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承2
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スイッチを押してからもう一週間が経とうとしていた。
やっぱり、手紙の内容はデタラメだったのか。
普通に考えれば当然なのだが、僕はとてもショックだった。
見ず知らずの人からすればただのいたずらだっただろう。
だが、僕にとってこれは僅かな希望から地獄のどん底へ落とされた気分だ。
これからも一人か・・・・・。
学校が終わり、いつものように実家で祖母の帰りをまっていた。
帰ってくるわけがないのに。
一緒に桜観たかったな。
大人になったらおばあちゃんに贅沢させてあげたかった。
小さい頃から育ててもらっていたので僕にとっては母親みたいな感じだった。
いつも、手間をかけさせてばっかりで、なにも恩返しができなかった。
最後に感謝の一言でも伝えれたら・・・・・。
また、涙が出てきた。
僕は祖母がいないのを受け入れることができなかった。
このままずっと受け入れられない気がした。
僕は泣きつかれてそのまま眠ってしまった。
夢を見た。
おばあちゃんが晩御飯を作ってくれている夢。
僕の大好きな肉じゃがを作ってくれていて、寝ている僕を起こしにきた。
「起きなさい、晩ごはんできたよ」
そして、リビングへと向かう。
肉じゃがを口に入れ涙が出てきた。
味が妙にリアルで美味しかった。
まるで夢じゃないような感覚だった。
「もうこの肉じゃがもたべれないのか」
そうつぶやいた。
祖母は笑いながら
「何言ってるの、いつでも作るわよ」
と言った。
「泣くほど好きだったんだね」
そう言って僕の涙を拭いてくれた。
そして、夢から目が覚めた。
まだ、肉じゃがのにおいがする。
寝ぼけてるのかな。
精神的にかなり追い込まれているのだろうか。
そろそろ門限だし帰ろうとした時。
だれかに声をかけられた。
「どこかにいくの?」
その声は僕のよく知る祖母の声だった。
振り返るとそこには祖母が立っていて微笑んでいた。
「今日のごはんは肉じゃがだよ、早く帰ってきなさいね」
僕はとうとう狂ったのかと思った。
僕は祖母をみつめたまま動けずにいると、祖母が心配そうに僕によってきた。
「どうしたの、涙なんか流してなにかあったの?」
本物だ・・・。
本当におばあちゃんが帰ってきたんだ。
僕はあまりの嬉しさに祖母に抱きつき、ありがとうと何回も何回も言いながらひたすら泣いた。
やっぱり、手紙の内容はデタラメだったのか。
普通に考えれば当然なのだが、僕はとてもショックだった。
見ず知らずの人からすればただのいたずらだっただろう。
だが、僕にとってこれは僅かな希望から地獄のどん底へ落とされた気分だ。
これからも一人か・・・・・。
学校が終わり、いつものように実家で祖母の帰りをまっていた。
帰ってくるわけがないのに。
一緒に桜観たかったな。
大人になったらおばあちゃんに贅沢させてあげたかった。
小さい頃から育ててもらっていたので僕にとっては母親みたいな感じだった。
いつも、手間をかけさせてばっかりで、なにも恩返しができなかった。
最後に感謝の一言でも伝えれたら・・・・・。
また、涙が出てきた。
僕は祖母がいないのを受け入れることができなかった。
このままずっと受け入れられない気がした。
僕は泣きつかれてそのまま眠ってしまった。
夢を見た。
おばあちゃんが晩御飯を作ってくれている夢。
僕の大好きな肉じゃがを作ってくれていて、寝ている僕を起こしにきた。
「起きなさい、晩ごはんできたよ」
そして、リビングへと向かう。
肉じゃがを口に入れ涙が出てきた。
味が妙にリアルで美味しかった。
まるで夢じゃないような感覚だった。
「もうこの肉じゃがもたべれないのか」
そうつぶやいた。
祖母は笑いながら
「何言ってるの、いつでも作るわよ」
と言った。
「泣くほど好きだったんだね」
そう言って僕の涙を拭いてくれた。
そして、夢から目が覚めた。
まだ、肉じゃがのにおいがする。
寝ぼけてるのかな。
精神的にかなり追い込まれているのだろうか。
そろそろ門限だし帰ろうとした時。
だれかに声をかけられた。
「どこかにいくの?」
その声は僕のよく知る祖母の声だった。
振り返るとそこには祖母が立っていて微笑んでいた。
「今日のごはんは肉じゃがだよ、早く帰ってきなさいね」
僕はとうとう狂ったのかと思った。
僕は祖母をみつめたまま動けずにいると、祖母が心配そうに僕によってきた。
「どうしたの、涙なんか流してなにかあったの?」
本物だ・・・。
本当におばあちゃんが帰ってきたんだ。
僕はあまりの嬉しさに祖母に抱きつき、ありがとうと何回も何回も言いながらひたすら泣いた。
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