学校がダンジョンに転移してしまいました

竹桜

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第二話 異世界の力

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 学校を出た先には階段があった。

 上りと下りの。

 普通なら下に下るだろう。

 だが、私はこの場所を知っている。

 故に。

 そんなことを思っていると服の裾を引っ張られたのだ。

 視線を向けるとそこには不安そうな表情を浮かべている後輩がいた。

 「せ、先輩。何処にどっちに行くっすか?」

 「上りだ」

 「上りっすか?」

 「ああ。よく聞く言葉だが、安心してくれ」

 「はい」

 それを確認した私は後輩と一緒に登ったのだ。

 途中で魔物と呼ばれる敵対生物がいるが、私は対処法を知っている。

 魔物は元々異世界にいる生物だ。

 大抵の魔物が人間のことを敵意を持っている。

 異世界で戦闘が出来なかった私はその魔物達の対処法を知っている。

 まぁ、その対処法は弱い魔物にしか有効的ではないがな。

 だが、それで充分だ。

 経験がものをいう。

 魔物を避けながら、私達が到着したのは何も無い空間だ。

 いや、天井が存在してない。

 空が見える。

 久し振りだな。

 青空を見るのは。

 そんなことを思っていると後輩は嬉しそうな表情を浮かべていたのだ。

 良かった。

 救えて。

 いや、まだだ。

 まだ安全とは言い難い。

 確かに魔物達の不安はない。

 だが、それはあの高校も同じだ。

 そして、不安要素もあの高校と同じ。

 衣食住だ。

 普通なら無理だろう。

 だが、私にはスキルがある。

 この場所でしか使用することが出来ないスキルが。

 私は呟いた。

 どうやら、その呟きは後輩に聞こえていたみたいだな。

 だが、不思議な表情を浮かべていたのだ。

 「先輩。何を呟いたっすか?」

 やっぱり、分からないか。

 日本語ではないと思ったが、異世界語のようだな。

 私が答える前に突然と現れた。

 それは。

 突然現れたのはタッチパネルだ。

 そして、何かの数値が表示されている。

 それはこの世界の数字ではなく、異世界の数字で。

 私はそのタッチパネルに近づき、詳細の数字を確認してみた。

 予想通りだが、ポイントは少ない。

 だが、これだけあれば。

 後は選択だ。

 そう思い、私がタッチパネルを操作をしていると良さそうなものを見つけた。

 これはいいな。

 不便はある。

 だが、それはどんどん追加していけばいい。

 だから、私はこれを選択する。

 そう思い、タッチパネルを押したのだ。

 すると、それは突然と現れた。

 全ての工程を無視し、目の前に建っている。

 それは古民家だ。

 うん、大丈夫だな。

 そんなことを思っていると服の裾が引っ張られたのだ。

 引っ張られた方に視線を向けた。

 そこには後輩がいる。

 「先輩。これはなんっすか?せ、説明して欲しいっす」

 「勿論、説明する。入ってから」

 そう言い、私は居間に向かったのだ。

 後輩と一緒に。

 
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