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番外編
書籍化記念 初めてあなたと出会った日に5(ブルーノ視点)
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「……王太子殿下、私はそろそろ」
祝いの言葉を継げ終えて、最初のダンスを両殿下が踊り戻って来た。
そろそろ私にかけられたまじないの効果が切れる時間、私は内心の焦りを見せない様にしながら王太子殿下へ声を掛けた。
「お前もたまには楽しんでいけばいい。……ダンスは苦手だったか?」
「恥ずかしながら、あまり得意ではございません」
幼い頃からダンスの教師を呼び習うのが貴族世界では当たり前、だがミケーレ伯爵家では教師を呼べるはずがなく両親から私は教育を受けていた。ダンスは両親も苦手だったし、私はもっと苦手だった。
「そうか、令嬢をお前に紹介するのは簡単だが、そうするとジャダがうるさいな。まあ、今日はもういい」
王太子殿下の何気ない言葉にぴくりと反応する。
ジャダ、王女殿下がなんだ。私が誰とダンスをしようと関係ないじゃないか、私が誰を好きになっても関係ない。
「失礼致します」
「ブルーノ。いつのその程度の服装は出来ないのか」
「……申し訳ございません。これは借り物なのです」
「……そうか、無理を言ったな」
ミケーレ伯爵家の困窮具合を王太子殿下は良くご存じだ。
殿下は私がくたびれた服装で働いていても何も言わない。だがそれは言わないだけで心の中ではそうではない。
「申し訳ございません」
「いや、気にしなくていい。お前は真面目に働いてくれる、それだけで十分だ」
真面目に働くだけで良いはずがない。下級文官でももう少しまともな恰好をするのにと、私が陰で同僚たちから言われているのはわかっている。
「……失礼致します」
それだけ言って私は逃げる様に大広間の王族専用の扉から出た。
何か言いたげな騎士を無視し、足早に王宮の奥へと進む。
歩いて歩いて、廊下をずっと奥へと進んで行き、虚しい気持ちを抱えながらふと思い立ち温室のある方へ向きを変えた。
王妃様がお気に入りの皇帝の薔薇という珍しい薔薇が植えられている温室は、大広間からそう遠くない場所に作られている。
屋外でのお茶会用に作られている庭の一角に温室が建てられているということもあるし、温室自体が王妃様の自慢の場所だから貴族の出入りが多い場所に作られている。
何せ最新の技術だ。温室の中は、真冬でも春の様に温かいという、贅沢な造りだ。
「薔薇の方が私よりも余程贅沢な生活を送っている」
歩いている内にまじないの効果は切れてしまった。
私はもとの惨めな礼服を着て、傷だらけの靴を履いている。
「なんて惨めなんだろう」
どこからか足音が聞こえてきて、私は慌てて庭に出られる大きな扉を開き、外の寒さに震えながら庭の奥へと歩いていく。
誰にもこの姿を見られたくない、一人になりたかった。
人気のない庭に、暫く一人で佇んでいると急に誰かに背中を押されて倒れ込んでしまった。
「なっ」
「本当にその姿で王太子殿下の後ろに立ったんですか。恥ずかしいですね」
無様に両手を地面につきながら後ろを振り返ると、同僚が立っていた。
「なぜこんなことを」
「素直に私に代わっていれば、恥をかかずにすんだのですよ」
「私はもう帰ります。私の代わりにとお願いされたからと王太子殿下に言えばいい」
馬鹿みたいだ。この人は、私が嫌々出ていると知らないのだろうか。
出たいなら初めからそう言ってくれれば、喜んで役目を代わったというのに。
「あなたのその顔が気に入らないのですよ。能力も無いくせに側近として働いているあなたが」
何も言い返せないのは、私自身側近になるには力が足りないと分かっているからだ。
でも王太子殿下は私にこの役目をくれた。自分の側近となり力になって欲しいと望んでくれたから、だから私は屈辱に耐え働いている。
「……転んだせいで、服が汚れてしまったようですね。……ああ、もとからそんなに綺麗な服ではありませんでしたね」
何も言えずにいると同僚は苛立ったようにそう言い放ち去っていった。
「ばからしい」
あれは嫉妬だ。自分が出たかった宴に私が出たから。
あまりにも分かりやすい嫉妬だ。
「そんなに出たいなら、自分で王太子殿下にそう言えば良かったんだ」
立ち上がる元気もなく、その格好のまま手のひらを見つめる。
「擦り傷か」
転んだ時咄嗟に地面に手を付いて出来た小さな傷が、何だかとても痛くてたまらない。
「惨めだな」
大広間の方から賑やかな音楽が聞こえて来る。あの中にいるのは、金の苦労などしたことがない者ばかりなんだろう。私の様な服装であの場にいたものなど皆無だ、もしもまじないの効果があそこにいる内に切れたとしたら私はとんでもない恥をかいたに違いない。
「……幸せになりたい」
ふいに、王太子殿下の前でも臆する事無く話し、綺麗な所作で淑女の礼をしていた彼女の顔が目の前に浮かぶ。
彼女が側にいてくれたら、私は毎日明るい気持ちで過ごせるだろうか。
優しい微笑みを私に向けてくれたら、きっと私はそれだけで幸せな気持ちになるだろう。
「私にその資格はないのかもしれないけれど、求婚の申し込みをするくらいは許されるだろうか」
断られるのは分かっている。
誰だって私を夫になんて望まないだろう。
それでも、私は……。
「お加減が悪いのですか?」
「……フェデリカ、急に走るな」
「お父様、こんな場所に座り込んでいる方をほうっておけませんわ」
急に声をかけられて、戸惑い顔を上げて息を呑む。
今、考えていた人が居るのだから、驚いて当然だ。
「だ、大丈夫です。考え事をしていて転んだだけです」
慌てて立ち上がり、何でもないのだと顔の前で手をひらひらとふる。
「そうですか、怪我をされていますね。ロージー鞄を頂戴」
血が滲んでいる私の手のひらを見て、フェデリカ嬢は傍にいた侍女らしき人の名を呼ぶ。
「はい、お嬢様」
警戒している様子の男性彼女の父トニエ子爵と、ロージーと呼ばれた女性の視線を避けてフェデリカ嬢に目を向けると、美しい刺繍が施された小さな手提げ鞄から何やら取り出し始めた。
「手のひらを見せていただけますか?」
「え、はい」
何をするのだろうと思いながら、手のひらを見せる。
「擦り傷ですね。これならすぐに治せますが、いいでしょうか?」
それは治療をということだろうか、それなら構わない。
「はい」
「念の為傷を洗いますね。少ししみますが大丈夫ですよ」
手際よく傷を洗い、塗り薬を塗ってくれた。
「ありがとうございます」
薬を塗っただけで、殆ど傷がなくなってしまった。
私が使ったことがある薬で、こんなに効果が高いものは初めてかもしれない。
薬は高価なものだから、最低限の物しか使っていなかったがちゃんとした物は効き目もいいのだな。
「お礼を言われるほどではありません。灯りが点いているとはいえ気を付けて下さいね」
「そうですね。丁度良く薬をお持ちで助かりました」
小さな鞄から出てきたとは思えない本格的な治療道具ばかりに見える。宴に出る人の持ち物とは思えない。
「私、こういう道具がないと落ち着かないのです」
照れた様に笑う。
「それは薬師だから?」
「え、ご存知でしたか?」
「先程王太子殿下とお話されていましたよね。私は王太子殿下の側近のブルーノ・ミケーレと申します」
そう言えば、フェデリカ嬢は「気がつかず申し訳ございません。私はフェデリカ・トニエ。こちらは私の父です」
と淑女の礼をして挨拶を返してくれた。
その姿に私は見惚れていた。
大丈夫と励ましながら、私の傷を治療してくれた。
なんて優しい人なのだろう。
「それでは失礼します」
にこやかな笑顔で去っていくフェデリカ嬢を、私は惚けた頭で見送った。
「フェデリカ嬢」
幸せになりたい。そう願った時に偶然現れるなんて、これは運命なのではないだろうか。
私の様なものでも幸せになっていいのだと、マルガレーテ様が導いて下さったのかもしれない。
「あなたに求婚してもいいのだろうか」
こんなみすぼらしい男でも、あなたを愛してもいいだろうか。
「もし、私の手を取ってくれるのなら私は生涯をあなたに捧げると誓うよ」
この出会いが私のその後を大きく変えるなんて、この時の私は考えもしなかったんだ。
※※※※※※※※※※※※※
書籍化記念の番外編です。
クズと評判のブルーノとフェデリカの出会いでした。
傷の程度は違いますが、薬代を払おうとするキリアンと自分がいつも使ってる薬より効果が高いと分かっても、薬代なんて言葉すら頭に浮かばないブルーノ。
そんな違いを楽しんで頂けたらと思います。
ちなみに、ブルーノは自分がフェデリカと結婚して幸せになりたい。
キリアンは、自分がフェデリカを幸せにしたいけけど、もし結婚できなくてもフェデリカに幸せになって欲しい。
という感じに思いの方向が違っています。
何度も言ってますが、皆様に読んで応援頂けたお陰で本になりました。
本当にありがとうごさまいます。
祝いの言葉を継げ終えて、最初のダンスを両殿下が踊り戻って来た。
そろそろ私にかけられたまじないの効果が切れる時間、私は内心の焦りを見せない様にしながら王太子殿下へ声を掛けた。
「お前もたまには楽しんでいけばいい。……ダンスは苦手だったか?」
「恥ずかしながら、あまり得意ではございません」
幼い頃からダンスの教師を呼び習うのが貴族世界では当たり前、だがミケーレ伯爵家では教師を呼べるはずがなく両親から私は教育を受けていた。ダンスは両親も苦手だったし、私はもっと苦手だった。
「そうか、令嬢をお前に紹介するのは簡単だが、そうするとジャダがうるさいな。まあ、今日はもういい」
王太子殿下の何気ない言葉にぴくりと反応する。
ジャダ、王女殿下がなんだ。私が誰とダンスをしようと関係ないじゃないか、私が誰を好きになっても関係ない。
「失礼致します」
「ブルーノ。いつのその程度の服装は出来ないのか」
「……申し訳ございません。これは借り物なのです」
「……そうか、無理を言ったな」
ミケーレ伯爵家の困窮具合を王太子殿下は良くご存じだ。
殿下は私がくたびれた服装で働いていても何も言わない。だがそれは言わないだけで心の中ではそうではない。
「申し訳ございません」
「いや、気にしなくていい。お前は真面目に働いてくれる、それだけで十分だ」
真面目に働くだけで良いはずがない。下級文官でももう少しまともな恰好をするのにと、私が陰で同僚たちから言われているのはわかっている。
「……失礼致します」
それだけ言って私は逃げる様に大広間の王族専用の扉から出た。
何か言いたげな騎士を無視し、足早に王宮の奥へと進む。
歩いて歩いて、廊下をずっと奥へと進んで行き、虚しい気持ちを抱えながらふと思い立ち温室のある方へ向きを変えた。
王妃様がお気に入りの皇帝の薔薇という珍しい薔薇が植えられている温室は、大広間からそう遠くない場所に作られている。
屋外でのお茶会用に作られている庭の一角に温室が建てられているということもあるし、温室自体が王妃様の自慢の場所だから貴族の出入りが多い場所に作られている。
何せ最新の技術だ。温室の中は、真冬でも春の様に温かいという、贅沢な造りだ。
「薔薇の方が私よりも余程贅沢な生活を送っている」
歩いている内にまじないの効果は切れてしまった。
私はもとの惨めな礼服を着て、傷だらけの靴を履いている。
「なんて惨めなんだろう」
どこからか足音が聞こえてきて、私は慌てて庭に出られる大きな扉を開き、外の寒さに震えながら庭の奥へと歩いていく。
誰にもこの姿を見られたくない、一人になりたかった。
人気のない庭に、暫く一人で佇んでいると急に誰かに背中を押されて倒れ込んでしまった。
「なっ」
「本当にその姿で王太子殿下の後ろに立ったんですか。恥ずかしいですね」
無様に両手を地面につきながら後ろを振り返ると、同僚が立っていた。
「なぜこんなことを」
「素直に私に代わっていれば、恥をかかずにすんだのですよ」
「私はもう帰ります。私の代わりにとお願いされたからと王太子殿下に言えばいい」
馬鹿みたいだ。この人は、私が嫌々出ていると知らないのだろうか。
出たいなら初めからそう言ってくれれば、喜んで役目を代わったというのに。
「あなたのその顔が気に入らないのですよ。能力も無いくせに側近として働いているあなたが」
何も言い返せないのは、私自身側近になるには力が足りないと分かっているからだ。
でも王太子殿下は私にこの役目をくれた。自分の側近となり力になって欲しいと望んでくれたから、だから私は屈辱に耐え働いている。
「……転んだせいで、服が汚れてしまったようですね。……ああ、もとからそんなに綺麗な服ではありませんでしたね」
何も言えずにいると同僚は苛立ったようにそう言い放ち去っていった。
「ばからしい」
あれは嫉妬だ。自分が出たかった宴に私が出たから。
あまりにも分かりやすい嫉妬だ。
「そんなに出たいなら、自分で王太子殿下にそう言えば良かったんだ」
立ち上がる元気もなく、その格好のまま手のひらを見つめる。
「擦り傷か」
転んだ時咄嗟に地面に手を付いて出来た小さな傷が、何だかとても痛くてたまらない。
「惨めだな」
大広間の方から賑やかな音楽が聞こえて来る。あの中にいるのは、金の苦労などしたことがない者ばかりなんだろう。私の様な服装であの場にいたものなど皆無だ、もしもまじないの効果があそこにいる内に切れたとしたら私はとんでもない恥をかいたに違いない。
「……幸せになりたい」
ふいに、王太子殿下の前でも臆する事無く話し、綺麗な所作で淑女の礼をしていた彼女の顔が目の前に浮かぶ。
彼女が側にいてくれたら、私は毎日明るい気持ちで過ごせるだろうか。
優しい微笑みを私に向けてくれたら、きっと私はそれだけで幸せな気持ちになるだろう。
「私にその資格はないのかもしれないけれど、求婚の申し込みをするくらいは許されるだろうか」
断られるのは分かっている。
誰だって私を夫になんて望まないだろう。
それでも、私は……。
「お加減が悪いのですか?」
「……フェデリカ、急に走るな」
「お父様、こんな場所に座り込んでいる方をほうっておけませんわ」
急に声をかけられて、戸惑い顔を上げて息を呑む。
今、考えていた人が居るのだから、驚いて当然だ。
「だ、大丈夫です。考え事をしていて転んだだけです」
慌てて立ち上がり、何でもないのだと顔の前で手をひらひらとふる。
「そうですか、怪我をされていますね。ロージー鞄を頂戴」
血が滲んでいる私の手のひらを見て、フェデリカ嬢は傍にいた侍女らしき人の名を呼ぶ。
「はい、お嬢様」
警戒している様子の男性彼女の父トニエ子爵と、ロージーと呼ばれた女性の視線を避けてフェデリカ嬢に目を向けると、美しい刺繍が施された小さな手提げ鞄から何やら取り出し始めた。
「手のひらを見せていただけますか?」
「え、はい」
何をするのだろうと思いながら、手のひらを見せる。
「擦り傷ですね。これならすぐに治せますが、いいでしょうか?」
それは治療をということだろうか、それなら構わない。
「はい」
「念の為傷を洗いますね。少ししみますが大丈夫ですよ」
手際よく傷を洗い、塗り薬を塗ってくれた。
「ありがとうございます」
薬を塗っただけで、殆ど傷がなくなってしまった。
私が使ったことがある薬で、こんなに効果が高いものは初めてかもしれない。
薬は高価なものだから、最低限の物しか使っていなかったがちゃんとした物は効き目もいいのだな。
「お礼を言われるほどではありません。灯りが点いているとはいえ気を付けて下さいね」
「そうですね。丁度良く薬をお持ちで助かりました」
小さな鞄から出てきたとは思えない本格的な治療道具ばかりに見える。宴に出る人の持ち物とは思えない。
「私、こういう道具がないと落ち着かないのです」
照れた様に笑う。
「それは薬師だから?」
「え、ご存知でしたか?」
「先程王太子殿下とお話されていましたよね。私は王太子殿下の側近のブルーノ・ミケーレと申します」
そう言えば、フェデリカ嬢は「気がつかず申し訳ございません。私はフェデリカ・トニエ。こちらは私の父です」
と淑女の礼をして挨拶を返してくれた。
その姿に私は見惚れていた。
大丈夫と励ましながら、私の傷を治療してくれた。
なんて優しい人なのだろう。
「それでは失礼します」
にこやかな笑顔で去っていくフェデリカ嬢を、私は惚けた頭で見送った。
「フェデリカ嬢」
幸せになりたい。そう願った時に偶然現れるなんて、これは運命なのではないだろうか。
私の様なものでも幸せになっていいのだと、マルガレーテ様が導いて下さったのかもしれない。
「あなたに求婚してもいいのだろうか」
こんなみすぼらしい男でも、あなたを愛してもいいだろうか。
「もし、私の手を取ってくれるのなら私は生涯をあなたに捧げると誓うよ」
この出会いが私のその後を大きく変えるなんて、この時の私は考えもしなかったんだ。
※※※※※※※※※※※※※
書籍化記念の番外編です。
クズと評判のブルーノとフェデリカの出会いでした。
傷の程度は違いますが、薬代を払おうとするキリアンと自分がいつも使ってる薬より効果が高いと分かっても、薬代なんて言葉すら頭に浮かばないブルーノ。
そんな違いを楽しんで頂けたらと思います。
ちなみに、ブルーノは自分がフェデリカと結婚して幸せになりたい。
キリアンは、自分がフェデリカを幸せにしたいけけど、もし結婚できなくてもフェデリカに幸せになって欲しい。
という感じに思いの方向が違っています。
何度も言ってますが、皆様に読んで応援頂けたお陰で本になりました。
本当にありがとうごさまいます。
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