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第一章 リュータ、アールガルズに立つ
第九話 リュータと少佐
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こんにちは。
神のいたずらによりリュータ家の一員となったタナベ=リュータです。
いえ、あるいはターナ=ベルータと名乗りましょうか。
あ、ターナって女性名ですよね。俺知ってるよ。青髪のファイアーな紋章の、あの王女様。
って、現実逃避してたら話が進んでる!?
おいガルフ!! 何勝手に俺の個人情報をバラまいてんだ!?
「そうなんですクワトリ少佐。こいつ、ダンジョン島の方から来たみたいで中々やるんですよ!!」
「よせガルフ。今の私はしがないハンターだ。ランクも君と同じ第5級だ」
「それは少佐が昇格を断っているからでしょう!」
「私はもう権力などいらないのだよ。今でもハンターとしては十分な活動が出来るのだから」
しっかし、目を瞑ると、マジで声が似てるんだけど、気のせいだよな? この少佐、赤いロリコンとかじゃないよな?
気になる。素顔とか、どうなんだろうか。
「少年、私の仮面が気になるか?」
「え? いやぁ。そのぉ」
めっちゃ気になる、と思っていたら、クワトリ少佐はすっと仮面を外した。
すると中から出てきたのは、目の周りがケロイド状にただれた素顔だった。
辛うじて見える目は、それ、見えてるんでしょうかね?
「これはな。私の若き日の過ちなのだよ」
そう言って語りを聞けば、先ほどの自分が恥ずかしくなるような話だった。
このクワトリ少佐は、以前は軍属の少佐だったそうだ。
それが、敵の策略にかかって部下は全滅し、ご自身も捕まってしまった。
と言うのも、このクワトリ少佐は公明正大で真っ直ぐな人だったから、逆恨みを買ってしまっていたようなのである。
「ある日な、味方の裏切りにあって少佐は捕まっちまったんだよ!!」
そう吠えるガルフは、クワトリ少佐の大のファンだった。
そして捕まったクワトリ少佐は拷問を受けて、目に松明を押し当てられて今のやけど跡を負ったそうだ。
「あれ? こういうのって魔法で治らないの?」
「魔法であっさり治るのはモンスターからの傷か、魔法で出来た傷だけだ。だからヤツラは、ヤツラはあああ!!」
おい、興奮すんなとガルフをみんなで押しとどめ、話の続きを聞いた。
掴まった少佐はと言うと、とにかくピンチの状況で、一瞬だけの隙を突いて脱出したそうだ。
『探知』や『気配察知』、それとわずかに見える目を頼りに、手元にあった武器を手にとっての脱出劇。
手に汗握る展開と、思ったより話し上手な少佐の語りに耳を傾け、最後のオチを待った。
「それで私は故郷へと舞い戻り、私を売り渡した連中を粛清して、退役したのだ」
そう言って淡く笑う姿は、元のイケメン度も相まってかっこよかった。
「すげぇ、すげぇぜ! さすが少佐だ! 何度聞いてもすげぇ!!」
「その時に粛清された貴族や騎士が、国を腐敗させていた原因だったのですよ」
「確かにガルフが興奮するのも分かる。自分と部下の復讐に、さらに国まで良くしてか・・・、まさに英雄のような活躍だなー」
親友を暗殺してしまう、どこかの赤い角付きのロリコンとは大違いだったわ。
今のは完全に英雄譚だったし、その生の英雄が目の前にいるってのが何よりすごいわ。
ちょっと血なまぐさいけど、これこそ剣と魔法の王道ファンタジーって感じ、あったよね?
「その時手にしていた武器と思わしきものはな。実は武器でもなんでもないものだったのだよ」
少佐が腰に挿していた木の枝を取り出して、皆の前に差し出していた。
「これが、当時の武器だ。見たとおり、ただの枝だ。私はこれを突小剣と勘違いして敵陣を突破したのだ。今ならば笑い話だ」
え? これ?
まじまじと見つめても、普通にただの枝ですよ?
「持ち戻ってそれを聞いて、私は天に感謝をしたものだよ。よもやこのようなものに命を救われるとは思いもよらなかったのだ。故に、腐らぬように加工をして、お守りとして、あるいは過ちの教訓としていつも持ち歩いている」
「へー、そうなんですか。しかし、ただの枝にしか見えないのにすごいですね」
「そうだ! クワトリ少佐はすごいんだ! 俺も憧れているんだぜ!!」
「あー、分かる。何かこう、今の話って物語の主人公か! って感じだったもんな」
「実は、本も出てるんだぜ!!! ギルドでも売ってるぞ。ほら、俺も持ってる!!」
そう言って見せてくれたのは、丁寧に皮袋に包まれた何かだった。
しかも厳重に封までされている。
「おい、これじゃ中身見れないだろ!!」
「いいんだよ!! 俺のバイブルなんだから!! これは、保存用!!」
神が実在するこの世界で、聖典とか言っちゃったし。
しかも保存用って、もしかして観賞用と布教用もあるんですかねぇ。異世界でまさかそんなオタクな言葉を聞くとは思いもよらなかったゾ。
いやしかし、俺も神様には騙されて無人島送りなんて、酷い目にあったんだっけか。
もしかして、この世界、思ってたよりも神様への信仰心、薄いの?
分かるわー。
よし、金が入ったら俺も少佐の本を買おう。
と言うか、本が普通に売ってて、簡単に買えるのか。
見た感じ中世ヨーロッパ風なんで気付かなかったが、よく見たら壁には魔法で光を放つ照明具とかあるし、文明レベルは聞いていた通り高いんだな。
「さて、この話を敢えてしたのには理由がある。少年、君は『棒術』スキルを持っているな?」
「え?」
「その立ち姿を見れば分かる。左足をわずかに前へと出して、右手は腰より若干下げて背中側に近い位置。それはすぐに背中の棍を抜く為の基本的な立ち方だ」
まじかー。
全くの無意識なんで、ガルフは達人を見るかのような目で俺を見るのは辞めませんかね。
「しかしクワトリ少佐。こいつは『棒術』なんですか?俺にゃー『棍棒術』に見えるんですが」
おう、そう言えばそうだ。
背中にあるのが棍棒なんだから、『棍棒術』でいいんじゃないのだろうか。
するとクワトリ少佐は首を横に振り、棍を指差した。
「その棍は、中身がそこいらの木と変わりはしまい。見た目はそれらしいが、武器として見れば感じる力があまりにも弱い。恐らく、拾った木材を加工した彼の手作りだ」
「えええ!? そこまで分かるんですか!?」
ほとんど見えていないのにすご過ぎるだろ、この人!
「ああ、驚くのも無理はない。私は目が悪くなってからの方が、この手の感覚が冴えている。以前はそのような力など感じなかったのが、皮肉な所だ。そして、同じ『棒術』スキルを持つものとして、指導を一つ、申し出ようと思ってな。こうして声をかけたのだ」
「うそだろ!? クワトリ少佐の指導なんて、羨ましすぎるぅぅう!!!!!」
これは千載一遇のチャンスか!?
かつての英雄にご指導いただけるとか、確かに興奮するんだが・・・
ガルフはうるさいだけだから、もう黙っとけよ。
「はい!よろしくお願いします!」
「俺と変わってくれぇぇぇ!!!」
だから、黙っとけって!
神のいたずらによりリュータ家の一員となったタナベ=リュータです。
いえ、あるいはターナ=ベルータと名乗りましょうか。
あ、ターナって女性名ですよね。俺知ってるよ。青髪のファイアーな紋章の、あの王女様。
って、現実逃避してたら話が進んでる!?
おいガルフ!! 何勝手に俺の個人情報をバラまいてんだ!?
「そうなんですクワトリ少佐。こいつ、ダンジョン島の方から来たみたいで中々やるんですよ!!」
「よせガルフ。今の私はしがないハンターだ。ランクも君と同じ第5級だ」
「それは少佐が昇格を断っているからでしょう!」
「私はもう権力などいらないのだよ。今でもハンターとしては十分な活動が出来るのだから」
しっかし、目を瞑ると、マジで声が似てるんだけど、気のせいだよな? この少佐、赤いロリコンとかじゃないよな?
気になる。素顔とか、どうなんだろうか。
「少年、私の仮面が気になるか?」
「え? いやぁ。そのぉ」
めっちゃ気になる、と思っていたら、クワトリ少佐はすっと仮面を外した。
すると中から出てきたのは、目の周りがケロイド状にただれた素顔だった。
辛うじて見える目は、それ、見えてるんでしょうかね?
「これはな。私の若き日の過ちなのだよ」
そう言って語りを聞けば、先ほどの自分が恥ずかしくなるような話だった。
このクワトリ少佐は、以前は軍属の少佐だったそうだ。
それが、敵の策略にかかって部下は全滅し、ご自身も捕まってしまった。
と言うのも、このクワトリ少佐は公明正大で真っ直ぐな人だったから、逆恨みを買ってしまっていたようなのである。
「ある日な、味方の裏切りにあって少佐は捕まっちまったんだよ!!」
そう吠えるガルフは、クワトリ少佐の大のファンだった。
そして捕まったクワトリ少佐は拷問を受けて、目に松明を押し当てられて今のやけど跡を負ったそうだ。
「あれ? こういうのって魔法で治らないの?」
「魔法であっさり治るのはモンスターからの傷か、魔法で出来た傷だけだ。だからヤツラは、ヤツラはあああ!!」
おい、興奮すんなとガルフをみんなで押しとどめ、話の続きを聞いた。
掴まった少佐はと言うと、とにかくピンチの状況で、一瞬だけの隙を突いて脱出したそうだ。
『探知』や『気配察知』、それとわずかに見える目を頼りに、手元にあった武器を手にとっての脱出劇。
手に汗握る展開と、思ったより話し上手な少佐の語りに耳を傾け、最後のオチを待った。
「それで私は故郷へと舞い戻り、私を売り渡した連中を粛清して、退役したのだ」
そう言って淡く笑う姿は、元のイケメン度も相まってかっこよかった。
「すげぇ、すげぇぜ! さすが少佐だ! 何度聞いてもすげぇ!!」
「その時に粛清された貴族や騎士が、国を腐敗させていた原因だったのですよ」
「確かにガルフが興奮するのも分かる。自分と部下の復讐に、さらに国まで良くしてか・・・、まさに英雄のような活躍だなー」
親友を暗殺してしまう、どこかの赤い角付きのロリコンとは大違いだったわ。
今のは完全に英雄譚だったし、その生の英雄が目の前にいるってのが何よりすごいわ。
ちょっと血なまぐさいけど、これこそ剣と魔法の王道ファンタジーって感じ、あったよね?
「その時手にしていた武器と思わしきものはな。実は武器でもなんでもないものだったのだよ」
少佐が腰に挿していた木の枝を取り出して、皆の前に差し出していた。
「これが、当時の武器だ。見たとおり、ただの枝だ。私はこれを突小剣と勘違いして敵陣を突破したのだ。今ならば笑い話だ」
え? これ?
まじまじと見つめても、普通にただの枝ですよ?
「持ち戻ってそれを聞いて、私は天に感謝をしたものだよ。よもやこのようなものに命を救われるとは思いもよらなかったのだ。故に、腐らぬように加工をして、お守りとして、あるいは過ちの教訓としていつも持ち歩いている」
「へー、そうなんですか。しかし、ただの枝にしか見えないのにすごいですね」
「そうだ! クワトリ少佐はすごいんだ! 俺も憧れているんだぜ!!」
「あー、分かる。何かこう、今の話って物語の主人公か! って感じだったもんな」
「実は、本も出てるんだぜ!!! ギルドでも売ってるぞ。ほら、俺も持ってる!!」
そう言って見せてくれたのは、丁寧に皮袋に包まれた何かだった。
しかも厳重に封までされている。
「おい、これじゃ中身見れないだろ!!」
「いいんだよ!! 俺のバイブルなんだから!! これは、保存用!!」
神が実在するこの世界で、聖典とか言っちゃったし。
しかも保存用って、もしかして観賞用と布教用もあるんですかねぇ。異世界でまさかそんなオタクな言葉を聞くとは思いもよらなかったゾ。
いやしかし、俺も神様には騙されて無人島送りなんて、酷い目にあったんだっけか。
もしかして、この世界、思ってたよりも神様への信仰心、薄いの?
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と言うか、本が普通に売ってて、簡単に買えるのか。
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「さて、この話を敢えてしたのには理由がある。少年、君は『棒術』スキルを持っているな?」
「え?」
「その立ち姿を見れば分かる。左足をわずかに前へと出して、右手は腰より若干下げて背中側に近い位置。それはすぐに背中の棍を抜く為の基本的な立ち方だ」
まじかー。
全くの無意識なんで、ガルフは達人を見るかのような目で俺を見るのは辞めませんかね。
「しかしクワトリ少佐。こいつは『棒術』なんですか?俺にゃー『棍棒術』に見えるんですが」
おう、そう言えばそうだ。
背中にあるのが棍棒なんだから、『棍棒術』でいいんじゃないのだろうか。
するとクワトリ少佐は首を横に振り、棍を指差した。
「その棍は、中身がそこいらの木と変わりはしまい。見た目はそれらしいが、武器として見れば感じる力があまりにも弱い。恐らく、拾った木材を加工した彼の手作りだ」
「えええ!? そこまで分かるんですか!?」
ほとんど見えていないのにすご過ぎるだろ、この人!
「ああ、驚くのも無理はない。私は目が悪くなってからの方が、この手の感覚が冴えている。以前はそのような力など感じなかったのが、皮肉な所だ。そして、同じ『棒術』スキルを持つものとして、指導を一つ、申し出ようと思ってな。こうして声をかけたのだ」
「うそだろ!? クワトリ少佐の指導なんて、羨ましすぎるぅぅう!!!!!」
これは千載一遇のチャンスか!?
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だから、黙っとけって!
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