桜の下でさよならを

愛弓への手紙

愛弓へ

手紙とかあまりかかないから上手く書けるか不安だけど愛弓への気持ちを綴っていく。

愛弓は持ち前の愛嬌さで俺たちのムードメーカーとなってくれてたよな。

一矢と俺が喧嘩しそうなときでも、愛弓の雰囲気に呑まれてなんども止めてもらったことがあったな。

愛弓が居たから俺たち三人は仲良くここまでこれた。

ありがとう。

そういや、この前初詣に行ったとき言いかけてたことがあったよな。

愛弓に頼みがあったんだ。

実は俺と一矢は愛弓への告白をかけて卒業式に勝負をするつもりだったんだ。

それで俺たちは少し距離を置いてたんだ。
心配かけてごめん。

愛弓の気持ちを考えずに勝ったほうが告白なんて馬鹿げてると思っただろ？

心配するな、俺は愛弓が一矢の事を好きだという事は知っている。

一矢も愛弓が好きなんだけどあいつ意気地なしだから背中を押してあげようと思って、俺も愛弓の事が好きだ！って言ってしまったよ笑

俺は愛弓の事は友達として好きだ。
けど一矢には本気で好きだと思わせてある。
じゃないとあいつ自分のために勝負を仕掛けられたとわかったらぜったい受けないだろうと思ったからさ、悪いんだけどそこだけ話を合わせといて。
それと、愛弓の気持ちが変わってないなら一矢のこと頼むな。



それと最後に、俺は一週間後にこの街を出るんだけどその日学校の桜の木の下で待ち合わせよう。

最後に別れの挨拶しよう。

別れと言っても一生別れるわけじゃないぞ？
けじめとしての別れだ。

俺たち3人は離れていても心はずっと一緒だ！

じゃあ一週間後に待ってるな！

弦希より