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第一話 転生

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 私は事故死した。

 そして、転生したのだ。

 異世界に。

 私が転生したのはヤグース伯爵の次男だった。

 新たな名前はノレン・ヤグース。

 転生した異世界には魔法がある。

 だが、私には属性がない。

 この世界では魔力の属性によって、魔法の種類が変わる。

 例えば、火の魔力を持っていたら、火属性の魔法が使うことが出来る。

 私が持っているのは無属性だ。

 無属性は魔法が使えないが、魔法具の作成などが出来る。

 転生する前に私はお詫びとして望むことが出来た。

 詳しいことは知らないが、あの事故死はミスらしい。

 本来なら、私はあそこでは死ななかった。

 まぁ、あのまま生きていても意味が無いから何とも思ってないが。

 で、私が望んだのはリボルバーだ。

 望んだものを言った瞬間、私は意識が途絶え、気がつけば転生していた。

 ある程度、歳が経ってから私はリボルバーを出してみたのだ。

 すると、私の手にはコルト・パイソンに似たリボルバーだった。

 だが、なんか違和感がある。

 何だろうと思いながら、シリンダーを確認してみると空だった。

 素人だから、よく分からないな。

 取り敢えず、弾薬を出さないと。

 そう思い、私は弾薬のことを頭に浮かべた。

 すると、空だったシリンダーに弾薬が装填されていたのだ。

 突然のことに驚いたが、あることに気がついた。

 そうか。

 このリボルバーは魔法具の1種なのか。

 だから、無属性の私に弾薬を作れたのか。

 射撃は後でだ。

 ここでは色々と面倒になる。

 さて、これでやるべきことは決まった。

 やるべきことは2つある。

 1つ目は射撃の練習だ。

 前世、私は銃を1度も撃ったことはないから、これは必須だ。

 2つ目は弾薬の開発だ。

 普通の弾薬では限界がある。

 ドラゴンには効かないだろう。

 だから、これも必須だ。

 さて、貴族として生きながら、やっていくか。

 それから私はやるべきことをこなした。

 気がつけば、私は十五歳になっていたのだ。

 今年から私は貴族学院に通う。

 4年間も。

 私は両親に別れの挨拶をしてから、馬車に乗り込んだ。

 それから私は領地を離れ、王都に向かったのだ。

 そうそう、両親との仲は良い。

 だが、1つのことを口うるさく言われている。

 口うるさく言われているのは婚約者を作れというものだ。

 父上と母上は恋愛結婚だったから、息子の私にもそうしてほしいのだろう。

 別れの挨拶の時にも貴族学院で婚約者を作ってこいと言われた。

 婚約者か。

 前世では彼女すらいた事ないし、今はリボルバーに夢中だから厳しいな。

 あるとしたら、一目惚れぐらいだな。

 まぁ、そんなことは無いと思うが。

 だが、もし、見つかったら。

 いや、無いな。

 叶うことはない。

 その後、何事無く私は王都に到着した。
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