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幼なじみ
第18話
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その日、真司は自宅で安静にさせられていた。また発作が起きたのだ。晃司がベッドの横の椅子に腰掛けていると、徐に真司が呟いた。
「こんな身体、いらない……」
今にも泣き出しそうな真司は、堰を切ったように続けた。
「こんなすぐ壊れる欠陥品……背も低くって手足は細くて青白くって! こんな身体俺大キラ……」
「真司……誰だって自分のことあんまり好きじゃねぇ。でもしょーがねんだよ」
晃司はそう言って真司をやさしく包み込んだ。
「でも、誰だって必ず誰かに必要とされてんだ。――俺にはこの身体が必要だ」
ここ数日の無反応の原因がコイツだったなんて――奇妙な感じだった。
もし、真司の肌の色がもっと黒かったら、俺のモノはここまで元気にならないだろう
もし、真司の手足がもっとごつごつしてたら、俺はここまでヤル気にならないだろう
もし、真司がもっと重かったら、乗っかられても苦しいだろう
「ずっと離れないで……」
真司が晃司にしがみついて離れない。
「どーした? こんな時のおまえらしくねーじゃん。何弱気になってんの」
「こんな身体、いらない……」
今にも泣き出しそうな真司は、堰を切ったように続けた。
「こんなすぐ壊れる欠陥品……背も低くって手足は細くて青白くって! こんな身体俺大キラ……」
「真司……誰だって自分のことあんまり好きじゃねぇ。でもしょーがねんだよ」
晃司はそう言って真司をやさしく包み込んだ。
「でも、誰だって必ず誰かに必要とされてんだ。――俺にはこの身体が必要だ」
ここ数日の無反応の原因がコイツだったなんて――奇妙な感じだった。
もし、真司の肌の色がもっと黒かったら、俺のモノはここまで元気にならないだろう
もし、真司の手足がもっとごつごつしてたら、俺はここまでヤル気にならないだろう
もし、真司がもっと重かったら、乗っかられても苦しいだろう
「ずっと離れないで……」
真司が晃司にしがみついて離れない。
「どーした? こんな時のおまえらしくねーじゃん。何弱気になってんの」
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