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結婚(シベルツ目線)(2)
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いつまでもこのままでいられたら良いのにな。
「ねぇ、このスマホ貸して?」
突然彼女がそう言う。
「えっ!あっ、いいよ」
俺はスマホから手を離す。
彼女は俺のスマホをいじくっている。
すると、可愛らしい笑顔で俺のスマホをつき出す。
「ほらっ!これ私のアドレス!君のも教えて?」
「っ!いっいよ!えっと、────────だよ」
「ありがと!」
あぁ、まさかアドレスを交換できるなんて夢のようだ。
ボーッとその画面を見ていると、いつの間にか家に着いていた。
信号も通りすぎていた。
「ここが君の家か~いいね!」
「なっなにが?」
「ん~匂い?」
「そう?」
「うん、なんか落ち着く」
「そっか」
「あっ、じゃあ、アリス連れてくるよ」
「アリス?」
「あっ、ペットの名前」
「あぁ!アリスちゃんって言うんだ!」
「うん、ちょっと座って待ってて」
「はぁい」
──パタン パタパタパタ
(・・・上手く話せてたよな?)
──パタパタパタ ガチャ
「お待たせ アリス連れてきたよ」
「っわぁ!可愛い~!」
アリスはポメラニアンだ。
俺がペットショップで一目惚れして飼うことになった。
実は俺は可愛いのが好きな方なので、ブラッシング等も全て俺に任せてもらって完璧にスタイリングさせてもらっている。
そんなアリスが可愛くないわけがない。
まぁ、あまり人の目に映りはするもののわざわざ立ち止まって可愛い~!といって来る人もあまり多くはないので、こうやっていってくれるのは嬉しい。
──────彼女がアリスを愛で始めて既に一時間が経った。
そろそろ家の人が心配するのではないだろうか。
「あの、もうそろそろ帰った方がいいんじゃない?」
「えっ?・・・ほんとだ!もうこんな時間!早く帰らないと!」
「危ないから送るよ」
「えっ、悪いよ」
「大丈夫だって」
「でも…」
「このまま一人で帰らせる方が心配だから」
「うぅーそっか、じゃあ…お願いしようかな?」
「うん!準備できた?」
「出来たよ」
「行こっか。」
外に出ると、少し肌寒かった。
「ねぇ」
「え?」
「私達、付き合わない?」
「っえ?付き合う?」
「うん、私、君の事が好きなの、だから…その付き合いたいな~って君は私の事好きじゃなかった?」
「えと、好きだけど、まさか君が俺の事を好きとか思わなくて、えっと本当に?」
「・・・うん」
彼女は照れたように顔を赤くする。
(本当なんだ。)
こんなの勿論はいに決まってる!
「よっ、喜んで!」
「ほんと!嬉しい!」
「たくさんデートしようね」
「うん」
そんな幸せな空気に浸っていた俺達は思いもよらなかった。
あのあと俺達はその約束が果たされることがないなんて。
俺達は信号無視の車にひかれて即死してしまった。
「ねぇ、このスマホ貸して?」
突然彼女がそう言う。
「えっ!あっ、いいよ」
俺はスマホから手を離す。
彼女は俺のスマホをいじくっている。
すると、可愛らしい笑顔で俺のスマホをつき出す。
「ほらっ!これ私のアドレス!君のも教えて?」
「っ!いっいよ!えっと、────────だよ」
「ありがと!」
あぁ、まさかアドレスを交換できるなんて夢のようだ。
ボーッとその画面を見ていると、いつの間にか家に着いていた。
信号も通りすぎていた。
「ここが君の家か~いいね!」
「なっなにが?」
「ん~匂い?」
「そう?」
「うん、なんか落ち着く」
「そっか」
「あっ、じゃあ、アリス連れてくるよ」
「アリス?」
「あっ、ペットの名前」
「あぁ!アリスちゃんって言うんだ!」
「うん、ちょっと座って待ってて」
「はぁい」
──パタン パタパタパタ
(・・・上手く話せてたよな?)
──パタパタパタ ガチャ
「お待たせ アリス連れてきたよ」
「っわぁ!可愛い~!」
アリスはポメラニアンだ。
俺がペットショップで一目惚れして飼うことになった。
実は俺は可愛いのが好きな方なので、ブラッシング等も全て俺に任せてもらって完璧にスタイリングさせてもらっている。
そんなアリスが可愛くないわけがない。
まぁ、あまり人の目に映りはするもののわざわざ立ち止まって可愛い~!といって来る人もあまり多くはないので、こうやっていってくれるのは嬉しい。
──────彼女がアリスを愛で始めて既に一時間が経った。
そろそろ家の人が心配するのではないだろうか。
「あの、もうそろそろ帰った方がいいんじゃない?」
「えっ?・・・ほんとだ!もうこんな時間!早く帰らないと!」
「危ないから送るよ」
「えっ、悪いよ」
「大丈夫だって」
「でも…」
「このまま一人で帰らせる方が心配だから」
「うぅーそっか、じゃあ…お願いしようかな?」
「うん!準備できた?」
「出来たよ」
「行こっか。」
外に出ると、少し肌寒かった。
「ねぇ」
「え?」
「私達、付き合わない?」
「っえ?付き合う?」
「うん、私、君の事が好きなの、だから…その付き合いたいな~って君は私の事好きじゃなかった?」
「えと、好きだけど、まさか君が俺の事を好きとか思わなくて、えっと本当に?」
「・・・うん」
彼女は照れたように顔を赤くする。
(本当なんだ。)
こんなの勿論はいに決まってる!
「よっ、喜んで!」
「ほんと!嬉しい!」
「たくさんデートしようね」
「うん」
そんな幸せな空気に浸っていた俺達は思いもよらなかった。
あのあと俺達はその約束が果たされることがないなんて。
俺達は信号無視の車にひかれて即死してしまった。
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