いずれアヤメかカキツバタ

あわつき

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暗為

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「先輩」
「……っ、なに……」
「奈留さんに彼氏出来たみたいなんです」
「んっ……だから……?」
「明日デートするらしくて、彼氏のこと見てみたいんですよね」
「そう……っ、も……ダメ、いきそ……」


今夜は朱音が結多の部屋で寝ているので二人は綾瀬の部屋にいた。一つの布団に入り、最初は普通に話していたが段々と綾瀬が密着しだし、見えないプレイがしたいと提案した。結多も眠れなかったので誘いに乗り、横向きになった。ぴとっと身体を当てられ、互いの熱を感じる。綾瀬はゆっくりと結多の服の中に手を入れていき、上から順に触っていった。乳首を弄っている時はもぞもぞとしていた結多だったが、次第に下半身を撫でられていくとビクビクと反応していた。


「先輩、早漏になりました?」
「なっ……!綾瀬の触り方……が……」
「テクニシャン?」 
「だって……気持ちいいとこ……ばっかり……」


アナルを指で突かれ、いきそうになる手前で止められる。なので素直に射精出来ず結多は震えていた。


「当然でしょう。先輩が喜がる所は把握済です。前立腺を弄っただけで出せますもんね」
「やっ……!ゆ、指で……やら……な……」
「そろそろいかせてあげます。辛いですよね」


密着されているので綾瀬の声が耳元で囁かれ、その度に腰が疼く。


「いつもと体位違うんで当たり外れるかもですが」
「い……っ!ぁあ……」
「指でも動かしやすいです。コリコリしてるの分かります?」
「やめ……っ……や、っ……!きちゃ……」


ビクン、と大きく結多の身体が反応し、綾瀬は指を抜いた。その手で彼のペニスを触ると生温かい液が伝った。


「イケましたね」
「はっ……りょうら……」
「ここまでにしておきますか?仕事に響いたらきついですよね」
「……綾瀬は……いいの?」
「もっとしたいですけど……先輩に無理させたくないので」
「大丈夫……だよ。明日は夕方からだし……綾瀬に我慢させたくないよ」
「優しいなぁ、先輩は。そしたら、続けちゃいますよ」
「うん……」
「先輩、そのまま四つん這いになって腰の方上げてみて下さい」
「え……こう?」


結多は言われるままの体勢になった。この体位は思い切りアナルが丸見えだ。


「ぴくぴくしてる。先輩、肌も綺麗ですよね。モデルだから手入れも一味違って当然か」
「んっ……」


お尻を触られ、結多はビクッと反応した。


「挿入れやすいようにしておきますね」
「……えっ」


その瞬間、感じたことの無い感触が結多を襲った。


「……あ……っ……!りょうら……なにして……」
「アナル舐めてます。気持ちいいでしょう?」
「い、いい……!そんなとこ舐めないで……」
「遠慮しなくていいですよ」
「ぅあ……っ……!やめ……」
「凄い。指二本位入っちゃいそう」
「りょうら……!」 
「イッて大丈夫ですよ。舐められただけでイク身体になりますね」
「や……だ……っ。まだ……イキたくな……」
「じゃあ、いかせません」
「……え?」 


綾瀬は行為を止め、結多から離れた。


「綾瀬……?」
「してみたかった事あるんですよね」


何やらゴソゴソし始めた綾瀬に結多は身体を起こし、彼の行動を窺っていた。


「ちゃんと白夜から使用方法については指導頂いてるので大丈夫です」


卑猥な玩具を手にしながら綾瀬はニヤッと笑った。





「これで三本か……。まだ入りそうですね」


また結多を四つん這いにし、綾瀬は透明な液体の入った道具を結多のアナルに差し込み挿入した。冷たい液体が腹の中に溜まっていき、三本分も入れられると流石に腹も出てきて苦しかった。


「あと一本入れますね 」
「りょうら……出したい……きついよ……」
「大丈夫です。尿道カテーテル、入れてるでしょう。それがある限り、出せませんよ」 
「あっ……」


四つん這いにされる前にブスッと尿道カテーテルを差し込まれ、痛みか快感か訳の分からない感覚に陥っていた。


「ほら、入った。凄いですよ、先輩。腹、パンパンです」
「……きつい……」
「アナルにも栓しておかないとダダ漏れになるので、バイブ突っ込みますね」
「は……?ちょ、待っ……!」


間髪入れずにズボッと大きめのバイブを入れられ、結多は一瞬息の仕方を忘れそうになった。


「先輩、そのままフェラして下さい」
「えっ………このまま……?」
「はい。萌えるんで 」


綾瀬に笑顔で言われたら結多は拒否できない。目の前に移動してきた綾瀬に結多は戸惑った。


「嫌ですか?」
「……大丈……夫……」
「気持ち悪くなったら言って下さい」
「……ん」


結多はゆっくりと綾瀬のペニスをくわえた。お腹が張って思うように出来ず舌が動かしにくい。


「先輩、やりにくいなら無理にとは言いません。離していいですよ」
「えっ……」 
「浴室行きましょう。もう我慢出来ないでしょう?」
「あ……動いたら出そう……」
「運ぶので大丈夫です」
「や……待っ……」


軽々と結多を腕に抱く綾瀬。そのまま浴室に行き、結多をバスチェアに座らせた。


「確かここに……」
「綾瀬……?」
「あった」


浴室の棚から電動マッサージ器を取り出した綾瀬は楽しそうに動かし始めた。


「使うの……?」
「はい」 


にっこりと肯定され、結多はゾクッとした。今から何をされるのかを想像してしまったから。


「綾瀬……」
「そんな不安そうにしないで下さい。中に入れたモノを出しやすくするだけですよ」
「でも……それキツい……」
「大丈夫です。すぐ終わります」
「……ん」


結多は覚悟を決め、綾瀬に委ねた。


「じゃ、いきますよ」
「っ……」


振動が直に伝わり、ビクンと身体が反りそうになる。1番感じるペニスの裏筋。尿道を塞がれているので出したくてもどかしい。


「あっ……だめ……外れ……」
「抜きますね」


綾瀬がスっとバイブとカテーテルを抜くとアナルから透明な液が放出した。


「だめ……綾瀬離して……」
「ダメです♡」 
「嫌っ……止まんない……イッ……」


ペニスからも液が吹き出し、射精も止まらない。


「……はっ……あっ……」
「トんじゃいます?」
「や、ぁあ……腹押さな……で……」
「まだ全部出し切ってないでしょう?残るとキツいですよ」
「んっ……かはっ……」
「息ちゃんとして」
「はぁ……あぁ……やだ……も……やっ……」
「何回イキました?そろそろドライ出来そうかな」
「んんっ……!あ……っ、な……」
「出なくなりましたね。お腹も大丈夫そうだし」


カチっと電マを止まられ、結多は解放された。


「もう大丈夫ですよ」
「……じんじんする……」
「洗い流しても大丈夫ですか?」
「ん……」


惚けている結多に綾瀬はそっとシャワーをかけていき、綺麗に洗った。


「……りょうら……」
「はい……」


シャワーを止め、振り向いた瞬間結多が口付けをした。


「……先輩」
「今日……してなかったから……」
「寝る前にもう一度キスしていい?」
「うん」


身体も落ち着いた頃、結多は浴室から出た。綾瀬は先に寝室に戻り、手入れをしていた。様子見に朱音が寝ているのかチェックすると爆睡していたので安心した。


「お待たせ、綾瀬」
「身体、大丈夫ですか?」
「なんとか。明日には響かないと思うし」 
「……あの、先輩」
「うん?」
「おれ……先輩とセックスするの凄く嬉しくて……。今日みたいなプレイも出来て満足だったし、先輩の色んな表情見れて……好きが強くなる……」
「綾瀬……?急にどうした?」
「……さっきみたいな行為とか……またやりたくなるかもしれない……。途中でやめられないかもしれない。それでも……先輩は受け止めてくれますか……?」


泣きそうな表情で問われ、結多は何も言わず綾瀬を抱きしめた。


「綾瀬になら、何されても構わないって言ったから。オレはその覚悟が出来てる。少しはびびるかも知れないけど……。綾瀬だから大丈夫だって思えるんだよ。好きだから安心してリード任せられるんだよ。不安にさせてたなら謝る……」
「ち、違います!不安とか……そういうんじゃなくて……その……し、幸せ過ぎて怖い……というか……」
「……え?」
「もう、誰にも先輩を渡さない。おれは、先輩を独りになんてしないから」
「……綾瀬……」


強い想い。綾瀬の想いは曲がらない。いつも真っ直ぐに伝えてくれる。充分だ。


「──もう、寝た方が良いですよね」
「綾瀬、おやすみのキスは?」
「忘れてませんよ」


二人は見つめ合った後、唇を重ねた。先程よりも長く、舌を絡めながら満足するまで至った。





「姫は本当、幸せ者だなぁ。羨ましいぞ」


綾瀬が爆睡だと思い込んでいた朱音は狸寝入りしていただけだった。いくら防音対策が成されている建物でも同じ部屋なら声は防ぎ切れない。二人のやりとりを聴きながらニヤニヤと楽しそうに過ごしていた。
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