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本編
婚約破棄に至るまで~ side エレノア ~ 3
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家族会議の結果、遠く離れた地にある、どこの国の領土でもない森を、真ん中から開拓することにした。
ドラゴンとワイバーンがいるから、移動手段は問題ない。
まわりに知られないことが最優先なのだ。
いつの日か、領民ごと引っ越さなければならない日が来ないならば、別荘地として使えばいいという、気楽さだった。
が、潤沢な魔力と、優秀な魔法使い、そしてドラゴンたちのお手伝いにより、侯爵領よりはるかに広くて豊かな開拓地ができてしまった。
ここまでやっていると、諜報員や調査員が気になるところ。
チートな魔法使いが屋敷内で生まれ始めた頃から、領地には、悪意のある人間と、我が領に不利益になる人( 特に非公式に活動している国のスパイさんたち )だけが通れない結界を、私が張っている。
やむを得ずお迎えする時は、現実が認識できない幻惑の魔法をかけてます!
貴族のお付き合い?
例え侯爵家であろうと、国王から睨まれ、あからさまな嫌がらせを受け続けている我が家と積極的に親しくしたがる貴族がいるだろうか、いや、いない。
貴族としての義務として開かなければいけないパーティーやお茶会は、王都内の屋敷で開くしね。
地理を勉強したことのある貴族や商人であれば、荒れ果てた荒野が広がる何の特産品も無いベイリンガル侯爵領に、態々足を運ぶ理由は皆無なのだ。
だから、ベイリンガル侯爵領を訪れた貴族が我が領内のぶっ飛び具合を国王に報告、なんてことは起こらなかった。
領内の人々には、領外の人々に我が領の秘密を洩らさないように、魔法で契約をしてもらった。
みんな喜んで契約してくれた。「契約が無くても絶対に喋らないけどね」と言いながら。
みんな、この繁栄している国の中で、自分たちだけ他の領地と違う扱いを受けていることを、しっかりと理解していた。
ベイリンガル侯爵領の領民は、実はとても少ない。1000人程しかいない。
領兵も精鋭ではあるが、たったの300人。
守らなけばならない領地は広く、とても侯爵家の領地の領兵と領民の数ではない。
国王は「王都内にどの家よりも立派な屋敷があるではないか。」と言っていたけれど、それとこれとは別の話だ。
開拓地は領民の行楽地になり、遊びに行った領民たちが、そこに自分の家を建てることも多かった。
私はたまに開拓地に行き、出来上がっている建造物に、状態保存の魔法をかけた。
ベイリンガル侯爵領は、私のチート知識で、裕福になった。
ベイリンガル侯爵領は、この国に未だかつて存在したことのない、身体強化が使える領兵団と魔法師団、いつの間にか出来上がっていた竜騎士団を持ち、国内最強、恐らく世界最強になってしまった。
私のチート知識無双が幸いして、優秀な魔法使い兼魔法剣士兼竜騎士へと変貌し、異世界の知識を知った兄たちは、それぞれが夢を持った。
そして私が幼い頃とは逆に、継承権を押し付け合うようになった。
ドラゴンとワイバーンがいるから、移動手段は問題ない。
まわりに知られないことが最優先なのだ。
いつの日か、領民ごと引っ越さなければならない日が来ないならば、別荘地として使えばいいという、気楽さだった。
が、潤沢な魔力と、優秀な魔法使い、そしてドラゴンたちのお手伝いにより、侯爵領よりはるかに広くて豊かな開拓地ができてしまった。
ここまでやっていると、諜報員や調査員が気になるところ。
チートな魔法使いが屋敷内で生まれ始めた頃から、領地には、悪意のある人間と、我が領に不利益になる人( 特に非公式に活動している国のスパイさんたち )だけが通れない結界を、私が張っている。
やむを得ずお迎えする時は、現実が認識できない幻惑の魔法をかけてます!
貴族のお付き合い?
例え侯爵家であろうと、国王から睨まれ、あからさまな嫌がらせを受け続けている我が家と積極的に親しくしたがる貴族がいるだろうか、いや、いない。
貴族としての義務として開かなければいけないパーティーやお茶会は、王都内の屋敷で開くしね。
地理を勉強したことのある貴族や商人であれば、荒れ果てた荒野が広がる何の特産品も無いベイリンガル侯爵領に、態々足を運ぶ理由は皆無なのだ。
だから、ベイリンガル侯爵領を訪れた貴族が我が領内のぶっ飛び具合を国王に報告、なんてことは起こらなかった。
領内の人々には、領外の人々に我が領の秘密を洩らさないように、魔法で契約をしてもらった。
みんな喜んで契約してくれた。「契約が無くても絶対に喋らないけどね」と言いながら。
みんな、この繁栄している国の中で、自分たちだけ他の領地と違う扱いを受けていることを、しっかりと理解していた。
ベイリンガル侯爵領の領民は、実はとても少ない。1000人程しかいない。
領兵も精鋭ではあるが、たったの300人。
守らなけばならない領地は広く、とても侯爵家の領地の領兵と領民の数ではない。
国王は「王都内にどの家よりも立派な屋敷があるではないか。」と言っていたけれど、それとこれとは別の話だ。
開拓地は領民の行楽地になり、遊びに行った領民たちが、そこに自分の家を建てることも多かった。
私はたまに開拓地に行き、出来上がっている建造物に、状態保存の魔法をかけた。
ベイリンガル侯爵領は、私のチート知識で、裕福になった。
ベイリンガル侯爵領は、この国に未だかつて存在したことのない、身体強化が使える領兵団と魔法師団、いつの間にか出来上がっていた竜騎士団を持ち、国内最強、恐らく世界最強になってしまった。
私のチート知識無双が幸いして、優秀な魔法使い兼魔法剣士兼竜騎士へと変貌し、異世界の知識を知った兄たちは、それぞれが夢を持った。
そして私が幼い頃とは逆に、継承権を押し付け合うようになった。
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