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第一章 星野恭子
第四話 彼女のアイデンティティ *
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恭子は数歩後ずさりをして大輔から離れると、自らシャツのボタンを外し始めた。
「大輔君に、ちゃんと見てほしい」
時折恥ずかしそうに俯き、それでも着実に一枚ずづ衣服を捨てていく。
あっという間に、真白なブラジャーとショーツだけになった。
大輔は彼女の下着姿を見て、なぜ彼女がこんな形で脱衣したのか、なんとなく理解できた。
彼女の肌の色は、日焼けでこのような色になっているわけではなかった。生まれつき、肌の色が薄褐色なのだ。五十嵐の言う通り、彼女は混血なのだろう。
「私ね、父親は日本人だけど、母親がペルー人なの。肌の色は母親譲りでね」
艶やかな果実のような二つの胸が、純白のブラジャーに支えられている。
下着から弾け出てきそうな小麦色の乳房は妖艶で、それは大輔を大いに興奮させた。
「友達はね、『真っ白いブラのほうが、肌色が際立ってカッコ良いよ』って言ってくれるんだ。自分では良くわからないんだけど、どうかな?」
恭子は訊かれてもいないことを、ペラペラと喋った。恥ずかしさを誤魔化したい、という意図もあるのだろう。大輔の顔を上目づかいにチラチラと眺めている。
「私はね、自分の肌の色、結構好きなの。小さい頃はね、周りにいろいろ言われてコンプレックスになっていたけど、今は好き。自分のルーツも含めて、それが私のアイデンティティだから。大学に入ってからは、良くも悪くも、あんまり気にならなくなった。私以外にも、変わった人たくさんいるからね」
恭子は下着のまま大輔に近づき、彼のポロシャツのボタンを外しにかかる。
「でもね、大輔君には私のことちゃんと知ってから、抱いて貰いたかったの」
二つのボタンを外すと、彼の唇にそっとキスをする。
「星野さん……」
瞳を見つめながら呼びかけると、彼女は応えた。
「『恭子』でいいよ」
「恭子さん。俺、恭子さんが思ってるような男じゃ、ないかもよ」
弱気な発言に、鼻を膨らませる彼女。
「ここまで来て『やめよう』はナシよ。女に恥かかせないで」
「わかってる」
大輔がキスをし返すと、彼女は彼のベルトを緩ませ、チャックを下ろした。そして顔を横に向け、首筋にキスするように大輔を誘導する。
「いっぱいキスして。唇だけじゃなくて、耳の裏とか、首筋とか……」
指南された大輔が彼女の首筋を舐めると、恭子は気持ちよさそうに息を吐いた。
「あぁ……気持ちいい……」
下着の上から彼女の胸を揉んでいた大輔は、ブラジャーの隙間に指を入れた。すぐに指先が突起に当たり、恭子が震える。
「乳首って、やっぱり感じるの?」
大輔が尋ねると、彼女はトロンとした目でつぶやく。
「うん……敏感だから、あまり強く抓んだりしないで」
「わかった」
恭子は自分でブラジャーの肩ひもを左右に落とし、大輔に絡みついてくる。
彼女を抱きこむようにして、ブラジャーのホックを外しにかかる大輔。少し手間取りながら下着を剥がすと、弾力のある乳房がポロリと大輔の胸元に転がってきた。無意識に手で包む大輔。
「あぁ……柔らかい……」
「柔らかい? もっと触って良いよ」
「ヤバい。たまんない……」
指を食い込ませながら、彼女の唇に食らいつく大輔。恭子はブラジャーを床に落とし、彼の耳元で囁いた。
「おっぱいに、キスしたい?」
「……したい」
大輔が身体を屈め、ふくらみに唇を当てていく。胸を突き出して、彼の顔面に押しつける恭子。
「大輔君……ベッド行こうよ」
「待って、もうちょっと……」
大輔が乳首を舐めると、彼女は膝をガクガクと揺らした。
「ああっ……」
苦しそうに呼吸する彼女がたまらなく、大輔は小さな蕾を優しく吸い上げた。
「だめっ……立ってられない……」
彼の頭を抱えて、恭子が膝を折る。その腰を両手で抱き抱え、大輔は二つの果実の間に顔を埋めた。
「恭子さんの匂い……たまんない」
深呼吸する大輔に、彼女は懇願するように囁く。
「大輔君……ベッドに行こうよ。ちゃんと抱き締めて」
「わかった」
接吻を繰り返しながら、二人はベッドに倒れ込む。
彼女に覆いかぶさると、大輔の感情は一気に高ぶった。
「大輔君も、脱いで」
「あぁ、ごめん」
催促されて、いそいそとトップスを脱ぎ捨てる大輔。
恭子は彼のショートパンツをずり下げ、下着を晒した。
「大輔君は、トランクス派」
はにかんだ様子の彼女がポツリと言い、大輔は鼻の頭を指でこすりながら応える。
「親が買ったのを、何も考えずに履いてるだけだよ」
恭子は彼の首に腕を回し、互いの唇が触れるか触れないかの位置で妖しく囁く。
「私、ボクサーパンツが好きなんだ。今度、一緒に買いに行こうよ」
「一緒に?」
もそもそと腰や足を動かして、ボトムスから身体を抜く大輔。
「うん。お互いの下着、選びっこしようよ。大輔君が選んでくれた下着、私、着けたいな」
ディープキスをしながら、恭子はトランクスに手を掛ける。
下着を突きあげていた性器を解放すると、恭子は指先で撫でるようにそれに触れた。
「……大きい」
妖美な瞳で見つめられると、大輔は正気を失いそうになった。
「恭子さん……もっと触って……」
しかし恭子は彼の手を取り、自身の太腿に誘った。
「まだダメ。私のが先。あとでいっぱい、触ってあげるから」
火照った彼女の太腿を、確かめるように撫でる大輔。
「すごい滑々してる……気持ちいい……」
「大輔君、たくさん触って……」
不規則な息を吐く恭子。誘惑しつつも、彼女自身も高揚を隠せない。
唇を合わせながらその感触を堪能すると、大輔は彼女の股間に指先を当てた。ショーツの上からでも、それがしっとりと濡れているのが分かる。
「……濡れてる」
「大輔君が、優しくペッティングしてくれたから、溢れちゃった」
すごい。彼女はすごい。
セックスだとかペッティングだとか、そういう言葉を堂々と使ってくる。
きっと彼女にとって、セックスは「嫌らしい」とか「不潔」とかいう行為ではないのだろう。
男女が愛し合い、理解し合う。自然な行為として考えている。だからこそコミュニケーションを大切にしているんだ。
乳首を吸いながら、下着の上から秘部をなぞる大輔。恭子は鼻が詰まったような喘ぎ声を上げる。
「ねぇ、大輔君……見たい?」
「え?」
「私の……見たくない?」
思わず動きを止める大輔。
「そりゃ見たいけど……良いの?」
「うん……それに、見ないと、どこだかわからないでしょ……挿れるところ」
大輔は額の汗を拭った。
だめだ。頭がクラクラする。
落ち着け、落ち着くんだ。
彼女の言う通りだ。
見なきゃどこに挿れるかなんて、見当がつかない。
図鑑でイラストは見たことがあるが、どんなだったかなんて、ぼんやりとしか覚えていない。
「そうだ」
急に真顔になる大輔。恭子がポカンと口を開ける。
「どうしたの?」
「俺……ゴム持ってない」
焦りのあまり、突然早口になる大輔。
「ごめん。こんなことになると思わなくて……いや、なるんじゃないかって、薄々は思ったけど、でも本当にやるとは思わなくて……ごめん。全部言い訳なんだけど……」
起き上がろうとする大輔を、彼女が引き留める。
「私、持ってるよ」
「え?」
「コンドーム、持ってるから」
恭子は枕の下に手を突っ込み、イタリアブランドの柄のコンドームの箱を取り出し、大輔に手渡した。
「自分で誘ったんだから、このぐらいは用意するよ」
何故だろう。
この状況を客観的に見れば、「女の癖に避妊具なんか」と侮蔑の対象になりかねないところだが、彼女に限ってはそう思えない。
純粋に自分の体を守り、安全にセックスしようとしている。そんな雰囲気が彼女から漂っている。
「全部大輔君にあげる。他の子と使ったら怒るからね」
笑窪を作る恭子。
箱は既に開封されており、外装の大きさにしては中身が少ない。
明らかに使った形跡があった。
ここで不機嫌になるのはお門違いだ。
彼女とはついこの間知り合ったばかりなのだから、それ以前に彼女がどこの誰と寝ていようが、自分には関係ない。
むしろ、残りの全てを自分に託したことを、素直に喜ぶべきなんだ。
考えごとをしている大輔の気を引くように、彼女は誘ってくる。
「ねぇ、見ないの?」
恭子がショーツに指を掛け、下に降ろしていく。
自然に任せたままの茂みが露わになり、大輔は股間に火がついたように感じた。
恭子は彼に向けて僅かに脚を広げたが、途中で動きを止めて口元を手で隠した。
「やっぱりちょっと、恥ずかしい……かな」
その言葉を合図にしたかのように、大輔は彼女をベッドに押し付けた。
「恭子さんっ……」
狂ったように彼女の唇を貪る大輔。恭子も触発されるように舌を伸ばしてくる。
「大輔君、大輔君っ……」
手足を絡め合い、肌を擦り合わせ、飽くことなくくちづけを繰り返す。
大輔は無我夢中で彼女の性器に手を伸ばし、襞の間に指を沿わせた。
「すごい、蕩けてる……」
「大輔君、お願い。私を見て。私の全部を見て……」
目を瞑ったまま恭子は吐息をつく。
大輔は体を起こし、彼女の脚の間に身体を潜りこませた。
「大輔君に、ちゃんと見てほしい」
時折恥ずかしそうに俯き、それでも着実に一枚ずづ衣服を捨てていく。
あっという間に、真白なブラジャーとショーツだけになった。
大輔は彼女の下着姿を見て、なぜ彼女がこんな形で脱衣したのか、なんとなく理解できた。
彼女の肌の色は、日焼けでこのような色になっているわけではなかった。生まれつき、肌の色が薄褐色なのだ。五十嵐の言う通り、彼女は混血なのだろう。
「私ね、父親は日本人だけど、母親がペルー人なの。肌の色は母親譲りでね」
艶やかな果実のような二つの胸が、純白のブラジャーに支えられている。
下着から弾け出てきそうな小麦色の乳房は妖艶で、それは大輔を大いに興奮させた。
「友達はね、『真っ白いブラのほうが、肌色が際立ってカッコ良いよ』って言ってくれるんだ。自分では良くわからないんだけど、どうかな?」
恭子は訊かれてもいないことを、ペラペラと喋った。恥ずかしさを誤魔化したい、という意図もあるのだろう。大輔の顔を上目づかいにチラチラと眺めている。
「私はね、自分の肌の色、結構好きなの。小さい頃はね、周りにいろいろ言われてコンプレックスになっていたけど、今は好き。自分のルーツも含めて、それが私のアイデンティティだから。大学に入ってからは、良くも悪くも、あんまり気にならなくなった。私以外にも、変わった人たくさんいるからね」
恭子は下着のまま大輔に近づき、彼のポロシャツのボタンを外しにかかる。
「でもね、大輔君には私のことちゃんと知ってから、抱いて貰いたかったの」
二つのボタンを外すと、彼の唇にそっとキスをする。
「星野さん……」
瞳を見つめながら呼びかけると、彼女は応えた。
「『恭子』でいいよ」
「恭子さん。俺、恭子さんが思ってるような男じゃ、ないかもよ」
弱気な発言に、鼻を膨らませる彼女。
「ここまで来て『やめよう』はナシよ。女に恥かかせないで」
「わかってる」
大輔がキスをし返すと、彼女は彼のベルトを緩ませ、チャックを下ろした。そして顔を横に向け、首筋にキスするように大輔を誘導する。
「いっぱいキスして。唇だけじゃなくて、耳の裏とか、首筋とか……」
指南された大輔が彼女の首筋を舐めると、恭子は気持ちよさそうに息を吐いた。
「あぁ……気持ちいい……」
下着の上から彼女の胸を揉んでいた大輔は、ブラジャーの隙間に指を入れた。すぐに指先が突起に当たり、恭子が震える。
「乳首って、やっぱり感じるの?」
大輔が尋ねると、彼女はトロンとした目でつぶやく。
「うん……敏感だから、あまり強く抓んだりしないで」
「わかった」
恭子は自分でブラジャーの肩ひもを左右に落とし、大輔に絡みついてくる。
彼女を抱きこむようにして、ブラジャーのホックを外しにかかる大輔。少し手間取りながら下着を剥がすと、弾力のある乳房がポロリと大輔の胸元に転がってきた。無意識に手で包む大輔。
「あぁ……柔らかい……」
「柔らかい? もっと触って良いよ」
「ヤバい。たまんない……」
指を食い込ませながら、彼女の唇に食らいつく大輔。恭子はブラジャーを床に落とし、彼の耳元で囁いた。
「おっぱいに、キスしたい?」
「……したい」
大輔が身体を屈め、ふくらみに唇を当てていく。胸を突き出して、彼の顔面に押しつける恭子。
「大輔君……ベッド行こうよ」
「待って、もうちょっと……」
大輔が乳首を舐めると、彼女は膝をガクガクと揺らした。
「ああっ……」
苦しそうに呼吸する彼女がたまらなく、大輔は小さな蕾を優しく吸い上げた。
「だめっ……立ってられない……」
彼の頭を抱えて、恭子が膝を折る。その腰を両手で抱き抱え、大輔は二つの果実の間に顔を埋めた。
「恭子さんの匂い……たまんない」
深呼吸する大輔に、彼女は懇願するように囁く。
「大輔君……ベッドに行こうよ。ちゃんと抱き締めて」
「わかった」
接吻を繰り返しながら、二人はベッドに倒れ込む。
彼女に覆いかぶさると、大輔の感情は一気に高ぶった。
「大輔君も、脱いで」
「あぁ、ごめん」
催促されて、いそいそとトップスを脱ぎ捨てる大輔。
恭子は彼のショートパンツをずり下げ、下着を晒した。
「大輔君は、トランクス派」
はにかんだ様子の彼女がポツリと言い、大輔は鼻の頭を指でこすりながら応える。
「親が買ったのを、何も考えずに履いてるだけだよ」
恭子は彼の首に腕を回し、互いの唇が触れるか触れないかの位置で妖しく囁く。
「私、ボクサーパンツが好きなんだ。今度、一緒に買いに行こうよ」
「一緒に?」
もそもそと腰や足を動かして、ボトムスから身体を抜く大輔。
「うん。お互いの下着、選びっこしようよ。大輔君が選んでくれた下着、私、着けたいな」
ディープキスをしながら、恭子はトランクスに手を掛ける。
下着を突きあげていた性器を解放すると、恭子は指先で撫でるようにそれに触れた。
「……大きい」
妖美な瞳で見つめられると、大輔は正気を失いそうになった。
「恭子さん……もっと触って……」
しかし恭子は彼の手を取り、自身の太腿に誘った。
「まだダメ。私のが先。あとでいっぱい、触ってあげるから」
火照った彼女の太腿を、確かめるように撫でる大輔。
「すごい滑々してる……気持ちいい……」
「大輔君、たくさん触って……」
不規則な息を吐く恭子。誘惑しつつも、彼女自身も高揚を隠せない。
唇を合わせながらその感触を堪能すると、大輔は彼女の股間に指先を当てた。ショーツの上からでも、それがしっとりと濡れているのが分かる。
「……濡れてる」
「大輔君が、優しくペッティングしてくれたから、溢れちゃった」
すごい。彼女はすごい。
セックスだとかペッティングだとか、そういう言葉を堂々と使ってくる。
きっと彼女にとって、セックスは「嫌らしい」とか「不潔」とかいう行為ではないのだろう。
男女が愛し合い、理解し合う。自然な行為として考えている。だからこそコミュニケーションを大切にしているんだ。
乳首を吸いながら、下着の上から秘部をなぞる大輔。恭子は鼻が詰まったような喘ぎ声を上げる。
「ねぇ、大輔君……見たい?」
「え?」
「私の……見たくない?」
思わず動きを止める大輔。
「そりゃ見たいけど……良いの?」
「うん……それに、見ないと、どこだかわからないでしょ……挿れるところ」
大輔は額の汗を拭った。
だめだ。頭がクラクラする。
落ち着け、落ち着くんだ。
彼女の言う通りだ。
見なきゃどこに挿れるかなんて、見当がつかない。
図鑑でイラストは見たことがあるが、どんなだったかなんて、ぼんやりとしか覚えていない。
「そうだ」
急に真顔になる大輔。恭子がポカンと口を開ける。
「どうしたの?」
「俺……ゴム持ってない」
焦りのあまり、突然早口になる大輔。
「ごめん。こんなことになると思わなくて……いや、なるんじゃないかって、薄々は思ったけど、でも本当にやるとは思わなくて……ごめん。全部言い訳なんだけど……」
起き上がろうとする大輔を、彼女が引き留める。
「私、持ってるよ」
「え?」
「コンドーム、持ってるから」
恭子は枕の下に手を突っ込み、イタリアブランドの柄のコンドームの箱を取り出し、大輔に手渡した。
「自分で誘ったんだから、このぐらいは用意するよ」
何故だろう。
この状況を客観的に見れば、「女の癖に避妊具なんか」と侮蔑の対象になりかねないところだが、彼女に限ってはそう思えない。
純粋に自分の体を守り、安全にセックスしようとしている。そんな雰囲気が彼女から漂っている。
「全部大輔君にあげる。他の子と使ったら怒るからね」
笑窪を作る恭子。
箱は既に開封されており、外装の大きさにしては中身が少ない。
明らかに使った形跡があった。
ここで不機嫌になるのはお門違いだ。
彼女とはついこの間知り合ったばかりなのだから、それ以前に彼女がどこの誰と寝ていようが、自分には関係ない。
むしろ、残りの全てを自分に託したことを、素直に喜ぶべきなんだ。
考えごとをしている大輔の気を引くように、彼女は誘ってくる。
「ねぇ、見ないの?」
恭子がショーツに指を掛け、下に降ろしていく。
自然に任せたままの茂みが露わになり、大輔は股間に火がついたように感じた。
恭子は彼に向けて僅かに脚を広げたが、途中で動きを止めて口元を手で隠した。
「やっぱりちょっと、恥ずかしい……かな」
その言葉を合図にしたかのように、大輔は彼女をベッドに押し付けた。
「恭子さんっ……」
狂ったように彼女の唇を貪る大輔。恭子も触発されるように舌を伸ばしてくる。
「大輔君、大輔君っ……」
手足を絡め合い、肌を擦り合わせ、飽くことなくくちづけを繰り返す。
大輔は無我夢中で彼女の性器に手を伸ばし、襞の間に指を沿わせた。
「すごい、蕩けてる……」
「大輔君、お願い。私を見て。私の全部を見て……」
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