」
疼く隘路をダリルの男根で貫いて、思い切りずりずりと擦ってほしい。そんな根源的でどろりとした欲望に突き動かされる。
蕩けた目で自分を求めてくる女に、ダリルはごくりと唾を飲み込んだ。
「きゅ……急にどうしたんだ? そんな風に頼んでくるなんて」
「も、もう限界なの。むずむずしてくるしいのっ……。そこっ、いっぱいこすってぇ……!」
羞恥も忘れ、淫らな声で必死に男を誘う。足を絡ませてくるルクレーシャに、ダリルは唸り声を漏らした。
「くそっ、煽ってくれるじゃないか! 後悔するなよ……!」
「んああああああああぁぁぁぁぁっっ!」
ぐちゅりと音を立て、ダリルの指が軟らかい女の秘部を貫く。何度も絶頂を迎えたそこは既に解れており、男の指を優しく締め付けた。
様子を窺いながら、ダリルがそっと指を増やす。二本の指を挿れられ、ルクレーシャは快感に蕩けた顔を晒した。
「ルクス、痛くないか?」
「うん、うんっ……。きもちいい……!」
「そうか。ふふ……すごくやわらかい。とろとろしてて、俺の指が溶けてしまいそうだ」
二本の指が膣道を優しく擦る。ダリルの指に軟い肉を撫でられるたび、陰核で得られる鋭い快感とはまた別の、じわじわと熱くなるような深い快楽が込み上げてくる。
「あっ、はっ、ひ……ぁっ、あぁ……!」
穏やかな性感にルクレーシャは身を捩らせた。目を閉じて快楽に浸ろうとするが、ダリルにキスされ、自分を見るように促される。
ルクレーシャが目を開くと、強さのある瞳を向ける男と視線がかち合った。
「やっ、だ、りる……顔みないでっ……は、恥ずかしいから……」
「いやだ。君の反応を見ながら、じっくりいいところを探ってやるからな」
ルクレーシャの弱々しい懇願を気に留めず、ダリルはにやりと笑った。女の秘部をかき回し、ややざらざらした天井に指を添える。ルクレーシャの肩がぴくりと震えたのを見て、ダリルはそこを執拗に指で摩擦し始めた。
「ルクス、分かるか? 俺が触っているここ、盛り上がってふわふわしてる」
「あ、ひっ……! やっ、なんかそこ変なのっ……。こすられるとむずむずがとまらなくなるっ……!」
「へえ、良さそうだな。ならここをたっぷり擦ってやろうな」
「ああああああっ!?」
ふっくらと盛り上がったその場所を、ダリルは指でとんとんと叩くように刺激し始めた。指の動きひとつひとつが、腹の奥に響くような衝撃となって襲い来る。陰核の裏側を摩擦される未知の快感に、ルクレーシャは小刻みな喘ぎ声を上げた。
「は、はぅっ! あっ、やめっ、あっあっ、んっ、ああああああぁっ……。あっだめそれ、おちんちんにまでっ、びりびりくるぅ……!」
規則的な指の律動に促され、元気を失っていたルクレーシャの男根がむくむくと勃ち上がっていく。するとダリルは指を突き挿れながら裏筋をくすぐってきた。敏感な陰核を一往復摩擦されるごとに、衝撃的な快楽が走り抜ける。
「ひゃうぅんっ!? やらっ、どっちもなんていやあああああああああっっ!!」
「いや? イイの間違いだろ。君の中がうねって、俺の指を愛おしそうに締め付けてくるんだ。ほら……可愛いルクレーシャ。遠慮せずに気持ちよくなっていんだぞ」
ダリルに見つめられながら「可愛い」と囁かれ、全身の感度が上がっていく。敏感すぎる急所を裏からも前からも刺激され、急激に快感が溜まっていく。腹の中に滞る快楽を逃そうと、ルクレーシャは必死に暴れた。
「んやっ、ひとこすりごとにイってる、もうやだっ、もっやだあああぁぁ! ああっ、だりるのばか! いじわるっ! んぐぅっ……あやまるからゆるしてっ、そんなにいっぱいこすっちゃいやあぁっ!」
どんなに暴れても逞しい体で難なく押さえつけられてしまう。秘部を虐め抜かれたルクレーシャは悲鳴のような嬌声を上げ、大きく首を仰け反らせた。彼女の桃色の唇から涎が滴っていく。ダリルから熱のある視線を向けられ、ルクレーシャは羞恥の中達した。
「はっ、ううううぅ!? やあっ、かおみなひで、みなひでっていったのにぃ! あはあああぁっ、またイく、いくぅぅんっ! あっあっ、なんかでひゃうっ! ――ああああああああああああああああッ!!」
男の指が挿し込まれた秘裂の隙間から、ぶしゃっと濃厚な潮が吹き出す。一際深い絶頂を迎えたルクレーシャは、反射的に腰をがくかくと振った。
「あっ、ああ、あぁぁ……」
「あーあ、今日も俺のベッドがびちゃびちゃだ。くくっ、君は本当に大変だな? どちらからも潮を吹いてしまうだなんて」
強烈な絶頂の余韻にうまく息を吸えなくなる。秘部を貫いた電流のような鋭い快感に、ルクレーシャは呆然とダリルを見上げた。
垂れた涙と涎を舐め取られ、優しく唇を塞がれる。たくさんのキスをくれるライバルの男に、ルクレーシャは微笑みをこぼした。
(ダリルって、本当にキスが好きよね)
体液に汚れた体にも口付けを落とされる。ダリルの手がまた肉棒へ伸ばされたことに気が付き、ルクレーシャは慌てて彼を制した。
「ま、待って。今日はもういいよ。これだけ刺激すれば、しばらくおちんちんも静かだと思うし」
「……駄目だ。まだ足りない。君をたくさん虐めてやりたい」
「えっ、まだする気!? もう治療は終わったでしょ!」
これ以上気持ちよくされたら自分の身が持たない。ルクレーシャは力の入らない体に鞭打ってベッドから下りようとしたが、暗い目をしたダリルがふくらはぎを掴んできた。
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