スイッチ

book bear

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一人になっても学校には行っていた。


学校では元々一人ぼっちだったから特に学校での生活が変わったということもなかった。

いつものように味気ない学校生活を送っていた。

しかし、学校が終わり家に変えるととても辛い。
祖母が亡くなってから、僕は施設に入ることになり今では実家は誰も住んでいない。

施設の門限は18時なのでそれまでは学校が終わったあと僕は実家に行っては、祖母が帰ってこないかと待っていた。

こんなことをしても虚しく、辛いだけなのだが帰って来てほしくて辞めれないでいる。

それに施設で泣いているのを見られたくなくて、実家で泣いたあと施設に行っている。

「おばあちゃん、行ってきます。
また、明日の夕方に帰ってくるよ。」

いつも、誰もいない空間に話しかけて家を出る。

施設に帰ると先生が出迎えてくれた。

「おかえりなさい」

先生はいつもにこにこして出迎えてくれる。

「あなた宛に贈り物が届いてたよ。ただ送り主の名前と住所が書いてないのよ。心当たりはない?」

「うーん、心当たりは全くないですね。とりあえず受け取っておきます」

僕はそのまま自分の部屋に戻った。

僕には友達もいないし、身内ももういない。

だから荷物が誰から送られたものなのか全くわからなかった。

だからといって危ないものでも無いだろうと疑わずに包装紙を破った。

縦横5センチ程のサイズの箱が出てきた。

箱を開けると中には手紙とクイズ番組などで見かけるボタンスイッチのような物が入っていた。

手紙にはこう書いてあった。

「はじめまして、私は誰かはあえて名乗らないで置きます。
だから、私のことを信じる、信じないは君次第。

早速本題に入るけど、この手紙と一緒にスイッチが入っていると思う。

結論から言うと、そのスイッチを押して願いを願えば一つだけ叶うというとてもすばらしい物なのだが、リスクも当然ある。

君が願った物の大きさと比例して、リスクも上がっていく。

例えば君が100万円を貰うことを願ったとしよう。

すると、この世界の誰かは100万円失ってしまう。

簡単に言うと誰かの物を奪うといったらわかりやすいかな?

その事をよく考えて使いなさい。

自分が何かを得るために、誰かは大切な物を失ってしまう。

その事を忘れてはいけないよ。」

こんな手紙の内容誰か信じるだろうか、普通なら笑って捨ててしまうような内容だ。

しかし、今の僕にはたとえ嘘であっても試してみたいという気持ちが強かった。

そう、祖母を生き返らせたいと思っていた。

しかし、手紙の内容が本当なら誰かの命を奪うことになる。

正直、面識のない人が死んでも僕にはその事を確かめる術も無く、なんの罪悪感も感じないだろうと思った。

そして、僕は願った。

祖母を生き返らせてください。

迷わずスイッチを押した。








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