最強魔法は生活魔法!? ~異世界ではモンスター退治も生活のうち~

gagaga

文字の大きさ
58 / 96
第五章 リュータと異国の塔

第五十八話 リュータの特訓その2と復活と

しおりを挟む
 今、俺は道場のような所にいます。
 エルフの方々の修練場その二です。体育館のような外見に、床は畳。どう見ても道場です。ワン君もさっきまで張り切って空手か何かの演武をしていました。ちょっとカッコよかった。

 それはともかく、俺はその道場でミチルさんと向き合っている。片や木の棒、片や木刀ですが・・・

「脇が甘いです!」
「あいたー!」

 いや、ちょっと待って!
 なんで木刀で脇を殴られたのに頭が痛いの!? どうしてHPが二回も減ったの!?

「今のは二段打ちです。脇を下からすくい上げて、返す刀で振り下ろして頭をたたきました。ちなみにスキルではありません」
「そこまでする必要あったの!? 俺もうHPないんだけど!? しかもスキルじゃないなら俺、覚えられないよね!?」
「痛くないと覚えませんから」

 いやいや、単に脇が甘いだけで脇を叩かれただけじゃなく、脳天も揺らされたらたまらんよ。と言うか、死ぬし!?
 HP残り7よ!?
 まだここに来て三十分経ってませんよ!?

「大丈夫です。『手加減』スキルを使っています」
「いや、そりゃ大丈夫じゃねーダロ。HP1だと手加減しても死ぬゾ?」
「え?」

 ・・・。
 ワン君の何気ない突っ込みに、場が凍る。いや、ワン君は正しいんだけどさ。
 どうするんだよと思ってミチルさんを見てみれば・・・

「てへっ(∀`*ゞ)」

 上が白で下が黒の「はかま」のような道着姿で照れるミチルさん。

 うん、恐怖が先に走ってかわいいと思えません!
 いや、うそです! だからそんなに睨まないで! 睨まれただけでHP減ってるんですけど!?

「だめっ、死んじゃうっ」 びくんびくん

 ティウンティウンティウン。

「あ・・・『威圧』しちゃいました」
「本当に死んだゾ・・・オイ」

 そして俺は光になった。


***

「あー、びっくりした」
「こっちがビビるっつーの。テメー本当に人類かヨ」
「聞いてはいましたが、本当に生き返るんですね」

 本当にね、びっくりだよ。気が付いたら三十分ほど経ってるし、シルちゃんの所のモノリスにいるし。と言う訳で今はシルちゃんの所のお社でお茶をしています。なお、シルちゃんはうちに来ていた頃に溜まっていた事務処理に追われて不在です。

「ストックに限りがあるから出来る限り死にたくないんだけど。あと、死ぬ時にものすごい、えーと、きょざつかん?」
「虚脱感ジャネ?」
「そう、それ。それがあるんだよね」
「でもすごいですね。最弱だけど最強! みたいな感じありますよ!」
「ああ、うん。それ絶対褒めてないよね」

 間違いなくこの里の中で最弱は俺だと断言できるけど、それはないよー。
 そうそう、セーブだけど、石碑と言うかモノリスに触りながらシルちゃんに承諾してもらったら出来ました。
 アナウンスで

 [セーブが完了しました:セーブ地点:エンテの石碑]

 と出たんだけど、エンテって、何? だった。シルちゃんも知らん模様。あいかわらず謎が謎を呼ぶ不親切な世界だ。


 しかしそう言う意味ではこの復活も不思議だな。

「これってやっぱり、神様からの加護なのかなー?」
「ンな訳ねーだロ。だったらなんでテメー、その、フサフサなんだオ!!」 

 ワン君、噛みおった。
 でも確かにおかしいよな。生き返る加護なんて、あまりに強力すぎる。それをなんの代償もなしに手に入れてるって、ちょっと違和感。


 ん、おや、アナウンス?

[記子:ますたー、私が調べてみるの]

 ほんと!? お願いできる?

[記子:任せるの。でも、その代わりしばらく出てこれないの]

 そっかー、スキル再構築とか色々忙しいみたいだけど、お願いね。

[記子:任されたの。ごほうび待ってるの]

 うん、わかったよ。ずいぶんとお世話になってるし、出来る事ならなんでもするよ。

[記子:言質、とったの]

 え?

「記子さん、意外と計算高い?」
「アン?」
「いや、記子さんが俺の秘密について調べてくれるって」
「ほー、すげーな。ダンジョンコアの妖精ってのは便利なんだナ。俺もダンジョン行きてーナ」
「そもそもダンジョンってどこにあるんでしょうか。ここみたいなオープン型じゃない、クローズド型と言うのでしょうか。そう言うごくありきたりなダンジョンは・・・」

 言われてみたら、孤島ダンジョンもダンジョンっぽくないな。

「んー、前にあったのは玄武のダンジョンだけど、もうないしね」
「俺様も諸国旅してたが、ダンジョンって言われてもピンとコネー」
「知らずのうちに素通りしているのかもしれませんね。ここもダンジョンらしいですから」

 それはあるかもしれない。
 ああ、そうだ。

「アベリア王国の南東にあるババビアルカのさらに東に、真紅さんのダンジョンがあるよ」
「真紅さん、ハイゴブリンの妖精さんのですか?」
「そうそう。ただ、あそこのダンジョン、モンスターがほとんど出ないんだよね。ゴブリンが最大三匹に、オークが一匹、かなり強いけどオーガが一匹くらいじゃなかったかな」
「ハッ。それならラクショーじゃねーカ!」

[真紅:ちょっと物申したいわ。出ていいかしら?]

 ん? メッセージと共に手の平に硬い感触が・・・。手の平を見れば、真っ赤なちかい・・・じゃなくて真っ赤な魔石が。

「真紅さん? いやなんで俺の『収納小箱』から勝手に出てきてんの!?」

 謎が謎を呼ぶって言うか、『収納小箱』って、俺のスキルじゃないの!? うちの主神様の言う『ステータス』の信仰欄もそうだけど、神様ってなんでこうも人の思惑と言うか、常識打ち破ってくれるんですかねぇ。

[真紅:いいから女勇者に渡しなさい]

「えーと、良く分からないけどミチルさん、はい」
「え? いやな予感がするので、ワン! 受け取って!」
「また俺様かよ!?」

 そう言いながらも手に取るワン君は結構女性にも優しい。本当に黙っていればモテるタイプだよな。絶対に口で損しているわー。
 なんて考えていたら、魔石がギュインギュイン光りだして、次の瞬間にはピカっと光って、ワン君の頭がバーコードドレッドヘアーになっていた。

「どきっ☆隙間だらけのドレッドヘアー。隙間に指を突っ込んでみたいです・・・」
「ブフッ!?」

 ポツリと呟いたミチルさんの言葉に思わず吹き出してしまったよ!
 何てことを言うんだ・・・うん、間違ってはいない。俺も指突っ込んでみたいし。

「オイ、テメーら。俺様も、泣く時だってあるんだゾ? ウ、ウウ・・・」

 すでに泣いてますけどね。ごめんねごめんねー。

「呼ばれてないけど来たわ! 真紅様よ! そして死ねええええ!」
「なんでだヨ!? グハァ!?」

 パンクロックな衣装に身を包んだ妖精サイズの真紅さんが現れたと思ったら、唐突のグーパンをワン君に食らわせていた。
 そして彼はそのままお星さまに・・・って、飛びすぎじゃない!?

「大丈夫よ。仮にも元勇者なら半日で帰ってくるわ」
「そ、そうなの・・・。でも真紅さん、さすがに強いね」
「そうですね。小さくてかわいいのに、すごい力持ち」

 そうでしょ? と胸を張る真紅さん。あれ? 思ったより胸あるぞ、この子。もし人間大サイズならミチルさんよりもあるんじゃなかろうか・・・。

「って、ミチルさん睨まないで! またHP減ってるから! ら、らめぇっ」
「ハッ!? すいません。なんだか急にリュータさんに殺意が沸いてしまって・・・」

 恐るべし勇者の勘。

[藍子:それはたぶん、女の勘]

 まじか。それは世界最強の勘だな。ミチルさんに対して余計なことを考えるのはやめておこう。身体的な意味では特に。

「それで、真紅さんはどうして出てきたの?」
「そうだわ! 言っておくけど、私のダンジョンはそこの女勇者でも攻略は無理よ!」
「そうなんですか?」
「そもそも百年以上も攻略者はいないわ。辛うじて脱出した者が一名いるのみよ」

 そうなの!?
 だって、玄武ダンジョンと比べてゴブリンが最大三匹とか、ものすごく難易度低かったよ!?

「あのね。ご主人だから言うけど、私の眷属のゴブリンはそこの女勇者の本気の一撃でやっと倒せるくらいタフなのよ。もうね、ものすんごく固いのよ?」
「本気・・・大地が割れるほどでも?」
「大地割る程度じゃ無理よ」

 うぇぇ!?
 真紅さんのセリフにもビビったけど、ミチルさん、あなた大地割れるんですか!?
 勇者パネェ・・・。

「ならなんで俺は攻略出来たんだろう」

 理由は、うん。
 いや、分かったよ。

「考えるまでもなかったわ」
「何? 攻略法が分かれば私でも行けるかもしれませんし、ぜひご教授を!」
「ダメよ! ご主人、分かってるんでしょうね!」

 お、おう。いやいや、よく考えてみたら『生活魔法』を魔物に使うって発想自体がこの世界にはなかったんだっけか。いや、違うな。ババビアルカのフライングマタンゴの一件でもそうだったけど、固い相手に有効だったってだけなんだよな。

「ヒントはその、防御無視です!」

 強者二人に睨まれた末に、もやっとした回答でお茶を濁した俺は、悪くないと思います!

しおりを挟む
感想 20

あなたにおすすめの小説

スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~

深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】 異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

追放された無能鑑定士、実は世界最強の万物解析スキル持ち。パーティーと国が泣きついてももう遅い。辺境で美少女とスローライフ(?)を送る

夏見ナイ
ファンタジー
貴族の三男に転生したカイトは、【鑑定】スキルしか持てず家からも勇者パーティーからも無能扱いされ、ついには追放されてしまう。全てを失い辺境に流れ着いた彼だが、そこで自身のスキルが万物の情報を読み解く最強スキル【万物解析】だと覚醒する! 隠された才能を見抜いて助けた美少女エルフや獣人と共に、カイトは辺境の村を豊かにし、古代遺跡の謎を解き明かし、強力な魔物を従え、着実に力をつけていく。一方、カイトを切り捨てた元パーティーと王国は凋落の一途を辿り、彼の築いた豊かさに気づくが……もう遅い! 不遇から成り上がる、痛快な逆転劇と辺境スローライフ(?)が今、始まる!

【鑑定不能】と捨てられた俺、実は《概念創造》スキルで万物創成!辺境で最強領主に成り上がる。

夏見ナイ
ファンタジー
伯爵家の三男リアムは【鑑定不能】スキル故に「無能」と追放され、辺境に捨てられた。だが、彼が覚醒させたのは神すら解析不能なユニークスキル《概念創造》! 認識した「概念」を現実に創造できる規格外の力で、リアムは快適な拠点、豊かな食料、忠実なゴーレムを生み出す。傷ついたエルフの少女ルナを救い、彼女と共に未開の地を開拓。やがて獣人ミリア、元貴族令嬢セレスなど訳ありの仲間が集い、小さな村は驚異的に発展していく。一方、リアムを捨てた王国や実家は衰退し、彼の力を奪おうと画策するが…? 無能と蔑まれた少年が最強スキルで理想郷を築き、自分を陥れた者たちに鉄槌を下す、爽快成り上がりファンタジー!

巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?

サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。 *この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。 **週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**

【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜

あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」 貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。 しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった! 失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する! 辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。 これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!

異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する! 土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。 自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。 『あ、やべ!』 そして・・・・ 【あれ?ここは何処だ?】 気が付けば真っ白な世界。 気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ? ・・・・ ・・・ ・・ ・ 【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】 こうして剛史は新た生を異世界で受けた。 そして何も思い出す事なく10歳に。 そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。 スキルによって一生が決まるからだ。 最低1、最高でも10。平均すると概ね5。 そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。 しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。 そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。 追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。 だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。 『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』 不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。 そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。 その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。 前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。 但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。 転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。 これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな? 何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが? 俺は農家の4男だぞ?

無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。

さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。 だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。 行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。 ――だが、誰も知らなかった。 ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。 襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。 「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。 俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。 無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!? のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!

追放された荷物持ち、スキル【アイテムボックス・無限】で辺境スローライフを始めます

黒崎隼人
ファンタジー
勇者パーティーで「荷物持ち」として蔑まれ、全ての責任を押し付けられて追放された青年レオ。彼が持つスキル【アイテムボックス】は、誰もが「ゴミスキル」と笑うものだった。 しかし、そのスキルには「容量無限」「時間停止」「解析・分解」「合成・創造」というとんでもない力が秘められていたのだ。 全てを失い、流れ着いた辺境の村。そこで彼は、自分を犠牲にする生き方をやめ、自らの力で幸せなスローライフを掴み取ることを決意する。 超高品質なポーション、快適な家具、美味しい料理、果ては巨大な井戸や城壁まで!? 万能すぎる生産スキルで、心優しい仲間たちと共に寂れた村を豊かに発展させていく。 一方、彼を追放した勇者パーティーは、荷物持ちを失ったことで急速に崩壊していく。 「今からでもレオを連れ戻すべきだ!」 ――もう遅い。彼はもう、君たちのための便利な道具じゃない。 これは、不遇だった青年が最高の仲間たちと出会い、世界一の生産職として成り上がり、幸せなスローライフを手に入れる物語。そして、傲慢な勇者たちが自業自得の末路を辿る、痛快な「ざまぁ」ストーリー!

処理中です...